ジョーダン・プール
ワシントン・ウィザーズでのプール (2024年) | |
ワシントン・ウィザーズ No.13 | |
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ポジション | SG / PG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
愛称 | JP |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1999年6月19日(25歳) |
出身地 | ウィスコンシン州ミルウォーキー |
身長 | 193cm (6 ft 4 in) |
体重 | 88kg (194 lb) |
ウィングスパン | 200cm (6 ft 7 in)[1] |
キャリア情報 | |
高校 |
ルーファス・キング国際高校 ラ・ルミエールスクール |
大学 | ミシガン大学 |
NBAドラフト | 2019年 / 1巡目 / 全体28位[1] |
ゴールデンステート・ウォリアーズから指名 | |
プロ選手期間 | 2019年–現在 |
経歴 | |
2019–2023 | ゴールデンステート・ウォリアーズ |
2023– | ワシントン・ウィザーズ |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
ジョーダン・アンソニー・プール(Jordan Anthony Poole, 1999年6月19日 - )は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のプロバスケットボール選手。NBAのワシントン・ウィザーズに所属している。ポジションはシューティングガードまたはポイントガード。
経歴
[編集]学生時代
[編集]プールはイリノイ大学、インディアナ大学、ネブラスカ大学、メンフィス大学、マーケット大学、バージニア工科大学、オーバーン大学などのバスケットボール強豪校からオファーがある中、ビッグ・テン・カンファレンスに所属するミシガン大学に進学した[2][3][4][5]。
1年生
[編集]2017年12月、ミシガン大学での開幕戦でプールはチームハイの19得点を記録しインディアナ大学を69-55で勝利した[6][7]。2018年1月15日のメリーランド大学戦では、3本の3ポイントシュート沈めて、ミシガン大学は7本連続で3ポイントシュートを決め、68-67で勝利した[8][9]。ミシガン大学はレギュラーシーズン33勝7敗を記録し、NCAAトーナメントに出場。決勝まで進出したが、ジェイレン・ブランソン、ミカル・ブリッジズなど率いるビラノバ大学に敗れ、準優勝となった[10][11]。2017-18シーズンのミシガン大学には2018年のドラフトで1巡目指名のモリツ・ワグナーやヒートのフランチャイズ記録を保持するダンカン・ロビンソンなども所属していた。
2年生
[編集]2018年11月17日のジョージ・ワシントン大学戦でプールは、キャリアハイの22得点を記録し、84-61で勝利した[12][13]。同年12月8日のサウスカロライナ大学との対戦でキャリアハイの26得点を記録した。12月30日、ニューヨーク州立大学戦で、キャリア最高の6つの3ポイントを沈めて18得点を記録した[14][15]。2019年1月13日、ノースウェスタン大学戦を破り、大学記録となる17連勝を記録した[16][17]。ミシガン大学は2019年のNCAAトーナメントに出場を果たし、3年連続でスウィート16(Sweet 16)まで進出したが、テキサス工科大学に敗れてエリート8進出とはならなかった[18][19]。シーズンが終了し、4月9日にプールは2019年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した[20]。
ゴールデンステート・ウォリアーズ
[編集]2019年6月20日に行われた2019年のNBAドラフトにてプールは、ゴールデンステート・ウォリアーズに全体28位で指名された[21]。2019年10月24日のウォリアーズの開幕戦でNBAデビューを果たし、5得点、2リバウンド、2アシストを記録した[22]。10月29日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦にて13得点を記録し、ウォリアーズのシーズン初勝利に貢献した[23]。しかし12月にプールはウォリアーズの傘下チームであるサンタクルーズ・ウォリアーズに送られた[24]。Gリーグでの初戦となったストックトン・キングス戦で23得点を記録した。2試合目のテキサス・レジェンズ戦では、5本の3ポイントを含む31得点、5リバウンド、4アシスト、3スティールを記録した。これらの活躍で2020年1月にプールはウォリアーズにコールバックされ、2021年5月14日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦では、キャリアハイの38得点を記録し、チームは125-122で勝利した[25]。
2021-22シーズン
[編集]プレシーズンで平均21.8得点3.4リバウンド3アシストを残し、MIP筆頭候補とささやかれるようになり、3人目のスプラッシュブラザーズとして、クレイ・トンプソンが怪我から復帰するまでステフィン・カリーの若き相棒として期待されるようになった。シーズン最初の10試合で平均18.2得点2.7リバウンド3.5アシスト1.4スティールを残しウォリアーズを9勝1敗と好調を支えた。 その後も安定した活躍をし、スプラッシュブラザーズの次男クレイ・トンプソンが復帰してからはシックスマンとして、カリーが怪我をしてからはスタメンに戻ったりしつつ、チームの調子が上がらないときも自身の活躍で支え、シーズン終盤で5連勝を記録し最高の状態でプレイオフに突入した。プールは76試合で平均18.5得点, 3.4リバウンド, 4.0アシスト, FG44.8%, 3P36.4%, FT成功率に関してはリーグ1位の92.5%の確率で決め、全てのスタッツ項目でキャリアハイの数字を残した。
