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エフティマイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エフティマイア
2008年4月13日 阪神競馬場
欧字表記 F T Maia
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2005年2月14日(19歳)
抹消日 2010年9月9日
フジキセキ
カツラドライバー
母の父 ニホンピロウイナー
生国 日本の旗 日本北海道勇払郡
生産者 ノーザンファーム
馬主 吉野文雄→吉野英子
調教師 矢野進美浦・北
鹿戸雄一(美浦・北)
厩務員 小松美彦[1]
競走成績
生涯成績 19戦3勝
獲得賞金 1億7087万5000円
勝ち鞍
GIII 新潟2歳ステークス 2007年
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エフティマイアF T Maia2005年2月14日 - )とは、日本競走馬繁殖牝馬2007年新潟2歳ステークスを制したほか、2008年桜花賞優駿牝馬で2着となった。

馬名は馬主の家族のイニシャル「FT」に、当馬の祖母であるノーザンマイアのマイアから名付けられた。セレクトセールでの落札価格は840万円。

経歴

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2007年6月24日福島競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。このレースを優勝すると7月21日のマリーゴールド賞、9月2日の重賞新潟2歳ステークスも優勝し3連勝を飾った。その後11月から翌2008年2月にかけて5戦したが最高着順が5着、JpnIの阪神ジュベナイルフィリーズでは18頭中17着と成績は低迷を続けた。

2008年2月をもってそれまでエフティマイアを管理していた矢野進が定年により調教師を引退し、3月1日付で鹿戸雄一厩舎へ転厩した。鹿戸は前年の11月から休みなくレースを使っていたエフティマイアの疲労を取り除くことに専念し、ステップレースに出走させることなくJpnIの桜花賞に出走させた。このレースでエフティマイアの人気は15番人気と低かったが、優勝馬レジネッタから半馬身差の2着となった。続いて出走した優駿牝馬でも人気は13番人気と低かったがまたしても2着に好走した。桜花賞と優駿牝馬で好走した要因について鹿戸は、「厩舎が変わったことによる刺激が良い方に作用した」と述べている[2]

3ヶ月の休養を挟んでクイーンステークスに出走したが、休み明けで馬体重が24kgも増加していたせいか、5着に敗れ、レース後はノーザンファームへ放牧に出された。帰厩後はトライアル競走を使わずに秋華賞へ直行。蛯名騎手が騎乗停止のため吉田隼人騎手が騎乗した。中団6番手あたりを追走し、最後の直線では一時3番手に上がったが、伸びきれず5着に敗れた。続くエリザベス女王杯では蛯名騎手が再び騎乗したが、13着と大敗した。

2009年は朱鷺ステークスから復帰。後方から追い込んでくるものの届かず3着に敗れた。続く京成杯オータムハンデキャップでは11着、府中牝馬ステークスでは13着、アルゼンチン共和国杯では16着と3戦続けて2桁着順に終わった。

2010年7月11日の巴賞から戦列復帰、先団追走も直線で失速しブービーの15着と大敗した。続く関屋記念では好位中団を追走するも直線ではまったく伸びず14着に敗れた。その後、9月9日付でJRA競走馬登録を抹消され現役を引退した[3]。現在は生まれ故郷のノーザンファームにて繁殖牝馬となっている。

