オキシブプロカイン
表示
IUPAC命名法による物質名 | |
---|---|
| |
臨床データ | |
販売名 |
ベノキシール ラクリミン |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
胎児危険度分類 |
|
薬物動態データ | |
代謝 | 血漿および肝臓のブチリルコリンエステラーゼ |
識別 | |
CAS番号 | 99-43-4 |
ATCコード | D04AB03 (WHO) S01HA02 (WHO) |
PubChem | CID: 4633 |
IUPHAR/BPS | 7123 |
DrugBank | DB00892 |
ChemSpider | 4472 |
UNII | AXQ0JYM303 |
KEGG | D08319 |
ChEBI | CHEBI:309594 |
ChEMBL | CHEMBL1200 |
化学的データ | |
化学式 | C17H28N2O3 |
分子量 | 308.42 g·mol−1 |
| |
オキシブプロカイン[1](Oxybuprocaine)は、米国ではbenoxinate(BNX)とも呼ばれるエステル型の局所麻酔薬で、特に眼科や耳鼻科で使用される。
妊娠・授乳中の使用に関する安全性は確立していない。
効能・効果
[編集]- 0.4%製剤
- 0.05%製剤
- 分泌性流涙症[3]
耳鼻咽喉科においては、診断や小手術時の鼻孔・咽頭の粘膜の麻酔に用いられる[4]。
副作用
[編集]重大な副作用としては、ショック、アナフィラキシーが知られている[2][3]。
目や粘膜に使用される他の局所麻酔薬(テトラカイン、プロキシメタカイン、プロパラカイン等)と同様に、過剰な使用[注 1]は刺激、過敏症、アナフィラキシー、不可逆的な角膜損傷、角膜の完全な破壊を引き起こす可能性がある[5][6]。
- ^ 1日に数回、数日から数週間に亘っての使用
薬物動態
[編集]投与から30-50秒で麻酔作用が現れ、灌流状態にもよるが約10-30分持続する。血漿および肝臓のブチリルコリンエステラーゼによって代謝される[4]。
相互作用
[編集]銀塩や水銀塩、塩基性物質とは配合禁忌である。また、スルホンアミド系抗菌剤の抗菌作用を低下させる[4]。
関連項目
[編集]参考資料
[編集]- ^ “KEGG DRUG: オキシブプロカイン塩酸塩”. www.genome.jp. 2021年9月4日閲覧。
- ^ a b “ベノキシール点眼液0.4% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b “ラクリミン点眼液0.05% 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b c d (ドイツ語) Austria-Codex (2007/2008 ed.). Vienna: Österreichischer Apothekerverlag. (2007). ISBN 978-3-85200-181-4
- ^ Drugs.com: Minims Oxybuprocaine Hydrochloride 0.4%
- ^ “Toxicities of topical ophthalmic anesthetics”. Expert Opinion on Drug Safety 6 (6): 637–40. (November 2007). doi:10.1517/14740338.6.6.637. PMID 17967152.