ニック・アンダーソン (野球)

ニック・アンダーソン
*Nick Anderson*
カンザスシティ・ロイヤルズ #63
	タンパベイ・レイズ時代; (2019年)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ミネソタ州クロウウィング郡クロスビー（英語版）
生年月日	1990年7月5日（33歳）
身長; 体重	6' 5" ＝約195.6 cm; 195 lb ＝約88.5 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2012年ロックフォード・リバーホークスと契約
初出場	2019年3月28日
年俸	$875,000 (2023年)
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ブレイナード高等学校（英語版）; セントクラウド州立大学（英語版）; メリーベイル州立大学（英語版）; ロックフォード・リバーホークス; ロックフォード・アビエイターズ (2012 - 2013); フロンティア・グレイズ（英語版） (2015); マイアミ・マーリンズ (2019); タンパベイ・レイズ (2019 - 2021); アトランタ・ブレーブス (2023); カンザスシティ・ロイヤルズ (2024 - );
	この表について

ニック・ポール・アンダーソン（Nick Paul Anderson, 1990年 7月5日 - ）は、アメリカ合衆国ミネソタ州クロウウィング郡クロスビー（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。MLBのカンザスシティ・ロイヤルズ所属。

経歴[編集]

プロ入りと独立リーグ時代[編集]

2012年のMLBドラフト32巡目（全体995位）でミルウォーキー・ブルワーズから指名されたが、契約せずに独立リーグであるロックフォード・リバーホークス入りした。同リーグでは2015年までプレーした。

ツインズ傘下時代[編集]

2015年8月、ミネソタ・ツインズと契約した。契約後は傘下のA級シーダーラピッズ・カーネルズでプレーし、9試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率0.75、12奪三振を記録した。

2016年はA級シーダーラピッズとA+級フォートマイヤーズ・ミラクルでプレーし、2球団合計で42試合に登板して4勝3敗13セーブ、防御率2.65、75奪三振を記録した。

2017年はA+級フォートマイヤーズとAA級チャタヌーガ・ルックアウツでプレーし、2球団合計で44試合に登板して4勝1敗11セーブ、防御率4.32、60奪三振を記録した。

2018年はAAA級ロチェスター・レッドウイングスでプレーし、39試合（先発4試合）に登板して8勝2敗4セーブ、防御率3.30、88奪三振を記録した。

マーリンズ時代[編集]

2018年11月20日にブライアン・スケールズとのトレードで、マイアミ・マーリンズへ移籍した。同日中にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした^[1]。

2019年は開幕メジャー入りし、3月28日のコロラド・ロッキーズとのシーズン開幕戦でメジャーデビューした^[2]。

レイズ時代[編集]

2019年7月31日にライン・スタネック、ヘスス・サンチェスとのトレードで、トレバー・リチャーズと共にタンパベイ・レイズへ移籍した^[3]。この年は2球団合計で68試合に登板して5勝2敗1セーブ16ホールド、防御率3.32、110奪三振、K/BB 6.1の好成績を記録した。5月の防御率9.31（10自責点）以外は安定し、勝ち試合に多く起用された。

2020年は、19登板で16.1回を投げ、2勝1敗で防御率0.55、6セーブだった^[4]。チームは球団史上2度目となるワールドシリーズ進出を果たした。ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズでは敗退して優勝できなかったが、アンダーソン自身は7登板連続で無失点を記録し、MLB記録を更新した^[5]。オフの12月9日に自身初めてオールMLBチームのファーストチーム中継ぎ投手の1人として選出された^[6]。

2021年3月25日に、肘の靭帯の部分断裂で少なくともオールスター休みまで欠場することが球団から発表された^[7]。26日に60日間の故障者リストに入った^[7]。

2022年11月10日にマイナー契約となり、そのまま自由契約となった^[8]。

ブレーブス時代[編集]

2022年11月12日にアトランタ・ブレーブスと無保証のスプリット契約を結んだ^[9]。ロースターに残りメジャーで登板した場合は87万5000ドル、マイナーに降格した場合は18万ドルが年俸として支払われる^[9]。その後、抑えのライセル・イグレシアスが開幕を負傷者リストで迎えることが決まったため、アンダーソンは開幕ロースターに選出された^[10]。