このようにプールは劇的に成長したにもかかわらず、最も成長した選手に贈られるMIPの最終候補にはクリーブランド・キャバリアーズのダリアス・ガーランド、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラント、サンアントニオ・スパーズのデジャンテ・マレーが選出され、プールは最終候補からも落選してしまった。 3人は大きくスタッツを向上させ、初めてオールスターに選ばれるなど飛躍のシーズンを送ったため、プールが落選したのは仕方ないかもしれない。しかしウォリアーズのドレイモンド・グリーンはチームメートのプールが選出されていないことに異を唱えた。「ジョーダン・プールがMIPではないなら、NBAはそのプロセスを真剣に見直すべきだ。だって、あのリストには彼以上に成長した選手が見当たれど、簡単に現在の立ち位置を確立したわけではない。それを間近で見てきたからこそ、グリーンは 「ジョーダン・プールは28位指名でこれまでの1、2年のほとんどをGリーグで過ごしていた。だから、賞の名前を考えるなら、受賞するのはジョーダン・プールなんだ。彼が選出されないなら、賞の名称を変えるように署名を募るよ。なぜなら、賞の名称が正しくないからね」と発言した。
自身初のプレイオフの相手は2シーズン連続MVPのニコラ・ヨキッチ率いるデンバー・ナゲッツ。プレーオフデビュー戦で7本中5本の3ポイントシュートを含む30得点を記録してチームを引っ張り、ウォリアーズが123-107で勝利した。ヘッドコーチのスティーブ・カーは、左足のケガでレギュラーシーズン終盤戦を欠場したステフィン・カリーをベンチスタートにし、プールを先発に抜擢した。プールは指揮官の期待に応える素晴らしいポストシーズンデビューを果たした。プレーオフデビュー戦で30得点以上を記録したウォリアーズの選手は、ウィルト・チェンバレン、ミッチ・リッチモンド、プールしかいない。そして第2戦では29得点、第3戦では27得点と躍動。特に第3戦はステフィン・カリーが27得点、クレイ・トンプソンが26得点と3人で計80得点を奪取。さらにそれぞれがフィールドゴール成功率50%以上(プール9/13、カリー9/17、トンプソン10/18)と高精度にシュートを決め続けた。米スポーツ専門局『ESPN』のデータによれば、プレーオフの試合で3人の選手がFG成功率50%を超えて25得点以上を記録するのは、ウォリアーズの歴史上3回目だという(過去2回は1958年と89年)。 これまでは3ポイントの雨を降らせるカリーとトンプソンの2人を“スプラッシュ・ブラザーズ”と称してきた現地メディアも、今季のプールの台頭により“スプラッシュ・トリオ”へと呼び方を改めつつある。 3年目のプールは今回が自身初となるプレーオフの舞台だが、初戦でチーム最多の30得点をあげると2戦目もカリーに次ぐ29得点。3試合を終えた時点での平均得点(28.7点)と3ポイント成功率(59.1%)は堂々のチームトップである。しかし第4戦、第5戦ではやや不調になり得点は取れなかったもののパスでチームに貢献し、4勝1敗でデンバー・ナゲッツを倒した。 5試合で平均21.0得点, 2.4リバウンド, 5.4アシスト, 1.4スティール, FG54.8%, 3P48.4%, FT84.6%を記録した。
2022-23シーズン
[編集]開幕前の2022年10月16日にウォリアーズと4年1億4000万ドルで契約延長をした[26][27]。
ワシントン・ウィザーズ
[編集]2023年7月6日、パトリック・ボールドウィン・ジュニア、ライアン・ロリンズと共にワシントン・ウィザーズにトレードされた[28]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
優勝シーズン | リーグリーダー |
NBA
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019–20 | GSW | 57 | 14 | 22.4 | .333 | .279 | .798 | 2.1 | 2.4 | .6 | .2 | 8.8 |
2020–21 | 51 | 7 | 19.4 | .432 | .351 | .882 | 1.8 | 1.9 | .5 | .2 | 12.0 | |
2021–22 | 76 | 51 | 30.0 | .448 | .364 | .925* | 3.4 | 4.0 | .8 | .3 | 18.5 | |
2022–23 | 82 | 43 | 30.0 | .430 | .336 | .870 | 2.7 | 4.5 | .8 | .3 | 20.4 | |
2023–24 | WAS | 78 | 66 | 30.1 | .413 | .326 | .877 | 2.7 | 4.4 | 1.1 | .3 | 17.4 |
通算 | 344 | 181 | 27.2 | .419 | .336 | .878 | 2.6 | 3.6 | .8 | .3 | 16.1 |
プレイオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | GSW | 22 | 5 | 27.5 | .508 | .391 | .915 | 2.8 | 3.8 | .8 | .4 | 17.0 |
