パオロ・バンケロ
2021年のバンケロ | |
オーランド・マジック No.5 | |
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ポジション | PF |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
国籍 |
アメリカ合衆国 イタリア |
生年月日 | 2002年11月12日(22歳) |
出身地 |
アメリカ合衆国 ワシントン州シアトル |
身長 | 208cm (6 ft 10 in) |
体重 | 113kg (249 lb) |
シューズ | ジョーダン・ブランド[1] |
キャリア情報 | |
高校 | オディア高等学校 |
大学 | デューク大学 |
NBAドラフト | 2022年 / 1巡目 / 全体1位[1] |
オーランド・マジックから指名 | |
プロ選手期間 | 2022年–現在 |
経歴 | |
2022– | オーランド・マジック |
受賞歴 | |
| |
Stats Basketball-Reference.com | |
代表歴 | |
キャップ | アメリカ合衆国 |
パオロ・ナポレオン・ジェームズ・バンケロ(Paolo Napoleon James Banchero, 2002年11月12日 - )は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のプロバスケットボール選手。NBAのオーランド・マジックに所属している。ポジションはパワーフォワード。
経歴
[編集]ハイスクール
[編集]オディア高等学校に進学し、バスケと並行してアメリカンフットボールもプレーした。1年目のシーズンは平均14.1得点・10.2リバウンドを記録した。2年目のシーズンは平均18.2得点・10.3リバウンド・4.2アシストを記録してチームを州大会優勝に導き、MVPを受賞した[2]。
3年目のシーズンは平均22.6得点・11.0リバウンド・3.7アシスト・1.6ブロックを記録し、ワシントン州のゲータレード年間最優秀選手賞を受賞した[3]。
リクルート
[編集]所属する2021年のクラスで最大級の評価を受け、ESPNなどの主要3サイトから5つ星評価され、NCAAの多くの強豪からオファーを受けた。両親の母校であるワシントン大学への進学が予想されていたが、2020年8月にデューク大学への進学を決断した[4][5]。
氏名 | 出身 | 高校 / 大学 | 身長 | 体重 | コミット日 | |
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パオロ・バンケロ PF |
シアトル | オディア高等学校 (WA) | 6 ft 9 in (2.06 m) | 235 lb (107 kg) | 2020年8月20日 | |
リクルート スターレーティング: Scout: N/A Rivals: 247Sports: ESPN: ESPNグレード: 97 | ||||||
全リクルート順位: Rivals: 2 247Sports: 2 ESPN: 3 | ||||||
出典:
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カレッジ
[編集]1年目の2021-22シーズンからエースとして活躍し、平均17.8得点・7.2リバウンド・3.8アシストを記録。ACCの新人王を受賞し、NCAAオールアメリカンのコンセンサスセカンドチームに選出された[6]。また、NCAAトーナメントでもファイナル・フォーまで進出した[7]。シーズン終了後に2022年のNBAドラフトへアーリーエントリーした[8]。
オーランド・マジック
[編集]2022年6月23日に行われたNBAドラフトにて1巡目全体1位でオーランド・マジックから指名され[9]、7月1日にマジックとの契約に合意した[10]。なお、デューク大学出身の選手がドラフト全体1位指名されたのは、2019年のザイオン・ウィリアムソン以来史上5人目であった[11]。
2022-23シーズン、開幕戦となった10月15日のデトロイト・ピストンズ戦でNBAデビューし、27得点、9リバウンド、5アシスト、2ブロックを記録したが、チームは109-113で敗れた。なお、NBAデビュー戦で25得点、5リバウンド、5アシスト以上を記録したのは、2003年のレブロン・ジェームズ以来約19年ぶりであった[12]。11月5日のサクラメント・キングス戦では33得点、16リバウンドを記録したが、チームは123-126で惜敗した。なお、ティーンエイジャーが1試合で30得点、15リバウンド以上を記録したのは、レブロン・ジェームズに次いでNBA史上2人目であった[13]。このシーズン、バンケロはシーズン平均20.0得点、6.9リバウンド、3.7アシストを記録し、NBA新人王に選出されるとともにNBAオールルーキーファーストチームにも選出された[14][15]。
