グロリアデカンペオン
グロリアデカンペオン | ||||||||||||||||||
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欧字表記 | Gloria de Campeao[1][2] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[2] | |||||||||||||||||
性別 | 牡[2] | |||||||||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[2] | |||||||||||||||||
生誕 | 2003年9月29日(21歳)[1][3] | |||||||||||||||||
父 | Impression[1] | |||||||||||||||||
母 | Audacity[1] | |||||||||||||||||
母の父 | Clackson[1] | |||||||||||||||||
生国 | ブラジル[1] | |||||||||||||||||
生産者 | Haras Santarem[1] | |||||||||||||||||
馬主 |
ステファン・フリボーグ Estrela Energia Stables [1] | |||||||||||||||||
調教師 |
コスメ・モルガド(伯) →パスカル・バリー(仏) [1] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
生涯成績 | 25戦9勝[1] | |||||||||||||||||
獲得賞金 | 9,258,355ドル[3] | |||||||||||||||||
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グロリアデカンペオン(Gloria de Campeao)[2][4]はブラジル生産の競走馬。主な勝ち鞍に2009年のシンガポール航空インターナショナルカップ、2010年のドバイワールドカップ。
経歴
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[1]の情報に基づく。
2006年11月26日、ガベア競馬場の未勝利戦でデビューして1着、2戦目4着を挟み、3戦目から3連勝を記録。4月にG3競走を制して重賞競走初勝利を挙げ、シダーデジャルディン競馬場で行われたG1競走ブラジル共和国大統領大賞で3着となりシーズンを終える。2007年からのシーズンは、初戦でG2競走を制して重賞競走2勝目を挙げ、8月のガベアでのブラジル共和国大統領大賞で3着。レース後にフランスのパスカル・バリー厩舎へ転厩したが、これは馬主であるステファン・フリボーグが、南米から優良馬を送り出すときのメインルートでもあった[5]。
フランスでの初戦、ロンシャン競馬場でのダニエルウィルデンシュタイン賞にイオリッツ・メンディザバルが騎乗して出走し、スピリトデルヴェントの6着。5歳となった2008年はドバイ遠征を行い、1月のマクトゥームチャレンジラウンド1、2月のハンデキャップ競走のザワジステークス、3月のマクトゥームチャレンジラウンド3と3戦連続で2着を重ねてドバイワールドカップに駒を進め、勝ったカーリンから16馬身半差の8着に終わる[5]。帰国後、夏のドーヴィル競馬場のオールウェザー競走で3着、秋のドラール賞で8着となる。6歳を迎えた2009年も前年同様にドバイでキャンペーンを張り、マクトゥームチャレンジラウンド1で5着、マクトゥームチャレンジラウンド2で4着ののち出走の一般競走メイダンホテルトロフィーで、ブラジル時代以来の勝ち星を挙げる。2年連続でドバイワールドカップに出走も、ウェルアームドから14馬身差離された2着に終わる[6]。5月にはシンガポールに渡り、5月17日のシンガポール航空インターナショナルカップでは2番手追走から早めに抜け出し、外を追い込んできたプレスヴィスをアタマ差で抑えて勝利してG1競走初勝利を挙げた[7]。8月にはアメリカ遠征をおこなって8月8日のアーリントンミリオンに出走したがジオポンティの7着に終わり[8]、残シーズンは出走しなかった。
2010年、年初から3年続けてドバイ遠征を行う。1月のマクトゥームチャレンジラウンド1を制し、続くマクトゥームチャレンジラウンド3は逃げ込みを図る寸前で日本から遠征のレッドディザイアの差し脚に屈して2着に敗れたが[9]、3年連続出走となったドバイワールドカップでも逃げの手を打ち、最後の直線で外から強襲するリザーズディザイア、間を割ったアリーバーの追い上げをハナ差凌いで逃げ切り、メイダン競馬場に移って最初のドバイワールドカップを制した[5][10][11]。5月にシンガポールに遠征し、連覇がかかったシンガポール航空インターナショナルカップに出走したが、レースでは一度は抜け出したものの、最後はリザーズディザイアに交わされて半馬身差の2着[5][12]。その後はコックスプレートへ出走を予定していたが、ドバイとシンガポールで1着争いを演じたリザーズディザイアが蹄葉炎に罹患した情報が流れて間もない7月27日の調教で前肢の腱に故障を発生し、引退した[5][13]。
競走成績
[編集]以下の内容は、Racing Post[1]およびJBISサーチ[14]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 (Draw) |
馬番 (horse No.) |
着順 | 騎手 | 斤量(st./lb./kg換算) | タイム | 着差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2006.11.26 | ガベア | 未勝利 | ダ6f (Sft) | 6 | 1着 | M. カルドソ | 8-11(123/55.5) | 1:12.13 | (Blade Man) | ||||
12.23 | ガベア | 条件戦 | 芝7f (Sft) | 12 | 4着 | I. コーレア | 9-0(126/57) | Onibus Espacial | |||||
2007. | 1.22ガベア | 条件戦 | 芝7f (Sft) | 13 | 1着 | M. マジーニ | 8-11(123/55.5) | 1:26.80 | (Istambul) | ||||
