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グランドグローリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グランドグローリー
第42回ジャパンCパドック(2022年11月27日)
現役期間 2018年 - 2022年[1]
欧字表記 Grand Glory
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2016年4月19日[2]
Olympic Glory[2]
Madonna Lily[2]
母の父 Daylami[2]
生国 イギリスの旗 イギリス[2]
生産者 Elevage Haras de Bourgeauville[2]
調教師 ジャンルカ・ビエトリーニ[2]
競走成績
生涯成績 24戦8勝[2]
勝ち鞍
GI ジャンロマネ賞 2021年
GIII フロール賞 2020年
GIII ヴィシー大賞 2021年
GIII アレフランス賞 2022年
Listed ザルカヴァ賞 2020年・2022年
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グランドグローリー(欧字名:Grand Glory2016年4月19日 - )は、イギリス産、フランス調教の競走馬[2]。主な勝ち鞍に2021年ジャンロマネ賞

主にフランスで活躍し、ジャンロマネ賞(G1)を含む重賞4勝を挙げた。重賞で2着3回、3着4回の堅実な活躍を見せ、ジャパンカップにも遠征した。5歳時のジャパンカップ出走後には引退を表明したが、繁殖セールへの上場後引退を撤回し、6歳シーズンも現役を続けた。6歳時のジャパンカップ6着をラストランに引退した後は、権利を購入した日本の社台ファームで繁殖入りした。

来歴

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2018年12月16日、ドーヴィル競馬場の未勝利戦(オールウェザートラック1900m)でデビューし、10番人気の低評価を覆して1着[3]。その後は芝に転向し、3歳シーズン(2019年)はサンクルー競馬場のローズドゥメ賞(OP)から始動し2着、続いて同条件の条件戦を勝った[3]。その後はディアヌ賞に出走し、12番人気の低評価の中3着に入着した[3]

その後は約11か月の休養を挟み、4歳シーズン(2020年)の初戦となったザルカヴァ賞(OP)で1着となると、コリーダ賞(G2)で2着、ポモーヌ賞(G2)で3着と続いて好走した[3]ヴェルメイユ賞オペラ賞のG1競走に挑戦し敗れた後、フロール賞(G3)で初めての重賞勝利を収めた。イタリアに遠征したリディアテシオ賞(G2)で6着に敗れて4歳シーズンを終えた[3]

5歳シーズン(2021年)では、3回G3競走に出走後、クリスチャン・デムーロ鞍上でヴィシー大賞(G3)に出走し1着、2回目となる重賞勝利を挙げると、次走でジャンロマネ賞(G1)を制し、連勝でのG1制覇を飾った[3]。その後はオペラ賞で2着となった後、日本に遠征しジャパンカップ(GI)に出走、中団から追い上げてコントレイルの5着に入着し、3頭の外国馬の中では最先着となった(競走の詳細は第41回ジャパンカップを出走)[3]。競走前から引退が報道されており、帰国後にアルカナ社の繁殖セールに上場、同セール史上最高額となる250万ユーロ(当時のレートで約3億1900万円)で落札されたが、落札したウス牧場によって現役続行が決定された[4]

6歳シーズン(2022年)でも決定通り現役を続行し、復帰初戦となったザルカヴァ賞を勝つと、アレフランス賞(G3)を連勝し重賞4勝目を挙げた[3]。その後はプリンスオブウェールズステークス(G1)に出走し、日本から遠征したシャフリヤールをアタマ差抑えて3着となった[3]。秋はヴェルメイユ賞で7着に敗れ、タイトルホルダーはじめ日本馬4頭が遠征した凱旋門賞(G1)では5着となった[3]。その後は前年と引き続きジャパンカップへの出走を表明、11月23日には日本の社台ファームが権利を購入し、同牧場で繁殖入りすることが発表された[5]。11月27日、ラストランとしてジャパンカップに出走、4頭の外国馬の中で再び最先着となる6着となり、引退した[3]。通算成績は24戦8勝[3]

