コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

タウタンパク質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
MAPT
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

1I8H, 4GLR, 2ON9, 3OVL, 4E0M, 4E0N, 4E0O, 4FL5, 4NP8, 2MZ7, 4TQE, 4Y5I, 4Y32, 5DMG, 4Y3B, 5HF3, 5E2W, 5E2V

識別子
記号MAPT, DDPAC, FTDP-17, MAPTL, MSTD, MTBT1, MTBT2, PPND, PPP1R103, TAU, microtubule associated protein tau, Tau proteins, tau-40
外部IDOMIM: 157140 MGI: 97180 HomoloGene: 74962 GeneCards: MAPT
遺伝子の位置 (ヒト)
17番染色体 (ヒト)
染色体17番染色体 (ヒト)[1]
17番染色体 (ヒト)
MAPT遺伝子の位置
MAPT遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点45,894,527 bp[1]
終点46,028,334 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
11番染色体 (マウス)
染色体11番染色体 (マウス)[2]
11番染色体 (マウス)
MAPT遺伝子の位置
MAPT遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点104,231,390 bp[2]
終点104,332,090 bp[2]
RNA発現パターン




さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 apolipoprotein binding
SH3 domain binding
tubulin binding
血漿タンパク結合
lipoprotein particle binding
酵素結合
DNA結合
actin binding
microtubule binding
dynactin binding
受容体リガンド活性
protein phosphatase 2A binding
Hsp90タンパク質結合
minor groove of adenine-thymine-rich DNA binding
二本鎖DNA結合
single-stranded DNA binding
RNA結合
プロテインキナーゼ結合
protein-macromolecule adaptor activity
phosphatidylinositol binding
identical protein binding
protein homodimerization activity
sequence-specific DNA binding
シャペロン結合
histone-dependent DNA binding
microtubule lateral binding
phosphatidylinositol bisphosphate binding
細胞の構成要素 細胞質
cell body
cell projection
nuclear periphery
成長円錐
神経原線維変化
細胞膜
tubulin complex
樹状突起
cytoplasmic ribonucleoprotein granule
細胞骨格
細胞核
細胞質基質
微小管
microtubule associated complex

nuclear speck
神経繊維
somatodendritic compartment
soma
axon cytoplasm
細胞外領域
細胞内
ミトコンドリア
microtubule cytoskeleton
axolemma
neuron projection
樹状突起スパイン
main axon
脂質ラフト
glial cell projection
生物学的プロセス generation of neurons
regulation of autophagy
regulation of microtubule polymerization
positive regulation of microtubule polymerization
positive regulation of axon extension
microtubule cytoskeleton organization
microglial cell activation
activation of cysteine-type endopeptidase activity involved in apoptotic process
シグナル伝達
記憶
negative regulation of mitochondrial membrane potential
axonal transport of mitochondrion
cytoplasmic microtubule organization
neuron projection development
positive regulation of superoxide anion generation
negative regulation of kinase activity
cellular response to heat
astrocyte activation
intracellular distribution of mitochondria
synapse organization
regulation of calcium-mediated signaling
protein complex oligomerization
plus-end-directed organelle transport along microtubule
regulation of mitochondrial fission
negative regulation of mitochondrial fission
軸索輸送
regulation of cellular response to heat
positive regulation of neuron death
positive regulation of protein localization to synapse
neurofibrillary tangle assembly
negative regulation of establishment of protein localization to mitochondrion
positive regulation of diacylglycerol kinase activity
regulation of response to DNA damage stimulus
internal protein amino acid acetylation
細胞間シグナル伝達
response to lead ion
regulation of signaling receptor activity
遺伝子発現の負の調節
rRNA metabolic process
central nervous system neuron development
regulation of microtubule polymerization or depolymerization
regulation of chromosome organization
stress granule assembly
cellular response to reactive oxygen species
microtubule polymerization
シナプス可塑性の制御
axon development
regulation of microtubule cytoskeleton organization
supramolecular fiber organization
regulation of long-term synaptic depression
positive regulation of protein localization
negative regulation of tubulin deacetylation
amyloid fibril formation
cellular response to nerve growth factor stimulus
cellular response to brain-derived neurotrophic factor stimulus
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)
NM_001123066
NM_001123067
NM_001203251
NM_001203252
NM_005910

