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レッツゴーキリシマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レッツゴーキリシマ
2008年4月20日 中山競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2005年4月30日(19歳)
抹消日 2012年8月17日[1]
メジロライアン
マルシンアモン
母の父 バイアモン
生国 日本の旗 日本北海道勇払郡
生産者 貞広賢治
馬主 西村新一郎
調教師 梅田康雄栗東
天間昭一美浦
調教助手 谷中公一
厩務員 児玉(梅田厩舎)[2]
→岡田正巳(天間厩舎)[3]
競走成績
生涯成績 25戦5勝
獲得賞金 1億9976万4000円
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レッツゴーキリシマとは日本競走馬である。おもな勝鞍は2010年の関屋記念

経歴

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2006年(1歳時)「マルシンアモンの17」の名でセレクションセールに上場され、このときは買い手がつかなかった[4]が、のちに本馬の兄ゴウゴウキリシマを所有する西村新一郎の所有となり、九州地方で育成を受けた[5]

2007年8月12日、デビュー戦で勝利する。次に小倉2歳ステークスに出走するが、5着。9月のききょうステークスで2着、10月に2勝目を挙げた。11月京王杯2歳ステークスに出走し、アポロドルチェドリームシグナルに次ぐ3着。第59回朝日杯フューチュリティステークスでは単勝10番人気ながらもゴスホークケンに次ぐ2着と、堅実な成績で2歳シーズンを終えた。

2008年は、きさらぎ賞で始動し4着だった。続くスプリングステークスでは9着、皐月賞では5着、NHKマイルカップは9着だった。日本ダービーでは逃げたが、最後の直線で後続馬に捕らえられ13着に敗れた。その後、初の古馬との対戦となる京成杯オータムハンデキャップに出走、10番人気だったが、2着と好走した。続く富士ステークスでは5着、キャピタルステークスでは1番人気に支持されたが4着に敗れた。続く阪神カップでは10着と大敗した。

2009年は、小倉大賞典で始動し4着だった。続く中京記念では3着と好走した。しかし、4月5日ダービー卿チャレンジトロフィーでは中団からレースを進めるも、失速して13着という結果に終わった。5か月の休養をはさみ天間昭一厩舎に転厩し、9月13日のレインボーステークスに1番人気で出走、逃げ切り勝ちを収め3勝目を挙げた。続く11月1日のカシオペアステークスでも逃げ切り勝ちを収め4勝目を挙げた。そして11月21日福島記念に1番人気で出走、いつも通りの逃げを見せるも直線で失速し7着に敗れた。

2010年は、福島記念後長期休養を経て、関屋記念で始動した。スタートから先頭で走り、最後の直線でも粘り通し、逃げ切りで重賞初制覇となった[6][5]。しかし、その後の毎日王冠を目指しての調教中に左脚浅屈腱炎を発症。全治1年以上と見込まれたが、現役続行を目指して幹細胞移植手術を行い、療養に入ることとなった。

長期休養を終えて2012年6月10日エプソムカップで復帰したが最下位の18着。続く中京記念では逃げたが失速して最下位の16着に敗れた。関屋記念でもいつも通りの逃げを見せるもブービーの17着。8月17日付けで競走馬登録を抹消された。引退後は千葉県香取市のオークリーフで乗馬になる[7]。その後、福島県に移動し「タレント馬」として大河ドラマ八重の桜」に出演[8]相馬野馬追に出場などをしている[9]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[10]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離
(馬場)



オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2007.08.12 小倉 2歳新馬 芝1200m(良) 12 6 8 004.50(2人) 01着 R1:10.7(36.1) -0.3 0蛯名正義 54 (トムウィンズ) 454
0000.09.02 小倉 小倉2歳S JpnIII 芝1200m(良) 12 1 1 031.00(7人) 05着 R1:09.8(35.5) -0.5 0幸英明 54 マルブツイースター 456
0000.09.29 阪神 ききょうS OP 芝1400m(良) 8 1 1 004.30(3人) 02着 R1:22.5(34.6) -0.1 0幸英明 54 マイネブリッツ 448
0000.11.14 京都 かえで賞 500万下 芝1400m(良) 11 6 7 002.70(1人) 01着 R1:23.0(35.7) -0.5 0幸英明 55 (アイリッシュカフェ) 456
0000.11.10 東京 京王杯2歳S JpnII 芝1400m(稍) 15 7 12 008.40(4人) 03着 R1:23.0(35.7) -0.3 0幸英明 55 アポロドルチェ 452
0000.12.09 中山 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 2 3 028.2(10人) 02着 R1:33.9(35.3) -0.4 0幸英明 55 ゴスホークケン 460
2008.02.17 京都 きさらぎ賞 JpnIII 芝1800m(良) 15 6 11 006.70(3人) 04着 R1:49.0(35.2) -0.2 0幸英明 57 レインボーペガサス 468
0000.03.23 中山 スプリングS JpnII 芝1800m(良) 16 7 14 017.60(8人) 09着 R1:49.4(35.0) -0.5 0幸英明 56 スマイルジャック 462
0000.04.20 中山 皐月賞 JpnI 芝2000m(良) 18 8 16 043.9(15人) 05着 R2:02.2(35.5) -0.5 0幸英明 57 キャプテントゥーレ 460
0000.05.11 東京 NHKマイルC JpnI 芝1600m(稍) 18 2 4 018.50(8人) 09着 R1:35.7(35.8) -1.5 0幸英明 57 ディープスカイ 456
0000.06.01 東京 東京優駿 JpnI 芝2400m(良) 18 6 11 115.3(16人) 13着 R2:28.3(38.0) -1.6 0幸英明 57 ディープスカイ 452
0000.09.14 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 16 2 3 016.5(10人) 02着 R1:32.3(35.9) -0.2 0北村宏司 53 キストゥヘヴン 458
0000.10.25 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 18 1 2 012.20(6人) 05着 R1:33.0(34.6) -0.3 0幸英明 54 サイレントプライド 470
0000.11.23 東京 キャピタルS OP 芝1600m(良) 18 3 6 002.80(1人) 04着 R1:33.8(35.2) -0.8 0幸英明 55 タマモサポート 474
0000.12.21 阪神 阪神C JpnII 芝1400m(良) 18 1 2 012.10(5人) 10着 R1:22.2(36.4) -0.6 0幸英明 56 マルカフェニックス 484
2009.02.07 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(良) 16 4 8 013.30(6人) 04着 R1:45.1(34.5) -0.2 0幸英明 55 サンライズマックス 480
0000.03.14 中京 中京記念 GIII 芝2000m(重) 18 1 2 013.80(4人) 03着 R2:00.6(37.0) -0.2 0幸英明 55 サクラオリオン 476
0000.04.05 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 15 7 14 007.30(4人) 13着 R1:34.2(35.0) -0.5 0幸英明 55 タケミカヅチ 470
0000.09.13 中山 レインボーS 1600万下 芝2000m(良) 16 1 1 002.60(1人) 01着 R1:59.7(34.7) -0.1 0横山典弘 57 (アサティスボーイ) 462
0000.11.01 京都 カシオペアS OP 芝1800m(稍) 11 3 3 004.90(2人) 01着 R1:50.1(34.9) -0.4 0幸英明 56 (リクエストソング) 474
0000.11.21 福島 福島記念 GIII 芝2000m(良) 16 5 10 005.10(1人) 07着 R1:59.1(36.9) -0.5 0柴田善臣 56 サニーサンデー 480
2010.08.08 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 18 8 16 014.60(6人) 01着 R1:32.9(33.2) -0.1 0北村宏司 56 セイクリッドバレー 476
2012.06.10 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 18 8 16 053.6(12人) 18着 R1:49.8(38.6) -3.1 0江田照男 57 トーセンレーヴ 490
0000.07.22 中京 中京記念 GIII 芝1600m(良) 16 1 1 029.2(11人) 16着 R1:37.1(38.0) -2.0 0酒井学 57 フラガラッハ 492
0000.08.12 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 18 5 10 055.1(15人) 17着 R1:32.9(34.2) -1.4 0柴田善臣 57 ドナウブルー 482