このシーズンは35試合に登板し、防御率3.06を記録したが、7月13日に右肩の張りで60日間ILに入ると、これ以降の登板はなかった^[11]。

ロイヤルズ時代[編集]

2023年11月17日に金銭トレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した^[12]。

投球スタイル[編集]

最速98.7mph^[13]（約158.8km/h）を計測するフォーシームとカーブを投げ込む^[14]。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度	球団	登板	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	失点	自責点	防御率	W H I P
2019	MIA	45	2	4	0	7	.333	186	43.2	40	5	16	3	1	69	2	19	19	3.92	1.28
2019	TB	23	3	0	0	9	1.000	78	21.1	12	3	2	1	1	41	2	5	5	2.11	0.66
'19計		68	5	4	1	16	.556	264	65.0	52	8	18	4	2	110	4	24	24	3.32	1.08
2020		19	2	1	6	6	.667	58	16.1	5	1	3	0	0	26	0	2	1	0.55	0.49
2021		6	0	1	1	0	.000	24	6.0	4	2	2	0	0	1	0	3	3	4.50	1.00
2023	ATL	35	4	0	1	15	1.000	141	35.1	30	3	9	0	0	36	1	14	12	3.06	1.10
MLB：4年		128	11	6	9	37	.647	487	122.2	91	14	32	4	2	173	5	43	40	2.93	1.00

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2019	MIA	45	2	4	1	0	.857
2019	TB	23	0	0	0	0	----
'19計		68	2	4	1	0	.857
2020		19	1	0	0	0	1.000
2021		6	0	0	1	0	.000
2023	ATL	35	2	0	0	0	1.000
MLB		128	5	4	2	0	.818

2023年度シーズン終了時

表彰[編集]

オールMLBチーム^[15]
- ファーストチーム中継ぎ投手：1回（2020年）
en:Topps All-Star Rookie Team：2019年（救援投手部門）

背番号[編集]

70（2019年 - 2021年）
61（2023年）
63（2024年 - ）

脚注[編集]

^ Jeff Todd (2018年11月20日). “Marlins Acquire Nick Anderson, Designate Derek Dietrich” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年10月20日閲覧。
^ “Colorado Rockies at Miami Marlins Box Score, March 28, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年10月20日閲覧。
^ “Rays complete four-player trade with Marlins” (英語). MLB.com (2019年7月31日). 2019年10月20日閲覧。
^ “Nick Anderson Stats”. Baseball-Reference.com. 2021年7月28日閲覧。
^ “Minnesota native Nick Anderson looks back at wild 2020 season with Tampa Rays”. KTSP.com (2021年1月18日). 2021年7月28日閲覧。
^ Anthony Castrovince (2020年12月10日). “Here is the star-studded 2020 All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。
^ ^a ^b https://www.mlbtraderumors.com/2021/03/nick-anderson-suffers-partial-tear-of-elbow-ligament.html
^ “Nick Anderson Clears Waivers, Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月11日閲覧。
^ ^a ^b “Braves To Sign Nick Anderson” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月12日閲覧。
^ “Braves' Nick Anderson: Makes Opening Day roster” (英語). cbssports.com. 2023年11月18日閲覧。
^ “Braves' Nick Anderson: Lands on 60-day IL” (英語). cbssports.com. 2023年11月18日閲覧。
^ “Royals Acquire Nick Anderson”. MLB Trade Rumors. (2023年11月17日) 2023年11月18日閲覧。
^ 2019年　テキサス・レンジャース戦で計測
^ 「2019プレーオフ選手名鑑タンパベイ・レイズ」『隔月刊スラッガー』2019年11月号日本スポーツ企画出版社 52頁
^ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Nick Anderson stats MiLB.com （英語）
Nick Anderson (@ando_nick24) - X（旧Twitter）

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[1] Jeff Todd (2018年11月20日). “Marlins Acquire Nick Anderson, Designate Derek Dietrich” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年10月20日閲覧。

[2] “Colorado Rockies at Miami Marlins Box Score, March 28, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年10月20日閲覧。

[3] “Rays complete four-player trade with Marlins” (英語). MLB.com (2019年7月31日). 2019年10月20日閲覧。

