チャナティップ・ソングラシン
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
名前 | ||||||
愛称 | タイのメッシ、鯛飯、チャナ、ジェイ | |||||
ラテン文字 | CHANATHIP Songkrasin | |||||
タイ語 | ชนาธิป สรงกระสินธ์ | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | タイ | |||||
生年月日 | 1993年10月5日(31歳) | |||||
出身地 | ナコーンパトム県 | |||||
身長 | 158cm | |||||
体重 | 56kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | BGパトゥム・ユナイテッドFC | |||||
ポジション | MF / FW | |||||
背番号 | 18 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2011-2012 | BECテロ・サーサナFC | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2012-2016 | BECテロ・サーサナFC | 104 | (13) | |||
2016-2017 | ムアントン・ユナイテッドFC | 44 | (5) | |||
2017-2018 | → 北海道コンサドーレ札幌(loan) | 46 | (8) | |||
2019-2021 | 北海道コンサドーレ札幌 | 69 | (6) | |||
2022-2023 | 川崎フロンターレ | 18 | (0) | |||
2023- | BGパトゥム・ユナイテッドFC | 23 | (4) | |||
通算 | 304 | (36) | ||||
代表歴2 | ||||||
2011-2012 | タイU-19 | 29 | (8) | |||
2012-2016 | タイU-23 | 30 | (11) | |||
2012- | タイ | 60 | (12) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年6月21日現在。 2. 2023年6月16日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
チャナティップ・ソングラシン(チャナティプ・ソンクラシンとも、英: Chanathip Songkrasin、タイ語: ชนาธิป สรงกระสินธ์、1993年10月5日 - )は、タイ・ナコーンパトム県出身のプロサッカー選手。タイ・リーグ1・BGパトゥム・ユナイテッドFC所属。ポジションはミッドフィールダー、フォワード。タイ代表。
「タイのメッシ」の愛称で呼ばれる。2014年に東南アジアサッカー選手権で優勝し、大会選定の最優秀選手賞を史上最年少で受賞した。
来歴
[編集]BECテロ・サーサナFC時代
[編集]2012年にBECテロ・サーサナFC(現:ポリス・テロFC)でプロデビュー。2012年にタイ・プレミアリーグの年間最優秀若手選手賞を受賞した。 2013年には11月5日から11月11日にかけて、同年3月22日にクラブ間パートナーシップ契約を締結していた[1]清水エスパルスの練習に参加したが、契約には至らなかった。
ムアントン・ユナイテッドFC時代
[編集]2016年からムアントン・ユナイテッドFCへ移籍。当初はBECテロ・サーサナFCからのレンタル移籍で、7月から完全移籍での加入となった。
北海道コンサドーレ札幌時代
[編集]2017年、北海道コンサドーレ札幌への移籍が発表された。ただし、ムアントン・ユナイテッドFCでAFCチャンピオンズリーグなどに出場する予定のため、6月まではムアントン・ユナイテッドFCでプレーし、7月より1年半のレンタル移籍で札幌に加入する仮契約を結んだ[2][3]。7月26日、JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦のセレッソ大阪戦で移籍後初出場を果たした。 加入1年目は得点こそ無かったが、レギュラーとしてリーグ戦16試合に出場し、チームのJ1残留に貢献した。チャナティップの活躍は、翌年にJリーグにタイ人選手が増えるきっかけとなった[4]。
2018年、開幕戦でサンフレッチェ広島と対戦し、広島に所属するティーラシンに「タイ人Jリーガーの初ゴール」を目の前で奪われるが、3月2日に行われた第2節のセレッソ大阪戦でJリーグ初ゴールを挙げた[5]。7月13日に翌年2月1日から完全移籍加入の合意が発表された[6]。今回の完全移籍に掛かった移籍金が推定2億から3億円で、「タイの移籍金が過去最高額」とタイメディアが伝えた[7]。1年目はなかなか得点が取れなかったが、2年目はペトロヴィッチの攻撃的なスタイル[8] がフィットし、リーグ戦30試合で8ゴールを挙げた。シーズン終了後に札幌の選手投票で2018年シーズンの札幌のMVPに選出され[9]、東南アジア出身初のJリーグベストイレブンにも選出された[10][11]。
2020年、第12節サガン鳥栖戦で負傷交代した。その後しばらくリハビリが続き、10月に復帰するも第33節FC東京戦で再び負傷。シーズン途中で治療とリハビリのためタイに帰国した[12]。
川崎フロンターレ時代
[編集]2022年1月11日、約4億6500万円(1億3400万バーツ)[13] という国内クラブ同士による史上最高額の移籍金で川崎フロンターレへの完全移籍が発表された[14]。三笘薫の移籍もあり、ウィングのドリブラーとして期待されたが、本領を発揮することなく退団となった。
BGパトゥム・ユナイテッドFC時代
[編集]2023年6月21日、BGパトゥム・ユナイテッドFCへの完全移籍が発表された[15]。
代表歴
