ボビー・ウィット・ジュニア
カンザスシティ・ロイヤルズ #7 | |
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2023年5月30日 | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テキサス州タラント郡コリービル |
生年月日 | 2000年6月14日(24歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 200 lb =約90.7 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 遊撃手 |
プロ入り | 2019年 MLBドラフト1巡目 |
初出場 | 2022年4月7日 |
年俸 | $2,707,070(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | アメリカ合衆国 |
WBC | 2023年 |
この表について
|
獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
アメリカ合衆国 | ||
ワールド・ベースボール・クラシック | ||
銀 | 2023 |
ボビー・ウィット・ジュニア(英語: Bobby Witt Jr., 本名:ロバート・アンドリュー・ウィット・ジュニア(Robert Andrew Witt Jr., 2000年6月14日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州タラント郡コリービル出身のプロ野球選手(遊撃手)。右投右打。MLBのカンザスシティ・ロイヤルズ所属。
経歴
[編集]2019年のMLBドラフト1巡目(全体2位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されプロ入り[2]。契約金は779万ドル[3]。傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ロイヤルズでプロデビューし、37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、9盗塁の成績を記録した。
2020年はCOVID-19の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり[4]、公式戦への出場はなかった。
2021年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズで開幕を迎えた。シーズン途中にAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ昇格。オールスター・フューチャーズゲームにも選出された。最終的に2チーム合計で124試合に出場して打率.290、33本塁打、97打点、29盗塁の成績を記録した。オフにはベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞を受賞した[5]。
2022年4月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、開幕戦となった同日のクリーブランド・ガーディアンズ戦でメジャーデビューを果たした[6]。オフの11月14日、最優秀新人選手賞(新人王)の投票で第4位に選出された[注 1][7]。
2023年はシーズン開幕前の2月10日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された[8]。9月30日のニューヨーク・ヤンキース戦の7回表に30号本塁打を記録し。自身初さらには球団史上初となる「30-30」(30本塁打&30盗塁)を達成。同年のMLBでは4人目(ロナルド・アクーニャ・ジュニア、フリオ・ロドリゲス、フランシスコ・リンドーア)の達成となった[9]。
2024年2月5日、ロイヤルズと球団史上最大となる11年総額2億8770万ドル(約429億円)の契約を結んだ[10]。9月17日のデトロイト・タイガース戦の初回に盗塁を記録して30盗塁に達し、2年連続となる「30-30」を達成した[11]。同年のMLBでは3人目(大谷翔平、ホセ・ラミレス)の達成となった。遊撃手で複数回「30-30」を達成したのは史上初[11]。最終的にリーグ最多の211安打、同3位のOPS.977を記録した。また打率.332で自身初の首位打者を獲得した。11月3日に自身初となるゴールドグラブ賞を受賞、[12]11月12日にはシルバースラッガー賞を受賞しさらに11月14日には遊撃手としてオールMLBのファーストチームに選出された。
選手としての特徴
[編集]5ツールプレイヤーの資質を持ち、将来像にトレバー・ストーリーを挙げる声も多い[13]。
家族
[編集]同名である父親のボビー・ウィットもテキサス・レンジャーズなどに所属した元プロ野球選手(投手)であり、MLBで通算142勝を記録している。
また姉が3人おり[14]、(そのうち2人の夫である)義理の兄のザック・ニール、コーディ・トーマスもプロ野球選手である[15][16]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2022 | KC | 150 | 632 | 591 | 82 | 150 | 31 | 6 | 20 | 253 | 80 | 30 | 7 | 0 | 5 | 30 | 2 | 6 | 135 | 12 | .254 | .294 | .428 | .722 |
2023 | 158 | 694 | 641 | 97 | 177 | 28 | 11 | 30 | 317 | 96 | 49 | 15 | 1 | 8 | 40 | 1 | 4 | 121 | 11 | .276 | .319 | .495 | .814 | |
2024 | 161 | 709 | 636 | 125 | 211 | 45 | 11 | 32 | 374 | 109 | 31 | 12 | 0 | 8 | 57 | 9 | 8 | 106 | 4 | .332 | .389 | .588 | .977 | |
MLB:3年 | 469 | 2035 | 1868 | 304 | 538 | 104 | 28 | 82 | 944 | 285 | 110 | 34 | 1 | 21 | 127 | 12 | 18 | 362 | 27 | .288 | .336 | .505 | .841 |