NM_016834
NM_016835
NM_016841
NM_001377265
NM_001377266
NM_001377267
NM_001377268

NM_001038609
NM_010838
NM_001285454
NM_001285455
NM_001285456

RefSeq
(タンパク質)
NP_001116538
NP_001116539
NP_001190180
NP_001190181
NP_005901

NP_058518
NP_058519
NP_058525
NP_001364194
NP_001364195
NP_001364196
NP_001364197

NP_001033698
NP_001272383
NP_001272384
NP_001272385
NP_034968

NP_001390904
NP_001390905
NP_001390906
NP_001390907
NP_001390908
NP_001390909
NP_001390910
NP_001390911
NP_001390912
NP_001390913
NP_001390916
NP_001390919
NP_001390921
NP_001390923
NP_001390925
NP_001390927
NP_001390928
NP_001390931
NP_001390933
NP_001390934
NP_001390935
NP_001390939
NP_001390940
NP_001390941
NP_001390943
NP_001390944
NP_001390945

場所
(UCSC)
Chr 17: 45.89 – 46.03 MbChr 17: 104.23 – 104.33 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

タウタンパク質(タウタンパクしつ、: Tau protein)は、微小管を安定化するタンパク質である。ギリシャ文字τ(タウ)を用いて、τタンパク質と表記されることもある。タウタンパク質は中枢神経系神経細胞に豊富に存在するが、他の部位では一般的ではない。中枢神経系のアストロサイトオリゴデンドロサイトでも極めて低レベルで発現している[5]アルツハイマー病パーキンソン病[6]のような神経系の病理や認知症は、適切な微小管安定化能を失ったタウタンパク質と関係している。

タウタンパク質は、ヒトでは17番染色体英語版に位置するMAPT (microtubule-associated protein tau) と名付けられた単一の遺伝子からの産物であり、選択的スプライシングによって複数のアイソフォームが合成される[7][8]

タウタンパク質は微小管の重合に必須の熱安定性タンパク質として1975年に同定され[9][10]、その後天然変性タンパク質として特徴づけられた[11]

免疫蛍光染色英語版技術を用いて、組織培養中で生育する神経細胞がMAP2英語版タンパク質に対する抗体で緑色に、タウに対する抗体で赤色に染色されている。MAP2は樹状突起細胞体のみで見つかるが、タウは樹状突起と細胞体だけでなく軸索でも見つかる。結果として、軸索は赤く、樹状突起と細胞体は赤と緑のシグナルが重なって黄色く見えている。DAPI染色によって、が青色で示されている。

機能

[編集]

タウタンパク質は、非常に可溶性の高い微小管結合タンパク質英語版 (microtubule-associated protein, MAP) である。ヒトでは、これらのタンパク質は大部分が神経細胞にみられる。タウの主要な機能の1つは、軸索の微小管の安定性の調節である。タウのノックアウトマウスが脳の発達に異常を示さないことから、他の神経系のMAPも同様の機能を果たしていることが示唆され、おそらくタウの欠損は他のMAPによって補われていると考えられる[12]。タウは主に軸索の遠位端側で活性があり、微小管の安定性と必要時には柔軟性をもたらす。これは、軸索の近位端側で微小管を固定するMAP6英語版や、樹状突起で微小管を安定化するMAP2英語版と対照的である。微小管安定化機能に加えて、タウはシグナル伝達タンパク質のリクルートや微小管を介した輸送の調節を行っている[13]

タウはチューブリンと相互作用して微小管を安定化し、チューブリンの微小管への重合を促進する[10]。タウには、アイソフォームの変化とリン酸化という2つの微小管の安定性を制御する2つの方法が存在する。

遺伝学

[編集]

ヒトでタウタンパク質をコードするMAPT遺伝子は17q21に位置し、16のエクソンを含む[14]。ヒトの脳での主要なタウタンパク質は11のエクソンによってコードされている。エクソン2、3、10は選択的スプライシングを受け、6種類のアイソフォームが形成される[15]。ヒトの脳では、352–441アミノ酸の6種類のアイソフォームがファミリーを構成している。タウのアイソフォームは、N末端部分に29アミノ酸の挿入の数が0、1、2個(エクソン2、3)、そしてC末端部分の反復配列が3つもしくは4つ(エクソン10)という違いがある。そのため、中枢神経系で最も長いアイソフォームは4つの反復 (R1、R2、R3、R4) と2つの挿入を有し(全長は441アミノ酸)、最も短いアイソフォームは3つの反復 (R1、R3、R4) を持ち、挿入は存在しない(全長は352アミノ酸)。

