コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

エモニ・ベイツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エモニ・ベイツ
Emoni Bates
イースタンミシガン大学でのベイツ
(2022年)
クリーブランド・キャバリアーズ  No.21
ポジション SF
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (2004-01-28) 2004年1月28日(20歳)
出身地 ミシガン州アナーバー
身長 203cm (6 ft 8 in)
体重 77kg (170 lb)
キャリア情報
高校 リンカーン高等学校英語版
イプシ・プレップ
大学 メンフィス大学
イースタンミシガン大学
NBAドラフト 2023年 / 2巡目 / 全体49位[1]
プロ選手期間 2023–現在
経歴
2023クリーブランド・キャバリアーズ
2023–クリーブランド・チャージ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

エモニ・ジェームズ=ウェイン・ベイツEmoni James-Wayne Bates, 2004年1月28日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州アナーバー出身のプロバスケットボール選手。NBAクリーブランド・キャバリアーズツーウェイ契約で所属している。ポジションはスモールフォワード

経歴

[編集]

生い立ち

[編集]

ミシガン大学内の病院で生まれ、3歳のときからバスケを始める[1][2]。しばしばバスケットボールを抱えて眠り、家の周りをドリブルしていたという[3]。元プロバスケットボール選手である父に指導されて育った。

ハイスクール

[編集]
ナイキ・EYBL英語版でのベイツ(2019年)

父の長年のチームメイトであり友人のジェシー・デイビスがヘッドコーチを務めるリンカーン高等学校英語版に進学[4]。2018年11月26日にデビューし、32得点・15リバウンドを記録しチームを勝利に導いた[5]。その後も1年目ながらエースとして活躍し、このシーズンは平均28.5得点・10.2リバウンドの成績を記録。ミシガン州のゲータレード年間最優秀選手賞した[6]。これらの活躍から、247スポーツ英語版のエバン・ダニエルズから「レブロン・ジェームズ以来で最高の才能を持つ高校生」と評された[7]

フリースローを放つベイツ(2019年)

2年目のシーズン開幕前の2019年11月4日に発売されたスポーツ・イラストレイテッドの表紙を飾った[8]。このシーズンもエースとして活躍し、2020年1月27日の試合では42得点を記録。この日は幼い頃からの憧れの存在であったコービー・ブライアントがヘリコプター事故で急逝し、追悼の意を込め彼の現役時代の背番号である24番のジャージを着用していた[9]。このシーズンは前年からさらに成績を伸ばし、平均32.3得点・9.0リバウンド・3.0アシスト・2.1スティールの成績を記録。アメリカ全体のゲータレード年間最優秀選手賞を史上始めて2年生で受賞した[10]

3年目のシーズンが始まる前に、父が新たに設立したイプシランティ・プレップアカデミーへ転校することを発表した[11]。2020年11月12日にはチェット・ホルムグレン擁するチーム・シズルとエキシビションマッチを行い、試合には敗れたものの36得点を記録した[12]。このシーズンは平均23.0得点・5.8リバウンド・3.0アシスト・2.2スティールの成績を記録し、ネイスミス年間最優秀選手賞のファイナリストにも選出された[13]

リクルート

[編集]

2022年のクラスの中で最大級の評価を受け、ESPNライバルズ英語版、247スポーツの主要3サイトから5つ星評価され、その全てで全体1位にランクインした。中学生の時点で既にNCAAデポール大学からオファーを受けており、高校1年目のシーズン終了後にはミシガン大学、ミシガン州立大学デューク大学からオファーを受けた[14][15][16]。そして高校での活躍から、多くのアナリストたちに「世代を問わず最高の高校生プレイヤー」と評された[17]。その後、2020年6月29日にスポーツセンターのライブインタビューにて、ミシガン州立大学への進学を決断したことを発表した[18]。しかし2021年4月30日にこれを撤回し、進学先を再検討することを明かした[19]。その後8月24日に、ペニー・ハーダウェイがヘッドコーチを務めるメンフィス大学への進学を発表した[20]

