サイドポケット (ゲーム)
『サイドポケット』は1986年にデータイーストより稼働されたアーケードゲーム。1987年10月にはデータイースト開発、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)発売でファミリーコンピュータにも移植された。メガドライブ、ゲームボーイ、スーパーファミコン等にも移植され、『ポケットギャル』のタイトルでアーケードゲームに逆移植された。
ファミリーコンピュータ版以外は発売もデータイーストが担当している。現在はジー・モードが版権を所有する。
なお、続編『サイドポケット2 伝説のハスラー』についても本記事で述べる。
さらに続編としてセガサターンでは1997年7月18日(廉価版の「サタコレ」は1998年11月19日)に、PlayStationでは1998年4月16日に『サイドポケット3』が発売されている。
概要
[編集]ファミリーコンピュータ版
[編集]オーソドックスなビリヤードゲーム。ハスラーとしてナインボールで得点ノルマをクリアし、ボーナスゲームやトリックショットを成功させてCITYという町のプールバーのチャンピオンになることから始まり、「JAPAN」→「USA」→「WORLD」の順にクラスアップを経て、「WORLD」をクリアするとエンディングメッセージが表示される。
ゲームの途中でポケットに☆マークが表示され、そこに的球を入れるとボーナス。「B」「TRICK」「1」のいずれかが表示され、そこへ的球を入れるとボーナス点、グラスが追加された高難易度のトリックショット、打数追加のいずれかになる。的球の残りが1個、または打数が少なくなると「ZONE!」と表示され、ここに手球を入れるとボーナスゾーンに行き、スペシャルゲームに挑戦できる。また、JAPAN以降は2・3回打った後の1回に9番か10番ボールが反発力最高のボールになる。
そのほか、トレーニングモードと2人プレイのモードがあり、2人プレイは3ゲーム先取の得点が高いほうが勝者となる。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | サイドポケット | 1987年10月30日 |
ファミリーコンピュータ | データイースト | ナムコ | 1.25Mロムカセット[1] | |||
2 | サイドポケット | 1990年9月21日 |
ゲームボーイ | データイースト | データイースト | ロムカセット | |||
3 | サイドポケット | 1992年12月11日 |
メガドライブ | データイースト | データイースト | 8Mロムカセット[2] | |||
4 | サイドポケット | 1994年3月18日 |
スーパーファミコン | イグアナエンターテインメント | データイースト | 8Mロムカセット[3] | |||
5 | Side Pocket | 1994年[4] |
ゲームギア | データイースト オペラハウス イスコ |
データイースト | ロムカセット | |||
6 | サイドポケット for ワンダースワン | 1999年11月25日 |
ワンダースワン | データイースト | データイースト | ロムカセット | |||
7 | サイドポケット | 2010年8月17日 |
Windows | データイースト | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | メガドライブ版の移植 | |
8 | サイドポケット | 2011年9月7日 |
ニンテンドー3DS | データイースト | ジー・モード | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | ゲームボーイ版の移植 | |
9 | サイドポケット | 2012年4月17日 |
Windows | イグアナエンターテインメント | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | スーパーファミコン版の移植 | |
10 | スーパーファミコン Nintendo Switch Online |
2023年3月16日 2023年3月16日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | スーパーファミコン版の移植 | [5][6][7][8] |
サイドポケット2 伝説のハスラー
[編集]『サイドポケット2 伝説のハスラー』(サイドポケットツー でんせつのハスラー)は、1995年3月31日にデータイーストが開発・発売を担当したセガサターン用ソフトである[9]。トーナメント、トレーニング、対戦のほかにトリックショットが独立したものになり、新たにストーリーモードと試合形式に8ボールが追加された。
登場人物
[編集]- ミネソタ・ファッツ
- 声:大塚周夫
- 本名:ルドルフ・ウォルター・ワンドロンjr。勝負のスリルに魅了されてビリヤードを始め、アメリカでは非常に名の知れた伝説のハスラー。映画『ハスラー』の大ヒットにより、自身をモデルにした人物の名前を名乗るようになった。「ビリヤードで正装(タキシード)はしない」を信条にしており、常に背広とノーネクタイで生活している。
- フレッド
- 声:柴山由崇
- ハスラー仲間。
- ジュニア
- 声:江川央生
- ファッツの愛弟子。ビッグ・Gの始末に向かわせるが、金に目がくらんで手を組む。
- ティナ
- 声:合士真理
- ロサンゼルスで対戦するハスラー。ビッグ・Gの手下。
- ダイヤモンド
- 声:木内達也[注釈 1]
- ラスベガスで対戦するハスラー。キューを杖代わりにしている。
- ビッグ・G
- 声:飛矢馬剣
- 黒幕。過去に多くのプールバーを経営し、ギャンブルビリヤードで財を成してファッツに勝負を挑まれ、完膚なきまでに叩きのめされた。
ストーリー
[編集]あるプールバーにジュニアを呼び寄せたファッツは、かつて過去にビリヤードで完勝したギャンブラーのビッグ・Gが活動を再開したという噂を聞き、体力の衰えを理由にジュニアを刺客として向かわせる。しかし、その10日後の新聞にはビッグ・Gと並んで写るジュニアの姿があった。ミイラ捕りがミイラとなってしまった責任を感じ、ファッツは急いでジュニアを探す旅に出る準備に取りかかる。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 本職の声優ではなく、開発当時のデータイーストの社員。
出典
[編集]- ^ 前田尋之監修 『ファミリーコンピュータ パーフェクトカタログ』 ジーウォーク、2020年1月26日、113頁。ISBN 978-4-86297-969-8
- ^ 前田尋之監修 『メガドライブ パーフェクトカタログ』 ジーウォーク、2018年6月29日、110頁。ISBN 978-4-86297-777-9
- ^ 前田尋之監修 『スーパーファミコン パーフェクトカタログ』 ジーウォーク、2019年9月28日、115頁。ISBN 978-4-86297-913-1
- ^ 前田尋之監修 『アーリーセガ パーフェクトカタログ』 ジーウォーク、2019年2月28日、187頁。ISBN 978-4-86297-846-2
- ^ “【3月16日追加】「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Switch Online」追加タイトルが配信開始。”. 任天堂 (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ “Nintendo Switch Onlineに『星のカービィ2』、『ゼビウス』、『サイドポケット』、『バーガータイムデラックス』の4タイトルが追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ 畠中健太 (2023年3月16日). “「ゼビウス」や「星のカービィ2」が登場! 「Nintendo Switch Online」4つの追加タイトルを配信開始 ファミコン、スーファミ、ゲームボーイと幅広く追加”. GAME Watch. インプレス. 2023年3月16日閲覧。
- ^ Gueed (2023年3月16日). “「星のカービィ2」「ゼビウス」などの4タイトルがファミコン&スーファミ&ゲームボーイ Nintendo Switch Onlineに本日登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年3月16日閲覧。
- ^ “セガサターン専用CD-ROM(ソフトライセンシー発売)”. セガハード大百科. 2022年6月6日閲覧。
外部リンク
[編集]- サイドポケット - プロジェクトEGG(SFC版の移植)