ツヴェタン・トドロフ
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生誕 |
1939年3月1日 ブルガリア ソフィア |
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死没 | 2017年2月7日 (77歳没) |
配偶者 | ナンシー・ヒューストン(1981年 - 2014年) |
子供 | 2人 |
研究分野 |
哲学 西洋思想 記号学 文芸評論 |
主な概念 | 幻想 |
ツヴェタン・トドロフ(Tzvetan Todorov, 1939年3月1日 - 2017年2月7日)は、ブルガリア出身のフランスの思想家、哲学者、文芸批評家。
経歴
[編集]1939年、ソフィアに生まれる。ソフィア大学卒業後の1963年からフランスで活動し、ロラン・バルトの下で記号学を学ぶ。
1965年に編訳した『文学の理論―ロシア・フォルマリスト論集』でロシア・フォルマリズムをフランスに本格的に紹介する。1967年には『小説の記号学―文学と意味作用』を発表し、構造主義的文学研究の先駆的存在となった。1973年、フランスに帰化。ジェラール・ジュネットらとともに国際詩学研究誌『ポエティック』の編集委員を務める。
パリ第7大学を経て、フランス国立科学研究センターの芸術・言語研究センターに所属する。1991年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞した。
2017年、死去。
著書
[編集]単著
[編集]- 『象徴の理論』(1977年) - 邦訳:1987年、法政大学出版局、及川馥・一之瀬正興訳
- 『象徴表現と解釈』(1978年) - 邦訳:1989年、法政大学出版局、及川馥・小林文生訳
- 『言説の諸ジャンル』(1978年) - 邦訳:2002年、法政大学出版局、小林文生訳
- 『他者の記号学―アメリカ大陸の征服』(1982年) - 邦訳:1986年、法政大学出版局、及川馥・大谷尚文・菊地良夫訳
- 『はかない幸福―ルソー』(1985年) - 邦訳:1988年、法政大学出版局、及川馥訳
- 『批評の批評―研鑽のロマン』(1985年) - 邦訳:1991年、法政大学出版局、及川馥・小林文生訳
- 『極限に面して―強制収容所考』(1991年) - 邦訳:1992年、法政大学出版局、宇京頼三訳
- 『歴史のモラル』(1991年) - 邦訳:1993年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『フランスの悲劇―1944年夏の市民戦争』(1994年) - 邦訳:1998年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『共同生活―一般人類学的考察』(1995年) - 邦訳:1999年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『ミハイル・バフチン対話の原理―付バフチン・サークルの著作』(1981年) - 2001年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『われわれと他者―フランス思想における他者像』(1989年) - 邦訳:2001年、法政大学出版局、小野潮・江口修訳
- 『個の礼讃―ルネサンス期フランドルの肖像画』(2000年) - 邦訳:2002年、白水社、岡田温司・大塚直子訳
- 『日常礼讃―フェルメールの時代のオランダ風俗画』(1993年) - 邦訳:2002年、白水社、塚本昌則訳
- 『未完の菜園―フランスにおける人間主義の思想』(1998年) - 邦訳:2002年、法政大学出版局、内藤雅文訳
- 『バンジャマン・コンスタン―民主主義への情熱』(1999年) - 邦訳:2003年、法政大学出版局、小野潮訳
- 『イラク戦争と明日の世界』(2003年) - 邦訳:2004年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『越境者の思想―トドロフ、自身を語る』(2002年) - 邦訳:2006年、法政大学出版局、小野潮訳
- 『悪の記憶・善の誘惑―20世紀から何を学ぶか』(2000年) - 邦訳:2006年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『異郷に生きる者』(1996年) - 邦訳:2008年、法政大学出版局、小野潮訳
- 『絶対の冒険者たち―明日への遺産』(2005年) - 邦訳:2008年、法政大学出版局、大谷尚文訳
- 『啓蒙の精神―明日への遺産』(2007年) - 邦訳:2008年、法政大学出版局、石川光一訳
- 『芸術か人生か!―レンブラントの場合』(2008年) - 邦訳:2009年、みすず書房、高橋啓訳
- 『文学が脅かされている』(2007年) - 邦訳:2009年、法政大学出版局、小野潮訳
- 『ゴヤ 啓蒙の光の影で』(2011年) - 邦訳:2014年、法政大学出版局、小野潮訳
- 『民主主義の内なる敵』(2012年) - 邦訳:2016年、みすず書房、大谷尚文訳
- 『屈服しない人々』(2015年) - 邦訳:2018年、新評論、小野潮訳
編著
[編集]- 『文学の理論―ロシア・フォルマリスト論集』(1965年) - 邦訳:1971年、理想社、野村英夫訳
共編著
[編集]- (オズワルド・デュクロ)『言語理論小事典』(1975年) - 邦訳:1975年、朝日出版社、滝田文彦他訳
- (ジョルジュ・ボド)『アステカ帝国滅亡記―インディオによる物語』(1983年) - 邦訳:1994年、法政大学出版局、菊地良夫・大谷尚文訳
- 『ジェルメーヌ・ティヨン レジスタンス・強制収容所・アルジェリア戦争を生きて』(2009年) - 邦訳:2012年、法政大学出版局、小野潮訳