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ノート:帝国主義

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「帝国主義 = 帝政」と誤解させうる紛らわしい記述について

[編集]

『新英和大辞典』(研究社)などを出典としてインペリアリズム(imperialism)の別訳に「帝政(帝制)」があることを載せていますが、「帝政」は出典が「帝国主義」とは別の意味であるとしてわざわざ別項目に分けて記載しているものです。それらを説明もなく単純に並べてしまっているため、まるで「帝国主義」と「帝政」が同じ意味であるかのように誤解させうる紛らわしい記述になってしまっています。これは imperialist の訳である「皇帝支持者」と「帝政主義者」についても同様で、やはり出典では異なる意味とされているものです。最低でも、出典の通りに「帝政」が「帝国主義」とは異なる意味であることが分かるようにしておく必要があるかと思います。

また『Oxford English Dictionary』(OED)を出典とした解説ですが、OEDが本項で扱う「帝国主義」について解説しているのは項番2です。なぜか記事中では「帝政」について解説している項番1だけが記述されています。こちらも、もし項番1の記述を残すのであれば誤解のないような記述に変更する必要があると思います。

そもそも、帝国主義の項目で帝国主義とは直接関係のない「imperialism の他の訳」についてまで記述する必要があるのでしょうか? これは「手紙はレターである。レターには文学や学識という訳もある」「銀行はbankであり、bankには土手という訳もある」といったレベルの文章ですので、存続させる特別な理由が無いようでしたら削除するべきだと思っています。--K.Frankie会話2021年3月13日 (土) 01:36 (UTC)[返信]

一応、念のため補足しておきます。

impeliarism の訳としての「帝政,帝制」が「帝国主義」とは異なる意味だというのは、少なくとも研究社『新英和大辞典』『新英和中辞典』、小学館『ランダムハウス英和大辞典』『プログレッシブ英和中辞典』、大修館『ジーニアス英和大辞典』での共通見解です。これらの英和辞典が「帝国主義」と同義語として挙げているのは「領土拡張主義、侵略主義、開発途上国[弱小国]支配(政策)」です。

帝政(帝制)の意味は「帝王や皇帝による政治、またはそのような政治体制」です。これらは小学館『日本国語大辞典』、岩波書店『広辞苑』、三省堂『大辞林』『広辞林』『三省堂国語辞典』、講談社『日本語大辞典』、学研『学研国語大辞典』における共通見解です。いずれも上で挙げたOEDの項番1に対応する解説となっており、帝政の意味に項番2(帝国主義)の解説を採用している辞書はみつかりませんでした。

上記の辞書が載せる帝国主義(imperialism)の解説は「(1) 権力や領土拡張を目的とする侵略的政策」「(2) 独占的段階に達した資本主義を指したレーニンの言葉」です。いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞書はみつかりませんでした。

帝国主義については追加で角川『世界史辞典』、旺文社『世界史事典』、弘文堂『社会学辞典』、TBS『ブリタニカ国際大百科事典』、平凡社『世界大百科事典』『マイペディア』も確認ましたが、いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞典・事典はみつかりませんでした。 --K.Frankie会話2021年3月13日 (土) 01:53 (UTC)[返信]

