コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ジョン・アップダイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョン・アップダイク
John Updike
誕生 ジョン・ホイヤー・アップダイク
John Hoyer Updike
1932年3月18日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ペンシルベニア州シリングトン
死没 (2009-01-27) 2009年1月27日(76歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マサチューセッツ州
職業 作家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
最終学歴 ハーヴァード大学
活動期間 1959年 - 2006年
代表作 『走れウサギ』(1960年)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ジョン・ホイヤー・アップダイクJohn Hoyer Updike, 1932年3月18日[1] - 2009年1月27日)は、アメリカ作家詩人ペンシルベニア州シリングトン出身。息子のデヴィッド・アップダイクも作家。

経歴

[編集]

ハーヴァード大学を卒業後、『ニューヨーカー』誌のライターを経て作家となる。「ウサギ」ことハリー・アングストロームを主人公とした『走れウサギ』『帰ってきたウサギ』『金持になったウサギ』『さようならウサギ』の4部作に代表される都会的で知的な作風が魅力で、アメリカ内外の読者に人気がある。『ケンタウロス』で全米図書賞、『金持になったウサギ』でピューリッツァー賞全米図書賞全米批評家協会賞 の全米三大文学賞をすべて、『さようならウサギ』で再びピューリッツァー賞と全米批評家協会賞を受賞し、初期の短編を集めた『The Early Stories』でペン/フォークナー賞を受賞。1966年と1991年にはオー・ヘンリー賞を受賞。

2009年1月27日、マサチューセッツ州にて肺ガンにより76歳で死去。

主な作品

[編集]
  • 『救貧院の縁日』"The Poorhouse Fair", 1959年
    • 平野幸仁訳『老瘋院の祭り』 太陽社 1970、須山静夫訳『プアハウス・フェア』 新潮文庫 1971
  • 『同じ一つのドア』"The Same Door", 1959年
  • 走れウサギ"Rabbit, Run", 1960年
    • 宮本陽吉訳 白水社 1964 のちUブックス
  • 『鳩の羽根』"Pigeon Feathers and Other Stories", 1962年
  • 『ケンタウロス』"The Centaur", 1963年
    • 寺門泰彦,古宮照雄訳 白水社 1968
  • 『農場』"Of the Farm", 1965年
  • 『雑文集』"Assorted prose", 1965年
    • 寺門泰彦訳『一人称単数』 新潮社 1977
  • 『子どものカレンダー』"A Child's Calendar", 1965年
    • 長田弘訳『十月はハロウィーンの月』 みすず書房 2000
  • 『ミュージック・スクール』"The Music School", 1966年
    • 須山静夫訳 新潮社 1970
  • 『カップルズ』"The Couples", 1968年
    • 宮本陽吉訳 新潮社 1970 のち文庫
  • 『ベック氏の奇妙な旅と女性遍歴』"Bech", 1970年
  • 『帰ってきたウサギ』"Rabbit Redux", 1972年
  • 『美術館と女たち』"Museums And Women", 1972年
    • 宮本陽吉訳 新潮社 1980
  • 『日曜日だけの一カ月』"A Month of Sundays", 1975年
    • 井上謙治訳 新潮社 1988
  • 『ある癩病者の日記より』"From The Journal of a Leper", 1976年
  • 『結婚しよう』"Marry Me", 1976年
  • 『クーデタ』"The Coup", 1978年
  • 『アメリカの家庭生活 短編小説集』"Problems", 1979年
  • 『メイプル夫妻の物語』"Too Far to Go", 1979年
    • 岩元巌訳 新潮文庫 1990
  • 『金持になったウサギ』"Rabbit is Rich", 1981年
    • 井上謙治訳 新潮社 1992
  • 『岸にしがみついて:エッセイと批評』"Hugging the Shore: Essays and Criticism", 1983年
    • 中尾秀博訳『アップダイクの世界文学案内』(抄録) 東京書籍 1994
  • 『イーストウィックの魔女たち』"The witches of Eastwick", 1984年
  • 『美しき夫たち』"Trust Me", 1987年
    • 沼沢洽治訳 筑摩書房 1993
  • アップダイク自選短編集 岩元巌訳 新潮文庫 1995
  • 『さようならウサギ』"Rabbit at Rest", 1990年
    • 井上謙治訳 新潮社 1997
  • 『ブラジル』"Brazil", 1994年
    • 寺門泰彦訳 新潮社 1998
  • 『ゴルフ・ドリーム』"Golf Dreams", 1996年
    • 岩元巌訳 集英社 1997
  • 『終焉』"Toward the End of Time", 1997年
  • 『ラビット・アングストローム:4つの小説』"Rabbit Angstrom: The Four Novels", 1995年
    • 井上謙治訳 新潮社 1999
  • 『ガートルードとクローディアス』"Gertrude and Claudius", 2000年
  • 『テロリスト』"Terrorist", 2006年

脚注

[編集]
  1. ^ ジョン アップダイクとは”. コトバンク. 2020年6月16日閲覧。

参考文献

[編集]
  • ジャック・ドベリス著 鈴江璋子訳『ジョン・アップダイク事典』雄松堂出版 2007年