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レインボーペガサス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レインボーペガサス
2008年4月20日 中山競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2005年3月30日(19歳)
登録日 2007年7月11日
抹消日 2015年3月13日
アグネスタキオン
ギャンブルローズ
母の父 Danehill
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 村下明博
馬主 吉村敏治
調教師 鮫島一歩栗東
厩務員 森田常正[1]
競走成績
生涯成績 27戦5勝
地方競馬1戦0勝)
獲得賞金 1億9120万3000円
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レインボーペガサスは、日本競走馬。おもな勝ち鞍は2008年きさらぎ賞、2011年関屋記念

成績

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2歳・3歳時代

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2007年9月2日にデビュー。吉澤ステーブル育成スタッフの「来年のダービー馬」というコメントや、調教で跨った安藤勝己が絶賛していたことから注目される。しかし、デビュー3戦は北海道で芝の競走を使うも、勝ちきることは出来なかった。4戦目、初ダートで初勝利を挙げ、その後のもちの木賞ではレコード勝ちで2勝目を挙げる。朝日杯フューチュリティステークスに登録があったが回避し、交流JpnIの全日本2歳優駿に出走。しかしイイデケンシンディラクエに押さえられ3着に終わる。

2008年、久々の芝の競走であるきさらぎ賞に出走。芝よりもダートでの活躍が印象強かったために人気薄であったが、見事な差し切りで重賞初制覇を飾った。それまでは一介のダート馬という評価だったが、芝の競走でも過去に勝利こそないものの掲示板を外したことはなく、一概に不得意と言うわけではないことが証明された。その後続けて芝のスプリングステークスに出走するが、伸び切れずに7着だった。しかし、皐月賞では、先行勢有利の展開の上、前が詰まる不利がある中メンバー中最速の上り34.3の脚を見せ4着に食い込んだ。競走後、鞍上の安藤は「楽に2着はあったなあ」と悔しがるほどの手ごたえだった[2]。そして、6月1日日本ダービーに5番人気に支持される。皐月賞のような末脚を生かす競馬ではなく、先行してレースを進めるも直線で伸びず、ディープスカイの5着に終わった。

その後、菊花賞へ向けて函館競馬場で調整中だったが8月22日の調教中に右のトモをラチにぶつけてしまい、腸骨骨折と右腰角部裂創を発症してしまう[3]調教師サイドによると、全治は5-6か月とみられ[3]年内復帰は絶望的となってしまった。

4歳時代

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骨折休養明け初戦となった2009年3月8日の大阪城ステークスでは2番人気に推されたが、いいところなく7着に終わった。続く4月25日オーストラリアトロフィーでは1番人気に推されるも、逃げるドリームサンデーを捉えきれず3着に敗れた。続く5月31日目黒記念では道中3番手でレースを進めるも直線で伸びあぐねて4着に終わった。その後、準オープンクラスに降級となり、6月28日の垂水ステークスでは1番人気に推され、道中逃げるものの直線で失速して8着に敗れた。その後、全日本2歳優駿以来のダート戦となった柳都ステークスに出走したが、見せ場がなく13着と大敗した。その後、屈腱炎を発症し休養となった。

5歳時代

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休養明け初戦となった2010年11月20日の修学院ステークスではスペルバインドとの3着同着であった。12月19日の尼崎ステークスでは2番人気に推されたが、13着と大敗した。

6歳時代

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2011年1月15日の石清水ステークスでは道中2番手追走も逃げるクレバートウショウを捉えきれず2着に敗れた。2月13日の飛鳥ステークスでは2・3番手追走から抜け出すと後ろから追いあげてきたブラストダッシュをクビ差押さえて3年ぶりの勝利をあげた。半年の休養を挟んで出走した8月7日関屋記念では好位追走から直線で早めに先頭に立って押し切り、きさらぎ賞以来3年半ぶりの重賞制覇を飾った[4]9月11日京成杯オータムハンデキャップではフィフスペトルの3着となった。10月22日富士ステークスでは先手を奪って逃げたが7着に沈んだ。11月20日マイルチャンピオンシップでは好位で追走したが直線で伸びず12着と大敗した。