コメント 場合によっては、日本語で「帝国主義」と「帝政」は類義語ないし同義語です。『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』という学術書[1]がある他、学術論文では「帝国主義という観点から帝政ドイツの対中国政策を論じたシュテッカーの先駆的研究」[2]という記述、「二人のナポレオン帝政は,ボナパルテイズム,ナポレオン主義,帝国主義,独裁制などと呼ばれてきた」[3]という記述等があります。当記事に私が追加した論文では、ナポレオン三世のimperialism(インペリアリズム)が「皇帝制」・「皇帝制度」と訳されていたり、ドイツ帝国や「天皇(emperor)」を元首とする大日本帝国が「インペリアリズム」の一例として扱われています[4]
各辞事典についてですが、辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります。例えば異義語辞典や対義語辞典で「帝国主義」と「帝政」が異義語として定義されているなら、当記事に「『~~辞典』では「帝国主義」と「帝政」は異義語として掲載されている」等と記載することに異論ありません。むしろ適切だとさえ考えられます。なお、当記事でOEDにおけるimperialismの第一義を「政府の帝政的制度、皇帝の支配」と和訳している箇所を、今回私は特に変えませんでした。ですが正しい和訳ではないかもしれません。原文は「An imperial system of government; the rule of an emperor」であり、imperialの訳語は「帝国の」「植民地や属国を支配する」等複数あります[5]。よって「政府の帝国的制度」や「政府の植民地支配的制度」等と訳すことも可能と考えられます(これらの和訳ではOEDの第一義とそれ以降の定義が大差無いように見える)。コメント依頼で当記事について意見を募るのが良いかもしれません。--構筐会話2021年3月13日 (土) 09:16 (UTC)[返信]
コメント 構筐さん、こんにちは。辞典類では異なる定義が与えられている「帝国主義」と「帝政」について類義語であると考えておられるようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
  • 「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります。例えば異義語辞典や対義語辞典で「帝国主義」と「帝政」が異義語として定義されているなら、当記事に「『~~辞典』では「帝国主義」と「帝政」は異義語として掲載されている」等と記載することに異論ありません」について
これは順番が逆です。「帝国主義」と「帝政」には複数の辞典類で明確に「異なる定義」が与えられているのですから、類義語辞典や国語辞典で「帝国主義」と「帝政」が類義語とされない限り、類義語として扱うことはできないのです。それらの出典が無い状態で「帝国主義」と「帝政」を類義語であるかのように誤認させうる記述をすることは、Wikipediaでは独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合には、あなたは独自研究を行っている」に該当します。
  • 「原文は「An imperial system of government; the rule of an emperor」であり、imperial の訳語は「帝国の」「植民地や属国を支配する」等複数あります。よって「政府の帝国的制度」や「政府の植民地支配的制度」等と訳すことも可能と考えられます(これらの和訳ではOEDの第一義とそれ以降の定義が大差無いように見える)」について
"the rule of an emperor"(皇帝による支配) と明記されている部分に、その訳は厳しいかと思います。なぜOEDはわざわざ解説を項目1と項目2に分けて説明しているのでしょうか?
  • 『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』について
これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ロシアとは「皇帝統治時代のロシア」を意味する語で、「ロシアの帝国主義」を意味していません。
  • 「帝国主義という観点から帝政ドイツの対中国政策を論じたシュテッカーの先駆的研究」について
これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ドイツとは「ドイツ皇帝統治時代のドイツ」を意味する語で、「ドイツの帝国主義」を意味していません。
  • 「私が追加した論文では、ナポレオン三世のimperialism(インペリアリズム)が「皇帝制」・「皇帝制度」と訳されていた」について