[編集]2012年にアラブ首長国連邦で開催されたAFC U-19選手権にU-19タイ代表として参加した。それから、2012 King's Cupにフル代表デビューを果たし。後に東南アジアサッカーの2012 AFFスズキカップにチーム最年少で参加し、準優勝に終わった。2014年にAFFスズキカップで優勝し、大会選定の最優秀選手賞(MVP)を史上最年少受賞した(21歳)。2016、2021年のAFFスズキカップでも最優秀選手賞を受賞した。
エピソード
[編集]- 歌が好きで、自分でフォークギターを持って弾き語りをすることがある[16]。
- 焼肉、ジンギスカン、ラーメンが好物。特に焼肉(牛肉)やジンギスカン(ラム肉)は、毎日でも食べられる。一方、刺身(生魚)は、あまり食べない。寿司屋で好きなのはかっぱ巻き。ただし、カニは茹でてあるので食べられる[17]。なお、ウナギや穴子は嫌い(寿司屋で穴子を見て退席したことがある)[18]。納豆は美味しいとは思わないが、体に良いと聞き、訓練して食べられるようになった[19]。
- サービス精神が旺盛でひょうきんな一面があることから、カラオケなどで若手のチームメートから「チャライップ」(「チャラい、チャナティップ」の略)と呼ばれることがある(コンサドーレ札幌時代)[17]。
- 本名であるチャナティップのうち、チャナは「勝利」を意味する[20]。
- 2020年4月に自身のYouTube チャンネル「Chana Channel」を開設。札幌での生活の様子やチームメイトとの交流をタイ語(日本語字幕)で発信していて、開設2ヶ月で15万人以上の登録者を獲得している[21]。
所属クラブ
[編集]- 2010年 - 2011年 BECテロ・サーサナFCユース
- 2012年 - 2015年 BECテロ・サーサナFC
- 2016年 - 同年6月 ムアントン・ユナイテッドFC(レンタル移籍)
- 2016年7月 - 2018年 ムアントン・ユナイテッドFC
- 2017年7月 - 2018年 北海道コンサドーレ札幌(レンタル移籍)
- 2019年 - 2021年 北海道コンサドーレ札幌
- 2022年 - 2023年6月 川崎フロンターレ
- 2023年6月 - BGパトゥム・ユナイテッドFC
個人成績
[編集]クラブ
[編集]国内大会個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
タイ | リーグ戦 | リーグ杯 | FA杯 | 期間通算 | |||||||
2012 | サーサナ | 18 | TPL/ T1 |
28 | 4 | 3 | 0 | 2 | 0 | 33 | 4 |
2013 | 26 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | 28 | 3 | |||
2014 | 27 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0 | 32 | 4 | |||
2015 | 23 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 25 | 2 | |||
2016 | ムアントン・U | 27 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 31 | 3 | ||
2017 | 17 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 17 | 2 | |||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2017 | 札幌 | 18 | J1 | 16 | 0 | 1 | 0 | - | 17 | 0 | |
2018 | 30 | 8 | 0 | 0 | 1 | 1 | 31 | 9 | |||
2019 | 28 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 30 | 4 | |||
2020 | 18 | 1 | 2 | 0 | - | 20 | 1 | ||||
2021 | 23 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 25 | 1 | |||
2022 | 川崎 | 16 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 17 | 0 | ||
2023 | 2 | 0 | 3 | 1 | 1 | 0 | 6 | 1 | |||
タイ | リーグ戦 | リーグ杯 | FA杯 | 期間通算 | |||||||
2023-24 | BGパトゥムU | 18 | T1 | 23 | 4 | 0 | 0 | - | 23 | 4 | |
通算 | タイ | T1 | 171 | 22 | 13 | 0 | 5 | 0 | 189 | 22 | |
日本 | J1 | 133 | 14 | 11 | 1 | 2 | 1 | 146 | 16 | ||
総通算 | 304 | 36 | 24 | 1 | 7 | 1 | 335 | 38 |
国際大会個人成績 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | 出場 | 得点 |
AFC | ACL | |||
2016 | ムアントン・U | 18 | 2 | 0 |
2017 | 8 | 1 | ||
2022 | 川崎 | 3 | 2 | |
通算 | AFC | 13 | 3 |
代表歴
[編集]試合数
[編集]- 国際Aマッチ 67試合 12得点(2012年-)[22]
タイ代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2012 | 3 | 0 |
2013 | 6 | 2 |
2014 | 7 | 2 |
2015 | 5 | 0 |
