コンスタンチン・ノボセロフ
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コンスタンチン・ノボセロフ | |
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コンスタンチン・ノボセロフ(2013) | |
生誕 |
1974年8月23日(50歳) ソビエト連邦 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国、ニジニ・タギル |
居住 | イギリス |
市民権 | ロシアおよびイギリス |
国籍 | ロシアおよびイギリス |
研究分野 | 固体物理学 |
研究機関 | マンチェスター大学 |
出身校 |
モスクワ物理工科大学 ナイメーヘン大学 |
博士論文 | Development and Applications of Mesoscopic Hall Microprobes (2004) |
博士課程 指導教員 | Jan Kees Maan, アンドレ・ガイム |
主な業績 | グラフェンの研究 |
主な受賞歴 | ノーベル物理学賞 (2010) |
プロジェクト:人物伝 |
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コンスタンチン・ノボセロフ(コンスタンチン・セルゲーエヴィチ・ノヴォショーロフ 露: Константин Сергеевич Новосёлов:1974年8月23日 - )は、イギリス在住のロシア人物理学者である。
アンドレ・ガイムとのグラフェンの研究で有名である。この研究で両人は2010年ノーベル物理学賞を受賞した[1][2]。ノボセロフは1973年のブライアン・ジョセフソン以来、最も若いノーベル物理学賞受賞者である。
2011年に王立協会のフェローに選出され、マンチェスター大学のメゾスコピック研究グループの一員となっている[3][4]。ノボセロフはERC Starting Grantをヨーロッパ研究評議会からもらっている[5]。
生い立ち
[編集]ノボセロフは1974年、ニジニ・タギルでロシア人の家庭に生まれた[6]。モスクワ物理工科大学を卒業した。2004年にオランダのナイメーヘン大学よりPh.D.を取得。2001年に指導教員であったアンドレ・ガイムとマンチェスター大学に移籍した。
研究論文
[編集]ノボセロフは60以上の査読付研究論文を発表している。メゾスコピック超伝導(ホール磁場測定)、[9]磁壁の素粒子的運動[10]、ヤモリテープの発明[11]、グラフェン[12]などである。
受賞
[編集]- 2008年 EPS欧州物理学賞。"単一で独立の炭素原子層(グラフェン)の発見とその特筆すべき電気特性の解明"[13]
- 2008年 トムソン・ロイター引用栄誉賞。ガイムと共同受賞。
- 2010年 ノーベル物理学賞。ガイムと共同受賞。"二次元物質グラフェンにかかわる先駆的な実験"[2]。
- 2013年 リーバーヒューム・メダル
脚注
[編集]- ^ “驚異の素材「グラフェン」、ノーベル賞研究者らが詳細研究”. AFPBB News. (2011年7月25日) 2020年2月27日閲覧。
- ^ a b “Announcement of the 2010 Nobel Prize in Physics”. The Nobel Foundation (5 October 2010). 2010年10月5日閲覧。
- ^ “fellow Konstantin Novoselov”. The Royal Society. 2010年10月5日閲覧。
- ^ “Dr. Kostya Novoselov”. University of Manchester, Mesoscopic Research Group. 2010年10月5日閲覧。
- ^ “Nobel Prize in Physics goes to ERC grantee Prof. Konstantin Novoselov”, European Research Council, (5 October 2010).
- ^ “Physics Nobel Honors Work on Ultra-Thin Carbon Film”, New York Times, (5 October 2010).
- ^ “Graphene pioneers bag Nobel prize”, Physics World, (5 October 2010)
- ^ The 2010 Nobel Prize in Physics - Press Release, (5 October 2010)
- ^ A. K. Geim et al. (2000). “Non-Quantized Penetration of Magnetic Field in the Vortex State of Superconductors”. Nature 406.
- ^ K. S. et al. (2003). “Subatomic Movements of a Domain Wall in the Peierls Potential”. Nature 426: 812–816. doi:10.1038/nature02180.
- ^ A. K. Geim et al. (2003). “Microfabricated Adhesive Mimicking Gecko Foot-Hair”. Nature Materials 2: 461–463. doi:10.1038/nmat917.
- ^ A. K. Geim, K. S. Novoselov (2007). “The Rise of Graphene”. Nature Materials 6: 183–191. doi:10.1038/nmat1849.
- ^ “Waters, Darren (2008) Nano switch hints at future chips”. BBC News. 2010年10月5日閲覧。