imperialism が皇帝制・皇帝制度など「帝国主義」とは異なる意味の語に訳されることは既に述べられています。imperialism が「帝国主義」とは異なる複数の意味の訳語を持っていることは、それら複数の訳語が類義語であることを意味していません。一つの英単語は異なる複数の意味を持つことがあり、基本的に日本語の単語と一対一には結びつきません。それらは文脈に応じて適切に訳し分けられる必要があります。ある一つの英単語が、ある場所でAと訳され、ある場所でBと訳されているのを読んで、日本語のAとBが同じ意味なのだと結論するのは誤りです。
--K.Frankie会話2021年3月13日 (土) 17:39 (UTC)[返信]
  • 「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります」について
そもそも「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態」とは、それらが「異なる語義(意味)」だということを示しています。これは研究社『新英和大辞典』でもp.7に「品詞別に123と語義を大別し」と明記されていますし、小学館『ランダムハウス英和大辞典』ではより明確に「多義語については、123の数字で語義を区分した」とされています。ちなみに多義語とは「一語で二つ以上の異なる意味を表す語」のことです。辞事典上で第一義・第二義…等と語義が分けられている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することには何の問題もありませんし、むしろ必要なことです。
--K.Frankie会話2021年3月14日 (日) 06:27 (UTC)[返信]
コメント こんにちは。既述の改善は良いと思いますが、imperialism(帝国主義)という語には、K.Frankieさんが書かれたように大別して (1)広大な土地や民族を支配する強国、(2)帝政、という2つの意味があると同時に、構筐さんが書かれたように2つの意味は類義語でもある(たまたま綴りが同じ別の単語、などではない)と思います。語源のインペリウムインペラトルの記事にも書かれているように、元は古代ローマの権限(支配の及ぶ範囲)ですが、他の大国にも使われるようになり、また共和制ローマがいわゆる帝政ローマに変質(漢字圏で中華秩序の「帝国」や「皇帝」と翻訳)、更に後継を任ずる神聖ローマ帝国ドイツ帝国ロシア帝国、ナポレオンなどは純粋に「帝政」と呼ぶのが通常です。漢字圏の翻訳の問題もありますが、単純に別の意味(概念)ではないと思います。--Rabit gti会話2021年3月13日 (土) 12:54 (UTC)[返信]
コメント Rabit gti さん、こんにちは。辞典類で異なる解説が与えられている2つの語について「2つの意味は類義語でもある」「単純に別の意味(概念)ではない」と考えられているようですが、その根拠を教えていただいてもよろしいでしょうか?
その通りです。そして、それらは辞典類が解説する「皇帝が支配する政治体制」のことであって、「帝国主義」としての意味を含んでいません。すなわち「帝政」と「帝国主義」が異なる意味であるという例の一つになっています。実際、君主が皇帝ではない「○○帝国」や「帝国主義」は、論文や専門書などで「帝政」と呼ばれることがない点についてはどうお考えでしょうか?
その両記事を出典を用いて再構成したのが私なのですが、その際に出典として用いた『古代ローマ帝国の研究』において著者の吉村忠典氏は、帝政ではないアメリカにも帝国や帝国主義という言い方は成り立つと例を挙げ、帝政と帝国(帝国主義)を混同することが人々の世界史理解を混乱させてしまっていると嘆いています。そして、そのような誤解が起こっている理由として emperor と empire の語源の類縁性を挙げています。帝政と帝国主義の混同については山本有造編『帝国の研究』でも「研究者以外にまま見られる誤認」だとされており、他に間崎万里氏の『史学』掲載論文や川北稔氏の『歴史学事典12』などでも「帝国主義≠帝政」であることはたびたび指摘されています。ご参考まで。
--K.Frankie会話2021年3月13日 (土) 17:39 (UTC)[返信]