2023 | 13 | 4 | 21.8 | .341 | .254 | .765 | 2.2 | 3.5 | .8 | .2 | 10.3 | |
通算 | 35 | 9 | 25.4 | .450 | .346 | .867 | 2.6 | 3.7 | .8 | .3 | 14.5 |
カレッジ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017–18 | ミシガン | 38 | 0 | 12.5 | .429 | .370 | .827 | 1.4 | .6 | .5 | .2 | 6.1 |
2018–19 | 37 | 37 | 33.1 | .436 | .369 | .833 | 3.0 | 2.2 | 1.1 | .2 | 12.1 | |
通算 | 75 | 37 | 22.7 | .434 | .370 | .831 | 2.2 | 1.4 | .8 | .2 | 9.4 |
脚注
[編集]- ^ “jordan-poole” (英語). nba.com (2019年). 2021年6月20日閲覧。
- ^ Quinn, Brendan F. (October 20, 2015). “Report: 4-star 2017 SG Jordan Poole, a Michigan target, to announce Friday”. MLive.com. October 22, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。October 29, 2015閲覧。
- ^ Snyder, Mark (October 23, 2015). “Four-star shooting guard Jordan Poole commits to U-M”. Detroit Free-Press. October 27, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。October 29, 2015閲覧。
- ^ Stewart, Mark (October 23, 2015). “Milwaukee King basketball standout Jordan Poole commits to Michigan”. Milwaukee Journal Sentinel. October 26, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。October 29, 2015閲覧。
- ^ “Jordan Poole”. ESPN. March 22, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。March 22, 2018閲覧。
- ^ “Quick start lifts Michigan to 69-55 win over Indiana”. ESPN (December 2, 2017). December 3, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。December 2, 2017閲覧。
- ^ “Wolverines Roll Past Indiana in Big Ten Home Opener”. MGoBlue.com. CBS Interactive (December 2, 2017). December 3, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。December 2, 2017閲覧。
- ^ “No. 23 Michigan barely beats short-handed Maryland 68-67”. ESPN (January 15, 2018). January 16, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。January 16, 2018閲覧。
- ^ “Abdur-Rahkman Sinks Terps, Hits 1,000 Points with Winning Free Throws”. MGoBlue.com. CBS Interactive (January 15, 2018). January 16, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。January 16, 2018閲覧。
- ^ “Villanova takes title, 79-62 over Michigan behind DiVincenzo”. ESPN (April 3, 2018). April 3, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。April 3, 2018閲覧。
- ^ Wyrot, Tom (April 2, 2018). “Michigan Comes Up Short Against Villanova in National Championship Game”. MGoBlue.com. CBS Interactive. April 3, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。April 3, 2018閲覧。
