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トレイルブレイザー (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トレイルブレイザー
第105回京都記念出走時(2012年2月12日)
欧字表記 Trailblazer[1]
香港表記 始創先鋒[2]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2007年3月15日(17歳) [1]
抹消日 2014年4月4日[3]
ゼンノロブロイ[1]
リリオ[1]
母の父 フォーティナイナー[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 ノースヒルズマネジメント[1]
馬主 (有)ノースヒルズマネジメント
前田幸治
→前田葉子
→前田幸治
[1]
調教師 池江泰寿栗東[1]
競走成績
生涯成績 30戦6勝
中央競馬:25戦6勝
海外:5戦0勝
[1]
獲得賞金 2億4783万2000円[1]
勝ち鞍
GII アルゼンチン共和国杯 2011年
GII 京都記念 2012年
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トレイルブレイザー(欧字名:Trailblazer2007年3月15日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2011年アルゼンチン共和国杯2012年京都記念

馬名の意味は、「先駆者」。

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[4]

2009年9月21日、新潟競馬場での2歳新馬戦でデビューし、1着[5]。2歳時はこの一戦で切り上げ、翌2010年3月に戦列に復帰し、5月京都競馬場での500万下条件戦で2勝目を挙げて1000万下クラスに昇級。クラス2戦目の九十九里特別を勝って菊花賞に駒を進め、ビッグウィークの8着に終わった。4歳となった2011年は、初めの4戦は勝てずも5月の烏丸ステークスを勝ち、続く目黒記念でも4着に入る。宝塚記念8着、準オープンクラスに降級して初戦の古都ステークス2着のあと、11月のアルゼンチン共和国杯では差してきたオウケンブルースリを1馬身4分の1差おさえて重賞初勝利を飾った[6]。その後はジャパンカップブエナビスタの4着、香港ヴァーズでドゥナーデンの6着に終わる。

2012年を迎え、初戦の京都記念では2着ダークシャドウに2馬身差をつけて重賞2勝目[7]。3月のドバイシーマクラシックに選出されて招待を受諾し遠征予定も、鼻出血により断念[8][9]目黒記念9着のあと宝塚記念に出走予定も、6月20日の調教後に再度鼻出血を発症して回避を余儀なくされる[10]。ここに至り、鼻出血の予防に効果があるとされる利尿剤のラシックスを投与できるアメリカへの遠征を決め、サンタアニタ競馬場でのブリーダーズカップ・ターフを目標にすることとなった[11][12]。9月に渡米し、アメリカ初戦の10月6日のG2競走アロヨセコマイルステークス英語版ではオブビアスリーの2着[13][14]、本番のブリーダーズカップ・ターフはレース前日の調教で外傷を負ったが出走にこぎつけ、レースでは先行しつつもリトルマイク英語版の4着に終わったが、ブリーダーズカップ全体では2010年ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフで4着に入ったレッドディザイアと並ぶ最高着順のタイ記録となった[15]。帰国後は有馬記念に出走してゴールドシップの13着に終わる。

6歳を迎えた2013年は、ファリダットを帯同馬として従えドバイワールドカップミーティングを目標にドバイ遠征を敢行するが[16]、ドバイ初戦のマクトゥームチャレンジラウンド3は12頭立ての10着[17]。前年の牝馬三冠馬ジェンティルドンナとともに臨んだドバイシーマクラシックセントニコラスアビーの11着と振るわなかった[18]。ドバイから帰国後、帰国初戦の七夕賞で2着に入ったものの、以降4戦は二桁着順を重ね、2014年日経賞15着が最後の競馬となって4月4日付で競走馬登録を抹消された[3]

