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カリズマティック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カリズマティック
欧字表記 Charismatic[1][2]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 栗毛[2]
生誕 1996年3月13日[1][2]
死没 2017年2月19日(21歳没)[3]
Summer Squall[1][2]
Bali Babe[1][2]
母の父 Drone[1][2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ケンタッキー州[1][2]
生産者 Parrish Hill Farm[1]
馬主 Bob and Beverly Lewis[1]
調教師 D. Wayne Lukasアメリカ[1]
競走成績
タイトル エクリプス賞
年度代表馬、最優秀3歳牡馬(1999年)[4]
生涯成績 17戦5勝[1][2]
獲得賞金 2,038,064ドル[1]
勝ち鞍
GI ケンタッキーダービー 1999年
GI プリークネスステークス 1999年
GII レキシントンステークス 1999年
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カリズマティック (Charismatic) [2]は、アメリカ合衆国生産の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に1999年アメリカクラシック二冠ケンタッキーダービープリークネスステークス)。1999年度のエクリプス賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出された。

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

1998年6月20日、ハリウッドパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、6着。デルマー競馬場で2戦、サンタアニタ競馬場でも2戦して勝てず、11月21日のメイドンクレーミング競走でようやく初勝利を挙げる。その後アローワンス競走を2戦して3着、5着とし、サンタカタリナステークス英語版5着を経て出走のクレーミング競走で2位に入線も、1位入線馬の降着により繰り上がりで2勝目を挙げた。一週後のアローワンス競走2着、エルカミーノレアルダービー英語版でも2着としてサンタアニタダービー4着を挟み出走のレキシントンステークス英語版をレコードタイムで制してケンタッキーダービーに向かうこととなった。ケンタッキーダービーではメニフィーの追撃をおさえて第一冠を制し、プリークネスステークスも制して二冠を得て、ベルモントステークスで三冠獲得を目指す。

8万5千人を超える大観衆に迎えられたレースでは1番人気に支持され、メニフィーとケンタッキーオークスシルヴァービュレットデイの3頭で上位人気を占めていた[5]。シルヴァービュレットデイが牡馬に先んじて馬群の主導権を握り、その背後に取りついてレースを進め、シルヴァービュレットデイが後退していくと代わって先頭に躍り出るが、間もなく後方から進出してきたレモンドロップキッドに交わされて2番手に下がり、ヴィジョンアンドヴァースにも交わされて3着に終わった[6][5][7]。このゴール入線前後、左前脚の管骨種子骨骨折しており、異変を察知した鞍上のクリス・アントレーはゴール入線後即座に下馬して故障した左前脚を支え続けた[4][8]。その光景は「NTRAモーメントオブザイヤー」にも選ばれた[9]。アントレーのとっさの行動もあって大事には至らず、レース翌日にはボルト4本を脚に埋め込む手術が行われ[10]、そのまま引退し、種牡馬入りすることが決まった。引退後のエクリプス賞選考では、年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選ばれた[4]

競走成績

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以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
1998.06.20 ハリウッド メイドン D5f 6着 D. フローレス 3 1/4馬身 O'rey Fantasma
1998.07.25 デルマー メイドン D6f 3着 C. ナカタニ 1 1/2馬身 Prized Demon
1998.08.23 デルマー メイドン D5.5f 4着 C. マッキャロン 5馬身 Out In Front
1998.10.01 サンタアニタ メイドン D8f 3着 L. ピンカイJr. 10馬身 Crowning Storm
1998.10.17 サンタアニタ メイドン D8f 9着 C. マッキャロン 26馬身 Lexington Beach
1998.11.21 ハリウッド メイドン D6.5f 1着 L. ピンカイJr. 5馬身 (Wandering)
1998.12.27 サンタアニタ アローワンス D6.5f 3着 L. ピンカイJr. 4 1/2馬身 Bright Valour
1999.01.16 サンタアニタ アローワンス D8.5f 5着 L. ピンカイJr. 4馬身 Mr.Broad Blade
1999.01.31 サンタアニタ サンタカタリナS G2 D6.5f 5着 L.ピンカイJr. 3 1/2馬身 General Challenge
1999.02.11 サンタアニタ クレーミング D8.5f 1着 C. マッキャロン 繰上 (Valley Don)
1999.01.16 サンタアニタ アローワンス D7f 2着 L.ピンカイJr. 5馬身 Apremont
1999.03.06 ベイメドウズ エルカミノレアルダービー G3 D8.5f 2着 J. ウォーレンJr. アタマ Cliquot
1999.04.03 サンタアニタ サンタアニタダービー G1 D9f 4着 L. ピンカイJr. 8 1/4馬身 General Challenge
1999.04.18 キーンランド レキシントンS G2 D8.5f 1着 J. ベイリー 2 1/2馬身 (Yankee Victor)
1999.05.01 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 D10f 1着 C. アントレー クビ (Menifee)
1999.05.15 ピムリコ プリークネスS G1 D9.5f 1着 C. アントレー 1 1/2馬身 (Menifee)
1999.06.05 ベルモント ベルモントS G1 D12f 3着 C. アントレー 1 1/2馬身 Lemon Drop Kid