2016 | 16 | 1 |
2017 | 4 | 0 |
2018 | 4 | 0 |
2019 | 10 | 3 |
2020 | 0 | 0 |
2021 | 5 | 4 |
2022 | 2 | 0 |
2023 | 5 | 0 |
2024 | ||
通算 | 67 | 12 |
得点
[編集]# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2013年2月6日 | バンコク | クウェート | 1-3 | 1-3 | AFCアジアカップ2015 (予選) |
2. | 2013年6月15日 | 合肥市 | 中華人民共和国 | 4–1 | 5-1 | 親善試合 |
3. | 2014年12月10日 | バンコク | フィリピン | 3–0 | 3-0 | 2014年東南アジアサッカー選手権 |
4. | 2014年12月20日 | クアラルンプール | マレーシア | 3–2 | 4-3 | |
5. | 2016年12月8日 | バンコク | ミャンマー | 4-0 | 4-0 | 2016年東南アジアサッカー選手権 |
6. | 2019年1月10日 | ドバイ | バーレーン | 1–0 | 1-0 | AFCアジアカップ2019 |
7. | 2019年3月21日 | 南寧市 | 中華人民共和国 | 1–0 | 1-0 | チャイナカップ2019 |
タイトル
[編集]クラブ
[編集]BECテロ・サーサナFC
- タイ・リーグカップ 優勝 : 2014年
代表
[編集]タイ代表
U-23タイ代表
- 東南アジア競技大会 優勝 : 2013年, 2015年
U-19タイ代表
- AFF U-19ユース選手権 優勝 : 2011年
個人
[編集]- タイ・プレミアリーグ 年間最優秀若手選手賞 : 2012年
- AFFスズキカップ 大会最優秀選手(MVP) : 2014年, 2016年, 2021年
- Jリーグベストイレブン:1回(2018年)
- Jリーグ優秀選手賞(2018年)
- 札幌ドームMVP賞 (2018年)
脚注
[編集]- ^ “チャナティプ・ソングラシン選手(BECテロ・サーサナFC/タイ)練習参加のお知らせ”. 清水エスパルス (2013年11月1日). 2013年11月1日閲覧。
- ^ “タイのメッシ「夢かなった」 入団会見”. 毎日新聞. (2017年1月10日)
- ^ 本多辰成 (2016年12月19日). ““タイのメッシ”の札幌加入が決定「戦力になると確信」…タイ人Jリーガー初誕生”。
- ^ 今季のJはタイの“ビッグ3”に注目 万能型FWと「悪魔の左足」を持つ男が加入 スポーツナビ 2018年1月23日
- ^ 札幌のタイ代表チャナティップ、18試合目でJ初弾 日刊スポーツ 2018年3月3日
- ^ “チャナティップ・ソングラシン選手 ムアントン・ユナイテッドFCから完全移籍加入合意のお知らせ”. 北海道コンサドーレ札幌 (2018年7月13日). 2018年7月13日閲覧。
- ^ 地元タイでも大きく報道 チャナティップ選手、コンサ完全移籍 ファンら期待の声 (2018年7月19日) 北海道新聞 2018年7月31日閲覧。
- ^ 進化し続ける札幌。ACL初出場へ、ミシャ流の超攻撃的スタイルで浦和に勝つ 2018年11月9日 Goal.com
- ^ チャナティップ「サイコー」札幌の選手投票でMVP 日刊スポーツ 2018年12月3日
- ^ 2018Jリーグアウォーズ チャナティップ選手が「2018Jリーグ ベストイレブン」に選出されました 北海道コンサドーレ札幌公式HP 2018年12月18日
- ^ チャナティップ「有り得ない」 東南アジア出身選手で初、ベストイレブンに 毎日新聞 2018年12月18日
- ^ “チャナティップ選手 帰国のお知らせ”. 北海道コンサドーレ札幌 (2018年11月25日). 2020年12月23日閲覧。
- ^ 『チャナティップ、札幌→川崎Fの移籍金が判明…驚きの“引き留め策”もあった?』(プレスリリース)ゲキサカ、2022年1月20日 。2022年1月20日閲覧。
- ^ 『チャナティップ選手加入のお知らせ』(プレスリリース)川崎フロンターレ、2022年1月11日 。2022年1月11日閲覧。
- ^ 『チャナティップ選手 移籍のお知らせ』(プレスリリース)川崎フロンターレ、2023年6月21日 。2023年6月21日閲覧。
- ^ [1]
- ^ a b [2]
- ^ [3]
- ^ [4]
- ^ [5]
- ^ [6]
- ^ チャナティップ・ソングラシン - National-Football-Teams.com
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- チャナティップ・ソングラシン - National-Football-Teams.com
- チャナティップ・ソングラシン - Soccerway.com
- チャナティップ・ソングラシン - Soccerbase.comによる選手データ
- チャナティップ・ソングラシン - FootballDatabase.eu
- チャナティップ・ソングラシン - WorldFootball.net
- チャナティップ・ソングラシン - Transfermarkt.comによる選手データ
- チャナティップ・ソングラシン - J.League Data Siteによる選手データ
- チャナティップ・ソングラシン - playmakerstats.com
- チャナティップ - 北海道コンサドーレ札幌オフィシャルサイト
- チャナティップ・ソングラシン (@Chanathipjay) - X(旧Twitter)
- チャナティップ・ソングラシン (@jaychanathip) - Instagram
- CHANA CHANNEL - YouTubeチャンネル
- チャナティップ・ソングラシン (chanathip18) - Facebook