3.18 | シダーデジャルディン | 条件戦 | G2 | ダ1m (M) | 8 | 1着 | A. ドミンゴス | 8-11(123/55.5) | 1:33.96 | (Bico Blanco) | |||
4.22 | シダーデジャルディン | アントニオTアスンピサンネット賞 | G3 | 芝1m (Hy) | 12 | 1着 | J. A ダ・シルヴァ | 9-0(126/57) | 1:38.09 | (Don Lopes) | |||
5.20 | シダーデジャルディン | サンパウロ共和国大統領賞 | G1 | 芝1m (Hy) | 9 | 3着 | J. A ダ・シルヴァ | 9-2(128/58) | (6馬身) | Olho De Tigre | |||
7. 7 | ガベア | ジェルヴァシオゼブラ賞 | G2 | 芝1m (Gd) | 10 | 1着 | M. マジーニ | 9-4(130/59) | 1:34.50 | 3/4馬身 | (Only Solution) | ||
8.19 | ガベア | リオデジャネイロ共和国大統領賞 | G1 | 芝1m (Fm) | 17 | 3着 | M. マジーニ | 9-4(130/59) | (1馬身3/4) | Jet | |||
10. 6 | ロンシャン | ダニエルウィルデンシュタイン賞 | G2 | 芝1m (Sft) | 11 | 5 | 1 | 6着 | I. メンディザバル | 9-3(129/58.5) | (9馬身) | Spirito Del Vento | |
2008. | 1.17ナドアルシバ | マクトゥームチャレンジラウンド1 | G3 | ダ1m (Fs) | 16 | 3 | 3 | 2着 | C. ルメール | 9-0(126/57) | (9馬身) | Happy Boy | |
2.21 | ナドアルシバ | ザワジS | ダ1m2f (Fs) | 16 | 10 | 2 | 2着 | C. ルメール | 9-6(132/60) | (2馬1/2身) | Jalil | ||
3. 8 | ナドアルシバ | マクトゥームチャレンジラウンド3 | G2 | ダ1m2f (Fs) | 12 | 1 | 1 | 2着 | C. ルメール | 9-0(126/57) | (1馬身1/2) | Jalil | |
3.29 | ナドアルシバ | ドバイワールドC | G1 | ダ1m2f(Fs) | 12 | 11 | 11 | 8着 | C. ルメール | 9-0(126/57) | (16馬身1/2) | Curlin | |
8.16 | ドーヴィル | ルギャロエルメス | AW1m1 1/2f (St) | 16 | 2 | 3着 | I. メンディザバル | 9-4(130/59) | (1/2馬身) | Roi | |||
10. 4 | ロンシャン | ドラール賞 | G2 | 芝1m2f (Gd) | 8 | 7 | 3 | 8着 | C. ルメール | 9-0(126/57) | (7馬身3/4) | Trincot | |
2009. | 1.15ナドアルシバ | マクトゥームチャレンジラウンド1 | G3 | ダ1m (St) | 12 | 12 | 12 | 5着 | C. ルメール | 9-0(126/57) | (12馬身1/4) | My Indy | |
2. 5 | ナドアルシバ | マクトゥームチャレンジラウンド2 | G3 | ダ1m1f (Fs) | 9 | 8 | 8 | 4着 | J. レミ | 9-0(126/57) | (6馬身1/4) | My Indy | |
2.26 | ナドアルシバ | メイダンホテルT | ダ1m1f (Fs) | 16 | 16 | 5 | 1着 | J. レミ | 9-0(126/57) | 1:49.35 | 4馬身1/4 | (Art Of War) | |
3.28 | ナドアルシバ | ドバイワールドC | G1 | ダ1m2f(Fs) | 14 | 6 | 6 | 2着 | J. レミ | 9-0(126/57) | (14馬身) | Well Armed | |
5.17 | クランジ | シンガポール航空国際C | G1 | 芝1m2f (Gd) | 12 | 6 | 7 | 1着 | T. ペレイラ | 9-0(126/57) | 1:59.20 | アタマ | (Presvis) |
8. 8 | アーリントンパーク | アーリントンミリオン | G1 | 芝1m2f (Gd) | 8 | 7 | 7 | 7着 | T. ペレイラ | 9-0(126/57) | (3馬身 3/4) | Gio Ponti | |
2010. | 1.28メイダン | マクトゥームチャレンジラウンド1 | G3 | AW1m (St) | 14 | 11 | 11 | 1着 | T. ペレイラ | 9-0(126/57) | 1:38.48 | 1/2馬身 | (Forgotten Voice) |
3. 4 | メイダン | マクトゥームチャレンジラウンド3 | G2 | AW1m2f (St) | 14 | 5 | 5 | 2着 | T. ペレイラ | 9-0(126/57) | (1/4馬身) | Red Desire | |
3.27 | メイダン | ドバイワールドC | G1 | AW1m2f (St) | 14 | 5 | 5 | 1着 | T. ペレイラ | 9-0(126/57) | 2:03.83 | ハナ | (Lizard's Desire) |
5.16 | クランジ | シンガポール航空国際C | G1 | 芝1m2f (Y) | 11 | 6 | 1 | 2着 | B. レイス | 9-0(126/57) | (1/2馬身) | Lizard's Desire |
- 馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, YSft=Yielding to Soft, Sft=Soft, Hy=Heavy, Fs=Fast, St=Standard, M=Muddy
引退後
[編集]血統表
[編集]グロリアデカンペオンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ファピアノ系 |
[§ 2] | ||
父 Impression 1996 芦毛 |
