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オキシブプロカイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オキシブプロカイン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名

ベノキシール

ラクリミン
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
胎児危険度分類
  • AU: D
薬物動態データ
代謝血漿および肝臓のブチリルコリンエステラーゼ
データベースID
CAS番号
99-43-4 チェック
ATCコード D04AB03 (WHO) S01HA02 (WHO)
PubChem CID: 4633
IUPHAR/BPS 7123
DrugBank DB00892 チェック
ChemSpider 4472 チェック
UNII AXQ0JYM303 チェック
KEGG D08319  チェック
ChEBI CHEBI:309594 チェック
ChEMBL CHEMBL1200 チェック
化学的データ
化学式C17H28N2O3
分子量308.42 g·mol−1
テンプレートを表示

オキシブプロカイン[1](Oxybuprocaine)は、米国ではbenoxinate(BNX)とも呼ばれるエステル型局所麻酔薬で、特に眼科耳鼻科で使用される。

妊娠・授乳中の使用に関する安全性は確立していない。

効能・効果

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0.4%製剤
0.05%製剤
  • 分泌性流涙症[3]

耳鼻咽喉科においては、診断や小手術時の鼻孔・咽頭の粘膜の麻酔に用いられる[4]

気管支鏡検査等では、気管支粘膜の麻酔に用いられる[4]

副作用

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重大な副作用としては、ショックアナフィラキシーが知られている[2][3]

目や粘膜に使用される他の局所麻酔薬(テトラカインプロキシメタカインプロパラカイン等)と同様に、過剰な使用[注 1]は刺激、過敏症、アナフィラキシー、不可逆的な角膜損傷、角膜の完全な破壊を引き起こす可能性がある[5][6]

  1. ^ 1日に数回、数日から数週間に亘っての使用

薬物動態

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投与から30-50秒で麻酔作用が現れ、灌流英語版状態にもよるが約10-30分持続する。血漿および肝臓のブチリルコリンエステラーゼによって代謝される[4]

相互作用

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銀塩水銀塩、塩基性物質とは配合禁忌である。また、スルホンアミド系抗菌剤の抗菌作用を低下させる[4]

関連項目

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参考資料

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  1. ^ KEGG DRUG: オキシブプロカイン塩酸塩”. www.genome.jp. 2021年9月4日閲覧。
  2. ^ a b ベノキシール点眼液0.4% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2022年3月12日閲覧。
  3. ^ a b ラクリミン点眼液0.05% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2022年3月12日閲覧。
  4. ^ a b c d (ドイツ語) Austria-Codex (2007/2008 ed.). Vienna: Österreichischer Apothekerverlag. (2007). ISBN 978-3-85200-181-4 
  5. ^ Drugs.com: Minims Oxybuprocaine Hydrochloride 0.4%
  6. ^ “Toxicities of topical ophthalmic anesthetics”. Expert Opinion on Drug Safety 6 (6): 637–40. (November 2007). doi:10.1517/14740338.6.6.637. PMID 17967152.