オルトチタン酸テトライソプロピル
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オルトチタン酸テトライソプロピル | |
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オルトチタン酸テトライソプロピル | |
別称 チタン(IV)イソプロポキシド、チタン(IV)テトライソプロポキシド、チタン酸イソプロピル、チタン酸テトライソプロピル、TTIP | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 546-68-9 |
PubChem | 11026 |
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特性 | |
化学式 | C12H28O4Ti |
モル質量 | 284.215 g/mol |
外観 | 無色から淡い黄色の液体 |
密度 | 0.96 g/cm3 |
融点 |
17 °C, 290 K, 63 °F (approx.) |
沸点 |
232 °C, 505 K, 450 °F |
水への溶解度 | 反応しTiO2を形成 |
溶解度 | エタノール、エーテル、ベンゼン、クロロホルムに可溶 |
屈折率 (nD) | 1.46 |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 7,600 mg/kg(ラット、経口) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
オルトチタン酸テトライソプロピル(オルトチタンさんテトライソプロピル、titanium isopropoxide)は、化学式がTi{OCH(CH3)2}4の化合物である。英語名の一般名称であるTitanium tetraisopropoxide からTTIPと略される。TTIPは、金属種が4価のチタンであるアルコキシドで、4面体構造を持った反磁性の分子である。主に無極性溶媒で単量体の状態で存在し[1]、有機合成や材料科学の分野で利用される。 消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[2]。
生成
[編集]TTIPは、塩化チタン(IV)と2-プロパノールとを反応させて得られる。副生成物として塩化水素が発生する[1]。
特性
[編集]この反応はゾル-ゲル法により、粉体や薄膜の酸化チタン(IV)を合成する際に用いられる。
出典
[編集]- ^ a b Bradley, D. C.; Mehrotra, R.; Rothwell, I.; Singh, A. “Alkoxo and Aryloxo Derivatives of Metals” Academic Press, San Diego, 2001. ISBN 0-12-124140-8.
- ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)