血統表

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レッツゴーキリシマ血統ノーザンテースト系Princequillo5×5=6.25%〈母内〉、Nasrullah5×5=6.25%〈母内〉) (血統表の出典)

メジロライアン
1987 鹿毛
父の父
アンバーシャダイ
1977 鹿毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クリアアンバー Ambiopoise
One Clear Call
父の母
メジロチェイサー
1977 鹿毛
メジロサンマン Charlottesville
*パラディシア
*シェリル *スノッブ
Chanel

マルシンアモン
1993 黒鹿毛
*バイアモン
Baillamont
1982 鹿毛
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Lodeve Shoemaker
Locust Time
母の母
マルゼンキール
1981 栗毛
*ボールドラッド Bold Ruler
Misty Morn
*シル Buckpasser
Quill F-No.5-g


祖母マルゼンキールの半兄に顕彰馬マルゼンスキーが、いとこに浦和記念の勝ち馬のブルーラッドがいる。

母マルシンアモンは競走馬時代に地方競馬で2勝を挙げた。2010年時点では北海道むかわ町内の牧場に繋養されている[5]。産駒は2010年8月時点で11頭おり[5]中央競馬で15勝を挙げている[5]。このうち5番目の産駒ゴウゴウキリシマが重賞のシンザン記念[11][5]、7番目の産駒である本馬が関屋記念を勝ったほか、6番目の産駒ゴールドキリシマもオープンクラスの競走・京都2歳ステークスで勝利した[12]。それら3頭はいずれも馬主の西村新一郎が所有しており、その冠名「キリシマ」を競走馬名に含むことから「キリシマ(三)兄弟」と呼ばれる[13]

母の産駒(本馬の兄弟)は以下のとおり。

脚注

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  1. ^ レッツゴーキリシマ引退、乗馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年5月21日閲覧。
  2. ^ 強行軍キリシマ疲れ知らず/ダービー”. 日刊スポーツ. 2008年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
  3. ^ やったね! “初代”エルコンドルパサーを知る男”. UMAJIN. 2022年5月21日閲覧。
  4. ^ 2006年 セレクション1歳 サラブレッド1歳”. 日高軽種馬農業協同組合 (2006年). 2012年7月31日閲覧。 “104 マルシンアモンの17”
  5. ^ a b c d e f g 重賞ウイナーレポート「2010年08月08日 関屋記念 G3 優勝馬:レッツゴーキリシマ」”. 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会 (2010年). 2012年7月31日閲覧。
  6. ^ レッツゴーキリシマが逃げ切り重賞初制覇/関屋記念”. netkeiba.com (2010年8月8日). 2012年7月31日閲覧。
  7. ^ レッツゴーキリシマ引退、乗馬へ”. 日刊スポーツ. 2021年12月26日閲覧。
  8. ^ 大河ドラマ「八重の桜」に出演したレッツゴーキリシマ【動画あり】”. netkeiba.com. 2022年5月21日閲覧。
  9. ^ 震災、原発事故を乗り越えて――。侍たちが力強く生きる相馬野馬追。”. 文藝春秋. 2022年5月21日閲覧。
  10. ^ レッツゴーキリシマの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年12月3日閲覧。
  11. ^ a b シンザン記念、伏兵ゴウゴウキリシマが逃げ切り勝ち”. netkeiba.com (2006年1月9日). 2012年3月30日閲覧。
  12. ^ a b 京都2歳S、伏兵ゴールドキリシマ逃げ切り”. netkeiba.com (2006年11月25日). 2012年3月30日閲覧。
  13. ^ 競馬最強の法則』2008年3月号、p.3

外部リンク

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