シカゴ・オヘア国際空港
シカゴ・オヘア国際空港 Chicago O'Hare International Airport | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
連邦航空局・空港図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
航空写真 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IATA: ORD - ICAO: KORD | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国・地域 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所在地 |
イリノイ州 シカゴ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所有者 | シカゴ市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
運営者 | シカゴ市航空局 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
拠点航空会社 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
敷地面積 | 3087 ha | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
標高 | 204 m (668 ft) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
座標 | 北緯41度58分43秒 西経087度54分17秒 / 北緯41.97861度 西経87.90472度座標: 北緯41度58分43秒 西経087度54分17秒 / 北緯41.97861度 西経87.90472度 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公式サイト | flychicago.com/Ohare/... | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シカゴ・オヘア国際空港の位置 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヘリパッド | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
統計(2018年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旅客数 | 83,245,472人 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
空港の一覧 |
シカゴ・オヘア国際空港(シカゴ・オヘアこくさいくうこう、英: Chicago O'Hare International Airport [oʊˈhɛər][3]) (IATA: ORD, ICAO: KORD, FAA LID: ORD) は、アメリカ合衆国のイリノイ州シカゴにある国際空港である。シカゴ中心部の23km北西に立地している。
概要
[編集]シカゴ郊外にある8本の滑走路を持つ巨大空港で、ユナイテッド航空の本部(ハブ空港)、アメリカン航空のハブ空港である。2019年の利用者数はアメリカの空港ではアトランタ国際空港、ロサンゼルス国際空港に続いて3位だった。2005年までは離着陸回数が世界一の空港であり、かつてはギネスブックにおいて、「最も混雑する空港」として認定されていたことがある(1995年度、発着回数90万0209回、乗降客6725万3358人)[4]。
歴史
[編集]飛行場の建設は第二次世界大戦中の1942年に行われた。これは、ダグラスC-54輸送機の製造工場用の飛行場であった。工場の位置の選定にあたっては、シカゴから適当な距離があり、広い敷地が得られることが条件となった。1945年、ダグラス社は西海岸へ移動し、空軍が独占的に飛行場を使用することになった。当地の名称はオーチャード (Orchard) 飛行場で、空港コードORDは現在も使われている。1949年に第二次世界大戦のエースパイロットであるエドワード・ブッチ・オヘアを記念し、オヘア空港に名称変更された。1955年には民間の定期便が就航し、空軍は段階的に空港を退去した。
施設
[編集]オヘア国際空港は現在4つの旅客ターミナル(1・2・3・5)を持っている[5]。各旅客ターミナルの間は無人鉄道 (ATS) で結ばれている[6]。ターミナル1・2・3はセキュリティエリア内の歩行通路によっても繋がっている[7]。
国際線の多くはターミナル5を利用している[8]。ただしカナダからの便はその航空会社が用いているターミナルに利用する[9]。アメリカ系航空会社の国内線及び国際線出発便(および提携する日系出発便[10])がその航空会社が用いているターミナル1・2・3を利用している。
敷地の南西側には大きな航空貨物建屋がある[11]。敷地の西側にターミナルを集約し大規模なターミナル集合体を建設する計画もある[12]。
就航路線
[編集]
貨物航空会社
[編集]- フェデックス・エクスプレス
- UPS航空
- カリッタ航空
- アトラス航空
- ルフトハンザ・カーゴ
- チャイナエアライン・カーゴ
- DHLアビエーション
- カーゴルックス航空
- マーティンエアー
- ASL航空ベルギー
- エアブリッジ・カーゴ
- エミレーツ・スカイカーゴ
- シンガポール航空カーゴ
- シルクウェイ航空
- 中国国際貨運航空
- 金鵬航空
- 日本貨物航空
アクセス
[編集]- 鉄道:ターミナル2地下にオヘア空港駅 があり、シカゴ・L (CTA) のブルーライン (Blue Line) で、シカゴダウンタウンまで45分、5ドル[13]。
- バス:ターミナル1・2・3から徒歩・Bus/Shuttle Centerに発着。ターミナル5バス停にも立ち寄り便多し。ウィスコンシン州ミルウォーキー・マディソン等からの都市間バスも発着。シカゴ・ミッドウェー国際空港行き連絡バスは片道16ドル (Coach USA、Omega Airport Shuttleなど)。
- 乗合タクシー:Continental Airport Expressで、シカゴダウンタウンへ片道27ドル。
- タクシー:シカゴダウンタウンまで、混雑していなければ25分、約40ドル[13]。道路の混雑時は90分かかることもある[13]。
事故
[編集]- 1961年9月17日、離陸を行っていたノースウエスト・オリエント航空706便(ロッキード L-188)が機械的なトラブルにより墜落、搭乗していた37人全員が死亡[14]。
- 1965年8月16日、着陸進入中であったユナイテッド航空389便(ボーイング727)が空港から30マイル (48km) 東の地点に墜落、搭乗していた30人全員が死亡[15]。
- 1968年3月21日、滑走路09R(現10L)で離陸滑走中のユナイテッド航空9963便(ボーイング727)がオーバーラン、乗員3人が負傷したが死者は出なかった[16]。
- 1968年12月27日、夜間に着陸進入中であったノース・セントラル航空458便(コンベア580)が格納庫に墜落、乗員3人と乗客24人、地上の1人の計28人が死亡[17]。
- 1972年12月20日、滑走路27Lで離陸滑走中のノース・セントラル航空575便(マクドネル・ダグラス DC-9)と地上走行中に27Lへ誤進入したデルタ航空954便(コンベア880)が衝突、ノース・セントラル航空575便の乗客10人が死亡[18]。
- 1979年5月25日、離陸中のアメリカン航空191便(マクドネル・ダグラス DC-10)がエンジンの脱落により墜落、搭乗していた271人全員と地上の2人の計273人が死亡[19][20]。
- 1982年3月19日、アメリカ空軍ボーイングKC-135が空港より40マイル (64km) 北西の地点に墜落、乗員27人が死亡[21]。
- 1998年2月9日、着陸進入中のアメリカン航空1340便(ボーイング727)が墜落、乗客22人が負傷[22]。
- 2016年10月28日、離陸滑走中のアメリカン航空383便(ボーイング767)がエンジン火災により離陸中止、乗客20人が負傷[23]。
その他
[編集]- 2014年3月24日、地下鉄・オヘア空港駅で列車がオーバーランし、車止めを突破しエスカレーターに乗り上げる事故が発生、乗客34人が負傷した[24]。
- 2021年1月16日、職員になりすまして 制限区域にいた男が逮捕され、500ドル以下の盗みを働いた罪などで起訴。男は新型コロナウイルスの感染を恐れ、3か月にわたり空港内に住み着いていたことを自供している[25]。
脚注
[編集]- ^ FAA Airport Form 5010 for ORD (PDF) , effective March 15, 2007.
