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プレザントリーパーフェクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プレザントリーパーフェクト
欧字表記 Pleasantly Perfect[1][2]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 1998年4月2日[1]
死没 2020年6月3日(22歳没)[3]
Pleasant Colony[1]
Regal State[1]
母の父 Affirmed[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1]
生産者 Clovelly Farms[1]
馬主 Diamond A Racing Co.[1]
調教師 Richard E. Mandella[1]
競走成績
生涯成績 18戦9勝[2]
獲得賞金 7,789,880ドル[1]
勝ち鞍
GI ブリーダーズカップ・クラシック 2003年
GI ドバイワールドカップ 2004年
GI パシフィッククラシックステークス 2004年
GII グッドウッドブリーダーズカップハンデ 2002、2003年
GII サンアントニオハンデ 2004年
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プレザントリーパーフェクト (Pleasantly Perfect) [2][4] は、アメリカ合衆国生産、調教の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2003年ブリーダーズカップ・クラシック2004年ドバイワールドカップパシフィッククラシックステークス

概要

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

馬体が大きく2歳戦には使われず[5]、3歳時の2001年5月31日にハリウッドパーク競馬場でのメイドン競走でデビューするが、10頭立ての10番手を進んだまま完走できなかった。約半年後の2002年1月にサンタアニタ競馬場のメイドン競走で復帰し、復帰3戦目で初勝利を挙げる。続く3戦はオプショナルクレーミング競走とアローワンス競走に使われて2勝2着1回とし、重賞初出走にしてG1競走初出走のパシフィッククラシックステークスではケイムホームの4着に入る。次走のグッドウッドブリーダーズカップハンデで重賞初勝利を挙げ、アーリントンパーク競馬場で行われるブリーダーズカップ・クラシックに出走する予定であったが、管理していたリチャード・マンデラ厩舎のあるカリフォルニア州とアーリントンパーク競馬場のあるイリノイ州とで馬の鼻出血に関する規則に相違があったため、出走を拒否された[6]

2003年、前半はサンアントニオハンデキャップ英語版サンタアニタハンデキャップの2戦しか使われず、10月になって復帰しグッドウッドブリーダーズカップハンデを連覇してブリーダーズカップ・クラシックに駒を進め、レースでは7番人気の伏兵という立場であったが1番人気のメダグリアドーロを1馬身2分の1差破って優勝[7]。翌2004年は、前年2着のサンアントニオハンデキャップを制し、2戦目に予定していたサンタアニタハンデキャップは熱発で回避したものの、予定通りにドバイミーティングに向かう[8]ドバイワールドカップではブリーダーズカップ・クラシックに続いてメダグリアドーロを長いたたき合いの末に下し、G1競走2勝目を挙げた[4]。帰国後初戦となった8月のサンディエゴハンデキャップ英語版は負担斤量が10ポンド軽かったチョクタウネーションの2着に終わったが[9]、続くパシフィッククラシックステークスではパーフェクトドリフトの追撃を振り切ってG1競走3勝目を挙げた[10]。秋に入って2004年いっぱいでの引退とレーンズエンドファームでの種牡馬入りのプランが公表され、また11月のジャパンカップダートへの出走も匂わせた[11]。連覇をかけたブリーダーズカップ・クラシックは、逃げたゴーストザッパーを捕まえることが出来ず、ロージズインメイにも遅れて3着に終わり、連覇は成らなかった[12]。レース後、左後脚に故障が見つかり、シガーの持つ北アメリカ最多賞金記録の更新を狙って出走予定だったジャパンカップダートも断念して現役を引退した[13]

競走成績

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以下の内容は、EQIBASE[1] およびRacing Post[14] の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 頭数 枠番
(PP)
馬番
(Pgm)
着順 騎手 斤量(lb月/kg換算) タイム 着差 勝ち馬/(2着)馬
2001年05月31日 ハリウッドパーク メイドン 芝8.5f 10 05 05 中止 B. ブランク 116/52.5 Modest Man
2002年01月27日 サンタアニタ メイドン ダ8.5f 07 05 06 02着 M. スミス 121/55 (2馬身) Alotta Numbers
2002年02月13日 サンタアニタ メイドン 芝9f 09 09 09 04着 M. スミス 121/55 (5馬身1/2) Somethingdangerous
2002年02月27日 サンタアニタ メイドン ダ8f 05 05 06 01着 M. スミス 121/55 1:36.14 1馬身 (Pressure Play)
2002年04月06日 サンタアニタ オプショナルクレーミング ダ8.5f 09 09 10 02着 A. ソリス 120/54.5 (1馬身) Hot Market
2002年06月20日 ハリウッドパーク アローワンス ダ8.5f 06 03 04 01着 M. スミス 121/55 1:42.26 1馬身 (Eric Da Bomb)
2002年08月04日 デルマー オプショナルクレーミング ダ8.5f 07 02 02 01着 M. スミス 120/54.5 1:43.92 3馬身1/2 (Jimmy Z)
2002年08月25日 デルマー パシフィッククラシックS G1 ダ10f 14 07 07 04着 A. ソリス 124/56 (2馬身3/4) Came Home
2002年10月06日 サンタアニタ グッドウッドBCハンデ G2 ダ9f 09 09 09 01着 A. ソリス 115/52 1:46.80 3馬身1/4 (Momentum)
2003年02月02日 サンタアニタ サンアントニオH G2 ダ9f 06 06 06 03着 A. ソリス 117/53 (3馬身1/4) Congaree
2003年03月01日 サンタアニタ サンタアニタH G1 ダ10f 06 03 03 04着 A. ソリス 116/52.5 (6馬身) Milwaukee Brew
2003年10月04日 サンタアニタ グッドウッドBCハンデ G2 ダ9f 08 02 02 01着 A. ソリス 116/52.5 1:48.37 1/2馬身 Fleetstreet Dancer
2003年10月25日 サンタアニタ ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 10 02 02 01着 A. ソリス 126/57 1:59.88 1馬身1/2 Medaglia d'Oro
2004年01月31日 サンタアニタ サンアントニオH G2 ダ9f 04 04 04 01着 A. ソリス 121/55 1:47.25 4馬身 (Star Cross)
2004年03月27日 ナドアルシバ ドバイワールドC G1 ダ10f 12 07 08 01着 A. ソリス 126/57 2:00.24 3/4馬身 (Medaglia d'Oro)
2004年08月01日 デルマー サンディエゴH G2 ダ8.5f 07 06 07 02着 M. スミス 124/56 (3/4馬身) Choctaw Nation
2004年08月22日 デルマー パシフィッククラシックS G1 ダ10f 08 05 05 01着 J. ベイリー 124/56 2:01.17 1馬身 (Perfect Drift)
2004年10月30日 ローンスターパーク ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 13 12 12 03着 J. ベイリー 126/57 (7馬身) Ghostzapper

