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ディヴィジオン・アン1977-1978

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディヴィジオン・アン
デリオ・オニス (1978年1月)
シーズン 1977-1978
優勝 ASモナコ (3回目)
昇格 RCストラスブール
ASモナコ
FCルーアン
降格 RCランス
トロワ・オーブ・フットボール
FCルーアン
ゴール数 1135
得点王 アルゼンチンの旗 カルロス・ビアンチ (37)

ディヴィジオン・アン1977-1978フランスの最上位プロサッカーリーグ、シャンピオナ・ドゥ・フランス・ドゥ・フットボールの第40回目のシーズンである。ASモナコが3回目の優勝を決めた[1]。モナコは昇格1年目で優勝したが、これはFCジロンダン・ドゥ・ボルドー (1949-1950)とASサンテティエンヌ (1963-1964)に続いて史上3クラブ目かつ20世紀最後の快挙である。昨季王者のFCナントを勝ち点1差、同じ昇格組のRCストラスブールを勝ち点3差上回っての優勝だった。

残留争いでは昨季2位のRCランスが18位で自動降格、ASナンシー=ロレーヌ (クープ・ドゥ・フランス1977-1978優勝)のミシェル・プラティニによる1試合4ゴール等も特筆される。一方国際舞台では、SECバスティアUEFAカップ1977-78で準優勝、サッカーフランス代表1978 FIFAワールドカップ出場決定 (12年ぶり)といった明るい話題があった。

出場クラブ

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クラブ 昇格年
SECバスティア 1968
FCジロンダン・ドゥ・ボルドー 1962
スタッド・ラヴァロワ 1976
RCランス 1973
オランピック・リヨネ 1954
オランピック・ドゥ・マルセイユ 1966
FCメス 1967
ASモナコFC 1977
ASナンシー=ロレーヌ 1975
FCナント 1963
OGCニース 1970
ニーム・オランピック 1968
パリ=サン=ジェルマンFC 1974
スタッド・ドゥ・ランス 1970
FCルーアン 1977
ASサン=テティエンヌ 1963
FCソショー・モンベリアール 1964
RCストラスブール 1977
トロワAF 1973
USヴァランシエンヌ=アンザン 1975

順位表

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チーム 出場権または降格
1 ASモナコFC (C) 38 22 9 7 79 46 +33 53 UEFAチャンピオンズカップ 1978-79出場
2 FCナント 38 21 10 7 60 26 +34 52 UEFAカップ1978-79出場
3 RCストラスブール 38 19 12 7 70 40 +30 50
4 オランピック・ドゥ・マルセイユ 38 20 7 11 70 41 +29 47
5 SECバスティア 38 19 6 13 62 44 +18 44
6 ASナンシー=ロレーヌ 38 17 9 12 63 49 +14 43 UEFAカップウィナーズカップ 1978-79出場[注 1]
7 ASサン=テティエンヌ 38 18 6 14 50 49 +1 42
8 OGCニース 38 17 7 14 72 70 +2 41
9 FCソショー=モンベリアール 38 15 10 13 65 54 +11 40
10 スタッド・ラヴァロワ 38 15 7 16 50 58 −8 37
11 パリ・サン=ジェルマンFC 38 14 8 16 75 66 +9 36
12 FCメス 38 13 9 16 41 57 −16 35
13 ニーム・オランピック 38 11 11 16 49 63 −14 33
14 USヴァランシエンヌ=アンザン 38 11 10 17 48 58 −10 32
15 スタッド・ドゥ・ランス 38 11 10 17 42 55 −13 32
16 FCジロンダン・ドゥ・ボルドー 38 12 8 18 46 69 −23 32
17 オランピック・リヨネ 38 12 7 19 56 59 −3 31
18 RCランス (R) 38 12 7 19 56 71 −15 31 ディヴィジオン・ドゥ1978-1979に降格
19 トロワAF (R) 38 11 9 18 41 69 −28 31
20 FCルーアン (R) 38 6 6 26 40 91 −51 18
出典: Footballdatabase.eu
順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点
勝利: 勝ち点2, 引分け: 勝ち点1, 負け: 勝ち点0
(C) 優勝; (R) 降格.
注釈:

昇格

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ディヴィジオン・ドゥで各グループ1位となったリールOSCとアンジェSCO、両組2位同士のプレーオフに勝ったパリFCが昇格を決めた。

レ・シャンピオン・ドゥ・フランス[3]

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ASモナコFC (3回目)

