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フィフスペトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィフスペトル
第14回NHKマイルカップパドック
(2009年5月10日)
欧字表記 Fifth Petal[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2006年5月22日[1]
死没 2013年5月30日(7歳没)
キングカメハメハ[1]
ライラックレーン[1]
母の父 Bahri[1]
生国 日本の旗 日本北海道白老町[1]
生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム[1]
馬主 (有)キャロットファーム[1]
調教師 加藤征弘美浦南[1]
競走成績
生涯成績 28戦5勝[1]
獲得賞金 2億5373万5000円[1]
勝ち鞍
GIII 函館2歳ステークス 2008年
GIII 京成杯オータムハンデキャップ 2011年
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フィフスペトル(欧字名:Fifth Petal2006年5月22日 - 2013年5月30日)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2008年函館2歳ステークス2011年京成杯オータムハンデキャップ

馬名の意味は、「5枚目の花びら」の意味で、母名ライラックレーンからの連想[2]

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

2008年7月12日、函館競馬場での2歳新馬戦でデビューし、1着[4]。続く函館2歳ステークスでは最後の直線でナムラミーティアを交わし2馬身半差をつけて重賞初制覇、鞍上の三浦皇成もこれが重賞初勝利で父・キングカメハメハにとっても産駒の重賞競走初勝利と、3つの初物づくしを並べた勝利となった[5]京王杯2歳ステークスゲットフルマークスの2着に入ったのち朝日杯フューチュリティステークスに駒を進めるが、レースではセイウンワンダーにアタマ差の2着に終わった。

2009年を迎えて3歳初戦は、当初は弥生賞が予定され調教まで進められていたが最終的に出走せず、理由として「馬に負荷をかけられなかった」ことが挙げられた[6]スプリングステークスが仕切り直しの初戦となって3着に入り、皐月賞に向かうも7着。NHKマイルカップ5着、東京優駿11着とG1競走3走では振るわず、秋もスワンステークスマイルチャンピオンシップで2戦とも6着以下に終わったが、12月のファイナルステークスではエーシンフォワードの2着に入り、4歳初戦の東風ステークスに勝利するも続くダービー卿チャレンジトロフィーでは4着に終わって2010年中は以降出走せず、翌2011年3月に戦列に戻る。復帰3戦目の夏至ステークスで逃げ切り勝利を記録すると[7]、次戦の京成杯オータムハンデキャップではアプリコットフィズとの競り合いを制して、3年ぶりの重賞制覇を遂げた[8]。11月のマイルチャンピオンシップでもエイシンアポロンの2着に入ったが、2012年以降は9戦して5着以内が一度という成績となり、2013年5月30日に安田記念へ向けた調教中に左第一趾骨粉砕骨折および左第三中足骨複骨折を発症し、予後不良と診断され、安楽死の処置がとられた[9]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[3]およびnetkeiba.com[10]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
2008. 7. 12 函館 2歳新馬 10 4 4 002.7 0(1人) 01着 三浦皇成 52 芝1200m(良) 1:11.8 (35.6) -0.4 (ロラパルーザ) 444
8. 10 函館 函館2歳S JpnIII 14 7 12 006.8 0(2人) 01着 三浦皇成 54 芝1200m(良) 1:10.7 (36.4) -0.4 (ナムラミーティア) 444
11. 15 東京 京王杯2歳S JpnII 15 4 6 002.4 0(1人) 02着 三浦皇成 55 芝1400m(良) 1:21.8 (33.8) -0.2 ゲットフルマークス 444
12. 21 中山 朝日杯フューチュリティS JpnI 16 6 11 006.2 0(5人) 02着 C. ルメール 55 芝1600m(良) 1:35.1 (35.2) -0.0 セイウンワンダー 450
2009. 3. 22 中山 スプリングS JpnII 16 1 2 004.6 0(2人) 03着 武豊 56 芝1800m(良) 1:51.0 (34.5) -0.2 アンライバルド 456
4. 19 中山 皐月賞 JpnI 18 6 12 026.4 0(7人) 07着 安藤勝己 57 芝2000m(良) 2:00.1 (35.7) -1.4 アンライバルド 448
5. 10 東京 NHKマイルC GI 18 8 18 008.1 0(4人) 05着 安藤勝己 57 芝1600m(良) 1:33.3 (34.2) -0.9 ジョーカプチーノ 452
5. 31 東京 東京優駿 JpnI 18 2 3 072.8 (14人) 11着 安藤勝己 57 芝2400m(不) 2:35.9 (40.5) -2.2 ロジユニヴァース 450
10. 31 京都 スワンS GII 18 1 2 010.7 0(6人) 08着 藤岡佑介 55 芝1400m(良) 1:20.8 (34.0) -0.5 キンシャサノキセキ 458
11. 22 京都 マイルCS GI 18 4 8 035.2 (12人) 08着 C.ルメール 56 芝1600m(良) 1:33.7 (33.9) -0.5 カンパニー 462
12. 27 阪神 2009ファイナルS OP 13 4 4 004.0 0(2人) 02着 藤岡佑介 55 芝1600m(良) 1:33.5 (34.1) -0.2 エーシンフォワード 454
2010. 3. 14 中山 東風S OP 14 7 11 003.5 0(2人) 01着 蛯名正義 57 芝1600m(良) 1:33.9 (34.6) -0.2 (マイネルファルケ) 456
4. 4 中山 ダービー卿チャレンジT GIII 16 8 16 005.5 0(2人) 04着 蛯名正義 57 芝1600m(良) 1:34.7 (34.0) -0.4 ショウワモダン 456
2011. 3. 26 阪神 六甲S OP 18 5 9 005.4 0(3人) 05着 蛯名正義 56 芝1600m(良) 1:34.3 (34.5) -0.3 ロードバリオス 460
5. 14 東京 京王杯スプリングC GII 17 1 1 018.7 0(9人) 06着 横山典弘 57 芝1400m(良) 1:20.6 (33.3) -0.4 ストロングリターン 456
6. 26 中山 夏至S OP 14 1 1 002.4 0(1人) 01着 蛯名正義 56 芝1800m(良) 1:46.8 (34.4) -0.1 (オペラブラーボ) 460
9. 11 中山 京成杯オータムH GIII 14 5 8 003.6 0(2人) 01着 横山典弘 57 芝1600m(良) 1:31.9 (34.7) -0.1 アプリコットフィズ 460
10. 2 中山 スプリンターズS GI 15 4 7 019.3 0(6人) 06着 横山典弘 57 芝1200m(良) 1:07.9 (34.3) -0.5 カレンチャン 458
11. 20 京都 マイルCS GI 18 1 1 032.6 (11人) 02着 横山典弘 57 芝1600m(稍) 1:33.9 (35.1) -0.0 エイシンアポロン 454
2012. 2. 26 中山 中山記念 GII 11 7 9 010.8 0(5人) 06着 横山典弘 56 芝1800m(重) 1:48.5 (36.1) -1.2 フェデラリスト 462
4. 22 京都 マイラーズC GII 18 6 11 008.4 0(5人) 07着 横山典弘 56 芝1600m(稍) 1:33.8 (35.6) -0.6 シルポート 462
6. 3 東京 安田記念 GI 18 5 9 040.2 (16人) 07着 横山典弘 58 芝1600m(良) 1:32.0 (34.0) -0.7 ストロングリターン 454
9. 30 中山 スプリンターズS GI 16 1 2 039.5 (12人) 11着 蛯名正義 57 芝1200m(良) 1:07.4 (34.1) -0.7 ロードカナロア 458
11. 18 京都 マイルCS GI 18 7 14 070.1 (16人) 13着 岩田康誠 57 芝1600m(稍) 1:33.7 (35.0) -0.8 サダムパテック 454
12. 24 阪神 阪神C GII 18 3 6 042.7 (15人) 09着 大野拓弥 57 芝1400m(良) 1:21.6 (35.7) -0.6 サンカルロ 458
2013. 3. 24 中京 高松宮記念 GI 17 5 10 155.6 (14人) 08着 戸崎圭太 57 芝1200m(良) 1:08.7 (33.4) -0.6 ロードカナロア 460
4. 21 京都 マイラーズC GII 18 6 11 125.6 (13人) 05着 北村友一 56 芝1600m(良) 1:32.9 (34.8) -0.3 グランプリボス 460
5. 11 東京 京王杯スプリングC GII 18 6 12 035.4 (13人) 17着 浜中俊 56 芝1400m(稍) 1:21.8 (35.1) -1.2 ダイワマッジョーレ 464

