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トンボ天国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トンボ天国

トンボ天国(とんぼてんごく)は、岐阜県羽島郡笠松町にある、自然保護地域(自然公園)である。「笠松トンボ天国」ともいう。

概要

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広さは6 ha。このうち2.18 haが整備され、6個の池(トンボ池、中池、古池、造成池、まこも池、ため池)と4つの広場(トンボ広場、カッパ広場、野鳥広場、芝広場)で構成される。

トンボ池にはトンボが多く棲息しており、ベッコウトンボイトトンボなど、今までに7科43種が確認されている。現在は30種程度が棲息しているという。

貴重な自然が残ることから、1973年昭和48年)より笠松町が保護を行なっており、「岐阜県の名水50選」「木曽三川三十六景」「水と緑の環境百選」などに指定されている。

1980年代後半より水質悪化が進んでおり、水質改善が急務となっている。又、自然保護の為、ブラックバスやその他の様々な生物の持込は固く禁じられている。

確認されている動植物

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2005年平成17年)のデータ、および現地案内板による。

動物

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植物

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歴史

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  • 1924年大正13年):木曽川の河川改修工事により、この木曽川本流は締め切られ北派川となる。この際、かつての本流の一部が池(河跡湖)として残る。
  • 1950~60年頃:徐々に土砂に埋まり、トンボ池、中池、古池など数個の池が残るのみとなる。
  • 1962年昭和37年):河川改修工事により、河跡湖の全ての埋め立てが計画される。
  • 1973年(昭和48年):貴重なトンボの生息地として埋め立てが中止され、トンボ天国と名づけられる。
  • 1975年(昭和50年):トンボ池の保全のため、造成池が造られる。
  • 1989年平成元年):トンボ天国の周辺2.18haが整備される。
  • 2005年(平成17年):笠松トンボ天国となる。
  • 2011年(平成23年):「木曽川河跡湖(トンボ池)の聖牛」が『土木学会選奨土木遺産』(平成23年度)のひとつに選定された[1]
  • 2018年(平成30年):テレビ東京『日曜ビッグバラエティ』枠内で放送されているドキュメントバラエティ番組『池の水ぜんぶ抜く』で取り上げられ、在来種の保護と外来種の駆除が行われた[2]

所在地

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  • 岐阜県羽島郡笠松町江川無動寺(木曽川北派川堤外)

交通アクセス

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その他

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北派川の河川敷はグラウンドなどに使用されており、トンボ天国周辺には岐阜県立岐阜工業高等学校運動場、笠松町民江川運動場、笠松町米野運動場、笠松町勤労青少年運動場、笠松町多目的運動場岐南町民運動場などがある。

専用駐車場は少ないが、河川環境楽園西駐車場が近くにあり、この駐車場を利用可能。

脚注

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