引退後は乗馬となり、福島県南相馬市の大瀧馬事苑[3]山梨県北杜市のステーブル小淵沢[19]で繋養。2020年全日本ジュニア馬場馬術大会などに出場している[20]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[4]、netkeiba.com[21]香港賽馬會[22]、EQIBASE[23]、Racing Post[24][25]の情報および記載法に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム 着差 勝ち馬/(2着馬)
2009.09.21 新潟 2歳新馬 9 8 8 002.5 0(1人) 01着 赤木高太郎 54kg 芝1800m(良) 1:49.5 -0.3 (エーシンリターンズ)
2010.03.27 中京 フリージア賞 500 14 5 8 018.0 0(6人) 10着 幸英明 56kg 芝2000m(良) 2:03.5 -1.3 メイショウウズシオ
0000.04.24 京都 ムーニーバレーRC賞 500 14 2 2 021.6 0(7人) 07着 和田竜二 56kg 芝2400m(稍) 2:28.9 -0.3 ネオポラリス
0000.05.16 京都 3歳500万下 10 8 10 011.1 0(4人) 01着 和田竜二 56kg 芝2000m(良) 1:59.4 -0.0 (タマモグランプリ)
2007.09.04 小倉 玄海特別 1000 9 5 5 006.6 0(3人) 03着 和田竜二 54kg 芝2000m(良) 1:58.7 -0.4 ビッグウィーク
0000.09.25 中山 九十九里特別 1000 8 4 4 004.0 0(2人) 01着 後藤浩輝 54kg 芝2500m(重) 2:34.1 -0.0 (トウショウデザート)
0000.10.24 京都 菊花賞 GI 18 4 8 029.3 0(9人) 08着 和田竜二 57kg 芝3000m(良) 3:06.7 -0.6 ビッグウィーク
2011.02.26 阪神 御堂筋S 1600 15 8 15 008.6 0(5人) 13着 和田竜二 56kg 芝2400m(良) 2:27.6 -2.2 ブラストダッシュ
0000.03.19 阪神 但馬S 1600 16 8 15 035.6 (10人) 11着 後藤浩輝 55kg 芝2000m(良) 2:02.7 -0.5 オーシャンエイプス
0000.04.10 小倉 博多S 1600 16 2 3 013.1 0(5人) 03着 石橋脩 57kg 芝2000m(良) 1:58.6 -0.2 マイネルゴルト
0000.04.24 京都 ウインズ八代開設記念 1600 15 2 2 006.8 0(4人) 04着 浜中俊 57kg 芝2000m(重) 2:00.2 -0.4 ハートビートソング
0000.05.15 京都 烏丸S 1600 18 3 5 005.6 0(4人) 01着 川田将雅 56kg 芝2400m(良) 2:23.6 -2.4 (トモロポケット)
0000.05.28 東京 目黒記念 GII 17 7 14 007.6 0(4人) 04着 安藤勝己 54kg 芝2500m(稍) 2:32.6 -0.1 キングトップガン
0000.06.26 阪神 宝塚記念 GI 16 8 15 320.0 (16人) 08着 小牧太 58kg 芝2200m(良) 2:11.2 -1.1 アーネストリー
0000.10.22 京都 古都S 1600 12 6 7 002.5 0(1人) 02着 和田竜二 57.5kg 芝2200m(良) 2:13.1 -0.0 リッツィースター
0000.11.06 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 6 11 006.3 0(3人) 01着 安藤勝己 55kg 芝2500m(良) 2:31.5 -0.2 オウケンブルースリ
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 16 3 5 044.0 (11人) 04着 武豊 57kg 芝2400m(良) 2:24.6 -0.4 ブエナビスタ
0000.12.11 沙田 香港ヴァーズ G1 13 8 1 008.4 0(5人) 06着 安藤勝己 126lbs. 芝2400m(GF) 2:28.26 -0.76 Dunaden
2012.02.12 京都 京都記念 GII 9 3 3 014.5 0(5人) 01着 武豊 57kg 芝2200m(良) 2:12.4 -0.3 ダークシャドウ
0000.05.27 東京 目黒記念 GII 18 8 18 004.7 0(3人) 08着 武豊 58kg 芝2500m(良) 2:31.5 -0.9 スマートロビン
0000.10.06 サンタアニタ アロヨセコマイルS G2 5 2 2 005.3 0(3人) 02着 武豊 121lbs. 芝8f000 (Fm)   (1/2馬身) Obviously
0000.11.03 サンタアニタ ブリーダーズカップ・ターフ G1 12 12 12 006.0 0(4人) 04着 武豊 126lbs. 芝12f00 (Fm)   (2馬身1/4) Little Mike
0000.12.23 中山 有馬記念 GI 16 4 8 027.4 0(9人) 13着 武豊 57kg 芝2500m(良) 2:34.2 -2.3 ゴールドシップ
2013.03.09 メイダン マクトゥームチャレンジラウンド3 G1 13 3 3 10着 武豊 126lbs. AW1m2f(St)   (15馬身1/4) Hunter's Light
0000.03.30 メイダン ドバイシーマクラシック G1 11 7 7 11着 武豊 126lbs. 芝1m4f0(Gd) (19馬身3/4) St Nicholas Abbey
0000.07.07 福島 七夕賞 GIII 16 5 10 019.3 0(7人) 02着 北村宏司 58kg 芝2000m(良) 1:59.3 -0.4 マイネルラクリマ
0000.09.01 新潟 新潟記念 GIII 14 8 13 005.9 0(4人) 14着 北村宏司 58kg 芝2000m(稍) 2:01.4 -2.5 コスモネモシン
0000.10.06 京都 京都大賞典 GII 13 5 6 054.1 0(8人) 12着 秋山真一郎 56kg 芝2400m(良) 2:24.5 -1.6 ヒットザターゲット
2014.02.16 京都 京都記念 GII 12 1 1 094.2 0(9人) 11着 和田竜二 56kg 芝2200m(稍) 2:17.3 -1.3 デスペラード
0000.03.29 中山 日経賞 GII 15 5 9 125.4 (12人) 15着 後藤浩輝 56kg 芝2500m(良) 2:36.7 -2.3 ウインバリアシオン
  • 香港ヴァーズのオッズおよび人気は、香港賽馬會によるもの。
  • 枠番:Draw(香港)、PP(EQIBASE)、SP(Racing Post)、馬番:Horse No.(香港、Racing Post)、Pgm(EQIBASE)
  • 馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, St=Standard

