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カウンターパーティー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Counterparty
Screenshot
Counterparty logo
開発元 Robby Dermody, Adam Krellenstein, Ouziel Slama
最新版
9.55.2
プログラミング
言語
Python, JavaScript
対応OS Cross-platform
ライセンス MIT
公式サイト www.counterparty.io
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カウンターパーティーCounterparty)は、ビットコインブロックチェーン上に構築されたPeer to Peerの金融プラットフォームおよび分散型オープンソースプロトコル。

概要

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内部通貨にXCPを採用し、独自トークンを作成するのに利用される[1]。その独自トークンは、XCPを2度と取り出せないウォレット (1CounterpartyXXXXXXXXXXXXXXXUWLpVr) に送金することで作成ができる[1]

XCPは2014年1月2日~2月3日の期間にビットコインを誰も取り出せないアドレスに送り、そのビットコインの量に応じて約260万のXCPが発行された[2]。この仕組みをプルーフ・オブ・バーン(PoB)といい、XCPは新規発行されることはない[2]

トークンの発行のほか、中央の取引所を必要としないPeer to Peerの分散取引所機能などが実装されている[3]

2014年11月には、CounterpartyプロトコルにEthereum Virtual Machineのサポートを追加し、すべてのEthereum分散型アプリケーションをCounterpartyプロトコル内のBitcoinブロックチェーン上で実行できるようになった[4][5]

プロジェクト

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Rare Pepe

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Rare Pepeは、2016年から2018年の間に世界中の様々なアーティストによって、カエルのペペ(Pepe the Frog)をベースに作成されたアートの一種で、Counterpartyプラットフォームに記録されたFTもしくはNFTとして取引されているものである。カエルのペペは、人型の体を持つ緑色の擬人化されたカエルの漫画であり、このキャラクターは2005年のマット・フューリーのコミック『ボーイズ・クラブ』で誕生した。2008年にはインターネットのミームとなり、Myspace、Gaia Online、4chanを通じて普及した[6]。2015年、ペペのミームのサブセットが「レアペペ」と呼ばれるようになり、「RARE PEPE DO NOT SAVE」などの透かしが入り、一般的にアーティストが以前にミームを公に投稿していなかったことを意味する[7]。2015年4月には、ペペの貴重な画像集がeBayに出品され、99,166ドルの価格に達した後、サイトから削除された[8]

2016年9月、ビットコインのブロック高428919で、イーサリアムベースの人気NFTに先駆けて、ごく最初のレアなペペが採掘され[9][10]、2017年までには、デジタル収集品の周りにコミュニティが成長し、これらのユニークな画像のカタログ化と交換を目的としたプラットフォームの構築に開発者が駆り立てられた事で、最初のNFT市場が誕生した[11]

Rare PepeはXCPまたはXCPから作られたトークンであるPepecashを用いて取引され、Rare Pepe Walletを用いて管理できる[12]

Spells of Genesis

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2017年4月にローンチされた[13]、史上初のブロックチェーンゲーム[14]。開発元はスイスのEverdreamSoft[15]。ゲーム内アイテムをブロックチェーン上でトークン化することで、ユーザー間で直接アイテムをトレードしたり換金したりすることが可能となった[16]。ゲーム内通貨としてBitCrystalsBCY)があり[17]、BCYは2015年にクラウドセール(ICO)で販売された[13][15]。BCYやゲーム内アイテムのトークンはCounterpartyで発行されていたが、2019年12月、Ethereumでもそれらトークンを発行しマルチチェーン対応することが発表された[14][18]

Counterpartyが使われていたプロジェクト

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Storj

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分散型クラウドストレージ[19]ハードドライブの空き容量をStorjのクラウドネットワークに提供することで、サービス利用者からトークンを受け取ることができる[19]。当初はCounterpartyトークンであるSJCX(Storjcoin X[20])が使われたが、2017年にERC-20トークンへと移行した[21]

