ジェイムズ・ブリッジス (第3代シャンドス公爵)
第3代シャンドス公爵ジェイムズ・ブリッジス(英語: James Brydges, 3rd Duke of Chandos、1731年12月27日 - 1789年9月29日)は、イギリスの貴族、政治家。
父が爵位を継承する1744年までウィルトン子爵(Viscount Wilton)、1744年から自身が爵位を継承する1771年までカーナーヴォン侯爵(Marquess of Carnarvon)の儀礼称号を使用した。
経歴
[編集]1731年12月27日、第2代シャンドス公爵ヘンリー・ブリッジスとその妻メアリー(第4代エルギン伯爵チャールズ・ブルースの娘)の間の長男として生まれる[1][2]。
1747年2月10日に母方の祖父第4代エルギン伯爵が死去したため、女系継承でスコットランド貴族爵位キンロス卿を継承したが、この爵位継承は彼の死後に確定した[3][4]。
1754年から1757年にかけてフリーメイソンのイングランド・首位グランドロッジのグランドマスターを務める[2]。
1754年から1761年にかけてウィンチェスター選挙区、1761年から1768年にかけてレッドノーシャー選挙区から選出されてホイッグ党所属の庶民院議員を務めた[2][3]。
1760年から1764年にかけては寝室侍従長を務めた[3]。1763年から1764年、1771年から1780年にかけてハンプシャー知事を務めた[2][3]。
1771年11月28日に父が死去して第3代シャンドス公爵位を継承し、貴族院議員となった[2][3]。
1775年5月12日に枢密顧問官(PC)に列し、1783年から1789年まで宮内長官を務める[2][3]。
1789年9月29日に死去した。男子がなかったため、保有爵位のほとんどが廃絶したが、キンロス卿のみ一人娘のアンに継承された(後世に確定)[4][3]。
栄典
[編集]爵位
[編集]- 1747年2月10日、第7代キンロス卿 (de jure 7th Lord Kinloss)
- 1771年11月28日、第3代シャンドス公爵 (Duke of Chandos)
- (1719年創グレートブリテン貴族爵位)
- 1771年11月28日、第3代カーナーヴォン侯爵 (Marquess of Carnarvon)
- (1719年創設グレートブリテン貴族爵位)
- 1771年11月28日、第3代カーナーヴォン伯爵 (Earl of Carnarvon)
- (1714年創設グレートブリテン貴族爵位)
- 1771年11月28日、ヘレフォード州における第3代ウィルトン子爵 (Viscount Wilton in the county of Hereford)
- (1714年創設グレートブリテン貴族爵位)
- 1771年11月28日、グロスター州におけるスードリーの第11代シャンドス男爵 (Baron Chandos, of Sudeley in the county of Gloucester)
- 1771年11月28日、ヘレフォード州におけるウィルトンの第6代ブリッジス準男爵 (6th Baronet Brydges, of Wilton in the county of Hereford)
家族
[編集]1753年にマーガレット・ニコルと結婚したが、子供のないまま、1768年に死別した。1777年にアン・ギャモンと再婚。彼女との間に一人娘のアン・エリザベスを儲けた。彼女はキンロス卿位を継承し、初代バッキンガム=シャンドス公リチャード・テンプル=ニュージェント=ブリッジス=シャンドス=グレンヴィルと結婚した[4]。
出典
[編集]- ^ Lundy, Darryl. “Henry Brydges, 2nd Duke of Chandos” (英語). thepeerage.com. 2015年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e f Heraldic Media Limited. “Chandos, Duke of (GB, 1719 - 1789)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2015年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h Lundy, Darryl. “James Brydges, 3rd Duke of Chandos” (英語). thepeerage.com. 2015年9月28日閲覧。
- ^ a b c Heraldic Media Limited. “Kinloss, Lord (S, 1601/2)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2015年9月28日閲覧。
グレートブリテン議会 | ||
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先代 ヘンリー・ペントン ポーレット・セント・ジョン |
ウィンチェスター選挙区 選出庶民院議員 1754年–1761年 同一選挙区同時当選者 ヘンリー・ペントン |
次代 ハリー・ポーレット卿 ヘンリー・ペントン |
先代 ホーウェル・グウィン |
レッドノーシャー選挙区 選出庶民院議員 1761年–1768年 |
次代 チェイス・プライス |
公職 | ||
先代 第2代ダートマス伯爵 |
宮内長官 1783年–1789年 |
次代 第3代ドーセット公爵 |
名誉職 | ||
先代 第5代ボールトン公爵 |
ハンプシャー知事 1763年–1764年 |
次代 初代ノースィントン伯爵 |
先代 初代ノースィントン伯爵 |
ハンプシャー知事 1771年–1780年 |
次代 初代リヴァーズ男爵 |
フリーメイソン | ||
先代 初代カリスフォート男爵 |
イングランド・首位グランドロッジ グランドマスター 1754年–1757年 |
次代 アバーダー卿 |
グレートブリテンの爵位 | ||
先代 ヘンリー・ブリッジス |
第3代シャンドス公爵 1771年–1789年 |
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