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トック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トック(お餅)
茶菓子のトック
各種表記
ハングル
発音 トッ
(ト
日本語読み: とっく
RR式 tteok
MR式 ttŏk
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トック)は、穀物、特にうるち米またはもち米で作った朝鮮半島、あるいは餅菓子である。

作り方、材料、地域などによって種類が多い。作る方法によって蒸すトック、搗くトック、炒めるトック、茹でるトックと分けることもある。おやつだが、節日によって色々なトックを食べる。日本語ではトッと表記され、発音されることが多いが、原語ではkが内破音であることから、トッと表記される場合もある[1][2]トルチャンチ(満一歳の祝い)やファンガプ(환갑/還甲。還暦のこと)の祝いにも欠かせない。

うるち米で作ったトックは加熱してものびることがなく、炒め物など料理に使われる。棒状のトック(カレトック)をコチュジャンなどを使って甘辛く炒めたものがトッポッキ떡볶이)で、この料理は1953年韓国ソウル特別市新堂洞にて韓国人マ·ボクリムにより開発された[3]屋台のメニューとして定番であるほか、野菜などを加えた一品料理として料理屋などでも出されている。鶏肉と野菜を炒めるタッカルビにもこのトックが使われる。

また、韓国風の雑煮と呼ばれるものは、棒状のトック(カレトッ)を斜めに薄く切り、水につけて柔らかくしたものを、牛肉鶏肉(元々は雉肉)、野菜と一緒に炒め、スープ(「グク」)で煮て、醤油食塩、おろしたニンニクなどで調味する。この料理を「국(=餅のスープ)」と呼ぶが、これをカナにして「トック」と書かれることも多く、混同しやすい。

蜂蜜などで甘く味付けしておやつにしたりする。甘いトックにはカボチャの種やナツメゴマなどを加えたものもある。

チヂミの中にも、ピンデトックリョクトウのチヂミ)、チャントッ(野菜のチヂミ)など、トックの名がつくものがある。

トックの種類

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  • シルトック(시루떡):米粉を蒸して作るトック
  • ムジゲトック(무지개떡):「のトック」の意。シルトックの一種で、着色した米粉と砂糖を混ぜ、数種類の色を層にして蒸す。祝い菓子
  • コントック(콩떡):大豆のトック。
  • カレトック(가래떡):白い棒状のトック。トッククトッポッキソトクソトクに用いる。
  • クルトック(꿀떡):中に蜜を詰めた丸いトック。
  • ソンピョン(송편、松편):リョクトウなどのを詰め、葉と共に蒸したトック。秋夕の祝い菓子。
  • プピョン(부편):中に餡を詰めて小豆、リョクトウ、ゴマなどのコムル(粉状のそぼろ)をまぶした丸いトック。
  • ホットック(호떡):小麦粉、餅米粉などで作った平たい餅に餡を詰め、油で焼いたトック。
  • カムジャトック(감자떡):ジャガイモのトック。主に北朝鮮で食べられている。
  • チャプサルトック(찹쌀떡):併合期の日本の大福餅が、そのまま祝いものとして残ったもの。

出典

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  1. ^ 韓国の餅「トッ」特集seoulnavi 2011-02-01
  2. ^ 韓国の伝統餅「トッ」を探る韓国旅行情報コネスト
  3. ^ 신당동 떡볶이 골목” (朝鮮語). korean.visitseoul.net. 2024年4月8日閲覧。

関連項目

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