高校生アスリートのリクルート情報(アメリカのカレッジスポーツ)
氏名 出身 高校 / 大学 身長 体重 コミット日
エモニ・ベイツ
SF
イプシランティ イプシランティ・プレップアカデミー (MI) 6 ft 9 in (2.06 m) 205 lb (93 kg) 2020年6月29日 
リクルート スターレーティング英語版: ScoutN/A   Rivals:5/5 stars   247Sports:5/5 stars    ESPN:5/5 stars   ESPNグレード: 98
全リクルート順位:   Rivals: 1  247Sports: 1  ESPN: 1
  • 注意: 多くの場合、Scout、Rivals、247Sports、ESPNの間で身長、体重が一致しない可能性がある。
  • これらの場合、平均をとっている。ESPNグレードは100ポイントスケールに基づいている。

出典:

カレッジ

[編集]

メンフィス

[編集]

学年変更して卒業を1年早めていたこともあり、17歳でカレッジバスケットボールの最年少選手としてデビューした。激しい順位争いが始まると、ヘッドコーチのペニー・ハーダウェイにポイントガードを任されるようになった[21]12月に指の怪我を負い、3試合を欠場した。その後、腰の負傷でAACトーナメントを含む12試合を欠場し、 NCAA トーナメントで復帰した[22]。こののシーズンは18 試合に出場して平均9.7得点・3.3リバウンド・フィールドゴール成功率は38.6%と苦戦し、[23] シーズン開幕前に予想された活躍をできず、評価を大幅に下げた[24]

イースタンミシガン

[編集]

2年目のシーズン開幕前にイースタンミシガン大学へ転校した[25]。他にはミシガン大学アーカンソー大学シートン・ホール大学デポール大学ルイビル大学などからもオファーを受けていた。シーズン前の2022年9月19日に銃の所持容疑で逮捕され、チームから出場停止処分を受けた[26]。訴追の取り下げにつながる司法取引の後、10月13日に釈放された。[27]理由は明かされていないが、ウェイン州立大学とのチームの開幕戦には出場しなかった[28]。2022年11月11日にシーズン初出場し、30得点を記録した[29] 。2023年1月24日のトレド大学戦では43得点を記録した[30]。シーズン終了後、2023年のNBAドラフトアーリーエントリーした。

クリーブランド・キャバリアーズ

[編集]

2023年のNBAドラフトで、2巡目全体49位でクリーブランド・キャバリアーズに指名された[31]。2023年7月8日、正式にキャバリアーズとツーウェイ契約を締結した[32]

個人成績

[編集]
略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2023–24 CLE 15 0 8.9 .306 .303 .250 .9 .7 .1 .1 2.7
通算 15 0 8.9 .306 .303 .250 .9 .7 .1 .1 2.7

カレッジ

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2021–22 メンフィス 18 13 23.4 .386 .329 .646 3.3 1.3 .6 .3 9.7
2022–23 EMU 25 25 33.6 .419 .346 .802 5.6 1.5 .8 .5 20.2
通算 43 38 29.3 .409 .341 .760 4.6 1.4 .7 .4 15.8

