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コリドーズ・オブ・パワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『コリドーズ・オブ・パワー』
ゲイリー・ムーアスタジオ・アルバム
リリース
録音 タウンハウス・スタジオ[1]
ベーシック・トラック:AIRロンドン[1]
ジャンル ハードロック
時間
レーベル ヴァージン・レコード
プロデュース ジェフ・グリックスマン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 29位(日本[2]
  • 30位(イギリス[3]
  • 149位(アメリカ[4]
  • ゲイリー・ムーア アルバム 年表
    G-FORCE
    (1980年)
    コリドーズ・オブ・パワー
    (1982年)
    ロッキン・エヴリ・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)
    (1983年)
    テンプレートを表示

    コリドーズ・オブ・パワー[注釈 1]』(Corridors of Power)は、北アイルランドギタリストゲイリー・ムーア1982年に発表した4作目のスタジオ・アルバム[注釈 2]ヴァージン・レコード移籍第1弾アルバムに当たる。

    背景

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    本作に参加したニール・マーレイイアン・ペイスは、当初は一時的なサポート・メンバーとして加入したが、最終的にはムーアのバンドの正式メンバーとなり、マーレイは1983年11月頃にホワイトスネイクに再加入するまで、ペイスは1984年に再結成ディープ・パープルに加わるまで在籍した[5]。「ウィッシング・ウェル」は、フリーがアルバム『ハートブレイカー』(1973年)に発表した曲のカヴァーである[6]。「エンド・オブ・ザ・ワールド」は、2分に及ぶギター・ソロで始まり、ジャック・ブルースがボーカルでゲスト参加している[7]

    1982年当時には、同年8月26日のマーキー・クラブ公演におけるライブ録音を収録したEPを抱き合わせた限定盤も発売されている[8]

    2002年に発売されたリマスター盤に追加収録された「Love Can Make a Fool of You」は浜田麻里に提供した楽曲「LOVE LOVE LOVE」(アルバム『RAINBOW DREAM』収録)の原曲音源で、ムーアの死後にリリースされた『How Blue Can You Get』(2021年)にも別アレンジの物が収録されている。

    反響・評価

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    全英アルバムチャートでは6週トップ100入りして最高30位を記録し、ムーアのアルバムとしては『バック・オン・ザ・ストリーツ』(1978年)以来の全英トップ100入りを果たした[3]。日本のオリコンLPチャートでは13週トップ100入りし、最高29位を記録した[2]。アメリカでは13週Billboard 200入りし、1983年6月4日に最高149位を記録した[4]

    Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ゲイリー・ムーアが初めて発表した、純然たるヘヴィメタル・アルバム」と評している[7]

    ツアー

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    本作のリリースに伴うツアーでは、マーレイとペイスに加えて、元ユーライア・ヒープジョン・スローマン英語版(ボーカル、キーボード)と、かつてムーアと共にコロシアムIIで活動していたドン・エイリー(キーボード)が帯同し、1983年に行われた日本公演の模様はライブ・アルバム『ロッキン・エヴリ・ナイト (ライヴ・イン・ジャパン)』に収録された[5]。しかし、スローマンはツアーを通じて喉の不調を抱えていたため、1983年2月頃に解雇され、以後の日程は4人編成で行われた[5]。また、エイリーは後にオジー・オズボーン・バンドに再加入したため、1983年6月以降のアメリカ・ツアーではニール・カーターがキーボードを担当した[5]

    収録曲

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    特記なき楽曲はゲイリー・ムーア作。

    1. ドント・テイク・ミー・フォー・ア・ルーザー - "Don't Take Me for a Loser" – 4:17
    2. オールウェイズ・ゴナ・ラヴ・ユー - "Always Gonna Love You" – 3:56
    3. ウィッシング・ウェル - "Wishing Well" (Paul Rodgers, Simon Kirke, Tetsu Yamauchi, John "Rabbit" Bundrick, Paul Kossoff) – 4:06
    4. ゴナ・ブレイク・マイ・ハート・アゲイン - "Gonna Break My Heart Again" – 3:20
    5. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー - "Falling in Love with You" – 4:51
    6. エンド・オブ・ザ・ワールド - "End of the World" – 6:54
    7. ロッキン・エヴリ・ナイト - "Rockin' Every Night" (Gary Moore, Ian Paice) – 2:48
    8. コールド・ハーテッド - "Cold Hearted" – 5:12
    9. アイ・キャント・ウェイト・アンティル・トゥモロー - "I Can't Wait Until Tomorrow" – 7:56

    2002年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(リミックス) - "Falling in Love with You (Remix)" - 4:09
    2. フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ユー(リミックス・インストゥルメンタル) - "Falling in Love with You (Remix instrumental)" – 4:24
    3. ラヴ・キャン・メイク・ア・フール・オブ・ユー - "Love Can Make a Fool of You" – 4:06

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 1992年再発CD (VJCP-23125)、1995年再発CD (VJCP-3044)、2002年再発CD (TOCP-53262)、2015年再発CD (UICY-25498)、2016年再発CD (UICY-77619)の帯に準拠。日本初回盤LP (VIL-6005)、1985年再発LP (25VB-1046)、1989年再発CD (VJD-28097)の邦題は『大いなる野望』だった。
    2. ^ ゲイリー・ムーア・バンド名義の『グラインディング・ストーン』とG-FORCE名義の『G-FORCE』を含む

    出典

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    1. ^ a b リマスターCD (MOORECD 1)英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.136
    3. ^ a b GARY MOORE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される。
    4. ^ a b Gary Moore - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年5月3日閲覧。
    5. ^ a b c d Ian Paice History - Gary Moore”. deep-purple.net. DPAS/Darker Than Blue. 2020年4月4日閲覧。
    6. ^ Cover versions of Wishing Well by Free | SecondHandSongs
    7. ^ a b Rivadavia, Eduardo. “Corridors of Power - Gary Moore”. AllMusic. 2020年4月4日閲覧。
    8. ^ Gary Moore - Corridors Of Power (1982, Vinyl) | Discogs - イギリス限定盤の情報。

    外部リンク

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