GetGems

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オープンソースのメッセンジャーアプリ・Telegramに、ビットコインや固有トークン「Gemz」に対応するウォレット機能を組み込んだもの[22]。GemzはCounterpartyプラットフォーム上で作成されていた[23]。2021年現在、GetGemsの公式サイトはドメインを失効し、アクセスできない[24]

脚注

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  1. ^ a b XCPとは?仮想通貨カウンターパーティーの特徴と将来性を解説!”. マイナビニュース 仮想通貨比較|仮想通貨の投資方法と最新ニュースを掲載!. 2021年12月9日閲覧。
  2. ^ a b Mine, Aram (2017年5月12日). “コイン焼却の証明が新しい価値創造の証明になる「プルーフ・オブ・バーン」”. ブロックチェーンの情報ならBlockchain Biz【Gaiax】. 2024年2月5日閲覧。
  3. ^ 『ブロックチェーンの衝撃』239頁。
  4. ^ Vigna, Michael J. Casey and Paul (2014年11月12日). “BitBeat: Bitcoin 2.0 Firm Counterparty Adopts Ethereum’s Software” (英語). Wall Street Journal. ISSN 0099-9660. https://www.wsj.com/articles/BL-MBB-29630 2021年12月9日閲覧。 
  5. ^ Melanie., Swan,. Blockchain : blueprint for a new economy. ISBN 978-1-4919-2049-7. OCLC 1115100269. http://worldcat.org/oclc/1115100269 
  6. ^ The Rise and Fall of Pepe the Frog as an Internet Meme” (英語). MUO (2020年12月12日). 2021年12月15日閲覧。
  7. ^ The story behind 4chan's Pepe the Frog meme” (英語). The Daily Dot (2015年4月12日). 2021年12月15日閲覧。
  8. ^ Pepe the Frog”. Know Your Meme. 2021年12月15日閲覧。
  9. ^ Rare Pepe Wallet & The Birth of CryptoArt” (英語). Artnome. 2021年12月15日閲覧。
  10. ^ What Is CryptoArt?” (英語). Artnome. 2021年12月15日閲覧。
  11. ^ Ostroff, Caitlin (2021年5月8日). “The NFT Origin Story, Starring Digital Cats” (英語). Wall Street Journal. ISSN 0099-9660. https://www.wsj.com/articles/the-nft-origin-story-starring-digital-cats-11620446425 2021年12月15日閲覧。 
  12. ^ The Rare Pepe economy is real, and there's serious money behind it” (英語). The Daily Dot (2017年2月21日). 2021年12月15日閲覧。
  13. ^ a b Our Achievements” (英語). EverdreamSoft. 2021年12月24日閲覧。
  14. ^ a b Spells of Genesis Going on Ethereum” (英語). EverdreamSoft. 2021年12月24日閲覧。
  15. ^ a b Digital Trading Card Gaming at the ‘Genesis’ of Evolution” (英語). Cointelegraph (2016年7月12日). 2021年12月24日閲覧。
  16. ^ 『ブロックチェーンの衝撃』248頁。
  17. ^ Spells of Genesis - BitCrystals Token Sale” (英語). EverdreamSoft. 2012年12月24日閲覧。
  18. ^ Spells of Genesis Going on Ethereum” (英語). EverdreamSoft (2019年12月17日). 2021年12月24日閲覧。
  19. ^ a b 『ブロックチェーンの衝撃』245 - 246頁。
  20. ^ What is Storj?” (英語). storj.io (2014年5月29日). 2021年12月24日閲覧。
  21. ^ Migration from Counterparty to Ethereum” (英語). storj.io (2017年3月23日). 2021年12月24日閲覧。
  22. ^ 『ブロックチェーンの衝撃』244頁。
  23. ^ GetGems and Beyond”. medium (2017年3月3日). 2021年12月24日閲覧。
  24. ^ http://getgems.org/

参考文献

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  • ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会; 馬渕邦美監修『ブロックチェーンの衝撃―ビットコイン、FinTechからIoTまで社会構造を覆す破壊的技術―』日経BP社、2016年。ISBN 978-4-8222-3659-5 

外部リンク

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