選手 国籍 試合 得点
ジャン=ピエール・ショーサン フランスの旗
イヴ・ショヴォー フランスの旗
エリベルト・コレア パラグアイの旗
ローラン・クルビス フランスの旗
クリスティアン・ダルジェ フランスの旗
ジャン=リュック・エトリ フランスの旗
ジャン=クロード・ファジュ フランスの旗
ダニエル・フランソワ フランスの旗
ベルナール・ガルドン フランスの旗
ティエリー・ギュディマール フランスの旗
ジャン=ノエル・ルシオーニ フランスの旗
アラン・モワザン フランスの旗
ラウール・ノゲス フランスの旗
デリオ・オニス アルゼンチンの旗
セルジュ・ペルシニ フランスの旗
ジャン・プティ フランスの旗
ロジェ・リコル フランスの旗
ミシェル・ルケット フランスの旗
アンドレ・テュイベンス フランスの旗
アルベール・ヴァヌッチ フランスの旗
アルフレッド・ヴィタリス フランスの旗

得点ランキング

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順位 選手 クラブ 点数
1 カルロス・ビアンチ パリ・サン=ジェルマンFC 37
2 デリオ・オニス ASモナコFC 29
- ネナド・ブイェコヴィッチ OGCニース 29
4 ベルナール・ラコンブ オランピック・リヨネ 24
5 サル・ブバキャル オランピック・ドゥ・マルセイユ 21
- アルベール・ジェムリシュ RCストラスブール 21
7 マルク・ベルドル オランピック・ドゥ・マルセイユ 20
8 ヨニー・レップ SECバスティア 18
- クリスティアン・ダルジェ ASモナコFC 18
- ミシェル・プラティニ ASナンシー=ロレーヌ 18
11 オリヴィエ・ルイエ ASナンシー=ロレーヌ 16
12 クロード・パピ SECバスティア 15
- ロベール・パントナ FCソショー=モンベリアール 15
14 ジルベール・マルグリット ニーム・オランピック 14
- エリック・ペクー FCナント 14

データ

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シーズンハイライト

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ASモナコFCの優勝は38試合79ゴールという得点力に支えられていた。そのうち、オニスとダルジェの2トップが47ゴールを挙げた。守備面では、本来の正GKイヴ・ショヴォーの負傷によって急遽レギュラーとなった21歳ジャン=リュック・エトリのデビューが特筆される。意外な形で抜擢されたエトリは正守護神としての初シーズンでリーグ優勝を飾り、そこからクラブ史上最多リーグ602試合出場を記録する栄光のキャリアを歩みだした。シーズン後の1978 FIFAワールドカップに出場するサッカーフランス代表メンバーには、MFのクリスティアン・ダルジェとジャン・プティの2人が選出されている。60歳のモナコの監督リュシアン・ルデュックは過去2回のリーグ優勝時も監督だった。マルセイユでの2回も含めて、20年間に5回のフランス制覇を成し遂げている[4]

補強に関しては、DFのローラン・クルビスとベルナール・ガルドン、2部リーグでプレーしていたために知名度が低かった守備的MFのアラン・モワザン、マルセイユから獲得したアルゼンチン人の攻撃的MFラウール・ノゲス (既にある程度の高い評価を得ていた)の獲得が大きな戦力アップを齎した。この4人は開幕から不動のレギュラーに定着している。既存戦力のなかでは、やはり20世紀シャンピオナ・ドゥ・フランス史上最多得点記録を持ち、相手ゴール前で無類の得点力を発揮したデリオ・オニスの活躍ぶりが突出していた。

昨シーズンは中位に沈んでいたレ・モネガスクの優勝は、大方の予想を覆すものだった。しかし開幕戦でバスティアを下すと、敵地でボルドーを4-0 (ダルジェのハットトリック込み)で破り、RCストラスブール相手に0-2から3-2と逆転勝ちを飾った時には本拠地スタッド・ルイ=ドゥで開幕5連勝も達成した。スタートダッシュ時の勢いは次第に衰えて4位前後に後退したが、モナコは終盤に全力のスパートをかけた。ラスト5試合を全勝し、その中には敵地でのパリSGおよびFCメス (オニス4得点)に対する連続4-0勝利が含まれていた。FCナントを勝ち点1上回る首位として臨んだ最終節、追いかける2位ナントはニースを6-1で下したが、モナコもバスティアを2-1 (得点者はオニスとガルドン)で破って優勝を決めた。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ PALMARÈS LIGUE 1: TOUS LES CHAMPIONS” (フランス語). フランスサッカー連盟 (2021年2月2日). 2023年4月24日閲覧。
  2. ^ Ligue 1 1977/1978 Équipes” (フランス語). Mondefootball.fr. 2023年4月27日閲覧。
  3. ^ Saison 1977/1978” (フランス語). paris-et-gagne. 2023年4月27日閲覧。
  4. ^ Lucien Leduc” (フランス語). paris-et-gagne. 2023年4月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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