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ジミー・ネルソン (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジミー・ネルソン
Jimmy Nelson
ミルウォーキー・ブルワーズ時代
(2014年7月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オレゴン州クラマス郡クラマスフォールズ
生年月日 (1989-06-05) 1989年6月5日(35歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト2巡目(全体64位)
初出場 2013年9月6日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・ジェイコブ・ネルソンJames Jacob Nelson, 1989年6月5日 - )は、アメリカ合衆国オレゴン州クラマス郡クラマスフォールズ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。フリーエージェント(FA)。愛称は元チームメイトのウィル・スミスが名付けたビッグ・スウィートBig Sweet[1]

経歴

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プロ入り前

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アラバマ大学出身で、大学時代のチームメイトにはジョシュ・ラットリッジがいる[2]

プロ入りとブルワーズ時代

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2010年MLBドラフト2巡目(全体64位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級ヘレナ・ブルワーズ英語版でプロデビュー。

2013年9月2日のシカゴ・カブス戦でメジャーデビューを果たした。この年は4試合(先発1試合)に登板して防御率0.90、8奪三振を記録した。

2014年は5月25日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャー初勝利を挙げた。この年は14試合(先発12試合)に登板して2勝9敗、防御率4.93、57奪三振を記録した。また、AAA級ナッシュビル・サウンズでは17試合に登板して10勝2敗、防御率1.46の成績を残しており、球団マイナー最優秀投手に選ばれた[3]

2015年は完全に先発ローテーションに定着し、30試合全てに先発登板。チームの先発陣で唯一となる規定投球回到達を果たし、こちらも唯一の二桁勝利となる11勝13敗、防御率4.11という成績を記録した[4]。エース格の存在感を発揮した。なお、13死球はナショナルリーグワーストタイだった。

2016年も先発ローテーションを守り抜き、32試合に先発登板したが、いずれもナ・リーグワーストの16敗(勝ち星は8勝)、86四球、17死球を記録するなど、結果を残せなかった。

2017年は復活を果たし、29試合に先発して12勝6敗、防御率も3.49と自己最多の勝ち星及び自己初の勝ち越し・防御率3点台を記録した[5]

2018年は全休した[5]

2019年は2年ぶりの登板を果たした。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[6]

ドジャース時代

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2020年1月7日にロサンゼルス・ドジャースと1年125万ドル(投球回数に応じた出来高付き)で契約合意した[5]。シーズンでは7月に背中の手術を受けたため[7]、全休した。オフの10月30日にFAとなったが、12月11日にマイナー契約で再契約を結んだ[8]

2021年3月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[9]

2023年オフの11月3日にFAとなった[10]

投球スタイル

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投球データ(2021年レギュラーシーズン)[11]
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
カーブ 34.4 85.1 137 88.1 141.8
フォーシーム 33.1 93.8 151 96.5 155.3
スライダー 32.5 86.5 139.2 88.8 142.9

平均でも130km/h台後半を計測する比較的速いカーブに、平均93.8mph(約151km/h)のフォーシームスライダーをバランスよく投げる。速球の最速は、2017年に計測した97.9mph(約157.6km/h)。

鋭い変化のカーブが決まれば強力だが、最多与四球1回、最多与死球2回を記録した制球力の悪さから、通算防御率はやや苦戦している。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 MIL 4 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 37 10.0 2 0 5 0 0 8 1 0 1 1 0.90 0.70
2014 14 12 0 0 0 2 9 0 0 .182 311 69.1 82 6 19 0 8 57 4 0 42 38 4.93 1.46
2015 30 30 0 0 0 11 13 0 0 .458 752 177.1 163 18 65 4 13 148 11 1 89 81 4.11 1.29
2016 32 32 0 0 0 8 16 0 0 .333 807 179.1 186 25 86 2 17 140 8 0 108 92 4.62 1.52
2017 29 29 0 0 0 12 6 0 0 .667 728 175.1 171 16 48 1 9 199 6 1 75 68 3.49 1.25
2019 10 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 105 22.0 25 4 17 1 2 26 1 0 18 17 6.95 1.91
2021 LAD 28 1 0 0 0 1 2 0 6 .333 116 29.0 14 0 13 0 4 44 4 1 8 6 1.86 0.93
MLB:7年 147 108 0 0 0 34 48 0 6 .415 2856 662.1 643 69 253 8 53 622 35 3 341 303 4.12 1.35
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2013 MIL 4 0 1 0 0 1.000
2014 14 2 6 1 1 .889
2015 30 8 21 1 3 .967
2016 32 8 26 5 1 .872
2017 29 11 15 2 0 .929
2019 10 1 0 1 0 .500
2021 LAD 28 1 2 0 0 1.000
MLB 147 31 71 10 5 .911
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 52(2013年 - 2017年、2019年)
  • 40(2021年 - 2023年)

脚注

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  1. ^ Explaining Crew Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、370頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  3. ^ 「ミルウォーキー・ブルワーズ」『2015MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 100頁
  4. ^ 2015 Milwaukee Brewers Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年2月12日閲覧。
  5. ^ a b c ドジャース、ネルソンと1年契約で合意 出来高に厚み”. nikkansports.com (2020年1月8日). 2020年1月9日閲覧。
  6. ^ Mark Feinsand (2019年12月3日). “These players just joined the free-agent pool” (英語). MLB.com. 2019年12月9日閲覧。
  7. ^ Jeff Todd (2020年7月6日). “Jimmy Nelson To Undergo Back Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月24日閲覧。
  8. ^ Connor Byrne (2020年12月11日). “Dodgers Agree To Minor League Deals With Morrow, Nelson, Stewart, Pazos” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月24日閲覧。
  9. ^ Juan Toribio (2021年3月25日). “Notes: Nelson thrilled to be back; Ríos runs” (英語). MLB.com. 2021年3月30日閲覧。
  10. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。
  11. ^ player” (英語). baseballsavant.com. 2021年11月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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