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トーキョー・アダージョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『トーキョー・アダージョ』
チャーリー・ヘイデン&ゴンサロ・ルバルカバライブ・アルバム
リリース
録音 2005年3月16日 - 19日 ブルーノート東京[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース チャーリー・ヘイデン、ルース・キャメロン・ヘイデン、ジャン=フィリップ・アラール
専門評論家によるレビュー
チャーリー・ヘイデン アルバム 年表
チャーリー・ヘイデン&ジム・ホール
(2014年)
トーキョー・アダージョ
(2015年)
タイム/ライフ
(2016年)
ゴンサロ・ルバルカバ 年表
Suite Caminos
(2015年)
トーキョー・アダージョ
(2015年)
Charlie
(2015年)
テンプレートを表示

トーキョー・アダージョ[注釈 1]』(Tokyo Adagio)は、チャーリー・ヘイデンゴンサロ・ルバルカバのデュオによるライブ・アルバム2005年3月に日本のブルーノート東京で録音され、ヘイデンの没後の2015年に発表された[4]

背景

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ヘイデンは1986年にキューバでルバルカバと出会い[5]、1990年にはモントルー・ジャズ・フェスティバルでルバルカバのサイドマンを務め[4]、その後も『The The Montreal Tapes』(1998年)、『ノクターン』(2001年)、『ランド・オブ・ザ・サン』(2004年)といったリーダー・アルバムでルバルカバを迎えた[6]。本作は生前のヘイデンの意向により制作され、ヘイデンは共同プロデューサーのジャン=フィリップ・アラールと共に、ライブ録音を聴き返して選曲に携わった[5]

評価

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コーマック・ラーキンは『アイリッシュ・タイムズ』のレビューで5点満点中4点を付け「情熱的な心を持つ優れたピアニストと、彼の歌心を包容力・共感力に満ちた演奏で引き立てるベーシストの、穏やかな会話」と評している[2]PopMattersのレビューでは10点満点中8点となり「2001年の名盤『ノクターン』を含む、両名による一級品の録音を知る人々は、この東京公演が素晴らしい成果に至ったことを当然と思うだろう」と評された[3]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「テクニックはもとより巧みな選曲と構成が素晴らしく、きわめてレベルの高い作品となっている」と評されている[7]

収録曲

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  1. 世界の果てで - "En la Orilla del Mundo (The Edge of the World)" (Martín Rojas) - 9:05
  2. マイ・ラヴ・アンド・アイ - "My Love and I" (David Raksin, Johnny Mercer) - 11:54
  3. ホエン・ウィル・ザ・ブルース・リーヴ - "When Will the Blues Leave" (Ornette Coleman) - 8:29
  4. サンディーノ - "Sandino" (Charlie Haden) - 5:47
  5. ただ一度だけ - "Solamente Una Vez (You Belong to My Heart)" (Agustín Lara) - 9:12
  6. トランスペアレンス - "Transparence" (Gonzalo Rubalcaba) - 7:19

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2022年再発CD (UCCU 45055)の帯に準拠。日本初回盤CD (UCCI-1021)の邦題は『トーキョー・アダージョ〜ライヴ・アット・ブルーノート東京』だった。

出典

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  1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ a b Larkin, Cormac (2015年6月19日). “Charlie Haden/Gonzalo Rubalcaba: Tokyo Adagio - Album Review”. The Irish Times. 2023年10月26日閲覧。
  3. ^ a b Charlie Haden and Gonzalo Rubalcaba: Tokyo Adagio” (2015年8月11日). 2023年10月26日閲覧。
  4. ^ a b チャーリー・ヘイデンとゴンサロ・ルバルカバが東京で行なったライヴがCD化”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年10月26日閲覧。
  5. ^ a b CD英文ライナーノーツ(ルース・キャメロン・ヘイデン、2015年3月9日)
  6. ^ Micucci, Matt (2015年7月28日). “New Release "Tokyo Adagio" Features Late Bassist Charlie Haden with Pianist Gonzalo Rubacaba”. JAZZIZ. 2023年10月26日閲覧。
  7. ^ チャーリー・ヘイデン&ゴンサロ・ルバルカバ/トーキョー・アダージョ〜ライヴ・アット・ブルーノート東京 (SHM-CD)”. CDJournal. 音楽出版社. 2023年10月26日閲覧。