コメント K.Frankieさん、コメントありがとうございます。私は「帝国主義=帝政」とは書いていません。語源を辿ればどちらも古代ローマで、全く別の概念ではない、との意味です。「帝国主義」は古代ローマが(政体とは無関係に)広大な地域や民族を支配した大国であった事に由来し、大英帝国(王政)やレーニンの帝国主義論(共和制も含む)などの用語も生まれ、他方で古代ローマの支配者(や後継者)が後に君主化してエンペラーと呼ばれ更に「皇帝」と訳されたために「帝政」との意味も発生しましたが、古代ローマ(最後までリパブリック)やナポレオン(フランス人民の皇帝)を中華秩序と同じ「皇帝」(王の王との意味)と訳すのが適切か、「元首」ではないか、などの議論がある、との認識です。K.Frankieさんの見解と大差は無いのではないでしょうか。なお何をどこまで「関連 or 絶縁、誤認 or 正しい」とするかは学者や立場次第なので、編集者はそれを議論するのではなく、特筆性に応じて併記すれば良く、現在の記事は(今後とも改善は良いことですが)大筋では妥当かと思っています。--Rabit gti会話2021年3月14日 (日) 05:06 (UTC)[返信]
コメント Rabit gti さん、コメントありがとうございます。要約すれば「それらが異なる意味だと明記した上で記載を続けること(現状維持)で問題ない。記述を削除するほどのことはない」という御意見でしょうか?
  • ちなみに imperialism は多義語(一語で二つ以上の異なる意味を表す語)であって、帝政と訳せる imperialism と帝国主義と訳せる imperialism の「たまたま綴りが同じ別の単語」があるわけではありません。empire と emperor についても、語源や由来を共有する相互に関連した語ではありますが、類義語ではありませんし、概念としては異なるものです。 empire や emperor を帝国や皇帝と訳すことについて議論があることと、「帝政」という日本語を「帝国主義」という日本語の類義語として使用することについて議論があるかどうかは別次元の話題です。「帝政」という日本語と「帝国主義」という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であって、そこに議論があるとは思っていません。
--K.Frankie会話2021年3月14日 (日) 06:27 (UTC)[返信]
返信 (K.Frankie様およびRabit gti様宛) コメントありがとうございます、構筐です。端的に述べると、私はおおむねRabit gti様に賛成です。WP:YESPOVに「ウィキペディアが目指すところは、論争を記述することであり、論争に加わることではありません」とあります。帝国主義について『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』では「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」とされ、『日本大百科全書(ニッポニカ)』では「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」とされています[6]。多義的用法や学説上の異論(または議論)が存在するというこれら事典の内容を当記事に記載することは、方針に従っているでしょう。なお、「『帝政』という日本語と『帝国主義』という日本語が別の概念であることは専門家の共通認識であ」る等と述べている学術資料があれば、それも記事に載せるべきだと考えられます。--構筐会話2021年3月14日 (日) 06:47 (UTC)[返信]
返信 (構筐様宛) 構筐さん、コメントありがとうございます。私もウィキペディアのWP:YESPOVに全く賛成です。したがって、出典のある「理論的には古代から現代にいたるまで多くの学説があり,一致した見解はない」「帝国主義ということばはきわめて多義的に用いられる」といったことは記述されるべきですが、現状で全く出典が示されていない「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語であるかのように誤解させうる記述は独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合」であるので載せるべきではないという考えです。出典に挙げられた『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』と『日本大百科全書(ニッポニカ)』が、「帝国主義」と「帝政」「帝制」「皇帝制」の類義語かどうかという議論の存在性について一言も述べていないことを御確認ください。出典が帝国主義の多義性のなかに「帝政」「帝制」「皇帝制」を含めていないのですから、そこに「帝政」「帝制」「皇帝制」を関連づけるような記述があってはいけません。
したがって、Wikipediaのガイドラインに従うならば「帝政」「帝制」「皇帝制」に関する記述は一旦は全削除が妥当で、「帝政」「帝制」「皇帝制」を帝国主義の類義語だと主張する学術的議論の存在が確認された後、はじめて「Aは「帝政」「帝制」と「帝国主義」は同じ意味の日本語だと主張している」といった形で載せるのがよいかと思います。もちろん、その際にはWP:NPOVの「対立する観点との相対的な勢力差を示す」も考慮する必要があるとは思いますが。--K.Frankie会話2021年3月14日 (日) 08:09 (UTC)[返信]