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 頭数 オッズ(人気) 着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム 着差 1着(2着)馬
2018.12.18 ドーヴィル 未勝利戦 15頭 26.00倍(10人) 1着 S.パスキエ 128lb AW10.5f 1:58.23 (3/4 馬身) (Lady Hippolyta)
2019.03.19 サンクルー ローズドゥメ賞 L 09頭 07.00倍0(3人) 2着 S.パスキエ 125lb 芝10f 2:15.20 -1 1/2 馬身 Phoceene
2019.04.18 サンクルー 条件戦 09頭 03.50倍0(2人) 1着 S.パスキエ 129lb 芝10f 2:11.65 (1 1/4 馬身) (Tilda)
2019.06.16 シャンティイ ディアヌ賞 G1 16頭 29.00倍(12人) 3着 G.モッセ 126lb 芝10.5f 2:08.80 -3/4 馬身 Channel
2020.05.14 ロンシャン ザルカヴァ賞 OP 09頭 04.30倍0(2人) 1着 P.ブドー 123lb 芝10.5f 2:11.17 (1 3/4 馬身) (Romanciere)
2020.06.06 リヨン コリーダ賞 G2 05頭 01.70倍0(1人) 2着 P.ブドー 126lb 芝11f 2:26.70 クビ Ambition
2020.08.23 ドーヴィル ポモーヌ賞 G2 08頭 02.90倍0(1人) 3着 R.デットーリ 130lb 芝12.5f 2:51.52 1 3/4馬身 Ebaiyra
2020.09.13 ロンシャン ヴェルメイユ賞 G1 10頭 14.00倍0(5人) 9着 S.パスキエ 131lb 芝12f 2:27.99 10 1/2馬身 Tarnawa
2020.10.04 ロンシャン オペラ賞 G1 12頭 28.00倍0(7人) 7着 L.デットーリ 128lb 芝10f 2:13.89 6 1/4馬身 Tarnawa
2020.10.24 サンクルー フロール賞 G3 07頭 06.00倍0(4人) 1着 P.ブドー 126lb 芝10.5f 2:24.92 (クビ) (Solsticia)
2020.11.08 カパネッレ リディアテシオ賞 G2 08頭 03.05倍0(2人) 6着 C.フィオッキ 127lb 芝10f 2:03.70 2 3/4馬身 Angel Power
2021.03.21 サンクルー エクスビュリ賞 G3 08頭 11.00倍0(5人) 2着 G,モッセ 125lb 芝10f 2:11.70 3 1/2馬身 Skaletti
2021.05.02 ロンシャン アレフランス賞 G3 06頭 5.40倍0(3人) 6着 P.ブドー 126lb 芝10f 2:11.40 6馬身 Ebaiyra
2021.06.13 ロンシャン ラクープ賞 G3 07頭 20.00倍0(6人) 3着 T.バシュロ 126lb 芝10f 2:06.39 1馬身 Iresine
2021.07.21 ヴィシー ヴィシー大賞 G3 06頭 09.50倍0(3人) 1着 C.デムーロ 127lb 芝10f 2:07.02 (2馬身) (Diamond Vendome)
2021.08.22 ドーヴィル ジャンロマネ賞 G1 08頭 24.20倍0(7人) 1着 C.デムーロ 126lb 芝10f 2:06.99 (短アタマ) (Audarya)
2021.10.03 ロンシャン オペラ賞 G1 14頭 07.20倍0(4人) 2着 L.デットーリ 128lb 芝10f 2:11.16 ハナ Rougir
2021.11.28 東京 ジャパンC GI 18頭 56.60倍0(8人) 5着 C.デムーロ 55kg 芝2400m 2:25.5 5馬身 コントレイル
2022.04.10 ロンシャン ザルカヴァ賞 L 08頭 03.00倍0(2人) 1着 C.デムーロ 127lb 芝10.5f 2:18.56 (1 3/4馬身) (Burgarita)
2022.05.01 ロンシャン アレフランス賞 G3 07頭 01.50倍0(1人) 1着 C.デムーロ 127lb 芝11f 2:03.51 (3 1/2馬身) (Burgarita)
2022.06.15 アスコット プリンスオブウェールズS G1 05頭 17.00倍0(5人) 3着 M.バルザローナ 125lb 芝10f 2:08.30 3 1/4馬身 State of Rest
2022.09.11 ロンシャン ヴェルメイユ賞 G1 11頭 05.10倍0(2人) 7着 C.デムーロ 130lb 芝12f 2:36.10 4 1/4馬身 Sweet Lady
2022.10.02 ロンシャン 凱旋門賞 G1 20頭 55.00倍(16人) 5着 M.ギュイヨン 128lb 芝12f 2:36.50 4 1/4馬身 Alpinista
2022.11.27 東京 ジャパンC GI 18頭 57.00倍(14人) 6着 M.ギュイヨン 55kg 芝2400m 2:24.3 4 1/4馬身 ヴェラアズール
  • 出典はレーシングポスト[3]およびnetkeiba.com[6]による。
  • オッズについては、海外で行われた競走は(JRAの馬券発売の有無にかかわらず)現地のオッズで、日本で行われた競走はJRAのオッズで表記している。

繁殖成績

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競走馬引退後は北海道千歳市社台ファームで繁殖入りし、初年度となった2023年はブリックスアンドモルタルと交配された。

2024年2月13日に初仔となる牝馬を出産した。

誕生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績 出典
1 2024年 ブリックスアンドモルタル

血統表

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グランドグローリー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系

Olympic Glory
2010 鹿毛 アイルランド
父の父
Choisir
1999 栗毛 オーストラリア
Danehill Dancer Danehill
Mira Adonde
Great Selection Lunchtime
Pensive Mood
父の母
Acidanthera
1995 鹿毛 イギリス
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Amaranthus Sharley Heights
Amaranda

Madonna Lily
2005 芦毛 アイルランド
Daylami
1994 芦毛 アイルランド
Doyoun Mill Reef
Dumka
Daltawa Miswaki
Damana
母の母
Maria de La Luz
1996 鹿毛 イギリス
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Light of Hope Lyphard
Lady Rebecca
母系(F-No.) (FN:9-h) [§ 2]
5代内の近親交配 Alzao・Light of Hope 3×3、Mr. Prospector 5×4、Mill Reef 5×4 [§ 3]
出典
  1. ^ [7]
  2. ^ [7]
  3. ^ [7]


出典

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外部リンク

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