血統表

[編集]
フィフスペトル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン
Last Tycoon
*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

*ライラックレーン
Lilac Lane
1997 鹿毛
Bahri
1992 鹿毛
Riverman Never Bend
River Lady
Wasnah Nijinsky II
Highest Trump
母の母
Lilac Garden
1986 鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Balletomane Nijinsky II
Nanticious
母系(F-No.) ライラックレーン(USA)系(FN:19-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5 × 5 × 5 × 5 = 12.50%、Nijinsky II 4 × 4 = 12.50%(母内)、Nashua 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o フィフスペトル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  2. ^ フィフスペトル”. キャロットクラブ. 2021年4月30日閲覧。
  3. ^ a b フィフスペトル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  4. ^ キンカメ産駒、フィフスペトル完勝/2歳新馬”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年7月12日). 2021年7月25日閲覧。
  5. ^ 函館2歳S、新人の三浦皇成騎手が重賞初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年8月10日). 2021年7月25日閲覧。
  6. ^ フィフスペトル弥生賞回避”. 競馬ラボ. KEIBA LAB (2009年3月5日). 2021年7月25日閲覧。
  7. ^ フィフスペトルが逃げ切り1年3か月ぶりの勝利/夏至S”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年6月26日). 2021年7月25日閲覧。
  8. ^ フィフスペトルが3年ぶりの重賞制覇/京成杯AH”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年9月11日). 2021年7月25日閲覧。
  9. ^ フィフスペトル安楽死、調教中に骨折 - 日刊スポーツ2013年5月30日
  10. ^ フィフスペトルの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月25日閲覧。
  11. ^ a b c フィフスペトル 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月25日閲覧。
  12. ^ a b フィフスペトルの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月25日閲覧。

外部リンク

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