MAPT遺伝子にはH1とH2という2つのハプログループが存在し、それぞれは逆向きに存在している。ハプログループH2はヨーロッパの人々またはヨーロッパに祖先をもつ人々にのみ普遍的に存在する。ハプログループH1はアルツハイマー病などの特定の認知症の可能性の増加と関連しているようである。ヨーロッパで双方のハプログループが存在していることは、逆向きのハプロタイプ間の組み換えによって遺伝子の機能的コピーの1つが失われ、先天的欠陥がもたらされる可能性があることを意味している[16][17][18][19]

構造

[編集]

ヒトの脳組織には6種類のタウのアイソフォームが存在しており、それらは結合ドメインの数によって区別される。3種類のアイソフォームは3つの結合ドメインを持っており、その他は4つの結合ドメインを持っている。結合ドメインはタンパク質のC末端に位置しており、正に帯電している(それによって負に帯電して微小管に結合することができる)。4つの結合ドメインを持つアイソフォームは、3つのものよりも強い微小管安定化効果を持つ。タウはリン酸化タンパク質であり、最も長いアイソフォームにはセリン/スレオニンのリン酸化部位が79か所存在する。正常なタウタンパク質は、これらのうち約30か所がリン酸化されているという報告がある[20]

タウのリン酸化は、PKN英語版を含む、セリン/スレオニンキナーゼによって調節される。PKNが活性化されるとタウをリン酸化し、微小管構造が破壊される[21]。タウのリン酸化は発生段階でも調節されている。例えば、胚の中枢神経系のタウは成体のタウよりも高度にリン酸化されている[22]。6つの全てのアイソフォームのリン酸化度は、ホスファターゼの活性化のために年齢とともに低下する[23]。キナーゼと同様に、ホスファターゼもタウのリン酸化を調節している。例えば、PP2AとPP2Bはともにヒトの脳組織に存在し、396番のセリン残基を脱リン酸化する能力を持つ[24]。これらのホスファターゼのタウへの結合は、タウの微小管への結合に影響を与える。

タウが関与する機構

[編集]

過剰なリン酸化がなされたタウの神経細胞への蓄積は、神経原線維変性 (neurofibrillary degeneration) を引き起こす[25]。タウがある細胞から他の細胞へ伝播する実際の機構については特定されていない。また、タウの放出や毒性など他の機構も未解明である。タウが凝集すると、チューブリンに置き換わってタウの線維化が増大するようになる[26]。伝播の方法に関しては、シナプスの細胞接着タンパク質や神経活動のようにシナプス結合を介した機構や、他のシナプス機構、非シナプス機構など、いくつかの機構が提案されている[27]。タウの凝集の機構は完全には解明されていないが、タウのリン酸化や亜鉛イオンなど、この過程の進行を促進するいくつかの因子が知られている[28][29]

タウの放出

[編集]

タウの取り込みと放出の過程は、シーディング (seeding) として知られている。タウタンパク質の取り込みは、細胞表面にヘパラン硫酸プロテオグリカンの存在を必要とし、マクロピノサイトーシスによって起こる[30]。一方で、タウの放出は神経活動に依存している[31]。Asaiらによると、タウタンパク質の拡散は、疾患の初期段階で嗅内野 (entorhinal cortex) から海馬領域へ起こる。また、彼らはミクログリアが輸送過程に関与していることを示唆したが、その実際の役割は不明である[32]

タウの毒性

[編集]

タウは細胞内に蓄積することで毒性を示す。この毒性の機構には、PAR-1キナーゼなどの多くの酵素が関与している。この酵素は262番と356番のセリン残基のリン酸化を促進し、他のキナーゼ(GSK-3Cdk5英語版)を活性化して疾患と関連したリン酸化エピトープを作り出す[33]。毒性の程度は、微小管への結合度などのさまざまな因子の影響を受ける[34][35]。また、毒性は神経原線維変化英語版 (neurofibrillary tangle) によっても引き起こされ、細胞死や認知機能の低下がもたらされる。

臨床的重要性

[編集]

タウタンパク質の過剰なリン酸化(タウ封入体、pTau)は、対らせん状細線維 (paired helical filament) と直線状細繊維 (straight filament) の凝集体の自己集合を引き起こす。これらは、アルツハイマー病前頭側頭型認知症や他のタウオパチーの病理に関係している[36]