[4] “Nick Anderson Stats”. Baseball-Reference.com. 2021年7月28日閲覧。

[5] “Minnesota native Nick Anderson looks back at wild 2020 season with Tampa Rays”. KTSP.com (2021年1月18日). 2021年7月28日閲覧。

[6] Anthony Castrovince (2020年12月10日). “Here is the star-studded 2020 All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。

[#1-7] ttps://www.mlbtraderumors.com/2021/03/nick-anderson-suffers-partial-tear-of-elbow-ligament.html

[8] “Nick Anderson Clears Waivers, Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月11日閲覧。

[:0-9] “Braves To Sign Nick Anderson” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年11月12日閲覧。

[10] “Braves' Nick Anderson: Makes Opening Day roster” (英語). cbssports.com. 2023年11月18日閲覧。

[11] “Braves' Nick Anderson: Lands on 60-day IL” (英語). cbssports.com. 2023年11月18日閲覧。

[12] “Royals Acquire Nick Anderson”. MLB Trade Rumors. (2023年11月17日) 2023年11月18日閲覧。

[13] 2019年　テキサス・レンジャース戦で計測

[14] 「2019プレーオフ選手名鑑タンパベイ・レイズ」『隔月刊スラッガー』2019年11月号日本スポーツ企画出版社 52頁

[15] “All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。

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表話編歴カンザスシティ・ロイヤルズロースター
投手	63 ニック・アンダーソン 62 ジョナサン・ボウラン（英語版） 59 ジェイク・ブレンツ（故障者リスト） 50 クリス・ブビック（故障者リスト） 64 スティーブン・クルーズ（英語版） 21 タイラー・ダフィー 43 カルロス・ヘルナンデス（故障者リスト） 36 ウィル・クライン（英語版） 67 セス・ルーゴ 24 ジョーダン・ライルズ（制限リスト） 41 ダニエル・リンチ4世 48 アレク・マーシュ（英語版）（故障者リスト） 66 ジェームズ・マッカーサー（英語版） 58 ジョン・マクミロン（英語版） 55 コール・レイガンズ 65 マット・サウアー（英語版） 46 ジョン・シュライバー 60 コリン・セルビー（英語版） 51 ブレイディ・シンガー 31 ウィル・スミス 35 クリス・ストラットン 38 ジョシュ・テイラー（故障者リスト） 69 アンソニー・ベネジアーノ（英語版） 52 マイケル・ワカ 30 カイル・ライト（故障者リスト） 61 アンヘル・ゼルパ（英語版）
捕手	34 フレディ・ファーミン 14 オースティン・ノラ 13 サルバドール・ペレス
内野手	26 アダム・フレイジャー 11 マイケル・ガルシア 2 ギャレット・ハンプソン 12 ニック・ロフティン（英語版） 19 マイケル・マッシー 9 ビニー・パスカンティーノ 32 ニック・プラット 7 ボビー・ウィット・ジュニア
外野手	44 ダイロン・ブランコ（英語版） 27 タイラー・ジェントリー（英語版） 28 カイル・イズベル 1 MJ・メレンデス 11 ハンター・レンフロー 17 ネルソン・ベラスケス 6 ドリュー・ウォーターズ
監督・コーチ	33 マット・クアトラーロ（監督） 26 ポール・フーバー（ベンチコーチ） 31 アレク・ザムウォルト（英語版）（打撃コーチ） 77 ケオニ・デレン（英語版）（打撃コーチ補佐） -- ジョー・ディロン（打撃コーチ補佐） 85 ブライアン・スウィーニー（投手コーチ） 84 ザック・ボーブ（投手コーチ補佐） 39 デーモン・ホリンズ（一塁コーチ） 25 バンス・ウィルソン（英語版）（三塁コーチ） 57 ミッチ・ステッター（英語版）（ブルペンコーチ） 68 ホセ・アルガシル（英語版）（内野守備コーチ） 18 ラスティ・クーンツ（コーチ） -- アラン・デサンミゲル（ストラテジスト兼ブルペン捕手） 70 パーカー・モーリン（英語版）（戦略コーチ兼ブルペン捕手） 80 ライアン・エイグスティ（ブルペン捕手） -- ビル・デュプリシア（リプレイ・コーディネイター）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年4月30日更新