加えて、WP:NAD「ウィキペディアは辞書ではありません」についても御確認ください。単に imperialism の訳語、用法、派生語、類義語などについて記載したいというのであれば、それはウィクショナリーで扱う内容となります。Wikipediaで扱うのは主題である「帝国主義」に関する百科事典的な知識であって、imperialism に関する言語的な内容ではありません。--K.Frankie会話2021年3月14日 (日) 10:10 (UTC)[返信]
コメント 考えられる妥協案ですが、どうしても何か別訳を載せたいというのであれば、辞典類では別語義とされ論文や専門書でも基本的に「帝国主義」の類義語として使われることのない「帝政」「帝制」を記述するのではなく、出典の辞典類でも公式に類義語とされている「領土拡張主義」「侵略主義」「開発途上国[弱小国]支配(政策)」だけを記述すればよいのではないでしょうか? 記事としての正確性に大きな疑問を生じさせる「帝政」「帝制」や『OED』の項目1を、どうしても載せなければならない理由が何かありますか?
--K.Frankie会話2021年3月14日 (日) 15:42 (UTC)[返信]
コメント コメント依頼から伺いました。こう申し上げてはアレですが根本的には、編集者が学術的記述において妥協したのかそれとも100%最善を尽くしたのかは、jawpにとってはどうでもよいことかと思います。なにせjawpは三大方針を「議論の余地がない」もので覆されないと断定しているくらいですし、編集者(ら)がしっかり話し合って合意した編集でルールに反するよりは、本当にこれで正しいのかと憤懣やるかたない状態でルールを守っている方がまだよろしいわけです。jawpではまずjawpの原則があって、編集も編集者もその傘下にあるということですね。それで「帝国主義」「帝政」「帝制」とかの言葉についてどう記述するかですが、これはもう出典から直接引用するのが最も合理的かなと思われます。出典に「1 帝政. 2 帝国主義; 領土拡張主義…」とか『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』のように書かれてあるのを、別語義と記述しても類義語と記述しても編集者の独自研究になるでしょうから。WP:NADはすみませんが方針、ガイドラインのどちらでもないため脇に置かせていただくとして、辞書は事典と同じくベターな「信頼できる情報源」、つまり概要性に加えてそこそこの専門性も併せ持つ三次資料ということになるかと思います。帝国主義を扱っている「大学で使われる教科書」の類がいくつかあるなら、三次資料を使う理由は弱いでしょうけれど。--202.243.88.30 2021年3月21日 (日) 09:45 (UTC)[返信]
返信 (202.243.88.30様宛) コメントありがとうございます。直接引用は著作権上の量的限界があるとは思いますが、おおよそ賛同します。ウィキペディアでは「その分野の書き下ろし教科書」(大学教科書)と「査読された公表物」(学術論文)の両者が「もっとも信頼できる」とされていますが、学界で両者に同程度な信頼性があるとは考え難い。しかしいずれにせよ、ウィキペディアの執筆基準は学術的真実・事実であるかどうかではなく「『検証可能かどうか』」であり、「記事には、信頼できる情報源が公表・出版している内容だけを書くべきです」(WP:V)。
なお「ウィキペディアではログインすることを推奨しています」ので、今後は登録したアカウントでご活動ください。
返信 (K.Frankie様宛) コメントありがとうございます。辞書を出典とする記述についてですが、出典付き記述は原則として除去できません(WP:NPOV)。ただし、「政党や宗教団体のウェブサイトや出版物」等に基づく記述を除去することはWP:RSの順守だと考えられます。補足すると、事典はWP:RSで「ウィキペディアの目的には信頼できる情報源」とされています。また、事典と辞書は「必ずしも厳密には区分されずに,西洋でも…事典でありながらdictionaryと称するものも多い」[7]とされており、論文等の学術資料では「辞事典」と包括的に言うこともあります[8]。そのため、辞書は三次資料に該当すると言えます。「Wikipedia:井戸端/subj/一次資料と二次資料」・「Wikipedia:井戸端/subj/コトバンクについて」等でも、辞書を三次資料とするコメントがあります。ウィキペディアでは非専門家やジャーナリストの執筆した新聞記事・ニュース類が出典として多数利用されていますが、辞事典は最低でもそれらより「信頼できる情報源」でしょう。