血統表

[編集]
トレイルブレイザー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系
[§ 2]

ゼンノロブロイ
2000 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ローミンレイチェル
Roamin Rachel
1990 鹿毛
*マイニング Mr. Prospector
I Pass
One Smart Lady Clever Trick
Pia's Lady

リリオ
1995 栗毛
*フォーティナイナー
1985 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
ConTinue
母の母
Gioconda
1990
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
Korveya Riverman
Konafa
母系(F-No.) リリオ(USA)系(FN:22-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4 × 3 = 18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ [26]
  2. ^ [27]
  3. ^ [26]
  4. ^ [26][27]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o トレイルブレイザー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月13日閲覧。
  2. ^ 始創先鋒 (N619) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2021年7月13日閲覧。
  3. ^ a b c トレイルブレイザー引退、乗馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年4月4日). 2021年7月13日閲覧。
  4. ^ a b トレイルブレイザー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月13日閲覧。
  5. ^ a b トレイルブレイザーがデビュー勝ち/新潟新馬”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年9月21日). 2021年7月13日閲覧。
  6. ^ トレイルブレイザーが重賞初制覇/アルゼンチン共和国杯”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年11月6日). 2021年7月13日閲覧。
  7. ^ 武豊騎手のトレイルブレイザーが押し切り/京都記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年2月12日). 2021年7月13日閲覧。
  8. ^ トレイルブレイザーがドバイSCの招待を受諾”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年2月25日). 2021年7月13日閲覧。
  9. ^ トレイルブレイザー、ドバイ回避後も順調/目黒記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年5月22日). 2021年7月13日閲覧。
  10. ^ 【宝塚記念】トレイルブレイザー、鼻出血のため回避”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年6月20日). 2021年7月13日閲覧。
  11. ^ トレイルBCターフ挑戦へ 鞍上は武豊を予定”. スポニチアネックス - ギャンブル. スポーツニッポン (2012年7月19日). 2021年7月13日閲覧。
  12. ^ 合田直弘 世界の競馬「トレイルブレイザーのライバルは!?北米芝路線の動向と勢力分布」”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年8月1日). 2021年7月13日閲覧。
  13. ^ Obviously Proves Best in Arroyo Seco Mile”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2012年10月6日). 2021年7月13日閲覧。
  14. ^ 【アロヨセコマイル】(米G2)~トレイルブレイザーは2着”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年10月7日). 2021年7月13日閲覧。
  15. ^ トレイルブレイザーは4着、勝ったのはリトルマイク/BCターフ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年11月4日). 2021年7月13日閲覧。
  16. ^ トレイルブレイザー、15日に関西空港からドバイへ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年2月6日). 2021年7月13日閲覧。
  17. ^ トレイルブレイザーは好位追走も直線伸びを欠いて惨敗/マクトゥームCR3(GI)”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年3月10日). 2021年7月13日閲覧。
  18. ^ ジェンティルドンナは惜しい2着/ドバイシーマクラシック”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年3月31日). 2021年7月13日閲覧。
  19. ^ 乗馬情報”. 乗馬詳細. 公益社団法人 日本馬術連盟. 2021年7月13日閲覧。
  20. ^ RESULT -競技会成績-”. リトルホースクラブのホームページ. リトルホースクラブ. 2021年7月13日閲覧。
  21. ^ トレイルブレイザーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月13日閲覧。
  22. ^ RACE 4 (233) - THE CATHAY PACIFIC HONG KONG VASE” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2021年7月13日閲覧。
  23. ^ Trailblazer (JPN)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2021年7月13日閲覧。
  24. ^ Al Maktoum Challenge R3 Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Tapeta)”. Racing Post. 2021年7月13日閲覧。
  25. ^ Dubai Sheema Classic Presented By Longines (Group 1) (Turf)”. Racing Post. 2021年7月13日閲覧。
  26. ^ a b c トレイルブレイザー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月13日閲覧。
  27. ^ a b c トレイルブレイザーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月13日閲覧。

外部リンク

[編集]