サトノレイナス
サトノレイナス | |
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第88回東京優駿(日本ダービー)出走時 (2021年5月30日) | |
欧字表記 | Satono Reinas[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牝[1] |
毛色 | 鹿毛[1] |
生誕 | 2018年2月26日(6歳)[1] |
抹消日 | 2022年2月9日[2] |
父 | ディープインパクト[1] |
母 | バラダセール[1] |
母の父 | Not For Sale[1] |
生国 | 日本(北海道安平町)[1] |
生産者 | ノーザンファーム[1] |
馬主 | (株)サトミホースカンパニー[1] |
調教師 | 国枝栄(美浦)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 5戦2勝[1] |
獲得賞金 | 1億1338万3000円[1] |
サトノレイナス(欧字名:Satono Reinas、2018年2月26日 - )は、日本の競走馬[1]。2020年の阪神ジュベナイルフィリーズ2着、2021年の桜花賞2着などの実績がある。
馬名の意味は、冠名+スペイン語で「女王たち」を意味する言葉。
デビュー前
[編集]2018年2月26日にノーザンファームで誕生。当歳時に「バラダセールの18」としてセレクトセールに上場され、全兄であるサトノフラッグの馬主である里見治によって1億円 (税抜) で落札された[3]。その後、兄のいる美浦の国枝栄厩舎に入厩した。
戦績
[編集]2歳時 (2020年)
[編集]2020年6月7日東京の新馬戦にて初出走を迎えた。クリストフ・ルメールが騎乗し、出遅れながらも直線でジュラメントを差し切って3/4馬身差をつけて勝利し、デビューを飾った[4]。次走は間隔を空け、10月4日中山のサフラン賞に出走。道中後方集団に控え、直線一気の競馬でテンハッピーローズを捉え2連勝を飾った[5]。3戦目にして初重賞・G1挑戦となった阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)では重賞2連勝中であったソダシとの対決が注目され、同馬に次ぐ2番人気(4.4倍)に支持された。最後の直線ではゴール寸前で一瞬先に抜け出したソダシを捉え先頭に立つが、ソダシに首の上げ下げで差し返されてしまいハナ差で敗れた[6]。安藤勝己は後に自身の記事でこの時のレースの様子を「いかにも子どもっぽいというか、あれこれ気を遣って走っているという感じだった。まだぜんぜん全力を出し切っていない。それでも、最後は勝ち馬とハナ差の接戦に持ち込むのだから、力はある」と分析し、この記事の時点で3歳馬となっていたサトノレイナスの将来性を評価した[7]。
3歳時 (2021年)
[編集]トライアル競走を使わずに阪神JFから桜花賞へ直行するルートを選択。牝馬クラシック初戦となった桜花賞では、同じくぶっつけ本番を選択したソダシとの再対決が注目された。その他にもチューリップ賞を制したメイケイエール、クイーンカップを制したアカイトリノムスメなど18頭が出走、その中でサトノレイナスはソダシと人気を分けあい、最終的に3.3倍の1番人気に支持された。レースでは後方16番手に控え、直線ではメンバー最速となる上がり32.9秒の末脚を繰り出すも先に抜け出したソダシにクビ差及ばず2戦連続してソダシの2着に終わり、リベンジとはならなかった[8]。
日本ダービー挑戦
馬主であるサトミホースカンパニーの代表・里見治は当初、オークスへの出走でもかまわないと考えていたという[9]。しかし、調教師の国枝は早い時期から本馬の能力を高く見積もっており、2歳時にクラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)の出走登録を済ませてあった[10]。里見は過去にサトノダイヤモンドで日本ダービーでハナ差の2着(勝ち馬はマカヒキ)と悔しい思いをしており、いわばリベンジを果たしてほしいという気持ちから挑戦を決め、[9]4月21日、牝馬としては2014年のレッドリヴェール以来となる出走が陣営より発表された。
迎えた5月30日、日本ダービーは紅一点ながら、無敗の二冠と横山武史のダービー史上最年少制覇に挑むエフフォーリアに次ぐ2番人気となる。レースは外枠から好スタートを切るが、前に馬を置けず、好位外の位置取りになる。結果、4コーナーで先頭に立つかたちとなってしまい、得意の末脚勝負に持ち込めず、5着に敗戦。初めて連対を外す結果とはなったが、着差0.2秒で紅一点ながら掲示板は確保した[11]。
秋は秋華賞からジャパンカップへの出走を予定していると報道されていた[12]が、 夏の放牧中に右トモを骨折していたことが判明し、秋に予定していたプランを白紙に戻すことを発表した[13][14]。
4歳時 (2022年)
[編集]陣営は右トモの骨折の療養を続けたものの、回復が見込めないため、同年2月9日付で競走馬登録を抹消[15]した。引退後は、生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となる[16]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[17]およびnetkeiba.com[18]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2020. 6. 7 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 9 | 4 | 4 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:37.7(34.1) | -0.1 | C.ルメール | 54 | (ジュラメント) | 472 | |
10. 4 | 中山 | サフラン賞 | 1勝 | 芝1600m(良) | 11 | 6 | 6 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:35.2(34.0) | -0.2 | C.ルメール | 54 | (テンハッピーローズ) | 476 |
12.13 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 4 | 7 | 4.4 (2人) | 2着 | 1:33.1(33.9) | 0.0 | C.ルメール | 54 | ソダシ | 474 |