引退後

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引退後はレーンズエンドファームで供用され[11]、北アメリカにおけるリボー系種牡馬を維持し続けるための存在とみられていた[5]。183頭の勝ち馬を出し、そのうちステークスウイナーは16頭を数えたが、初年度には4万ドルに設定されていた種付料[15]2014年度には5000ドルにまで低下した[16]ケンタッキー州におけるリボー系種牡馬の比率が1パーセントにも満たなくなった2014年秋に、トルコに輸出された[16][17]。トルコ側は、2011年ごろから購買のため接触を重ねていたという[3]

2020年6月3日トルコナショナルスタッドで病気のため死亡した[3]

主な産駒

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血統表

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プレザントリーパーフェクト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 リボー系
[§ 2]

Pleasant Colony
1978 黒鹿毛
父の父
His Majesty
1968 鹿毛
Ribot Tenerani
Romanella
Flower Bowl Alibhai
Flower Bed
父の母
Sun Colony
1968 鹿毛
Sunrise Flight Double Jay
Misty Morn
Colonia Cockrullah
Nalga

Regal State
1983 栗毛
Affirmed
1975 栗毛
Exclusive Native Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
母の母
La Trinite
1976 栗毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Promessa Darius
Peseta
母系(F-No.) (FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [22]
  2. ^ [23]
  3. ^ [22]
  4. ^ [22]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l Pleasantly Perfect (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Pleasantly Perfect(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月20日閲覧。
  3. ^ a b c Pleasantly Perfect Dies in Turkey at 22”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2020年6月3日). 2020年6月4日閲覧。
  4. ^ a b ドバイワールドC、日本馬3頭は敗退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年3月28日). 2020年4月20日閲覧。
  5. ^ a b 主流に属さない血統の優良種牡馬たち(アメリカ)【生産】”. 海外競馬情報. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2009年2月20日). 2020年4月20日閲覧。
  6. ^ 切神術ルールの問題点(アメリカ)[獣医・診療]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2007年2月15日). 2020年4月20日閲覧。
  7. ^ ブリーダーズCの結果1”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年10月26日). 2020年4月20日閲覧。
  8. ^ サンタアニタH、サザンイメージがG1・2勝目”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年3月8日). 2020年4月20日閲覧。
  9. ^ 王者プレザントリーパーフェクト、敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年8月2日). 2020年4月20日閲覧。
  10. ^ プレザントリーパーフェクト貫禄勝ち”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年8月23日). 2020年4月20日閲覧。
  11. ^ a b プレザントリーパーフェクト、05年から種牡馬入り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年9月30日). 2020年4月20日閲覧。
  12. ^ BCクラシック、パーソナルラッシュ敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年10月31日). 2020年4月20日閲覧。
  13. ^ プレザントリーパーフェクト、現役引退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年11月4日). 2020年4月20日閲覧。
  14. ^ Result - Dubai World Cup (Group 1) (Dirt)” (英語). Racing Post. 2020年4月20日閲覧。
  15. ^ Pleasantly Perfect To Stand for $40,000”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2004年10月11日). 2020年4月27日閲覧。
  16. ^ a b Pleasantly Perfect Sold to Stand in Turkey”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2014年10月30日). 2020年4月27日閲覧。
  17. ^ 2015年ケンタッキー州供用種牡馬のサイアーライン(アメリカ)【生産】”. 海外競馬情報. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2015年1月20日). 2020年4月20日閲覧。
  18. ^ Shared Account(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月20日閲覧。
  19. ^ Whitmore (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月20日閲覧。
  20. ^ Rapid Redux (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月20日閲覧。
  21. ^ Idalino(ARG)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月20日閲覧。
  22. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Pleasantly Perfect(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年1月14日閲覧。
  23. ^ プレザントリーパーフェクトの血統表”. netkeiba.com. 2018年1月14日閲覧。

外部リンク

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