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スキャットダディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スキャットダディ
欧字表記 Scat Daddy[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2004年5月11日
死没 2015年12月14日(11歳没)
ヨハネスブルグ
Love Style
母の父 Mr. Prospector
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Axel Wend[2]
馬主 Scatuorchio, James T., Tabor, Michael B.
and Smith, Derrick[2]
調教師 トッド・プレッチャーアメリカ合衆国[2]
競走成績
生涯成績 9戦5勝
獲得賞金 133万4,300ドル[2]
勝ち鞍
GI フロリダダービー 2007年
GI シャンペンステークス 2006年
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スキャットダディ(英:Scat Daddy[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2007年フロリダダービー(GI)、2006年シャンペンステークス(GI)。

日本に輸入されたヨハネスブルグが米国に残した代表産駒で、種牡馬としても2018年アメリカクラシック三冠ジャスティファイを筆頭に多くの活躍馬を送り出した[3]

競走馬時代

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ケンタッキー州でアクセル・ウェンド(Axel Wend)により生産され、1歳の時に25万ドルでジェームズ・スキャットゥオーシオ(James Scatuorchio)によって購入される。その後、クールモアグループマイケル・テイバー(Michael Tabor)、デリック・スミス(Derrick Smith)を加えた3名による共同所有となる[3]

名門トッド・プレッチャー厩舎に入り、2歳時にシャンペンステークス(GI)に優勝する。3歳時にはフロリダダービー(GI)を制覇し、ケンタッキーダービー(GI)にも有力馬の一頭として挑むが、レース中に軽度の腱損傷を負った影響でストリートセンスの18着に沈み、このレースを最後に現役を引退した[3]

競走成績

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以下の内容は、EQUIBASEの情報[2]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2006.06.03 ベルモントパーク 未勝利 5.5f 1着 J.ヴェラスケス 5馬身1/4 (Trip to the Bank)
0000.07.27 サラトガ サンフォードステークス G2 ダ6f 1着 J.ヴェラスケス クビ (Teflesberga)
0000.09.04 サラトガ ホープフルステークス G1 ダ7f 2着 J.ヴェラスケス 4馬身1/4 Circular Quay
0000.10.14 ベルモントパーク シャンペンステークス G1 ダ8f 1着 J.ヴェラスケス 3/4馬身 (Nobiz Like Shobiz)
0000.11.04 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル G1 8.5f 4着 J.ヴェラスケス 15馬身 Street Sense
2007.02.03 ガルフストリームパーク ホーリーブルステークス G3 ダ8f 3着 J.ヴェラスケス 2馬身3/4 Nobiz Like Shobiz
0000.03.03 ガルフストリーム ファウンテンオブユースS G2 ダ9f 1着 J.ヴェラスケス ハナ (Stormello)
0000.03.31 ガルフストリーム フロリダダービー G1 ダ9f 1着 E.プラド 1馬身1/4 (Notional)
0000.05.05 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 18着 E.プラド 38馬身1/2 Street Sense

種牡馬時代

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2008年アッシュフォードスタッドで種牡馬入り。初年度の種付け料は3万ドルであった。不況の影響を受け、一時は種付け料が引き下げられたが、2011年に初年度産駒がデビューすると、リーディングフレッシュマンサイアーに輝く。36頭の産駒がステークスウイナーとなるなど目覚ましい活躍を見せた2015年には、翌年から10万ドルに引き上げられることが発表されていた。しかし、2015年12月14日に囲い放牧場から出た際に、突然倒れて急死した[3]

2018年ケンタッキーダービーには、種牡馬としては1875年および1878年のエンクワイアラー(Enquirer)、1923年のチクル(Chicle)に続いて史上3頭目となる産駒4頭出しを果たす[4]。その中の1頭、ジャスティファイが無敗でのケンタッキーダービー制覇を成し遂げると、プリークネスステークスベルモントステークスを連勝して無敗のアメリカクラシック三冠を達成した[5]

シャトル種牡馬として2008年にはオーストラリアクールモア牧場、2009年から2011年にかけてはチリのパソネバド牧場で供用され、2013年2014年にはチリのリーディングサイアーとなっている[3]

2019年の高松宮記念でミスターメロディが勝利し、日本のGⅠ初制覇を成し遂げた。

主な産駒[6]

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母の父としての主な産駒

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血統表

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スキャットダディ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームキャット系
[§ 2]

*ヨハネスブルグ
Johannesburg
1999 鹿毛
父の父
*ヘネシー
Hennessy
1993 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Island Kitty Hawaii
T. C. Kitten
父の母
Myth
1993 鹿毛
*オジジアン Damascus
Gonfalon
Yarn Mr. Prospector
Narrate

Love Style
1999 栗毛
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
母の母
Likeable Style
1990 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Personable Lady No Robbery
Porthole
母系(F-No.) 1号族(FN:1-w) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector4×2=31.25%、Northern Dancer5×4=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [7]
  2. ^ [7]
  3. ^ [7]
  4. ^ [7]

半妹Antipathy(父A.P. Indy)は米G3シュヴィーハンデキャップ勝ち馬で米G1パーソナルエンスンステークスで4着。母Love Styleは未出走。祖母Likeable Styleは米G1ラスヴァージネスステークス勝ち馬。曾祖母Personable Ladyは重賞勝ちこそないものの米G1サンタスサーナステークス(現在のサンタアニタオークス)で2着になった実績がある。ただし祖母・曾祖母ともに他には活躍馬を出しておらず、勢いのある牝系とは言えない。

出典

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  1. ^ a b Scat Daddy(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e Horse Profile for Scat Daddy| Equibase is Your Official Source for Thoroughbred Racing Information. 2018年5月6日閲覧
  3. ^ a b c d e 一流種牡馬スキャットダディ、11歳で急死(アメリカ)[生産]. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2015年12月17日付). 2018年5月6日閲覧
  4. ^ スキャットダディ、史上3頭目のKダービー4頭出し種牡馬に. JRA-VAN Ver.World(2018年5月4日付). 2018年7月8日閲覧
  5. ^ 無敗で三冠を達成したジャスティファイの種牡馬としての価値(アメリカ). 無敗で三冠を達成したジャスティファイの種牡馬としての価値(アメリカ)[その他]]. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2018年6月14日付). 2018年7月8日閲覧
  6. ^ Scat Daddy | Progeny. Racing Post. 2018年5月6日閲覧
  7. ^ a b c d Scat Daddy(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月11日閲覧。

外部リンク

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