アルツハイマー病の脳の対らせん状細線維では、タウの6つのアイソフォームの全てがしばしば過剰なリン酸化がなされた状態で存在している。他の神経変性疾患では、蓄積した凝集体には特定のアイソフォームが多く含まれることが報告されている。誤ったフォールディングが起こることで、可溶性の高いタンパク質も極めて不溶性の凝集体を形成し、多くの神経変性疾患に寄与する。

神経原線維変化 (neurofibrillary tangle) はタウタンパク質が互いに結合した凝集体で、脳の細胞へ分配される必須栄養素を遮断することで細胞死を引き起こす[37]

アルツハイマー病において、タウはエクソソームを介した機構で細胞外へ放出されていることが近年の研究では示唆されている[38][39]

ヒトの脳のさまざまな領域でのジェンダー特異的なタウの遺伝子発現とタウオパチーの症状やリスクのジェンダー間の差異との関係が近年示唆されている[40]

疾患の機能のいくつかの側面は、プリオンタンパク質との類似性が示唆される[41]

外傷性脳損傷

[編集]

反復性の軽度外傷性脳損傷は、現在ではコンタクトスポーツ(特にアメリカンフットボール)や[42][43]、軍隊における爆風の震動[44]による脳損傷の中心的要素であると認識されている。慢性外傷性脳症へとつながることもあり、この疾患は過剰にリン酸化されたタウによる神経原線維変化で特徴づけられる[45]

脳の細胞外空間における高レベルのタウタンパク質は、脳外傷後の予後不良と関連している[46]

アルツハイマー病のタウ仮説

[編集]

アルツハイマー病のタウ仮説では、タウの過剰なまたは異常なリン酸化が、正常な成人のタウを対らせん状細線維へ変化させたり神経原線維変化 (NFT) を引き起こしたりするとされる[47]。疾患の段階によってタウのリン酸化状態は異なっており、NFTは pre-neurofibrillary tangle、intra-neuronal neurofibrillary tangle、extra-neuronal neurofibrillary tangleという段階で進行するが、pre-NFTの段階では119番、202番、409番のセリンがリン酸化されており、intra-NFTでは396番のセリンと231番のスレオニンがリン酸化される[48]

タウの変異によって、アイソフォームの発現レベルの変化や微小管の機能異常など多くの結果が引き起こされる[49]。タウの機能やアイソフォームの発現を変化させる変異によって、タウの過剰なリン酸化が引き起こされる。変異のないタウが凝集する過程は解明されていないが、リン酸化の増加やプロテアーゼの作用、グリコサミノグリカンなどのポリアニオンへの曝露の結果であると考えられている[10]。過剰なリン酸化がなされたタウは微小管を解体し、タウとユビキチンを対らせん状細線維へ隔離する。この不溶性の構造体は細胞質の機能に損傷を与え、軸索輸送に干渉することで細胞死を引き起こす。

異常な形態のタウタンパク質を攻撃させるワクチンが開発されている。これによってアルツハイマー病の症状が緩和され、最終的には治癒が可能となるかもしれない[50]

相互作用

[編集]

