コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

タケダ胃腸薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タケダ胃腸薬』(タケダいちょうやく)は、かつて、武田コンシューマーヘルスケア株式会社(現在:アリナミン製薬株式会社)が販売していた胃腸薬の商品名である。

製品概要

[編集]
  • 1965年(昭和40年)11月、全国の薬局・薬店で構成される取扱店組織「タケダ会」の発足に合わせ、日本で初めての総合胃腸薬「タケダ胃腸薬(三層錠)」、「タケダ胃腸薬顆粒」を発売。
  • 1970年代に入り、従来の「タケダ胃腸薬」の処方を強化した「新タケダ胃腸薬(三層錠)」、「新タケダ胃腸薬顆粒」を発売。
  • 1980年代に入り、制酸剤の一部を特殊フィルムで包み、胃酸の量に応じて制酸作用をコントロールする技術「pH(ペーハー)センサー」を採用した総合胃腸薬「タケダ胃腸薬21」を発売した。
  • 1995年(平成7年)10月に「タケダ胃腸薬 ザッツ」が発売された際、当社製品名のパッケージデザインが統一された。なお、「ザッツ」・「ザッツ錠」はパッケージに「タケダ胃腸薬」の表記があるものの、「ザッツ」シリーズとして扱われている。
  • 2017年(平成29年)4月1日、武田薬品の日本国内向けのコンシューマーヘルスケア事業の分社化に伴い、「武田コンシューマーヘルスケア株式会社(現在:アリナミン製薬)」へ移管された。
  • 2021年(令和3年)2月28日を以て、当社製品名の約55年以上の歴史に幕を閉じた。

歴史

[編集]
  • 1966年(昭和41年):胃潰瘍薬「タケダ胃腸薬U」を発売。
  • 1969年(昭和44年):総合胃腸薬「タケダ胃腸薬(三層錠)」の大容量300錠及び胃潰瘍薬「タケダ胃腸薬U」の大容量300錠を発売。
  • 1970年(昭和45年)10月:漢方処方製剤「タケダ漢方胃腸薬錠・タケダ漢方胃腸薬末」を発売。
  • 1970年(昭和45年)12月:従来品を処方強化した「新タケダ胃腸薬(三層錠)・新タケダ胃腸薬顆粒」、消化酵素配合胃腸薬「タケダ消化薬」を発売。
  • 1977年(昭和52年)11月:漢方処方製剤「タケダ漢方胃腸薬A錠・タケダ漢方胃腸薬A末 <分包>」、総合胃腸薬『タケダ胃腸薬A錠・タケダ胃腸薬A末』、鎮痛鎮痙薬『タケダU胃腸薬』を発売。
  • 1981年(昭和56年)11月:従来品を処方強化した消化酵素配合胃腸薬「タケダ消化薬A」、鎮痛鎮痙胃腸薬『タケダ鎮痛鎮痙胃腸薬』を発売。
  • 1985年(昭和60年)11月5日:総合胃腸薬「タケダ胃腸薬21」を発売。胃粘膜修復剤・3種制酸剤・鎮痛鎮痙・2種消化酵素を配合。
  • 1987年(昭和62年):漢方「香砂平胃散」に、生薬「芍薬」を加えた「新タケダ漢方胃腸薬錠・新タケダ漢方胃腸薬末」を発売。
  • 1995年平成7年)10月:「タケダ胃腸薬 ザッツ細粒」、漢方処方「香砂平胃散加芍薬」製剤「タケダ漢方胃腸薬K錠・K末」、健胃生薬配合液体胃腸薬『タケダ ザッツ胃腸ドリンク』を発売。
  • 1996年(平成8年):「タケダ胃腸薬 ザッツ錠」を発売。
  • 1997年(平成9年):H2ブロッカー胃腸薬「タケダ胃腸薬 ザッツブロック」「タケダ胃腸薬 ザッツブロック錠」を発売。
  • 1999年(平成11年):従来のタケダ胃腸薬21をリニューアルした「タケダ胃腸薬 ザッツ21」を発売。
  • 2017年(平成29年):「ザッツ」・「ザッツ21」・「タケダ漢方胃腸薬A」・「タケダ漢方胃腸薬K」の製造販売を武田薬品から武田コンシューマーヘルスケア(現在:アリナミン製薬)に移管。

主要製品

[編集]

歴代の製品

[編集]