- ^ “Michigan 84, George Washington 61”. ESPN (November 17, 2018). November 18, 2018閲覧。
- ^ Wyrot, Tom (November 17, 2018). “Poole's Career High, Simpson's Double-Double Help U-M Past Colonials”. MGoBlue.com. CBS Interactive. November 18, 2018閲覧。
- ^ “No. 2 Michigan pulls away for 74-52 win over Binghamton”. ESPN (December 30, 2018). December 30, 2018閲覧。
- ^ Wyrot, Tom (December 30, 2018). “Strong Second Half Leads U-M Past Binghamton, to 13th Straight Win”. MGoBlue.com. CBS Interactive. December 30, 2018閲覧。
- ^ “No. 2 Michigan now 17-0 after 80-60 win over Northwestern”. ESPN (January 13, 2019). January 14, 2019閲覧。
- ^ Wyrot, Tom (January 13, 2019). “Career Nights from Simpson, Teske Spark U-M to Victory, Program-Best 17-0 Start”. MGoBlue.com. CBS Interactive. January 14, 2019閲覧。
- ^ “Michigan returning to Sweet 16 after toppling Florida 64-49”. ESPN (March 23, 2019). March 23, 2019閲覧。
- ^ Wywrot, Tom (March 23, 2019). “Wolverines Sweet 16 Bound with Win over Florida”. MGoBlue.com. CBS Interactive. March 23, 2019閲覧。
- ^ Wywrot, Tom (April 9, 2019). “Matthews, Poole and Brazdeikis to Declare for Early Entry into NBA Draft”. MGoBlue.com. CBS Interactive. April 9, 2019閲覧。
- ^ Sang, Orion (June 20, 2019). “Jordan Poole taken by Golden State Warriors in 1st round of NBA draft”. Detroit Free Press June 20, 2019閲覧。
- ^ “Now with Clippers, Kawhi Leonard spoils Warriors fun again”. ESPN.com (October 24, 2019). October 24, 2019閲覧。
- ^ Taylor, Cody (October 29, 2019). “Jordan Poole earns first NBA start, helps Warriors to first win”. USA Today. November 2, 2019閲覧。
- ^ Shiller, Drew (January 2, 2020). “Steve Kerr cites big thing Warriors want from Jordan Poole in G League”. NBC Sports January 4, 2020閲覧。
- ^ “Poole's career-high 38 points lead Warriors past the Pelicans. He finished with a game winning layup.”. ESPN.com (May 14, 2021). May 14, 2021閲覧。
- ^ “Warriors Sign Jordan Poole to Multi-Year Contract Extension”. NBA.com/warriors (October 16, 2022). October 16, 2022閲覧。
- ^ “Warriors, Poole reach 4-year, $140M extension” (英語). ESPN.com (2022年10月15日). 2022年10月15日閲覧。
- ^ “Wizards acquire Poole, Baldwin Jr. and Rollins along with a First and Second Round Pick in trade with Warriors” (2023年7月6日). 2023年8月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、Basketball-Reference (G League)、ESPN、Eurobasket、RealGM
- カレッジ通算成績と情報 Sports-Reference、Rivals、247Sports
- Michigan Wolverines bio
- College stats at CBSスポーツ
- Jordan Poole (@jordan_poole) - Instagram