タウタンパク質は、がん原性のチロシンキナーゼなどと相互作用することが示されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000186868、ENSG00000276155、ENSG00000277956 - Ensembl, May 2017
  2. ^ a b c GRCm38: Ensembl release 89: ENSMUSG00000018411 - Ensembl, May 2017
  3. ^ Human PubMed Reference:
  4. ^ Mouse PubMed Reference:
  5. ^ Shin RW, Iwaki T, Kitamoto T, Tateishi J (May 1991). “Hydrated autoclave pretreatment enhances tau immunoreactivity in formalin-fixed normal and Alzheimer's disease brain tissues”. Laboratory Investigation; A Journal of Technical Methods and Pathology 64 (5): 693–702. PMID 1903170. 
  6. ^ Lei P, Ayton S, Finkelstein DI, Adlard PA, Masters CL, Bush AI (November 2010). “Tau protein: relevance to Parkinson's disease”. Int. J. Biochem. Cell Biol. 42 (11): 1775–8. doi:10.1016/j.biocel.2010.07.016. PMID 20678581. 
  7. ^ Goedert M, Wischik CM, Crowther RA, Walker JE, Klug A (June 1988). “Cloning and sequencing of the cDNA encoding a core protein of the paired helical filament of Alzheimer disease: identification as the microtubule-associated protein tau”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 85 (11): 4051–5. doi:10.1073/pnas.85.11.4051. PMC 280359. PMID 3131773. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC280359/. 
  8. ^ Goedert M, Spillantini MG, Jakes R, Rutherford D, Crowther RA (October 1989). “Multiple isoforms of human microtubule-associated protein tau: sequences and localization in neurofibrillary tangles of Alzheimer's disease”. Neuron 3 (4): 519–26. doi:10.1016/0896-6273(89)90210-9. PMID 2484340. 
  9. ^ Weingarten MD, Lockwood AH, Hwo SY, Kirschner MW (May 1975). “A protein factor essential for microtubule assembly”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 72 (5): 1858–62. doi:10.1073/pnas.72.5.1858. PMC 432646. PMID 1057175. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC432646/. 
  10. ^ a b c Cleveland DW, Hwo SY, Kirschner MW (October 1977). “Purification of tau, a microtubule-associated protein that induces assembly of microtubules from purified tubulin”. Journal of Molecular Biology 116 (2): 207–25. doi:10.1016/0022-2836(77)90213-3. PMID 599557. 
  11. ^ Cleveland DW, Hwo SY, Kirschner MW (October 1977). “Physical and chemical properties of purified tau factor and the role of tau in microtubule assembly”. Journal of Molecular Biology 116 (2): 227–47. doi:10.1016/0022-2836(77)90214-5. PMID 146092. 
  12. ^ Harada A, Oguchi K, Okabe S, Kuno J, Terada S, Ohshima T, Sato-Yoshitake R, Takei Y, Noda T, Hirokawa N (June 1994). “Altered microtubule organization in small-calibre axons of mice lacking tau protein”. Nature 369 (6480): 488–91. doi:10.1038/369488a0. PMID 8202139. 
  13. ^ Dehmelt L, Halpain S (2004). “The MAP2/Tau family of microtubule-associated proteins”. Genome Biology 6 (1): 204. doi:10.1186/gb-2004-6-1-204. PMC 549057. PMID 15642108. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC549057/. 
  14. ^ Neve RL, Harris P, Kosik KS, Kurnit DM, Donlon TA (December 1986). “Identification of cDNA clones for the human microtubule-associated protein tau and chromosomal localization of the genes for tau and microtubule-associated protein 2”. Brain Research 387 (3): 271–80. PMID 3103857. 
  15. ^ Sergeant N, Delacourte A, Buée L (January 2005). “Tau protein as a differential biomarker of tauopathies”. Biochimica et Biophysica Acta 1739 (2–3): 179–97. doi:10.1016/j.bbadis.2004.06.020. PMID 15615637. 
  16. ^ Shaw-Smith C, Pittman AM, Willatt L, Martin H, Rickman L, Gribble S, Curley R, Cumming S, Dunn C, Kalaitzopoulos D, Porter K, Prigmore E, Krepischi-Santos AC, Varela MC, Koiffmann CP, Lees AJ, Rosenberg C, Firth HV, de Silva R, Carter NP (September 2006). “Microdeletion encompassing MAPT at chromosome 17q21.3 is associated with developmental delay and learning disability”. Nature Genetics 38 (9): 1032–7. doi:10.1038/ng1858. PMID 16906163. 
