Polygon (ブロックチェーン)
Polygon | |
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名称 | |
記号 | MATIC |
開発 | |
オリジナル開発者 | Jaynti Kanani, Sandeep Nailwal, Anurag Arjun |
白書 | polygon |
初版 | 2017年10月 |
開発状況 | Active |
ウェブサイト | https://polygon.technology |
元帳 | |
循環制限 | 10,000,000,000 |
Polygon(ポリゴン)とはイーサリアムブロックチェーンと互換性を持ったブロックチェーンネットワークを構築や接続をするためのプロトコルおよびフレームワーク[1]、またはイーサリアムのレイヤー2ソリューションである。イーサリアムのサイドチェーン技術Plasma、およびプルーフオブステーク(PoS)が採用されている[2][3]。ネイティブ通貨は「MATIC」が利用され、取引手数料を支払ったり、プルーフオブステークの合意形成の参加に利用される[4]。当初は「MATIC Network」と呼ばれていた[5]。
歴史
[編集]2017年にEthereumをスケールするためのインフラを提供する意図で作られ、インドのソフトウェアエンジニアであるJaynti Kanani、Sandeep Nailwal、Anurag ArjunによってMatic Networkとして設立され、2019年にローンチされた[6][7][8][9]。2021年2月にはMatic NetworkをPolygonにリブランディングした[8]。
2021年5月にはPolygonはGoogle cloudに対応した[10]。6月にはアメリカの暗号資産投資企業BitwiseはMATICを主要銘柄指数(Bitwise 10 Large Cap Crypto Index)に新たに組み入れた[11]。7月にはeスポーツを開催するためのプラットフォーム「Community Gaming」とパートナーシップの締結と[12]、ブロックチェーンゲームとNFTに特化した部門「Polygon Studios」を立ち上げを発表した[13][14]。8月にはゼロ知識証明のHermez Networkの買収と[15]、DeFiのための自律分散型組織(DAO)の計画を発表した[16]。10月にはスパム取引の対策のために取引手数料の値上げを発表した[17]。11月には「Polygon Miden」とそのコアコンポーネントである「Miden Virtual Machine」の初期プロトタイプのリリースを発表した[18]。12月には元素騎士オンラインとPolygon Studiosとの技術連携およびパートナーシップ[19][20]、Uniswapでの採用[21]、ウェブブラウザーOperaへの採用[22][23]等を発表した。
2022年1月にはブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」との提携[24]、イーサリアムの処理能力を向上させる技術「Plonky2」と[25][26]、大型アップグレード「EIP-1559」の実装[27]を発表した。
技術と仕組み
[編集]MATIC
[編集]MATICはPolygonのネイティブ通貨であり、ポリゴンエコシステムにおけるユーティリティトークンおよびガバナンストークンとして使用され、100億MATICが発行上限になっている[28][29]。
セカンドレイヤー・ソリューション
[編集]Polygonは複数のレイヤーから構成され、中でも実行レイヤーとネットワークレイヤーを核としている[29]。実行レイヤーはポリゴンのEVM(イーサリアム仮想マシン)としてスマートコントラクトの実行を担う[29]。ネットワークレイヤーはポリゴンで構築されたブロックチェーンで、個別にコンセンサスをとりブロックを生産する[29]。 またブリッジ機能があり、異なるブロックチェーン同士を相互に接続することを可能にし、レイヤー1とセカンドレイヤーの橋渡しとしての役割を担う[3]。
開発者支援
[編集]アプリケーションごとに独自のカスタムネットワークを開発するためのツールとしてPolygon SDKが用意され、プログラミング言語Goで記述されている。またカスタムビルドのEVM実装があり、イーサリアム関連の開発ツールを使える[3]。
脚注
[編集]- ^ “ポリゴン、40%上昇──イベント控え期待高まる(CoinDesk Japan)”. Yahoo!ニュース. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygon/MATICの徹底解説 – ヘキサ(HEXA)NFT発行・販売サービス”. 2022年3月14日閲覧。
- ^ a b c “イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するPolygonとは”. Cointelegraph. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygon(MATIC / USD)価格、チャート、ニュース | Coinbase”. www.coinbase.com. 2022年1月11日閲覧。
- ^ Phillips, Decrypt / Daniel (2021年3月11日). “What is Polygon (MATIC) and Why It Matters for Ethereum” (英語). Decrypt. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “Cryptocurrency Polygon, founded by 3 Indians, has touched $13 billion in market cap”. Business Insider. 2022年1月11日閲覧。
- ^ Livemint (2021年8月14日). “Indian crypto startup Polygon buys Hermez for $250 mn; firms to merge tokens” (英語). mint. 2022年1月11日閲覧。
- ^ a b “What you need to know about Polygon crypto as Matic price skyrockets” (英語). Newsweek (2021年5月19日). 2022年1月11日閲覧。
- ^ Stevens, Robert (2022年1月24日). “5分でわかるポリゴン(Polygon)の仕組み【基礎知識】 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン”. CoinDesk Japan. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “グーグルクラウド、Polygon(MATIC)ブロックチェーンデータに対応”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “米仮想通貨投資企業Bitwise、指数ファンドにポリゴン(MATIC)を追加”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “次世代のゲーム大会を Polygon、eスポーツプラットフォームに正式導入”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “ポリゴン、ゲームとNFTに特化した新部門「Polygon Studios」を立ち上げ”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “ブロックチェーンゲーム・NFTの開発を促進「Polygon Studios」立ち上げ”. 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygonがゼロ知識証明のHermez Networkを買収、イーサリアムに新たなプロダクト誕生へ”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “ポリゴン、DeFiの自律分散型組織(DAO)を計画”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygon(MATIC)がネットワーク手数料引き上げへ スパム取引対策で”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “ポリゴン、zk-STARKのスケーリングソリューション「Polygon Miden」発表”. あたらしい経済 (2021年11月17日). 2022年3月14日閲覧。
- ^ “人気タイトル「元素騎士オンライン」、メタバース×GameFiとして再登場”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “元素騎士オンラインMETAWORLDとPolygon Studiosがパートナーシップを締結”. CRYPTO TIMES (2021年12月15日). 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Uniswap v3、ポリゴンで正式ローンチ”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Operaブラウザー、ソラナとポリゴンに対応へ”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Web3ブラウザ「オペラ」、ポリゴンと統合へ”. あたらしい経済 (2021年12月24日). 2022年3月14日閲覧。
- ^ “国産人気NFTゲーム「マイクリプトヒーローズ」、Polygonと提携”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2022年1月18日). “イーサリアムのスケーラビリティ向上へ、Polygonがゼロ知識証明活用のPlonky2をローンチ【5分でわかるブロックチェーン講座】”. INTERNET Watch. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygon、イーサリアムの処理能力を向上させる技術「Plonky2」を発表”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Polygon、基本手数料をバーンする「EIP-1559」の実装を予定”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するPolygonとは”. Cointelegraph. 2022年3月14日閲覧。
- ^ a b c d “Polygon(MATIC)|投資情報・リアルタイム価格チャート”. CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報. 2022年3月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- Polygon
- Polygon (previously Matic) - GitHub
- Polygon - MATIC (@0xPolygon) - X(旧Twitter)
- Polygon (@0xpolygon) - Instagram
- Polygon Official Community - Telegram
- Polygon - Discord