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ロータスランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロータスランド
2022年安田記念
欧字表記 Lotus Land[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2017年1月31日(7歳)[1]
抹消日 2024年3月29日
Point of Entry[1]
Little Miss Muffet[1]
母の父 Scat Daddy[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Dr. Aaron Sones & Dr. Naoya Yoshida[1]
馬主 合同会社小林英一ホールディングス[1]
調教師 角居勝彦栗東
辻野泰之(栗東)[1]
競走成績
生涯成績 26戦6勝[1]
獲得賞金 2億6173万5000円[1]
勝ち鞍
GIII 関屋記念 2021年
GIII 京都牝馬S 2022年
Listed 米子S 2021年
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ロータスランド(欧字名:Lotus Land2017年1月31日 - )は、アメリカ生産、日本調教の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2021年関屋記念2022年京都牝馬ステークス

馬名の意味は、桃源郷

概要

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吉田直哉が経営するアメリカの牧場で出生[2]。その後馬主の小林英一により、自身が所有していたゴールドシップへの交配を目的に購入、日本へ輸入された[3]

戦績

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2歳(2019年)

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9月21日阪神の新馬戦(芝1600m)に1番人気で出走。2番手追走から直線で抜け出すとスワーヴドンに1馬身3/4差をつけデビュー戦を飾る[4]。この新馬戦には後のGⅠ馬パンサラッサも出走していた(4番人気6着)。続く10月12日のもみじステークスでは道中3番手追走から直線半ばで先頭立つもラウダシオンにかわされ2着となる[5]。12月8日の阪神ジュベナイルフィリーズは見せ場なく12着と大敗し、2歳シーズンを終える。

3歳(2020年)

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5月23日新潟の早苗賞で復帰。2番手追走から最後の直線で逃げ粘るバビットと競り合いになるもクビ差の2着に惜敗する[6]。その後は休養に入った。

4歳(2021年)

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2月20日阪神の1勝クラス(芝1600m)では中団から直線で脚を伸ばし2着。2月28日を以て管理調教師の角居勝彦が引退したため、翌3月1日附で辻野泰之厩舎に転厩。3月28日阪神の1勝クラス(芝1600m)では3番手追走から抜け出して2勝目をマークする。4月18日の須磨特別は道中好位追走から直線で鮮やかに抜け出し2連勝[7]。格上挑戦となった6月19日の米子ステークスでは3番手追走から直線半ばで先頭に立つと後続に1馬身3/4差つけ快勝した[8]。7月18日の中京記念では2番手追走も直線で伸びを欠いて5着に終わる。8月15日の関屋記念では道中3番手で追走し、直線で内ラチから鋭く脚を伸ばすと最後はカラテの追撃を退け重賞初制覇を果たした[9]。この段階でサマーマイルシリーズにおいてもトップに立っていたが、唯一逆転トップの可能性があったアンドラステ(中京記念勝ち馬)が、シリーズ最終戦の京成杯オータムハンデキャップには出馬登録しなかったため、これによりサマーマイルシリーズのチャンピオンとなった。次走、富士ステークスは初めて逃げを打ったが10着に敗れた。続くマイルチャンピオンシップは12着に沈んだ。

5歳(2022年)

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5歳初戦として、京都牝馬ステークス(GIII)に出走。レースでは直線入り口で先頭に立ってゴールまで押し切り、好位のインから伸びた1番人気スカイグルーヴに半馬身差をつけ優勝。鞍上の岩田望来は重賞初制覇を果たした[10]。初のスプリント戦となった高松宮記念では道中中団追走から直線で外へ持ち出して懸命に追い上げたが、勝ち馬ナランフレグにクビ差及ばず2着となった[11]ミルコ・デムーロと新たにコンビを組んだ安田記念では中団から脚を溜めるも直線で伸びを欠いて10着と惨敗する。秋に入り、スワンステークスは6着、2年連続での出走となったマイルチャンピオンシップは8着、年末の阪神カップは9着と精彩を欠いた。

6歳(2023年)

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6歳初戦として、京都牝馬ステークス(GIII)に出走。レースでは、途中で最後方まで下げたものの、直線に向くと、最内から鋭く伸び、メンバーで唯一の上がりで32秒台の末脚を見せ、3着まで着順を上げた[12]。鞍上の岩田康誠騎手は「大外枠で後ろからになりました。それでも、こういうレースができたことは次につながると思う」とコメントしている[12]。この後、高松宮記念とヴィクトリアマイルは共に6着という結果に終わる。 2年ぶりの勝利を目指し出走した関屋記念では道中3番手追走も直線で一杯になり12着と大敗。10月のスワンステークスでは11番人気と低評価であったが、道中後方2番手追走から最後の直線で鋭く脚を伸ばし3着と好走した[13]。年末の阪神カップでは6着に敗れこの年は未勝利となった。

