エリー・デラクルーズ

エリー・デラクルーズ
*Elly De La Cruz*
シンシナティ・レッズ #44
	AAA級ルイビル・バッツ時代; （2023年5月4日）
基本情報
国籍	ドミニカ共和国
出身地	モンテ・プラタ州サバナ・グランデ・デ・ボヤ（英語版）
生年月日	2002年1月11日（22歳）
身長; 体重	6' 5" ＝約195.6 cm; 200 lb ＝約90.7 kg
選手情報
投球・打席	右投両打
ポジション	遊撃手、三塁手
プロ入り	2018年アマチュアFA
初出場	2023年6月6日
年俸	$742,500（2024年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	シンシナティ・レッズ (2023 - );
	この表について

エリー・アントニオ・デラクルーズ（Elly Antonio De La Cruz, 2002年 1月11日 - ）は、ドミニカ共和国モンテ・プラタ州サバナ・グランデ・デ・ボヤ（英語版）出身のプロ野球選手（内野手）。右投両打。MLBのシンシナティ・レッズ所属。

経歴

レッズ時代

2018年にアマチュア・フリーエージェントでシンシナティ・レッズと契約してプロ入り。契約金は6万5000ドル^[2]。

2019年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッズ（英語版）でプロデビューし、43試合に出場して打率.285、1本塁打、26打点の成績を記録した^[3]。

2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり^[4]、公式戦の出場は無かった^[3]。

2021年はルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・レッズ（英語版）で開幕を迎えた。シーズン途中にA級デイトナ・トーテュガスへ昇格。2チーム合計で61試合に出場して打率.296、8本塁打、42打点の成績を記録した^[3]。

2022年は、オールスターフューチャーズゲームに出場。

2023年は開幕を傘下AAAのルイビル・バッツで迎えた。6月6日にメジャー契約を結び、アクティブロースター入りし、メジャーに初昇格した^[3]。同日メジャーデビューを果たした^[3]。6月23日のブレーブス戦で2回に二塁打、3回に本塁打、5回に単打、6回に三塁打を記録し、サイクル安打を達成した^[5]^[6]。レッズとしては1989年（英語版）6月2日のエリック・デービス以来の達成であり^[5]、メジャーデビューからわずか15試合目での達成は史上3番目の少なさ^[6]^{[注釈 1]}。また、21歳163日での達成は史上5番目の若さだった^[6]^{[注釈 2]}。7月8日のブルワーズ戦ではジェイク・フレイリーの打席で二盗を決め、三盗も決めた直後に隙を見て本盗も決め、1打者の打席の間に二盗、三盗、本盗を成功させるプレーを記録した^[7]。過去にこの記録を達成したのは、1969年5月18日にロッド・カルーがハーモン・キルブルーの打席で達成して以来のことだった^[7]。また1920年以降に1イニング3盗塁を達成した史上最年少の選手となった^[8]。

2024年8月21日、今季60盗塁目を記録。シーズン20本塁打&60盗塁はジョー・モーガン、リッキー・ヘンダーソン、エリック・デービス、ロナルド・アクーニャに次いで史上5人目（8度目）^[9]。9月20日に通算100盗塁を達成した。現代的な盗塁のルールが定められて以来、デビューから2シーズンで100盗塁以上を達成したのはリッキー・ヘンダーソン、ビンス・コールマンに次いで史上3人目となった^[10]。またデビューから2シーズンでの「30本塁打・100盗塁」は史上初となった^[10]。

選手としての特徴

5ツールプレイヤーの資質を持ち、足の速さと肩の強さ、長打力は出色とされている^[11]。

詳細情報

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2023	CIN	98	427	388	67	91	15	7	13	159	44	35	8	1	1	35	3	2	144	6	.235	.300	.410	.710
2024	CIN	160	696	618	105	160	36	10	25	291	76	67	16	2	1	69	2	6	218	12	.259	.339	.471	.809
MLB：2年		258	1123	1006	172	251	51	17	38	450	120	102	24	3	2	104	5	8	362	18	.250	.324	.447	.771