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
WBCでの打撃成績
[編集]年 度 |
代 表 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023[17] | アメリカ合衆国 | 5 | 3 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | .667 | 1.000 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
三塁(3B) | 遊撃(SS) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | KC | 55 | 32 | 90 | 3 | 7 | .976 | 98 | 113 | 259 | 16 | 51 | .959 |
2023 | - | 149 | 169 | 344 | 12 | 69 | .977 | ||||||
2024 | - | 160 | 207 | 361 | 15 | 78 | .974 | ||||||
MLB | 55 | 32 | 90 | 3 | 7 | .976 | 407 | 489 | 964 | 43 | 198 | .971 |
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
タイトル
[編集]- 首位打者:1回(2024年)
表彰
[編集]- ゴールドグラブ賞(遊撃手部門):1回(2024年)
- シルバースラッガー賞(遊撃手部門):1回(2024年)
記録
[編集]- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2021年)
- MLB
- 30-30クラブ:2回(2023年、2024年)
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2024年)
- オールMLB ファーストチーム選出:1回(2024年)
背番号
[編集]- 7(2022年 - )
代表歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Bobby Witt Jr. Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年10月3日閲覧。
- ^ Jeffrey Flanagan「Royals take SS Witt Jr. with second overall pick」『MLB.com』(英語)、2019年6月4日。2020年1月19日閲覧。
- ^ Jesse Newell, Sam McDowell「Bobby Witt Jr., No. 2 overall pick in MLB Draft, signs with Royals for full slot value」『The Kansas City Star』(英語)、2019年6月12日。2020年1月19日閲覧。
- ^ 「2020 Minor League Baseball Season Shelved」『MiLB.com』(英語)、2020年6月30日。2020年7月1日閲覧。
- ^ Bill Mitchell「Bobby Witt Jr.: Royals 2021 Minor League Player Of The Year」『Baseball America』(英語)、2021年10月7日。2022年4月8日閲覧。
- ^ 「Bobby Witt Jr. records first hit in MLB debut」『MLB.com』2022年4月7日。2022年4月8日閲覧。
- ^ 「Mariners outfielder Julio Rodriguez wins AL Jackie Robinson Rookie of the Year」『BBWAA – Baseball Writers' Association of America』(英語)、2022年11月14日。2022年11月15日閲覧。
- ^ 「USA Baseball Announces 2023 World Baseball Classic Roster」『USA Baseball: Home』(英語)、2023年2月10日。2023年6月6日閲覧。
- ^ 「ロイヤルズ・ウィットJr.が30号アーチ 球団初の「30-30」を達成」『MLB日本語公式サイト』2023年9月30日。2024年9月21日閲覧。
- ^ 「ロイヤルズが23歳のウィットと球団史上最高11年429億円で契約延長へ 最大14年561億円に」『スポーツニッポン』2024年2月6日。2024年9月21日閲覧。
- ^ a b 「ロイヤルズ・ウィットが「30-30」遊撃手の複数回達成は史上初!キャリア3年目の24歳が偉業」『スポーツニッポン』2024年9月18日。2024年9月21日閲覧。
- ^ “タイガース3連勝 ロイヤルズ・ウィットは2年連続「30-30」達成”. MLB.JP | MLB日本語公式サイト (2024年9月18日). 2024年11月5日閲覧。
- ^ 「2019新人ドラフト総括 2019年ドラフト1〜2巡目指名選手リスト」『隔月刊スラッガー』2019年9月号 日本スポーツ企画出版社 68頁
- ^ 「「ショウヘイ、7分しか経ってないよ!」アイアトン通訳が大谷翔平にツッコんだ…日本人記者が見た“通訳の気遣い”「あれっ? ショウヘイどこ?」」『Number Web』2024年7月20日。2024年7月20日閲覧。
- ^ 「西武の新外国人右腕、家族がすごかった!義父は世界一投手、義弟は…」『Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2019年3月18日。2020年1月19日閲覧。
- ^ 「オリックス、大型の左打ち外野手、コディ・トーマス獲得へ」『野球の記録で話したい』2023年12月27日。2024年7月15日閲覧。
- ^ 2023 WBC Player Hitting Stats MLB.com 2023年3月25日閲覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Bobby Witt Jr. stats MiLB.com
- Bobby Witt Jr. (@BwittJr) - X(旧Twitter)
- Bobby Witt Jr (@bwitter15) - Instagram