7歳時代

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休養明け緒戦となった2012年8月12日の関屋記念は好位追走も直線まったく伸びず16着と大敗。その後2走した後、左第一指骨剥離骨折が判明、休養に入った[5][6]

9歳時代以降

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2014年11月の武蔵野ステークスで約2年1か月ぶりに復帰したが、最下位の16着に敗れた。これが最後のレースとなり、2015年3月13日付けで競走馬登録を抹消された。引退後は三重県の名張トレーニングセンターで乗馬となる[7]。その後、福井県のほんごう馬の里に移動した[8][9]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007 9. 2 札幌 2歳新馬 14 1.7 (1人) 4着 安藤勝己 54 芝1800m(良) 1:56.2 (34.6) 0.4 ヤマニンキングリー
9. 17 札幌 3歳未勝利 14 1.9 (1人) 2着 安藤勝己 54 芝1800m(良) 1:53.8 (36.5) 0.3 グラーフ
9. 30 札幌 3歳未勝利 14 2.4 (1人) 3着 柴山雄一 54 芝1800m(良) 1:52.9 (36.8) 0.0 クリールトルネード
10. 27 京都 3歳未勝利 16 1.8 (1人) 1着 安藤勝己 55 ダ1800m(稍) 1:55.8 (37.4) -0.3 (ナムラハーン)
11. 17 京都 もちの木賞 500万下 13 2.7 (1人) 1着 安藤勝己 55 ダ1800m(良) R1:52.6 (37.0) -0.4 (ピエナエイム)
12. 19 川崎 全日本2歳優駿 JpnI 12 2.2 (1人) 3着 安藤勝己 55 ダ1600m(良) 1:42.0 (38.0) 0.2 イイデケンシン
2008 2. 17 京都 きさらぎ賞 JpnIII 15 21.2 (8人) 1着 O.ペリエ 56 芝1800m(良) 1:48.8 (34.7) -0.1 スマイルジャック
3. 23 中山 スプリングS JpnII 16 9.4 (4人) 7着 内田博幸 56 芝1800m(良) 1:49.4 (35.2) 0.5 スマイルジャック
4. 20 中山 皐月賞 JpnI 18 13.5 (5人) 4着 安藤勝己 57 芝2000m(良) 2:02.1 (34.3) 0.4 キャプテントゥーレ
6. 1 東京 東京優駿 JpnI 18 9.5 (5人) 5着 安藤勝己 57 芝2400m(良) 2:27.1 (35.4) 0.4 ディープスカイ
2009 3. 8 阪神 大阪城S OP 12 5.8 (2人) 7着 安藤勝己 56 芝1800m(良) 1:49.9 (35.1) 0.7 マストビートゥルー
4. 25 京都 オーストラリアT OP 11 4.2 (1人) 3着 安藤勝己 56 芝1800m(不) 1:48.6 (35.6) 0.6 ドリームサンデー
5. 31 東京 目黒記念 GII 18 7.0 (3人) 4着 安藤勝己 56 芝2500m(不) 2:40.2 (39.4) 1.2 ミヤビランベリ
6. 28 阪神 垂水S 1600万下 16 1.5 (1人) 8着 安藤勝己 57 芝2000m(良) 2:01.1 (37.2) 0.8 テイエムアンコール
7. 18 新潟 柳都S 1600万下 15 4.5 (3人) 13着 北村宏司 57 ダ1800m(不) 1:52.3 (36.3) 1.5 トシナギサ
2010 11. 20 京都 修学院S 1600万下 15 27.4 (9人) 3着 安藤勝己 57 芝1600m(良) 1:33.3 (34.1) 0.0 ダンツホウテイ
12. 19 阪神 尼崎S 1600万下 14 3.6 (2人) 13着 藤岡佑介 57 芝1600m(良) 1:35.0 (36.0) 1.5 リクエストソング
2011 1. 15 京都 石清水S 1600万下 15 5.7 (3人) 2着 安藤勝己 57 芝1600m(良) 1:35.6 (34.4) 0.2 クレバートウショウ
2. 13 京都 飛鳥S 1600万下 16 3.6 (1人) 1着 安藤勝己 57 芝1800m(良) 1:47.4 (35.9) 0.0 (ブラストダッシュ)
8. 7 新潟 関屋記念 GIII 12 9.4 (4人) 1着 安藤勝己 56 芝1600m(良) 1:32.6 (34.0) 0.1 (エアラフォン)
9. 11 中山 京成杯AH GIII 14 5.0 (3人) 3着 安藤勝己 57.5 芝1600m(良) 1:32.2 (35.2) 0.3 フィフスペトル
10. 22 東京 富士S GIII 17 7.7 (4人) 7着 安藤勝己 57 芝1600m(不) 1:35.5 (35.9) 0.5 エイシンアポロン
11. 20 京都 マイルCS GI 18 60.7 (15人) 12着 I.メンディザバル 57 芝1600m(稍) 1:34.8 (35.7) 0.9 エイシンアポロン
2012 8. 12 新潟 関屋記念 GIII 18 26.6 (9人) 16着 安藤勝己 56 芝1600m(良) 1:32.9 (33.9) 1.4 ドナウブルー
9. 9 中山 京成杯AH GIII 16 31.8 (11人) 8着 安藤勝己 57 芝1600m(良) 1:31.6 (33.9) 0.9 レオアクティブ
10. 14 東京 アイルランドT OP 13 11.8 (7人) 7着 安藤勝己 58 芝2000m(良) 1:59.4 (35.4) 0.7 アカンサス
2014 11. 15 東京 武蔵野S GIII 16 255.4 (15人) 16着 松岡正海 56 ダ1600m(良) 1:38.3 (39.3) 3.1 ワイドバッハ
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統表