  17. ^ Zody MC, Jiang Z, Fung HC, Antonacci F, Hillier LW, Cardone MF, Graves TA, Kidd JM, Cheng Z, Abouelleil A, Chen L, Wallis J, Glasscock J, Wilson RK, Reily AD, Duckworth J, Ventura M, Hardy J, Warren WC, Eichler EE (September 2008). “Evolutionary toggling of the MAPT 17q21.31 inversion region”. Nature Genetics 40 (9): 1076–83. doi:10.1038/ng.193. PMC 2684794. PMID 19165922. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2684794/. 
  18. ^ Almos PZ, Horváth S, Czibula A, Raskó I, Sipos B, Bihari P, Béres J, Juhász A, Janka Z, Kálmán J (November 2008). “H1 tau haplotype-related genomic variation at 17q21.3 as an Asian heritage of the European Gypsy population”. Heredity 101 (5): 416–9. doi:10.1038/hdy.2008.70. PMID 18648385. 
  19. ^ Hardy J, Pittman A, Myers A, Gwinn-Hardy K, Fung HC, de Silva R, Hutton M, Duckworth J (August 2005). “Evidence suggesting that Homo neanderthalensis contributed the H2 MAPT haplotype to Homo sapiens”. Biochemical Society Transactions 33 (Pt 4): 582–5. doi:10.1042/BST0330582. PMID 16042549. 
  20. ^ Billingsley ML, Kincaid RL (May 1997). “Regulated phosphorylation and dephosphorylation of tau protein: effects on microtubule interaction, intracellular trafficking and neurodegeneration”. The Biochemical Journal 323 ( Pt 3) (3): 577–91. PMC 1218358. PMID 9169588. http://www.biochemj.org/bj/323/0577/bj3230577.htm. 
  21. ^ Taniguchi T, Kawamata T, Mukai H, Hasegawa H, Isagawa T, Yasuda M, Hashimoto T, Terashima A, Nakai M, Mori H, Ono Y, Tanaka C (March 2001). “Phosphorylation of tau is regulated by PKN”. The Journal of Biological Chemistry 276 (13): 10025–31. doi:10.1074/jbc.M007427200. PMID 11104762. 
  22. ^ Kanemaru K, Takio K, Miura R, Titani K, Ihara Y (May 1992). “Fetal-type phosphorylation of the tau in paired helical filaments”. Journal of Neurochemistry 58 (5): 1667–75. doi:10.1111/j.1471-4159.1992.tb10039.x. PMID 1560225. 
  23. ^ Mawal-Dewan M, Henley J, Van de Voorde A, Trojanowski JQ, Lee VM (December 1994). “The phosphorylation state of tau in the developing rat brain is regulated by phosphoprotein phosphatases”. The Journal of Biological Chemistry 269 (49): 30981–7. PMID 7983034. 
  24. ^ Matsuo ES, Shin RW, Billingsley ML, Van deVoorde A, O'Connor M, Trojanowski JQ, Lee VM (October 1994). “Biopsy-derived adult human brain tau is phosphorylated at many of the same sites as Alzheimer's disease paired helical filament tau”. Neuron 13 (4): 989–1002. doi:10.1016/0896-6273(94)90264-X. PMID 7946342. 
  25. ^ Alonso AD, Grundke-Iqbal I, Barra HS, Iqbal K (January 1997). “Abnormal phosphorylation of tau and the mechanism of Alzheimer neurofibrillary degeneration: sequestration of microtubule-associated proteins 1 and 2 and the disassembly of microtubules by the abnormal tau”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 94 (1): 298–303. doi:10.1073/pnas.94.1.298. PMC 19321. PMID 8990203. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC19321/. 
  26. ^ Frost B, Jacks RL, Diamond MI (May 2009). “Propagation of tau misfolding from the outside to the inside of a cell”. The Journal of Biological Chemistry 284 (19): 12845–52. doi:10.1074/jbc.M808759200. PMC 2676015. PMID 19282288. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2676015/. 
  27. ^ Calafate S, Buist A, Miskiewicz K, Vijayan V, Daneels G, de Strooper B, de Wit J, Verstreken P, Moechars D (May 2015). “Synaptic Contacts Enhance Cell-to-Cell Tau Pathology Propagation”. Cell Reports 11 (8): 1176–83. doi:10.1016/j.celrep.2015.04.043. PMID 25981034. 
  28. ^ Roman AY, Devred F, Byrne D, La Rocca R, Ninkina NN, Peyrot V, Tsvetkov PO (December 2018). “Zinc Induces Temperature-Dependent Reversible Self-Assembly of Tau”. Journal of Molecular Biology 431 (4): 687–695. doi:10.1016/j.jmb.2018.12.008. PMID 30580037. 