2021. 4.11 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 3.3 (1人) | 2着 | 1:31.1(32.9) | 0.0 | C.ルメール | 55 | ソダシ | 474 |
5.30 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 8 | 16 | 5.1 (2人) | 5着 | 2:22.7(34.0) | 0.2 | C.ルメール | 55 | シャフリヤール | 474 |
繁殖成績
[編集]馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | |
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初仔 | サトノレイナスの2024 | 2024年 | 牝 | 黒鹿毛 | サトノクラウン |
- 2024年9月25日現在
血統表
[編集]サトノレイナスの血統 | (血統表の出典) | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
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父 ディープインパクト 2002年 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986年 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991年 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 *バラダセール Balada Sale 2008年 鹿毛 |
Not For Sale 1994年 黒鹿毛 |
Parade Marshal | Caro | |
Stepping High | ||||
Love for Sale | Laramie Trail | |||
Museliere | ||||
母の母 La Balada1999年 鹿毛 |
Confidential Tal | Damascus | ||
Confidentiality | ||||
La Baraca | Mariache | |||
La Bambuca | ||||
母系(F-No.) | バラダセール(ARG)系(FN:7) | |||
5代内の近親交配 | Lyphard 4×5 = 9.38% |
- 母バラダセールは2011年のポージャ・デ・ポトランカス(アルゼンチン1000ギニー)、セレクシオン大賞(アルゼンチンオークス)優勝馬。
- 全兄サトノフラッグは2020年の弥生賞ディープインパクト記念優勝馬。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “サトノレイナス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月9日閲覧。
- ^ “サトノレイナスが引退・繁殖入りへ ソダシと2度の激闘 国枝師「復帰がかなわず残念」”. 株式会社ネットドリーマーズ 2022年2月10日閲覧。
- ^ “6月デビューでクラシック路線へ/バラダセール18”. 日刊スポーツ. (2020年3月26日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ “【東京5R新馬戦結果】サトノレイナスが断然人気に応えてデビュー勝ち”. netkeiba.com. (2020年6月7日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ “【サフラン賞】(中山) サトノレイナスが後方一気を決め無傷の2連勝”. netkeiba.com. (2020年10月4日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ “【勝負の分かれ目 阪神JF】吉田騎手の好リードで、白毛ソダシが名勝負の頂点に”. netkeiba.com. (2020年12月13日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ 安藤勝己の「3歳牝馬番付」。激戦のクラシックは「2強」で絶対か? (2ページ目) 2021年04月07日 05:58 (文・安藤勝己、2024年7月24日閲覧)
- ^ “【桜花賞】サトノレイナスまた2着 ルメール「18番ありがとうございます」”. netkeiba.com. (2021年4月12日) 2021年4月24日閲覧。
- ^ a b “【日本ダービー】里見治オーナー激白!牝馬サトノレイナス「ダービー勝ったら」菊花賞挑戦も”. スポーツ報知 (2021年5月25日). 2021年5月26日閲覧。
- ^ “元日付スクープ木南裏話 サトノレイナス牝馬4頭目Vへの勝算/ダービー|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2021年5月26日閲覧。
- ^ “【ダービー】紅一点サトノレイナス5着 4角で先頭も得意の末脚勝負持ち込めず - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月1日閲覧。
- ^ “【注目馬動向】サトノレイナスは秋華賞からジャパンCへ”. スポーツ報知. (2021年8月12日) 2021年8月18日閲覧。
- ^ “【JRA】桜花賞2着馬サトノレイナスが右トモ骨折で秋プラン白紙に 国枝師「今後に関してはなんとも…」”. 東スポWeb. (2021年9月11日) 2021年9月11日閲覧。
- ^ “桜花賞2着馬サトノレイナスが引退、繁殖入りへ”. サンスポZBAT!. (2022年2月10日) 2022年2月10日閲覧。
- ^ “【JRA】昨年の桜花賞2着馬サトノレイナスが登録抹消”. netkeiba.com. (2022年2月10日)
- ^ “サトノレイナス引退…ノーザンファームで繁殖入り、昨年牝馬でダービー挑戦も放牧先で右トモ骨折”. スポニチアネックス. (2022年2月12日) 2022年3月4日閲覧。
- ^ “サトノレイナス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年4月2日閲覧。
- ^ “サトノレイナスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年4月2日閲覧。