7歳(2024年)

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3年連続での出走となった京都牝馬ステークスでは道中最後方追走から追い上げるも6着に敗れる。引退レースとなった3月24日の高松宮記念では後方から鋭く脚を伸ばして5着と掲示板を確保した[14]。3月29日をもってJRAの競走馬登録を抹消、引退後は北海道浦河町三嶋牧場で繁殖牝馬となる[15]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[16]およびnetkeiba.com[17]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2019.09.21 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 15 4 7 002.90(1人) 01着 R1:37.2(34.0) -0.3 0福永祐一 54 (スワーヴドン) 464
0000.10.12 京都 もみじS OP 芝1400m(不) 11 2 2 002.80(2人) 02着 R1:24.3(36.0) -0.2 0福永祐一 54 ラウダシオン 462
0000.12.08 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 16 4 7 057.20(8人) 12着 R1:35.4(37.8) -2.7 0藤岡康太 54 レシステンシア 456
2020.05.23 新潟 早苗賞 1勝 芝1800m(良) 14 5 7 006.90(4人) 02着 R1:47.8(33.7) -0.0 0藤田菜七子 54 バビット 466
2021.02.20 阪神 4歳上1勝クラス 芝1600m(良) 15 4 6 002.80(1人) 02着 R1:33.4(33.9) -0.5 0武豊 55 リアンティサージュ 470
0000.03.28 阪神 4歳上1勝クラス 芝1600m(稍) 11 7 9 001.60(1人) 01着 R1:34.3(34.5) -0.4 0藤岡康太 55 (ノストラダムス) 468
0000.04.18 阪神 須磨特別 2勝 芝1800m(稍) 7 4 4 001.40(1人) 01着 R1:48.7(33.2) -0.2 0藤岡康太 55 ジュンライトボルト 462
0000.06.19 阪神 米子S L 芝1600m(重) 15 7 13 003.90(2人) 01着 R1:35.0(35.8) -0.3 0岩田望来 54 (スマートリアン) 468
0000.07.18 小倉 中京記念 GIII 芝1800m(良) 12 5 5 004.70(3人) 05着 R1:46.6(34.9) -0.4 0藤岡康太 54 アンドラステ 470
0000.08.15 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 17 3 6 009.70(4人) 01着 R1:32.7(34.1) -0.2 0田辺裕信 54 カラテ 462
0000.10.23 東京 富士S GII 芝1600m(良) 17 3 5 005.80(3人) 10着 R1:34.1(35.4) -0.9 0田辺裕信 54 ソングライン 472
0000.11.21 阪神 マイルCS GI 芝1600m(良) 16 5 10 048.50(9人) 12着 R1:33.5(33.9) -0.9 0田辺裕信 55 グランアレグリア 466
2022.02.19 阪神 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 18 4 7 006.90(5人) 01着 R1:19.7(33.8) -0.1 0岩田望来 56 (スカイグルーヴ) 484
0000.03.27 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(重) 18 5 9 012.90(5人) 02着 01:08.3(34.3) -0.0 0岩田望来 55 ナランフレグ 476
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 2 3 036.2(11人) 10着 R1:32.7(33.5) -0.4 0M.デムーロ 56 ソングライン 484
0000.10.29 阪神 スワンS GII 芝1400m(良) 18 4 7 005.70(3人) 06着 R1:20.1(34.4) -0.3 0岩田望来 54 ダイアトニック 486
0000.11.20 阪神 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 4 8 108.0(15人) 08着 R1:32.9(33.9) -0.4 0岩田望来 55 セリフォス 482
0000.12.24 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 18 5 10 004.50(3人) 09着 R1:20.6(35.8) -0.4 0岩田望来 55 ダイアトニック 480
2023.02.18 阪神 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 18 8 18 006.00(3人) 03着 R1:20.6(32.8) -0.2 0岩田康誠 56 ララクリスティーヌ 478
0000.03.26 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(不) 18 4 8 007.00(4人) 06着 R1:12.0(35.6) -0.5 0岩田康誠 56 ファストフォース 484
0000.05.14 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 16 1 1 108.7(12人) 06着 R1:32.8(34.3) -0.6 0横山典弘 56 ソングライン 482
0000.08.13 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 17 7 14 005.80(3人) 12着 R1:32.9(34.0) -0.8 0内田博幸 55 アヴェラーレ 472
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 18 8 18 033.7(11人) 03着 R1:20.1(33.5) -0.2 0岩田康誠 55 ウイングレイテスト 488
0000.12.23 阪神 阪神C GII 芝1400m(良) 17 8 15 044.7(10人) 06着 R1:19.5(34.0) -0.2 0岩田康誠 56 ウインマーベル 498
2024.02.17 京都 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 18 8 18 010.30(5人) 06着 R1:20.6(33.3) -0.3 0松山弘平 55 ソーダズリング 492
0000.03.24 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(重) 18 6 12 035.0(12人) 05着 R1:09.6(33.7) -0.7 0岩田康誠 56 マッドクール 496