2024年度シーズン終了時
各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年度	球団	遊撃（SS）						三塁（3B）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2023	CIN	69	110	154	13	30	.953	32	25	47	1	5	.986
2024	CIN	160	247	360	29	70	.954	-
MLB		229	357	514	42	100	.954	32	25	47	1	5	.986

2024年度シーズン終了時
各年度の太字はリーグ最高

タイトル

盗塁王：1回（2024年）

記録

MLB

MLBオールスターゲーム選出：1回（2024年）
サイクル安打：1回（2023年6月23日）

MiLB

オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2022年）

背番号

44（2023年 - ）

出典

脚注

^ “Elly De La Cruz Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年9月23日閲覧。
^ “RedsXtra: Cincinnati Reds seeing returns from investments in international scouting” (英語). Cincinnati Enquirer. 2022年2月22日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e MLB公式プロフィール参照
^ “2020 Minor League Baseball Season Shelved”. (June 30, 2020) July 1, 2020閲覧。
^ ^a ^b Mark Sheldon (June 23, 2023). “Elly's electrifying cycle fuels Reds' 12th straight win” (英語). MLB.com. June 24, 2023閲覧。
^ ^a ^b ^c 日刊スポーツ. “レッズの新人デラクルーズがメジャーデビュー15試合目でサイクルヒット達成球団34年ぶり - ＭＬＢ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年9月21日閲覧。
^ ^a ^b Jim Hoehn (July 8, 2023). “Elly steals EVERY base -- in 3 pitches” (英語). MLB.com. July 9, 2023閲覧。
^ “メジャー超新星が衝撃の1イニング3盗塁の金字塔打者1人の間に「二盗→三盗→本盗」で全米騒然”. THE ANSWER スポーツ文化・育成＆総合ニュース・コラム (2023年7月9日). 2024年9月21日閲覧。
^ “デラクルス６０盗塁到達！史上５人目の２０本塁打＆６０盗塁の快挙１２試合ぶりのスチール成功”. スポーツ報知 (2024年8月22日). 2024年9月21日閲覧。
^ ^a ^b “レッズのデラクルスが通算100盗塁デビュー2年での達成は史上3人目 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月21日閲覧。
^ 「2022 - 2026 全30球団未来予想図シンシナティ・レッズ」『隔月刊スラッガー』2022年3月号日本スポーツ企画出版社 52頁

注釈

^ これよりももっと前に達成していた選手は1900年以降ではクリフ・ヒースコート（英語版）（メジャーデビューから6試合目）とゲイリー・ウォード（英語版）（メジャーデビューから14試合目）の2名だけしかいない
^ これより上は1900年以降ではメル・オット（20歳75日）、ヒースコート（同140日）、アーキー・ボーン（21歳107日）、シーザー・セデーニョ（同159日）の4名のみ

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Elly De La Cruz stats MiLB.com （英語）
Elly De La Cruz ☠️ 💀 (@la_cocoa_____18) - Instagram

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[1] “Elly De La Cruz Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年9月23日閲覧。

[2] “RedsXtra: Cincinnati Reds seeing returns from investments in international scouting” (英語). Cincinnati Enquirer. 2022年2月22日閲覧。

[MLBstats-3] MLB公式プロフィール参照

[4] “2020 Minor League Baseball Season Shelved”. (June 30, 2020) July 1, 2020閲覧。

[初サイクル-5] Mark Sheldon (June 23, 2023). “Elly's electrifying cycle fuels Reds' 12th straight win” (英語). MLB.com. June 24, 2023閲覧。

[:0-6] 日刊スポーツ. “レッズの新人デラクルーズがメジャーデビュー15試合目でサイクルヒット達成球団34年ぶり - ＭＬＢ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年9月21日閲覧。

[1打席3盗塁-9] Jim Hoehn (July 8, 2023). “Elly steals EVERY base -- in 3 pitches” (英語). MLB.com. July 9, 2023閲覧。

[10] “メジャー超新星が衝撃の1イニング3盗塁の金字塔打者1人の間に「二盗→三盗→本盗」で全米騒然”. THE ANSWER スポーツ文化・育成＆総合ニュース・コラム (2023年7月9日). 2024年9月21日閲覧。