また当記事へ加筆できそうな「帝国主義」と「帝政」の関連としては、まず先日私が直接引用した学術書および学術論文がありますが、他の草案として以下も挙げます。「」内は直接引用です。
  • 『ブリタニカ国際大百科事典』では、帝国主義について「語源的には、十九世紀中頃のフランスで、ナポレオン一世と同三世の専制皇帝政治と、その対外膨脹行動をさして用いられたのが始り」とされている。(出典:石川, 一雄 著「帝国主義」、フランク・B・ギブニー(編) 編『ブリタニカ国際大百科事典』 13巻(第2版改訂)、TBSブリタニカ、1993年、573頁。 
  • 『世界大百科事典』によれば、現代の政治・経済用語として「帝国主義」という概念が定着したのは19世紀後半以降だが、現代的な諸現象はこの概念の歴史的意味を鏡として映し出されてきた。「帝国主義の起源は古代ローマのインペリウムにさかのぼる.ここでは共和政ローマから帝政への体制の転換と帝国の形成との関連が,後世の人々に強く意識されている」という。すなわち古代ローマでは「インペリウム」の意味が、かつての共和政の法的命令から、他民族支配や軍事力と富に頼った支配形態へと移り変わった。「このような統治構造の変質が,のちの人々の帝国主義に対するイメージの一つの原型となった」とされている。
    帝国主義概念には第二の含意もあり、それは「絶対王政期の重商主義帝国の戦争政策と国内の専制的な統治構造」の歴史から生まれた。「近代の人々が継承した帝国という言葉は,絶対君主制の富と権力を称賛し,その版図を示したものであった」とされる。こうした帝国への批判が、19世紀以降の新現象を扱う枠組みとなっていった。(出典:中村, 研一 著「帝国主義」、下中直人(編) 編『世界大百科事典』 19巻(改訂新版)、TBSブリタニカ、2009年、42頁。ISBN 9784582034004 )--構筐会話2021年3月27日 (土) 14:26 (UTC)[返信]
返信 (202.243.88.30様宛) 202.243.88.30さん、コメントありがとうございます。要検証範囲を全語義の引用で置換する方針に賛同いたします。ただ一点指摘しておきますと、「別語義と記述しても類義語と記述しても編集者の独自研究になる」と思われているようですが、すでに述べられているとおり別語義であることは出典において明示的に示されていることですので、その通りに記述することは独自研究にはあたりません。--K.Frankie会話2021年3月27日 (土) 17:25 (UTC)[返信]
返信 (構筐様宛) 構筐さん、コメントありがとうございます。Wikipedia のWP:NPVでは「その一文や一節をより中立的な言い回しに書き改められないか、試してみてください」とされています。私の行った編集は、まさにこれに該当します。追加された記述は既に指定されていた出典に基づいたものであり、元の編集者の誤読や不十分な記述により出典の意図が正しく伝わっていなかったものを出典の意に沿った内容に改善したものです。WP:NPVでは加えて「読者に誤った情報を伝えたり誤解を招いたりするおそれがあり、なおかつその部分を書き換える方法では対応できないと信じるに足る妥当な理由がある場合」には出典付きの記述であっても除去することができるとしています。また、WP:NORにおいても「たとえ十分に出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合には、あなたは独自研究を行っている」とされており、そのような記述を改善・除去することは「独自研究は載せない」の遵守に相当します。WP:NORは、独自研究ではないことを示す唯一の方法を「その記事の主題に直接関連のある情報を提供している信頼できる資料を参考文献として記し、その資料に記された内容に忠実に記述すること」と解説しています。通常、辞典類には「この辞典の使い方」のようなページがあり、辞典類の記述は辞典類が示したルールに従って読まれなければなりません。そのルールを無視して辞典類を利用した場合、たとえ出典が明記されていたとしてもそれらは独自研究であり除去の対象となりえます。
  • 「先日私が直接引用した学術書および学術論文」について
構筐さんが先日引用されました学術書および学術論文を「帝国主義=帝政」と解釈することについては誤読でしかないことを既に指摘させていただいております。それらの出典に忠実な内容を記述することについては何も問題ありません。
  • 『ブリタニカ国際大百科事典』『世界大百科事典』について
それらの出典が主張する内容を正しく理解したうえで出典に基づいた適切な記述が行われることこそ私の求めるところであります。どちらも帝国主義を帝国や帝政から派生した概念として扱っており、帝政とは異なる概念として区別していることを御確認ください。--K.Frankie会話2021年3月27日 (土) 17:25 (UTC)[返信]