父の父 Rubiano1987 芦毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | |
Killaloe | ||||
Ruby Slippers | Nijinsky II | |||
Moon Glitter | ||||
父の母 Improbable Lady1986 |
Liloy | Bold Bidder | ||
Locust Time | ||||
Gioconda | Good Manners | |||
Pallazzina | ||||
母 Audacity 1997 栗毛 |
Clackson 1976 栗毛 |
I Say | Sayajirao | |
Isetta | ||||
Quarana | Pharas | |||
Coaran | ||||
母の母 Orient Girl1987 鹿毛 |
Farnesio | Good Manners | ||
La Farnesina | ||||
Uruguaya | Martinet | |||
Unna | ||||
母系(F-No.) | (FN:3-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Good Manners 4×4=12.50%、La Farnesina 5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l “Gloria De Campeao(BRZ) form”. Racing Post. 2020年4月23日閲覧。
- ^ a b c d e “Gloria de Campeao(BRZ)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月23日閲覧。
- ^ a b “Gloria de Campeao (BRZ)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “グロリアデカンペオン”. 2010 ドバイ スーパーサーズデイ&ワールドカップデイ 現地取材レポート. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月23日閲覧。
- ^ a b c d e “ドバイワールドカップ優勝馬グロリアデカンペオン、故障で引退(国際)[その他]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2010年8月26日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Well Armed Steals Dubai World Cup”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年3月28日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “シンガポール航空国際C、タスカータソルテ敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年5月17日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Gio Ponti Much the Best in Arlington Million”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年8月8日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “レッドディザイアが快挙達成!/マクトゥームチャレンジラウンド3”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年3月5日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Gloria de Campeao Narrowly Wires World Cup”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年3月27日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “レッドディザイア世界制覇ならず/ドバイワールドカップ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年3月28日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “ヤマニンキングリー敗れる、シャドウゲイトは除外/星G1・シンガポール航空国際C”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年5月16日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Dubai World Cup Winner Retired”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年8月2日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “Gloria de Campeao(BRZ) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月17日閲覧。
- ^ “Dubai World Cup Winner to Stand in Sweden”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年12月1日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|Gloria de Campeao(BRZ)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年12月25日閲覧。
- ^ “Gloria de Campeaoの血統表”. netkeiba.com. 2017年12月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- Gloria De Campeao Horse Pedigree - 英語