  29. ^ Fichou Y, Al-Hilaly YK, Devred F, Smet-Nocca C, Tsvetkov PO, Verelst J, Winderickx J, Geukens N, Vanmechelen E, Perrotin A, Serpell L, Hanseeuw BJ, Medina M, Buée L, Landrieu I (March 2019). “The elusive tau molecular structures: can we translate the recent breakthroughs into new targets for intervention?”. Acta Neuropathologica Communications 7 (1): 31. doi:10.1186/s40478-019-0682-x. PMID 30823892. 
  30. ^ Goedert M, Eisenberg DS, Crowther RA (July 2017). “Propagation of Tau Aggregates and Neurodegeneration”. Annual Review of Neuroscience 40 (1): 189–210. doi:10.1146/annurev-neuro-072116-031153. PMID 28772101. 
  31. ^ Yamada K (2017). “Extracellular Tau and Its Potential Role in the Propagation of Tau Pathology” (English). Frontiers in Neuroscience 11: 667. doi:10.3389/fnins.2017.00667. PMC 5712583. PMID 29238289. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5712583/. 
  32. ^ Asai H, Ikezu S, Tsunoda S, Medalla M, Luebke J, Haydar T, Wolozin B, Butovsky O, Kügler S, Ikezu T (November 2015). “Depletion of microglia and inhibition of exosome synthesis halt tau propagation”. Nature Neuroscience 18 (11): 1584–93. doi:10.1038/nn.4132. PMC 4694577. PMID 26436904. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4694577/. 
  33. ^ Nishimura I, Yang Y, Lu B (March 2004). “PAR-1 kinase plays an initiator role in a temporally ordered phosphorylation process that confers tau toxicity in Drosophila”. Cell 116 (5): 671–82. doi:10.1016/S0092-8674(04)00170-9. PMID 15006350. 
  34. ^ Chatterjee S, Sang TK, Lawless GM, Jackson GR (January 2009). “Dissociation of tau toxicity and phosphorylation: role of GSK-3beta, MARK and Cdk5 in a Drosophila model”. Human Molecular Genetics 18 (1): 164–77. doi:10.1093/hmg/ddn326. PMC 2644648. PMID 18930955. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2644648/. 
  35. ^ Lee HG, Perry G, Moreira PI, Garrett MR, Liu Q, Zhu X, Takeda A, Nunomura A, Smith MA (April 2005). “Tau phosphorylation in Alzheimer's disease: pathogen or protector?”. Trends in Molecular Medicine 11 (4): 164–9. doi:10.1016/j.molmed.2005.02.008. PMID 15823754. 
  36. ^ Alonso A, Zaidi T, Novak M, Grundke-Iqbal I, Iqbal K (June 2001). “Hyperphosphorylation induces self-assembly of tau into tangles of paired helical filaments/straight filaments”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 98 (12): 6923–8. doi:10.1073/pnas.121119298. PMC 34454. PMID 11381127. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC34454/. 
  37. ^ Inside the Brain - A tour of how the mind works - Part 2:Alzheimer's Effect”. 2019年4月7日閲覧。
  38. ^ Hall, G.F. (2011) Tau misprocessing leads to non-classical tau secretion via vesicle release – implications for the spreading of tau lesions in AD Int Conf. Alz Dis. meeting Paris, France
  39. ^ Saman, S. and Hall, G. F. (2011) Tau secretion from M1C human neuroblastoma cells occurs via the release of exosomes. Keystone Meeting on Neurodegenerative diseases, Feb 2011, Taos NM
  40. ^ Köglsberger S, Cordero-Maldonado ML, Antony P, Forster JI, Garcia P, Buttini M, Crawford A, Glaab E (December 2017). “Gender-Specific Expression of Ubiquitin-Specific Peptidase 9 Modulates Tau Expression and Phosphorylation: Possible Implications for Tauopathies”. Molecular Neurobiology 54 (10): 7979–7993. doi:10.1007/s12035-016-0299-z. PMC 5684262. PMID 27878758. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5684262/. 
  41. ^ Hall GF, Patuto BA (July 2012). “Is tau ready for admission to the prion club?”. Prion 6 (3): 223–33. doi:10.4161/pri.19912. PMC 3399531. PMID 22561167. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3399531/. 
  42. ^ Brain Trauma — NOVA | PBS”. www.pbs.org. 2019年4月8日閲覧。
  43. ^ Omalu BI, DeKosky ST, Minster RL, Kamboh MI, Hamilton RL, Wecht CH (July 2005). “Chronic traumatic encephalopathy in a National Football League player”. Neurosurgery 57 (1): 128–34; discussion 128–34. doi:10.1227/01.NEU.0000163407.92769.ED. PMID 15987548. 