コメント 既に1週間以上が経過しましたが他に意見もないようですので議論をクローズして編集に移ります。--K.Frankie会話2021年4月11日 (日) 15:16 (UTC)[返信]

返信 (K.Frankie様宛) 単に<帝国主義≠帝政>という情報、またはそのように解釈できる情報を記事に掲載することは、WP:NPVWP:SYNを順守していません。改めて申し上げますが、<帝政(帝国主義とは異なるもの)><帝国主義者は皇帝支持者でも帝政主義者でもなく…>といった情報、または<「帝国主義=帝政」という解釈を防ぐ記述>を掲載なさりたいなら、出典から記事へ直接引用する手法が上手くルールに即していると考えられます。「出典において明示的に示されていること」が直接記事に掲載されていれば、議論や誤解の余地も減るでしょう。例えば、K.Frankie様が挙げられた『古代ローマ帝国の研究』・『帝国の研究』・『史学』・『歴史学事典12』等からの直接引用です。
私は率直に言って、帝国主義に関し自分は誤読をしていないと考えています。しかし編集者達の見解や正読は根本的には、記事内容がルール順守しているかどうか自体と関係ありません(先の一連のコメントや各ルール通り)。私がコメント依頼を提案し、また直接引用を支持している理由の一端はそれです。
なお、私は「帝国主義=帝政」等という解釈は述べておりません。この点はRabit gti様と同様です。ただ私は「場合によっては、日本語で『帝国主義』と『帝政』は類義語ないし同義語です」とは述べました。言い換えれば、「帝国主義」と「帝政」がほぼ同等な場合がある(一方で別物・異義語な場合もある)ということです。同義語とは「意味が同じか、非常に近い語。同意語、類義語ともいう。いかなる文脈で交換しても、文意も文の自然さも変わらないものを完全な同義語というが、そういう同義語はほとんど存在しない」[9]とされています。同義語の関係を記号で表すなら、「=」(等しい)より「」(ほぼ等しい)に近いでしょう。
いずれにせよ、ウィキペディアで肝心なのはルールを順守している記事です。そして直接引用をするなら、記事に<帝国主義≠帝政><帝政(帝国主義でない)>または<帝国主義=帝政><帝政(帝国主義)>等と掲載できるのは出典にそう記述されている場合だけです。なお追加の草案・参考として、以下に直接引用します。
シーザー精神(帝国主義)を殺すに価するのかどうか,帝政(帝国主義)対共和制(理想的政治思想)つまり,「シーザーの肉体と精神」と「ブルータスの私情と理想的政治思想」という対立関係で以下,筋をおりて考えてみよう。
(出典:「シーザー試論 」88頁(3頁))
帝国主義者(imperialist)は、天皇主義者であり、皇帝支持者であり、帝政主義者である。
(出典:『水平運動史研究:民族差別批判』259頁)
--構筐会話2021年5月17日 (月) 14:53 (UTC)[返信]
こんにちは、33メルメルと申します。デーモンスルタン魔皇)やスルタン皇帝)や皇帝等についてどう掲載することが正しいのか考えている最中に、こちらのページに出会って以前から色々と検討しておりました。「帝国主義」記事に加筆した内容ですが、漢字の「」には「宇宙の最高の神」、「最大最高の神靈上帝」、「天下を治めるきみ」といった意味がございます。「帝国主義」という概念で「帝」という漢字を使っておいて、"「帝国主義」は帝(政)や君主(制)や神話的・宗教的・伝統的統治(者)とは異なる、関係ない"、等と述べることは、かなり無理があるのではないでしょうか。"「帝国主義」と帝政等は、常に「=」関係であるわけではないが類義関係と呼べる程度には繋がっており、「=」関係として使われるケースもある"、程度かと思います。人文社会科学における皇帝・王の中の王の概念を踏まえた上で、「イスラム帝国主義」や「キリスト教帝国主義[10][11]などといった学術用語自体が、"帝"国主義と"帝"的概念(至上神的・天帝的概念)の密接な関連を明示しているのではないでしょうか。たとえば「皇帝#神話・宗教・伝統の皇帝」とその学術的出典がありますし、『日本大百科全書』にも選民思想は「もっとも代表的なものがユダヤ教における選民思想である」とされ、「こうした選民思想は、キリスト教の終末論にも受け継がれ」、「帝国主義華やかなりし時代に、キリスト教徒たる白人は野蛮・未開の植民地人を文明化させる使命がある、として唱えられた「白人の責務」という思想も選民思想の一種である」[12]と。
キリスト教徒や白人の植民地主義と多少関連することですが、「オガデン戦争を巡る国際関係史」という法学博士論文を読むと、エチオピア革命では「反皇帝」と「反帝国主義」が同一(混在?)的であるようです。ちょっとまとめ的な草案を書いてみました。
  • 1974年のエチオピア革命では、「反皇帝」・「反皇帝政府」の立場を取る軍事組織デルグ(「委員会」の意〔p=102〕)がハイレセラシエ皇帝を失脚させ〔p=106〕、「反帝国主義」を宣言した〔p=113〕。デルグの宣言は「エチオピアから封建主義、官僚的資本主義及び帝国主義を完全に取り除き、反封建主義と反帝国主義の勢力を結集させて、堅固な基盤の上に新たなエチオピア人民民主共和国を建設し、社会主義への意向の道を切り開く」という内容だった(ただし急速な改革だったため、地方や農村から強く反発された〔p=113〕)。その後、エチオピアの革命政権は「アメリカとかつての皇帝政権を帝国主義と重ね合わせていた」のであり、社会主義化していった〔p=131〕。
念のため申し上げますが、私の意見はRabit gtiさんや構筐さんと似ているものでして、どんな場面でも「帝国主義=帝政」である等とは述べておりません。「帝国主義=帝政」のケースも「帝国主義≠帝政」のケースも、両方あるのだろうなと判断しております。そして後者のケースを直接明記している出典はおそらく、K.Frankieさんが主張なさっているよりもかなり少ないのではないかということです。--33メルメル会話2021年6月19日 (土) 15:03 (UTC)[返信]

