ジャムコ
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒190-0011 東京都立川市高松町一丁目100番地 |
設立 |
1949年(昭和24年)3月15日 (今橋証券株式会社) |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 6012401012609 |
事業内容 |
航空機用内装品の製造・販売 航空機の整備 |
代表者 | 恒松 孝一(代表取締役社長) |
資本金 | 53億5989万3千円 |
発行済株式総数 | 2686万3974株 |
売上高 |
連結:639億99百万円 単独:577億60百万円 |
営業利益 |
連結:23億83百万円 単独:12億29百万円 |
純利益 |
連結:17億10百万円 単独:14億33百万円 |
純資産 |
連結:150億71百万 単独:149億17百万円 |
総資産 |
連結:1082億16百万千円 単独:1020億01百万円 |
従業員数 |
連結:2,692名 単独:1,059名 (2024年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
伊藤忠商事(株) 33.37% ANAホールディングス(株) 20.02% 昭和飛行機工業(株) 7.46% (2024年3月31日現在) |
主要子会社 |
(株)ジャムコエアクラフトインテリアズ 100% (株)ジャムコエアロマニュファクチャリング 100% ジャムコアメリカ 100% |
外部リンク | https://www.jamco.co.jp/ |
特記事項:特記の無い経営指標は2024年3月期のもの |
株式会社ジャムコ(JAMCO CORPORATION)は、日本の航空機用内装品メーカー。本社は東京都立川市にある。伊藤忠商事系列。
概要
[編集]当初は「伊藤忠航空整備」という社名で、航空機のメンテナンスを主な業務としており、現在でも航空機整備カンパニーとして整備業務を行っている。
1970年(昭和45年)に全日本空輸からボーイング727およびボーイング737のギャレー製造を受注したことがきっかけで航空機内装品の製造に参入、旧マクドネル・ダグラスを含むボーイング製旅客機のギャレーおよびラバトリー(便所・洗面所)を製造しており、ラバトリーに至っては世界シェアの約50%を担う。その実績はボーイングの旅客機生産に貢献した協力会社を表彰するPIE賞(Pride In Excellence award)を8回、ボーイング社長賞を3回受賞していることが証明している。
現商号は旧商号の新日本航空整備株式会社の英文社名New Japan Aircraft Maintenance Co., Ltd.の頭文字に由来する。
沿革
[編集]- 1949年(昭和24年)3月 - 今橋証券株式会社として設立。
- 1952年(昭和27年)12月18日 - 商号を新倉敷飛行機株式会社に変更、航空機の製造、修理および販売等の事業の準備を開始。
- 1955年(昭和30年)9月 - 伊藤忠航空整備株式会社に商号変更。
- 1960年(昭和35年)- 航空大学校訓練機の保守委託業務を開始[1]。
- 1963年(昭和38年)4月 - 川崎航空機工業と業務提携。
- 1970年(昭和45年)6月 - 日本航空、全日本空輸も資本参加。新日本航空整備株式会社に商号変更。
- 1982年(昭和47年)2月 - ワシントン州にジャムコ・アメリカを設立。
- 1988年(昭和63年)
- 2月 - シンガポールにシンガポール・ジャムコを設立。
- 6月 - 現社名に変更。
- 11月 - 株式を店頭公開。
- 1989年(平成元年)4月 - 新潟ジャムコを設立。
- 1998年(平成10年)12月 - 東京証券取引所第二部に上場。
- 1999年(平成11年)9月 - オレンジジャムコを設立。
- 2003年(平成15年)3月 - ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2002を受賞。
- 2004年(平成16年)7月 - シンガポールにJAMCO Aero Design & Engiennring Private Limitedを設立。
- 2015年(平成27年)3月 - 東京証券取引所第一部に指定替え。
- 2017年(平成29年)6月 - 本社を三鷹市大沢六丁目11番25号から立川市へ移転。
- 2019年(令和元年)9月 - 検査不正4608件、有資格者の印鑑使い回しが発覚[2]。それにより認定業務について7月30日から停止。
- 2021年(令和3年)
- 1月 - 20年4~9月期の連結最終損益は43億円の赤字。上半期過去最大の赤字幅となり、海外連結子会社のジャムコ・シンガポールを解散[3]。
- 3月 - 検査不正発覚後、コロナ禍が追い打ちとなり、グループ全体で25%程度の人員削減(検査不正発覚後、人員増加を図った検査部門含む)、本社一部設備の返還(工場を含む)、これに伴い立川本社勤務の従業員を地方拠点(新潟が主)に異動。
- 2024年(令和6年) 4月 - 新潟ジャムコ、中条ジャムコ、宮崎ジャムコが合併し、社名をジャムコエアクラフトインテリアズに変更[4]。
主要製品
[編集]- 航空機の内装品
- ギャレー(厨房設備)
- ラバトリー(化粧室)
- ストウェッジ・ビン(荷物棚)
- クルーレスト(客室乗務員用休憩室ユニット)
- ジェットエンジンのタービンシュラウド
- 炭素繊維構造部材 (Advanced Pultrusion:ADP)
グループ
[編集]所在国 | 企業名 | 事業内容 | 資本金 | 議決権の所有割合 | 関係 |
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日本 | ジャムコ エアロテック | 航空機の整備 | 3000万円 | 100% | 連結子会社 |
徳島ジャムコ | |||||
ジャムコエアクラフトインテリアズ | 航空機内装品の製造 | 1億円 | |||
ジャムコ エアロマニュファクチャリング | 航空機用炭素繊維構造部材、航空機用エンジン部品等の製造 | 1億円 | |||
ジャムコテクニカルセンター | 研究開発、人財育成 | 3000万円 | |||
オレンジジャムコ | 障がい者特例子会社 | 1000万円 | |||
アメリカ合衆国 | JAMCO AMERICA INC. | 航空機内装品の製造 | 1000万ドル | 75% | |
フィリピン | JAMCO PHILIPPINES, INC. | 4300万PHP | ジャムコ単体:40% 連結子会社込み:100% | ||
シンガポール | JAMCO AERO DESIGN & ENGINEERING PTE LTD. | 100万ドル | ジャムコ単体:5% 連結子会社込み:55% | ||
SINGAPORE JAMCO PTE LTD. | 440万SGD | 30% | 持分法適用関連会社 |
受賞
[編集]- 2019年 - 第1回日本オープンイノベーション大賞 環境大臣賞(定期旅客便を利用した温室効果ガスのグローバル観測(CONTRAILプロジェクト))
その他
[編集]- 伊藤忠航空整備時代の1962年(昭和37年)には、日本大学工学部と共同で、研究機N-62 イーグレットを試作した。
- 1960年より、航空大学校訓練機の整備委託(宮崎本校・仙台分校)を実施しており、2019年に安全褒賞状を受賞している[1]。
脚注
[編集]- ^ a b “独立行政法人航空大学校様より安全褒賞状を拝受”. ジャムコ (2019年7月23日). 2019年11月10日閲覧。
- ^ “ジャムコ、検査不正4608件 有資格者の印鑑使い回し”. 朝日新聞. (2019年3月26日) 2022年6月22日閲覧。
- ^ “航空機内装のジャムコ、シンガポール子会社を解散へ”. 日本経済新聞. (2020年11月14日) 2022年6月22日閲覧。
- ^ “株式会社ジャムコ エアクラフト インテリアズ”. jamco-ai.jp (2024年4月1日). 2024年11月14日閲覧。