  44. ^ Goldstein LE, Fisher AM, Tagge CA, Zhang XL, Velisek L, Sullivan JA, Upreti C, Kracht JM, Ericsson M, Wojnarowicz MW, Goletiani CJ, Maglakelidze GM, Casey N, Moncaster JA, Minaeva O, Moir RD, Nowinski CJ, Stern RA, Cantu RC, Geiling J, Blusztajn JK, Wolozin BL, Ikezu T, Stein TD, Budson AE, Kowall NW, Chargin D, Sharon A, Saman S, Hall GF, Moss WC, Cleveland RO, Tanzi RE, Stanton PK, McKee AC (May 2012). “Chronic traumatic encephalopathy in blast-exposed military veterans and a blast neurotrauma mouse model”. Science Translational Medicine 4 (134): 134ra60. doi:10.1126/scitranslmed.3003716. PMC 3739428. PMID 22593173. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3739428/. 
  45. ^ McKee AC, Stern RA, Nowinski CJ, Stein TD, Alvarez VE, Daneshvar DH, Lee HS, Wojtowicz SM, Hall G, Baugh CM, Riley DO, Kubilus CA, Cormier KA, Jacobs MA, Martin BR, Abraham CR, Ikezu T, Reichard RR, Wolozin BL, Budson AE, Goldstein LE, Kowall NW, Cantu RC (January 2013). “The spectrum of disease in chronic traumatic encephalopathy”. Brain 136 (Pt 1): 43–64. doi:10.1093/brain/aws307. PMC 3624697. PMID 23208308. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3624697/. 
  46. ^ Magnoni S, Esparza TJ, Conte V, Carbonara M, Carrabba G, Holtzman DM, Zipfel GJ, Stocchetti N, Brody DL (April 2012). “Tau elevations in the brain extracellular space correlate with reduced amyloid-β levels and predict adverse clinical outcomes after severe traumatic brain injury”. Brain 135 (Pt 4): 1268–80. doi:10.1093/brain/awr286. PMC 3326246. PMID 22116192. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3326246/. 非専門家向けの内容要旨 – Washington University in St. Louis. 
  47. ^ Mohandas, E.; Rajmohan, V.; Raghunath, B. (2009-1). “Neurobiology of Alzheimer's disease”. Indian Journal of Psychiatry 51 (1): 55–61. doi:10.4103/0019-5545.44908. ISSN 0019-5545. PMC 2738403. PMID 19742193. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19742193. 
  48. ^ Augustinack JC, Schneider A, Mandelkow EM, Hyman BT (January 2002). “Specific tau phosphorylation sites correlate with severity of neuronal cytopathology in Alzheimer's disease”. Acta Neuropathologica 103 (1): 26–35. doi:10.1007/s004010100423. PMID 11837744. 
  49. ^ van Slegtenhorst M, Lewis J, Hutton M (July 2000). “The molecular genetics of the tauopathies”. Experimental Gerontology 35 (4): 461–71. doi:10.1016/S0531-5565(00)00114-5. PMID 10959034. 
  50. ^ Treatment Horizon | Alzheimer's Association”. 2019年4月9日閲覧。
  51. ^ Jensen PH, Hager H, Nielsen MS, Hojrup P, Gliemann J, Jakes R (September 1999). “alpha-synuclein binds to Tau and stimulates the protein kinase A-catalyzed tau phosphorylation of serine residues 262 and 356”. The Journal of Biological Chemistry 274 (36): 25481–9. doi:10.1074/jbc.274.36.25481. PMID 10464279. 
  52. ^ Giasson BI, Lee VM, Trojanowski JQ (2003). “Interactions of amyloidogenic proteins”. Neuromolecular Medicine 4 (1–2): 49–58. doi:10.1385/NMM:4:1-2:49. PMID 14528052. 
  53. ^ Klein C, Kramer EM, Cardine AM, Schraven B, Brandt R, Trotter J (February 2002). “Process outgrowth of oligodendrocytes is promoted by interaction of fyn kinase with the cytoskeletal protein tau”. The Journal of Neuroscience 22 (3): 698–707. doi:10.1523/JNEUROSCI.22-03-00698.2002. PMID 11826099. 
  54. ^ Yu WH, Fraser PE (April 2001). “S100beta interaction with tau is promoted by zinc and inhibited by hyperphosphorylation in Alzheimer's disease”. The Journal of Neuroscience 21 (7): 2240–6. doi:10.1523/JNEUROSCI.21-07-02240.2001. PMID 11264299. 
  55. ^ Baudier J, Cole RD (April 1988). “Interactions between the microtubule-associated tau proteins and S100b regulate tau phosphorylation by the Ca2+/calmodulin-dependent protein kinase II”. The Journal of Biological Chemistry 263 (12): 5876–83. PMID 2833519. 
  56. ^ Hashiguchi M, Sobue K, Paudel HK (August 2000). “14-3-3zeta is an effector of tau protein phosphorylation”. The Journal of Biological Chemistry 275 (33): 25247–54. doi:10.1074/jbc.M003738200. PMID 10840038. 

関連文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]