「帝国主義=皇帝制」の場合と「帝国主義≠皇帝制」の場合について

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インペリアリズム(imperialism)をどう訳すかとは多少異なる日本語の用法の問題として、「帝国主義」の四文字を「(皇)帝政」や「(皇)帝制」と同義、類義に扱っている学術論文や学術的資料は複数あるようです。それらの端的な例は「シーザー試論」や『水平運動史研究』や「オガデン戦争を巡る国際関係史」であるかと思います。学術論文や漢字辞典の中で、「帝」という漢字概念が超越的君主と定義されていることも注意する必要がありますね。それでいて、中西治が挙げたような「広域支配主義」をインペリアリズムの訳語にすると、「帝」は関わってこないわけです。

学問的な広い共通認識がさも「帝国主義=帝政」であるかのように、あるいは「帝国主義≠帝政」であるかのように誤解させうる紛らわしい記述が、人文科学や社会科学の資料には多いと言って良さそうです。これは結局、理学――自然科学や数学――のような実験データと計算で裏打ちされた共通基盤を欠く曖昧さから起きていて、良く言えば文系学問は融通が利くということではないかなと思われます。--183.180.80.145 2021年11月22日 (月) 09:46 (UTC)[返信]

2024/05/11時点の注釈2は引用ではなく盗用では?

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ブリタニカという百科事典から、同じ百科事典に内容を移そうというならかなり気を使わないといけない、それが無料公開のものであっても。それが、有料サービスのものならさらにまずい。 他にも何かの書籍の内容が引用と称して注釈に記されてますが、引用の要件を全くといっていいほどに満たしてません。「出典基にこう書いてある」と注釈で示すのはまったくもって間違っており、それは盗用、転載です。

注釈2が特に問題なのは、相手が百科事典である事もそうなんですが、その注釈がついてる本文がほぼ、引用元とされてるものと一致している事です。これも引用と言う気なのでしょうか?半端にほんの少しだけ改変されてる分更に悪質なのですが、これは。いちいち調べる気にもなりませんが、この記事全体大丈夫なんですかね?転載と盗用まみれの可能性ありませんか?原典を見ないとほぼ転記で成り立っていたなどと気づけないところをわざわざ注釈で出典元の文章を全部転記するなんて事をする人がいたおかげで盗用だと気付けたわけですが、この箇所は。--田村悠会話2024年5月10日 (金) 21:36 (UTC)[返信]

外野で見ているものの意見ですが…
「ブリタニカという百科事典から、同じ百科事典に内容を移そうというならかなり気を使わないといけない、それが無料公開のものであっても。それが、有料サービスのものならさらにまずい。」
これはなぜですか?規則ではないですし、マナーなんでしょうか?
「他にも何かの書籍の内容が引用と称して注釈に記されてますが、引用の要件を全くといっていいほどに満たしてません。」
2024/05/10, oldid=100302524の「「帝国主義」(imperialism)という…帝国主義的傾向がある」の箇所にはsfnできちんと出典が示されています。少なくとも注2、注3、注5は問題がないように見えます。
「注釈2が特に問題なのは、相手が百科事典である事もそうなんですが、その注釈がついてる本文がほぼ、引用元とされてるものと一致している事です。これも引用と言う気なのでしょうか?」
むしろ一致していなければなりません。引用文を決して改変してはなりません。無論、漢数字や約物を除いてですが。--デザート会話2024年8月25日 (日) 09:30 (UTC)[返信]
ほんとうは書き直すべきなのですが、とりあえず引用を明確にして、注釈をなくしました[13]。--Lmkjgmo会話2024年9月24日 (火) 02:32 (UTC)[返信]