全て第2類医薬品

総合胃腸薬
  • タケダ胃腸薬(三層錠、1965年 - 1972年):制酸・健胃・整腸
  • タケダ胃腸薬顆粒(1965年 - 1972年):制酸・健胃・整腸
    • 主成分(重炭酸カルシウム・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・トロピン・マミターゼ・ケイヒ油・チョウジ油・ウイキョウ油・橙皮油・l-メントール・ビタミンB1硝酸塩)
  • 新タケダ胃腸薬(三層錠、1970年 - 1977年):制酸・健胃・整腸
  • 新タケダ胃腸薬顆粒(1970年 - 1977年):制酸・健胃・整腸
    • 主成分(炭酸水素ナトリウム・酸化マグネシウム・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・乾燥水酸化アルミニウムゲル・ロートエキス・カンゾウ末・マミターゼ・ケイヒ油・チョウジ油・ウイキョウ油・トウヒ油・ゲンチアナ末・グリチルリチン酸・l-メントール・ビタミンB1硝酸塩)
  • タケダ胃腸薬A(錠剤、1977年 - 1987年):食べすぎ・飲みすぎ・胸やけに
  • タケダ胃腸薬A末(1977年 - 1990年):食べすぎ・飲みすぎ・胸やけに
    • 主成分(マミターゼ・炭酸水素ナトリウム・酸化マグネシウム・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・水酸化アルミナマグネシウム・ロートエキス・ケイヒ末・ショウキョウ末・ゲンチアナ末・l-メントール)
  • タケダ胃腸薬21(錠剤、1985年 - 1999年):飲みすぎ・食べすぎ・胃もたれに→胸やけ・胃もたれ・消化不良に
  • タケダ胃腸薬 ザッツ21(制酸剤・鎮痛鎮痙剤・胃粘膜修復剤・消化酵素配合 錠剤、1999年 - 2019年):食べすぎ・飲みすぎに→食べすぎ・胃部膨満感に。
    • 主成分(アルジオキサ・炭酸水素ナトリウム・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・炭酸マグネシウム・ロートエキス・ビオヂアスターゼ1000・リパーゼAP6)
  • タケダ胃腸薬 ザッツ(胃腸機能調整剤・健胃生薬・制酸剤配合 細粒、1995年 - 2019年)
  • タケダ胃腸薬 ザッツ錠(胃腸機能調整剤・健胃生薬・制酸剤配合 錠剤、1996年 - 2020年)
    • 主成分(カルニチン塩化物・陳皮乾燥エキス・コウボク乾燥エキス・ソウジュツエキス(乾燥)・ショウキョウエキス(乾燥)・チョウジ末・カンゾウエキス末・合成ヒドロタルサイト・水酸化マグネシウム・ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート)
漢方胃腸薬
  • タケダ漢方胃腸薬(錠剤、1970年 - 1977年):胃弱・慢性胃炎に
  • タケダ漢方胃腸薬末(1970年 - 1977年):胃弱・慢性胃炎に
    • 主成分(ビャクジュツ・コウボク・カンゾウ・チンピ・ソウジュツ・ボレイ・ショウキョウ・オウレン・ニンジンエキス・乾燥酵母)
  • 新タケダ漢方胃腸薬(錠剤、1987年 - 1996年 香砂平胃散加芍薬):たべすぎ・のみすぎ・胃もたれに
  • 新タケダ漢方胃腸薬末(1987年 - 1996年 香砂平胃散加芍薬):たべすぎ・のみすぎ・胃もたれに
  • タケダ漢方胃腸薬A(錠剤、1977年 - 2019年 安中散製剤):神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に。
  • タケダ漢方胃腸薬A末<分包>(細粒、1977年 - 2021年 安中散製剤)
    • 主成分(安中散料エキス・安中散 ケイヒ・シュクシャ・エンゴサク・カンゾウ・ボレイ・リョウキョウ・ウイキョウ)
  • タケダ漢方胃腸薬K錠(1995年 - 2019年 香砂平胃散加芍薬):胃もたれ、胃痛、腹痛、下痢、胃炎、消化不良、胃部不快感に。
  • タケダ漢方胃腸薬K末(1995年 - 2019年 香砂平胃散加芍薬):胃もたれ、胃痛、腹痛、下痢、胃炎、消化不良、胃部不快感に。
    • 主成分(香砂平胃散加芍薬エキス ソウジュツ・コウボク・チンピ・カンゾウ・ショウキョウ・タイソウ・コウブシ・シュクシャ・シャクヤク)
胃潰瘍薬
  • タケダ胃腸薬U(錠剤、1966年 - 1977年):胃痛・消化性潰瘍用薬
    • 主成分(トロピン・メチルメチオニンスルホニウムサイクラメート・カルモチン・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・乾燥水酸化アルミニウムゲル・酸化マグネシウム)
  • タケダU胃腸薬(錠剤、1977年 - 1981年):胃痛・胃酸過多に
    • 主成分(臭化メチルアトロピン・エンゴサク・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・水酸化アルミナマグネシウム)
  • タケダ鎮痛鎮痙胃腸薬(錠剤、1981年 - 1998年):胃痛・腹痛・さしこみに
消化薬
  • タケダ消化薬(錠剤、1970年 - 1981年):新総合消化酵素剤
    • 主成分(ヒロターゼ・マミターゼ・リパーゼ・濃厚クルクロン末)
  • タケダ消化薬A(錠剤、1981年 - 1992年):胃もたれ・消化不良・消化促進・食べすぎに
    • 主成分(ヒロターゼ・マミターゼ・リパーゼ)
健胃薬
  • タケダ ザッツ胃腸ドリンク(1995年 - 2002年):飲みすぎ・食欲不振・二日酔いのむかつきに
H2ブロッカー胃腸薬
  • タケダ胃腸薬 ザッツブロック(1997年 - 2004年):胃痛・胸やけ・胃もたれ・むかつきに
  • タケダ胃腸薬 ザッツブロック錠(1997年 - 2003年):胃痛・胸やけ・胃もたれ・むかつきに

過去のCM出演者

[編集]

関連項目

[編集]