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レインボーペガサス血統サンデーサイレンス系 / Natalma5×5=6.25% (血統表の出典)

アグネスタキオン
1998 栗毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
アグネスフローラ
1987 鹿毛
*ロイヤルスキー
Royal Ski
Raja Baba
Coz o'Nijinsky
アグネスレディー *リマンド
イコマエイカン

ギャンブルローズ
1997 鹿毛
*デインヒル
Danehill
1986 鹿毛
ダンジグ
Danzig
Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
母の母
ユキノローズ
1982 鹿毛
*ミルジョージ
Mill George
Mill Reef
Miss Charisma
バンブーネラ *ポリック
クインバンブー F-No.4-r

母のギャンブルローズは京都牝馬ステークス中京記念で3着となっている。産駒はレインボーペガサスのみでその後亡くなっている。祖母のユキノローズ中山牝馬ステークス勝ち馬である。

脚注

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  1. ^ レインボー内田博が初騎乗/スプリングS”. 日刊スポーツ. 2008年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
  2. ^ “4着レインボーペガサス”. スポーツニッポン. (2008年4月21日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/04/21/kiji/K20080421Z00001510.html 2008年4月22日閲覧。 
  3. ^ a b ““3歳善戦クン”レインボーペガサス重傷”. スポーツニッポン. (2008年8月24日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/08/24/kiji/K20080824Z00001790.html 2022年2月6日閲覧。 
  4. ^ “レインボーペガサスが勝利 競馬の関屋記念”. 日本経済新聞. (2011年8月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKA0200_X00C11A8000000/ 2022年2月6日閲覧。 
  5. ^ レインボーペガサス骨折”. ラジオNIKKEI (2012年10月18日). 2015年3月13日閲覧。
  6. ^ “レインボーペガサスが骨折、年内絶望”. 日刊スポーツ. (2008年8月23日). https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20080823-400342.html 2022年2月6日閲覧。 
  7. ^ レインボーペガサス号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2015年3月13日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月13日閲覧。
  8. ^ 大型新人 加入”. ほんごう馬の里. 2022年5月21日閲覧。
  9. ^ レインボーペガサスの調教が、第三段階に進んできました。”. facebook. 2022年5月21日閲覧。

外部リンク

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