[11] “デラクルス６０盗塁到達！史上５人目の２０本塁打＆６０盗塁の快挙１２試合ぶりのスチール成功”. スポーツ報知 (2024年8月22日). 2024年9月21日閲覧。

[:1-12] “レッズのデラクルスが通算100盗塁デビュー2年での達成は史上3人目 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月21日閲覧。

[13] 「2022 - 2026 全30球団未来予想図シンシナティ・レッズ」『隔月刊スラッガー』2022年3月号日本スポーツ企画出版社 52頁

[7] これよりももっと前に達成していた選手は1900年以降ではクリフ・ヒースコート（英語版）（メジャーデビューから6試合目）とゲイリー・ウォード（英語版）（メジャーデビューから14試合目）の2名だけしかいない

[8] これより上は1900年以降ではメル・オット（20歳75日）、ヒースコート（同140日）、アーキー・ボーン（21歳107日）、シーザー・セデーニョ（同159日）の4名のみ

[1]

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[注釈 1]

[注釈 2]

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表話編歴シンシナティ・レッズロースター
投手	41 アンドリュー・アボット 39 ジュリアン・アギアー（英語版） 51 グラム・アッシュクラフト（故障者リスト） 63 フェルナンド・クルーズ 43 アレクシス・ディアス 79 イアン・ギバウト 21 ハンター・グリーン 65 ケイシー・レグミナ（英語版） 40 ニック・ロドロ 81 レット・ラウダー 50 サム・モール 15 エミリオ・パガン 34 コナー・フィリップス 72 ライオン・リチャードソン（英語版） 64 トニー・サンティラン 68 カーソン・スパイアーズ（英語版） 31 ブレント・スーター 55 ブランドン・ウィリアムソン（故障者リスト） 67 ヨスバー・ズルエタ
捕手	37 タイラー・スティーブンソン
内野手	3 ジェイマー・キャンデラリオ 44 エリー・デラクルーズ 33 クリスチャン・エンカーナシオン＝ストランド 4 サンティアゴ・エスピナル 6 ジョナサン・インディア 16 ノエルビ・マルテ 9 マット・マクレイン
外野手	30 ウィル・ベンソン 76 ブレイク・ダン（英語版） 17 スチュアート・フェアチャイルド（故障者リスト） 27 ジェイク・フレイリー 29 TJ・フリードル 77 リース・ハインズ（英語版） 26 ジェイコブ・ハーツバイス（英語版） 7 スペンサー・スティアー 48 ジョーイ・ウィーマー
監督・コーチ	-- テリー・フランコーナ（監督） 45 フレディ・ベナビデス（ベンチコーチ） -- クリス・バライカ（打撃コーチ）未定（打撃コーチ補佐） 36 デレク・ジョンソン（英語版）（投手コーチ） 88 アロン・レイクマン（英語版）（投手コーチ補佐） 54 コリン・カウギル（一塁コーチ） 56 J.R.ハウス（英語版）（三塁コーチ） 90 マット・トレーシー（英語版）（ブルペンコーチ） 92 カイル・アーンズバーグ（コーチ補佐） 91 ホセ・ドゥアルテ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧2024年11月2日更新