引退後

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引退後は、ケンタッキー州レーンズエンドファームで種牡馬として供用され、種付料は最初の3年間は35000ドルに設定されており、2003年度も2万ドルに設定される予定であったが、2002年10月JRAに購買され、翌年から日本軽種馬協会静内種馬場で供用が開始された[11]。17年間供用ののち、2016年の種付けシーズンを最後に種牡馬を引退、種牡馬引退後はアメリカに帰国し、オールドフレンズで余生を送ることが明らかにされる[6][12]。11月30日に日本を離れ[12]、12月4日にオールドフレンズに到着[4]。当時のオールドフレンズには、同じく日本から帰ってきたシルバーチャームウォーエンブレムがおり、帰国後は3頭のケンタッキーダービー優勝馬を所有する唯一の牧場になっていた[6]。しかし、2017年2月19日朝に牧場内で亡くなっているのが発見された[4]。死後の解剖の結果、重度に骨盤を骨折して折れた骨が血管を突き破り、致命的な大量の出血を起こして死亡したと推定された[3]

主な産駒

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※重賞勝ち馬のみ

血統表

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カリズマティック (Charismatic)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームバード系
[§ 2]

Summer Squall
1987 鹿毛
父の父
Storm Bird
1978 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
South Ocean New Providence
Shining Sun
父の母
Weekend Surprise
1980 鹿毛
Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
Lassie Dear Buckpasser
Gay Missile

Bali Babe
1980 栗毛
Drone
1966 芦毛
Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Cap and Bells Tom Fool
Ghazni
母の母
Polynesian Charm
1972 鹿毛
What a Pleasure Bold Ruler
Grey Flight
Grass Shack Polynesian
Good Example
母系(F-No.) (FN:10-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Sir Gaylord 5 × 3 = 15.63%、Bold Ruler 4 × 4 = 12.50%、Somethingroyal 4 × 4 = 12.50%、Tom Fool 5 × 4 = 9.38%、Mahmoud 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [20]
  2. ^ [21]
  3. ^ [20]
  4. ^ [20][21]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Charismatic (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k カリズマティック(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  3. ^ a b Broken Pelvis Cause of Charismatic's Death”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2017年2月20日). 2020年4月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e Horse of the Year Charismatic Dies”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2017年2月19日). 2020年4月30日閲覧。
  5. ^ a b Results - Charts - Belmont Stakes (Gr. 1)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月5日閲覧。
  6. ^ a b c Charismatic Moving to Old Friends”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2016年10月26日). 2020年4月30日閲覧。
  7. ^ Lemon Drop Kid Wins Belmont Stakes”. AP NEWS. The Associated Press. (1999年6月6日). 2020年5月6日閲覧。
  8. ^ Triple Crown near-misses: Charismatic, 1999”. Daily Racing Form. Daily Racing Form. (2012年5月31日). 2020年5月6日閲覧。
  9. ^ Riding for a fall”. The Telegraph. Telegraph Media Group Limited (2001年4月12日). 2020年5月6日閲覧。
  10. ^ Retirement Is Next for Charismatic After Surgery”. The Washington Post. The Washington Post Compan (1999年6月7日). 2020年5月6日閲覧。
  11. ^ Charismatic to Japan”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2002年10月16日). 2020年4月30日閲覧。
  12. ^ a b カリズマティックが種牡馬を引退、アメリカへ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2016年11月2日). 2020年4月30日閲覧。
  13. ^ ストームセイコー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  14. ^ Gouldings Green(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  15. ^ Sun King(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  16. ^ ブルータブー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  17. ^ スーパーサプライズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  18. ^ イコールパートナー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  19. ^ ワンダーアキュート”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  20. ^ a b c カリズマティック 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月30日閲覧。
  21. ^ a b カリズマティックの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月30日閲覧。

外部リンク

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