競走成績

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年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007. 6. 24 福島 2歳新馬 12 6 7 004.6(02人) 01着 蛯名正義 54 芝1200m(良) 1:10.0 (35.1) -0.8 (アポロマハル)
7. 21 新潟 マリーゴールド賞 OP 6 4 4 001.6(01人) 01着 蛯名正義 54 芝1400m(稍) 1:23.7 (34.6) -0.2 (ゴールデンリング)
9. 2 新潟 新潟2歳S JpnIII 18 5 10 007.8(04人) 01着 蛯名正義 54 芝1600m(良) 1:34.1 (34.0) -0.2 (シャランジュ)
11. 10 東京 京王杯2歳S JpnII 15 3 4 003.9(02人) 13着 蛯名正義 54 芝1400m(稍) 1:24.4 (36.3) 1.7 アポロドルチェ
12. 2 阪神 阪神JF JpnI 18 8 18 019.6(09人) 17着 蛯名正義 54 芝1600m(良) 1:35.9 (37.6) 2.1 トールポピー
12. 16 中山 フェアリーS JpnIII 16 4 7 015.1(07人) 05着 蛯名正義 54 芝1200m(良) 1:10.2 (36.2) 0.4 ルルパンブルー
2008. 1. 27 中山 菜の花賞 OP 16 3 6 009.1(05人) 06着 蛯名正義 56 芝1600m(良) 1:36.6 (37.1) 1.0 デヴェロッペ
2. 23 東京 クイーンC JpnIII 16 7 13 025.8(10人) 06着 蛯名正義 55 芝1600m(良) 1:36.0 (35.4) 0.5 リトルアマポーラ
4. 13 阪神 桜花賞 JpnI 17 8 18 094.3(15人) 02着 蛯名正義 55 芝1600m(良) 1:34.5 (35.4) 0.1 レジネッタ
5. 25 東京 優駿牝馬 JpnI 18 3 6 032.5(13人) 02着 蛯名正義 55 芝2400m(稍) 2:28.8 (35.4) 0.0 トールポピー
8. 17 札幌 クイーンS JpnIII 13 2 2 005.3(03人) 05着 蛯名正義 53 芝1800m(良) 1:48.5 (35.7) 0.4 ヤマニンメルベイユ
10. 19 京都 秋華賞 JpnI 18 3 5 010.0(03人) 05着 吉田隼人 55 芝2000m(良) 1:58.7 (35.3) 0.3 ブラックエンブレム
11. 16 京都 エリザベス女王杯 GI 18 4 8 027.3(06人) 13着 蛯名正義 54 芝2200m(良) 2:13.6 (35.6) 1.5 リトルアマポーラ
2009. 8. 29 新潟 朱鷺S OP 18 7 13 007.8(05人) 03着 蛯名正義 54 芝1400m(良) 1:21.2 (34.6) 0.2 マイケルバローズ
9. 13 中山 京成杯AH GIII 16 3 5 010.1(05人) 11着 蛯名正義 54 芝1600m(良) 1:32.7 (35.2) 0.6 ザレマ
10. 18 東京 府中牝馬S GIII 18 7 14 019.5(08人) 13着 蛯名正義 55 芝1800m(良) 1:46.2 (35.8) 1.6 ムードインディゴ
11. 8 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 1 2 126.5(18人) 16着 北村宏司 53 芝2500m(良) 2:32.2 (34.6) 1.3 ミヤビランベリ
2010. 7. 11 函館 巴賞 OP 16 7 14 028.8(11人) 15着 石橋脩 54 芝1800m(良) 1:52.7 (36.2) 1.0 メイショウクオリア
8. 8 新潟 関屋記念 GIII 18 3 6 038.1(11人) 14着 石橋脩 54 芝1600m(良) 1:33.8 (33.6) 0.9 レッツゴーキリシマ

繁殖成績

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馬名 誕生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 エフティベス 2012年 黒鹿毛 ハービンジャー 吉野英子 美浦・金成貴史 14戦0勝(引退・繁殖)
第2仔 エフティスパークル 2013年 黒鹿毛 美浦・鹿戸雄一 27戦4勝(引退)
第3仔 エフティヘルメス 2014年 青鹿毛 ルーラーシップ     (未出走)
第4仔 エフティアテナ 2015年 黒鹿毛 吉野英子 美浦・金成貴史 12戦1勝(引退・繁殖)
第5仔 エフティイーリス 2016年 黒鹿毛 22戦2勝(引退・繁殖)
第6仔 エフティクルーク 2017年 青鹿毛 エピファネイア 6戦0勝(引退)
第7仔 エフティレーヴ 2018年 黒鹿毛 吉野英子
→酒井孝敏
美浦・金成貴史
笠松・笹野博司
8戦0勝(引退・繁殖)
第8仔 エフティイライザ 2019年 芦毛 クロフネ 吉野英子 美浦・鹿戸雄一 7戦0勝(引退)
第9仔 パンタソス 2020年 鹿毛 ドレフォン 美浦・金成貴史 3戦0勝(引退)
第10仔 エチャケナ 2021年 鹿毛 10戦1勝(現役)
第11仔 2024年 芦毛 オメガパフューム
  • 2024年10月5日現在

血統表

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エフティマイア血統サンデーサイレンス系 / アウトブリード (血統表の出典)

フジキセキ
1992 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー
Millracer
1983 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

カツラドライバー
1998 鹿毛
ニホンピロウイナー
1980 黒鹿毛
*スティールハート Habitat
A.1.
ニホンピロエバート *チャイナロック
ライトフレーム
母の母
ノーザンマイア
1990 鹿毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*マイア Cipol
Leandra F.No.4-k


脚注

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  1. ^ 【秋華賞】ヌーヴォ&バウンス 好々爺パワー“孫娘”の戴冠自信”. スポーツニッポン. 2022年5月22日閲覧。
  2. ^ 「08年エフティマイア再浮上の奇跡」『サラブレ 2009年4月号』27頁。
  3. ^ エフティマイア引退、繁殖生活に | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. keiba.radionikkei.jp (2010年9月9日). 2022年2月10日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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