表話編歴ナショナルリーグ盗塁王
1880年代	86 エド・アンドリュース 87 モンテ・ウォード 88 ダミー・ホイ 89 ジム・フォガティ
1890年代	90 ビリー・ハミルトン 91 ビリー・ハミルトン 92 モンテ・ウォード 93 トム・ブラウン（英語版） 94 ビリー・ハミルトン 95 ビリー・ハミルトン 96 ジョー・ケリー 97 ビル・ラング（英語版） 98 エド・デラハンティ 99 ジミー・シェッカード
1900年代	00 パッシー・ドノバン（英語版）、ジョージ・バンハルトレン（英語版） 01 ホーナス・ワグナー 02 ホーナス・ワグナー 03 フランク・チャンス、ジミー・シェッカード 04 ホーナス・ワグナー 05 アート・デブリン（英語版）、ビリー・マローニー（英語版） 06 フランク・チャンス 07 ホーナス・ワグナー 08 ホーナス・ワグナー 09 ボブ・ベッシャー（英語版）
1910年代	10 ボブ・ベッシャー（英語版） 11 ボブ・ベッシャー（英語版） 12 ボブ・ベッシャー（英語版） 13 マックス・キャリー 14 ジョージ・バーンズ（英語版） 15 マックス・キャリー 16 マックス・キャリー 17 マックス・キャリー 18 マックス・キャリー 19 ジョージ・バーンズ（英語版）
1920年代	20 マックス・キャリー 21 フランキー・フリッシュ 22 マックス・キャリー 23 マックス・キャリー 24 マックス・キャリー 25 マックス・キャリー 26 カイカイ・カイラー 27 フランキー・フリッシュ 28 カイカイ・カイラー 29 カイカイ・カイラー
1930年代	30 カイカイ・カイラー 31 フランキー・フリッシュ 32 チャック・クライン 33 ペッパー・マーティン（英語版） 34 ペッパー・マーティン（英語版） 35 オージー・ギャラン（英語版） 36 ペッパー・マーティン（英語版） 37 オージー・ギャラン（英語版） 38 スタン・ハック（英語版） 39 スタン・ハック（英語版）、リー・ハンドリー（英語版）
1940年代	40 ロニー・フライ（英語版） 41 ダニー・マートー 42 ピート・ライザー 43 アーキー・ボーン 44 ジョニー・バレット（英語版） 45 レッド・ショーエンディーンスト 46 ピート・ライザー 47 ジャッキー・ロビンソン 48 リッチー・アシュバーン 49 ジャッキー・ロビンソン
1950年代	50 サム・ジェスロー（英語版） 51 サム・ジェスロー（英語版） 52 ピー・ウィー・リース 53 ビル・ブルトン（英語版） 54 ビル・ブルトン（英語版） 55 ビル・ブルトン（英語版） 56 ウィリー・メイズ 57 ウィリー・メイズ 58 ウィリー・メイズ 59 ウィリー・メイズ
1960年代	60 モーリー・ウィルス 61 モーリー・ウィルス 62 モーリー・ウィルス 63 モーリー・ウィルス 64 モーリー・ウィルス 65 モーリー・ウィルス 66 ルー・ブロック 67 ルー・ブロック 68 ルー・ブロック 69 ルー・ブロック
1970年代	70 ボビー・トーラン 71 ルー・ブロック 72 ルー・ブロック 73 ルー・ブロック 74 ルー・ブロック 75 デイビー・ロープス 76 デイビー・ロープス 77 フランク・タベラス（英語版） 78 オマー・モレノ（英語版） 79 オマー・モレノ（英語版）
1980年代	80 ロン・ルフロア 81 ティム・レインズ 82 ティム・レインズ 83 ティム・レインズ 84 ティム・レインズ 85 ビンス・コールマン 86 ビンス・コールマン 87 ビンス・コールマン 88 ビンス・コールマン 89 ビンス・コールマン
1990年代	90 ビンス・コールマン 91 マーキス・グリッソム 92 マーキス・グリッソム 93 チャック・カー 94 クレイグ・ビジオ 95 キルビーオ・ベラス 96 エリック・ヤング 97 トニー・ウォマック 98 トニー・ウォマック 99 トニー・ウォマック
2000年代	00 ルイス・カスティーヨ 01 フアン・ピエール、ジミー・ロリンズ 02 ルイス・カスティーヨ 03 フアン・ピエール 04 スコット・ポドセドニック 05 ホセ・レイエス 06 ホセ・レイエス 07 ホセ・レイエス 08 ウィリー・タベラス 09 マイケル・ボーン
2010年代	10 マイケル・ボーン 11 マイケル・ボーン 12 エバース・カブレラ 13 エリック・ヤング・ジュニア 14 ディー・ゴードン 15 ディー・ゴードン 16 ジョナサン・ビヤー 17 ディー・ゴードン 18 トレイ・ターナー 19 ロナルド・アクーニャ・ジュニア
2020年代	20 トレバー・ストーリー 21 トレイ・ターナー 22 ジョン・バーティ 23 ロナルド・アクーニャ・ジュニア 24 エリー・デラクルーズ

経歴