- ^ “Archived copy”. December 22, 2021閲覧。
- ^ Oxford Advanced Learner's Dictionary "O'Hare"
- ^ イアン・カステロ=コルテス, ed (1996). ギネスブック'97. マイケル・フェルドマン. 騎虎書房. p. 211. ISBN 4-88693-605-9
- ^ さらにターミナル・ビルが2つ以上追加される計画もある。
- ^ 2019年以降休止し、システム更新および O'Hare Multi-Modal Facility (O'Hare Transfer station 駅) まで延長中で、各ターミナル間はシャトルバスが運行している。それまではVAL256が使われた。
- ^ 各ターミナル間は約400m。
- ^ 入国管理施設はターミナル5にある。
- ^ 例えばエアカナダはターミナル2を用いている。
- ^ ANAはターミナル1から、JALはターミナル3から日本へ出発する。
- ^ 貨物建屋は以前はターミナル5の位置に建っていたが、移設により1984年に新建屋がオープンした。
- ^ 建設には滑走路の再配置が必要。このターミナル計画では州間高速道路I-90 ないしは Elgin-O'Hare 高速道路からアクセスする。
- ^ a b c シカゴ交通局. “Rapid Transit Trains from Chicago O'Hare and Midway airports”. シカゴ交通局公式ウェブサイト. 2020年9月28日閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident Lockheed L-188C Electra N137US Chicago–O'Hare International Airport, IL (ORD)”. Aviation Safety Network. July 15, 2012閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident Boeing 727–22 N7036U Lake Michigan, MI”. Aviation Safety Network. July 15, 2012閲覧。
- ^ “ASN Aircraft Accident Boeing 727–22 Chicago–O'Hare International Airport”. Aviation Safety Network. July 15, 2012閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident Convair CV-580 N2045 Chicago–O'Hare International Airport, IL (ORD)”. Aviation Safety Network. November 3, 2010閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident McDonnell Douglas DC-9-31 N954N Chicago–O'Hare International Airport, IL (ORD)”. Aviation Safety Network (December 20, 1972). November 3, 2010閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident McDonnell Douglas DC-10-10 N110AA Chicago – O'Hare International Airport, IL (ORD)”. Aviation Safety Network. November 3, 2010閲覧。
- ^ Franklin, Cory (May 24, 2015). “Commentary: American Airlines Flight 191 still haunts”. Chicago Tribune September 1, 2015閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident Boeing KC-135A-BN Stratotanker 58-0031 Greenwood, IL”. Aviation Safety Network. November 3, 2010閲覧。
- ^ “ASN Aircraft accident Boeing 727 N845AA Chicago–O'Hare International Airport, IL (ORD)”. Aviation Safety Network. November 3, 2010閲覧。
- ^ “Uncontained Engine Failure and Subsequent Fire American Airlines Flight 383 Boeing 767–323, N345AN”. ntsb.gov. National Transportation Safety Board. 4 April 2018閲覧。
- ^ “米シカゴの地下鉄事故、列車がエスカレーターを駆け上がる瞬間”. レスポンス (2014年3月27日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ “新型コロナが怖くて空港に3カ月隠れ住む、男を逮捕 米シカゴ”. CNN (2021年1月19日). 2021年1月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- オヘア国際空港案内 - ANA
- オヘア国際空港案内- JAL
- FlyChicago.com - O'hare International Airport
- 連絡バスなど
- Coach USA - アメリカのバス会社連合のひとつ。ミッドウェー空港連絡バス、イリノイ州内・インディアナ州・ウィスコンシン州へ都市間バスを運行。
- Omega Airport Shuttle - ミッドウェー空港連絡バス。
- Continental Airport Express - 乗合タクシー。
- Chicago Airport Shuttles シカゴ空港シャトル