脚注

[編集]
  1. ^ Meet the best 13-year-old basketball player in America” (英語) (2017年9月21日). 2021年5月6日閲覧。
  2. ^ Goricki, David. “Michigan’s Bates is hoops prodigy, nation’s No. 1 7th-grader” (英語). The Detroit News. 2021年5月6日閲覧。
  3. ^ Niyo, John. “Niyo: Can ‘relentless’ freshman Emoni Bates jump straight to NBA?” (英語). The Detroit News. 2021年5月6日閲覧。
  4. ^ Farrell, Perry A.. “Why top basketball prospect Emoni Bates will attend Ypsilanti Lincoln” (英語). Detroit Free Press. 2021年5月6日閲覧。
  5. ^ Ypsilanti Lincoln's Emoni Bates, nation's top-ranked freshman, scores 32 in debut” (英語). mlive (2018年11月27日). 2021年5月6日閲覧。
  6. ^ Paul, Tony. “Ypsilanti Lincoln freshman Emoni Bates named Michigan's Gatorade player of the year” (英語). The Detroit News. 2021年5月6日閲覧。
  7. ^ Is Emoni Bates the best high school prospect since LeBron?” (英語). ScoutHoops.com. 2021年5月6日閲覧。
  8. ^ Rosenberg, Michael. “Magic, Michael, LeBron... Emoni? Meet the Prodigy Next in Line” (英語). Sports Illustrated. 2021年5月6日閲覧。
  9. ^ Thomas, Chris. “Phenom Emoni Bates wears No. 24 to honor Kobe Bryant, scores 42 points” (英語). Detroit Free Press. 2021年5月6日閲覧。
  10. ^ Sophomore Bates wins Gatorade HS POY award” (英語). ESPN.com (2020年4月14日). 2021年5月6日閲覧。
  11. ^ Bates, 2022 top recruit, commits to Michigan St.” (英語). ESPN.com (2020年6月29日). 2021年5月6日閲覧。
  12. ^ Schoch, By Matt. “Emoni Bates scores 36 in Ypsi Prep Academy debut; Michigan target Chet Holmgren dominates” (英語). The Detroit News. 2021年5月6日閲覧。
  13. ^ Emoni Bates among 5 finalists for Naismith HS Player of the Year award” (英語). mlive (2021年2月20日). 2021年5月6日閲覧。
  14. ^ Solari, Chris. “Michigan State basketball offers scholarship to phenom Emoni Bates” (英語). Detroit Free Press. 2021年5月6日閲覧。
  15. ^ Sang, Orion. “Michigan basketball offers scholarship to phenom Emoni Bates” (英語). Detroit Free Press. 2021年5月6日閲覧。
  16. ^ ‘Six-star’ Emoni Bates lands Duke basketball offer, likes Blue Devils” (英語). Ball Durham (2019年8月22日). 2021年5月6日閲覧。
  17. ^ Why 15-year-old Emoni Bates is basketball's next phenomenon” (英語). ESPN.com (2019年8月7日). 2021年5月6日閲覧。
  18. ^ Goldberg, Rob. “5-Star SF Emoni Bates Commits to Michigan State; Ranked No. 1 in Class of 2022” (英語). Bleacher Report. 2021年5月6日閲覧。
  19. ^ Top hoops recruit Bates decommits from Mich. St.” (英語). ESPN.com (2021年4月30日). 2021年5月6日閲覧。
  20. ^ Bates, No. 3 in '21 ESPN 100, to play at Memphis” (英語). ESPN.com (2021年8月25日). 2021年8月29日閲覧。
  21. ^ Giannotto, Mark. “Where Penny Hardaway should play Emoni Bates to make Memphis basketball a Final Four team | Giannotto” (英語). The Commercial Appeal. 2023年4月27日閲覧。
  22. ^ Staff, The Athletic. “NCAA Tournament: Memphis' Emoni Bates returns” (英語). The Athletic. 2023年4月27日閲覧。
  23. ^ Davis, Tyler J.. “Former Michigan State basketball commit Emoni Bates enters transfer portal” (英語). Detroit Free Press. 2023年4月27日閲覧。
  24. ^ Brennan, Eamonn. “Brennan: Emoni Bates' career is now at stake with transfer to Eastern Michigan” (英語). The Athletic. 2023年4月27日閲覧。
  25. ^ Eagle has landed: Bates transfers to E. Michigan” (英語). ESPN.com (2022年8月23日). 2023年4月27日閲覧。
  26. ^ Wickliffe |gwickliffe@mlive.com, Greg (2022年9月19日). “Emoni Bates suspended by Eastern Michigan basketball following arrest on gun charges” (英語). mlive. 2023年4月27日閲覧。
  27. ^ Emoni Bates reinstated to Eastern Michigan basketball after plea deal on gun charges” (英語). The Detroit News. 2023年4月27日閲覧。
  28. ^ Michigan basketball prepares for showdown with Emoni Bates, Eastern Michigan” (英語). Detroit Free Press. 2023年4月27日閲覧。
  29. ^ akahn1@mlive.com, Andrew Kahn | (2022年11月12日). “Emoni Bates scores 30 in Eastern Michigan debut, draws NBA comparisons in near-upset of Michigan” (英語). mlive. 2023年4月27日閲覧。
  30. ^ Emoni Bates scores Eastern Michigan's last 29 points before halftime in loss to Toledo” (英語). The Detroit News. 2023年4月27日閲覧。
  31. ^ Cleveland Cavaliers Select Emoni Bates with the 49th Overall Pick in 2023 NBA Draft”. 2023年7月27日閲覧。
  32. ^ Cavaliers Sign Emoni Bates, Isaiah Mobley, and Craig Porter Jr. to Two-Way Contracts”. 2023年7月27日閲覧。

外部リンク

[編集]