血統表

[編集]
ロータスランド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

Point of Entry
2008 鹿毛
父の父
Dynaformer
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Andover Way His Majesty
On the Trail
父の母
Matlacha Pass
1997 鹿毛
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
Our Country Place Pleasant Colony
*メイプルジンスキー

Little Miss Muffet
2009 黒鹿毛
Scat Daddy
2004 黒鹿毛
*ヨハネスブルグ *ヘネシー
Myth
Love Style Mr. Prospector
Likeable Style
母の母
Jenna S.
1994 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Shapiro's Mistress Unpredictable
Anytime Ms.
母系(F-No.) 3号族(FN:3) [§ 3]
5代内の近親交配 Roberto 3×4, Mr. Prospector 4×4, His Majesty 4×5, Nijinsky II 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [18]
  2. ^ [19]
  3. ^ [18][19]
  4. ^ [18][19]


脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ロータスランド”. JBISサーチ. 2023年5月14日閲覧。
  2. ^ JRA 競走馬情報 ロータスランド”. 日本中央競馬会. 2023年11月5日閲覧。
  3. ^ 【真理子の部屋】辻野厩舎の皆さんだからできること/スワンS”. 東京スポーツ (2023年10月27日). 2023年11月5日閲覧。
  4. ^ 【阪神5R新馬戦】ロータスランドが人気に応え快勝/JRAレース結果”. netkeiba.com (2019年9月21日). 2021年8月16日閲覧。
  5. ^ 【もみじS】ラウダシオンが強烈差し切りV”. サンケイスポーツ (2019年10月12日). 2021年8月16日閲覧。
  6. ^ 【早苗賞結果】5番人気バビットが逃げ切り2連勝”. netkeiba.com (2020年5月23日). 2021年8月16日閲覧。
  7. ^ 【須磨特別】(阪神) 好スタートのロータスランドが好位から直線抜け出し2連勝”. netkeiba.com (2021年4月18日). 2021年8月16日閲覧。
  8. ^ 【米子S】格上挑戦のロータスランドが3連勝”. サンケイスポーツ (2021年6月19日). 2021年8月16日閲覧。
  9. ^ 【関屋記念】ロータスランドが内ラチ沿いを伸びて重賞初V! 1番人気の3歳牝馬ソングラインは3着”. ヤフースポーツ (2021年8月15日). 2021年8月16日閲覧。
  10. ^ “【京都牝馬S結果】ロータスランドが押し切って重賞2勝目 岩田望来騎手は待望の重賞初V”. news.sp.netkeiba.com. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=199927 2022年2月19日閲覧。 
  11. ^ 【高松宮記念】ロータスランドが激しい2着争いを制す 岩田望「今後GⅠで上位を狙っていければ」東スポ競馬web(東京スポーツ)、2022年3月27日配信・閲覧
  12. ^ a b 【京都牝馬S】昨年の覇者ロータスランドは3着 岩田康誠騎手「次につながると思う」」『サンケイスポーツ』2023年2月18日。2023年2月19日閲覧。
  13. ^ 【スワンS】ロータスランド3着…岩田康誠騎手「3~4角の下りでグッときたぶん、最後に切れ味が鈍りました」スポーツ報知、2023年10月28日配信・閲覧
  14. ^ 【高松宮記念】ディヴィーナ、ロータスランドも引退レース 陣営がねぎらいの言葉日刊スポーツ、2024年3月24日配信・閲覧
  15. ^ ロータスランドの競走馬登録抹消日本中央競馬会、2024年3月29日配信・閲覧
  16. ^ "競走成績:全競走成績|ロータスランド". JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月14日閲覧
  17. ^ "ロータスランドの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2023年5月14日閲覧
  18. ^ a b c ロータスランド 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月7日閲覧。
  19. ^ a b c ロータスランドの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年9月7日閲覧。

外部リンク

[編集]