2023-24シーズン、2023年11月2日のユタ・ジャズ戦で決勝点となるレイアップを含む30得点を記録し、チームは115-113で辛勝した[16]。2日後のロサンゼルス・レイカーズ戦では25得点、7リバウンド、10アシストを記録し、チームは120-101で勝利した[17]。12月6日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で42得点を記録したが、チームは111-121で敗れた[18]。2024年1月3日のサクラメント・キングス戦で当時キャリアハイとなる43得点を記録したが、チームはダブルオーバータイムの末に135-138で惜敗した[19]。3日後のデンバー・ナゲッツ戦では自身初のトリプル・ダブルとなる30得点、10リバウンド、11アシスト、3スティールを記録し、チームは122-120で辛勝した[20]。2月1日に自身初となるNBAオールスターに選出された[21]。同月24日のデトロイト・ピストンズ戦で決勝点となるジャンプショットを含む15得点を記録し、チームは112-109で辛勝した[22]。
このシーズン、チームはイースタンカンファレンス5位でプレーオフに進出し、バンケロ自身初となるプレーオフとなった。クリーブランド・キャバリアーズとの第1回戦の第1戦でプレーオフデビューを果たし、24得点、7リバウンド、5アシストを記録したが、その反面に9ターンオーバーを記録し、チームは83-97で敗れた[23]。第3戦では31得点、14リバウンドを記録し、チームは121-83で勝利した[24]。第5戦でプレーオフキャリアハイとなる39得点を含む8リバウンド、4アシストを記録したが、チームは103-104で惜敗した[25]。第7戦でプレーオフキャリアハイとなる16リバウンド、3スティールを含む38得点、2アシスト、1ブロックを記録したが、チームは94-106で敗れ、第7戦の末にキャバリアーズに敗れた[26]。
2024-25シーズン、10月23日のシーズン開幕戦となるマイアミ・ヒート戦で33得点、11リバウンドを記録し、チームは116-97で勝利した。なお、マジックの選手がシーズン開幕戦で30得点、10リバウンド以上を記録したのは、シャキール・オニール、トレイシー・マグレディに次いでフランチャイズ史上3人目であった[27]。同月28日のインディアナ・ペイサーズ戦でキャリアハイを更新する50得点を含む13リバウンド、9アシスト、2ブロックを記録し、チームは119-115で辛勝した[28]。
代表歴
[編集]イタリア系アメリカ人であるため、アメリカ合衆国代表に加えてイタリア代表としてプレーする資格も持つ。2022年のユーロバスケットではイタリア代表の予備登録選手に選出されたが、試合への出場はなかった[29]。
2023年のFIBAバスケットボール・ワールドカップではアメリカ合衆国代表で出場した。
家族
[編集]母のロンダはWNBAでプレーした元プロバスケットボール選手である[30]。
父のマリオはイタリア系アメリカ人で、自身も2020年2月にイタリア国籍を取得している[31][32]。
人物
[編集]大学時代の2021年11月14日にチームメイトが飲酒運転で逮捕された。この時車に同乗していたため、幇助にあたるとして起訴された[33]。
NFL選手のパトリック・マホームズと容姿が似ている。2022年5月8日に行われたマイアミグランプリの観戦に訪れた際にはSky Sportsのマーティン・ブランドルにマホームズと誤認され、インタビューを受けた[34]。
多汗症であり、1試合で体重が約3kg減少する。このため大学時代は試合終盤によく足をつっていたが、医師から処方された特別な飲料を使うことで対処した[35]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
NBA
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022–23 | ORL | 72 | 72 | 33.8 | .427 | .298 | .738 | 6.9 | 3.7 | .8 | .5 | 20.0 |
2023–24 | 80 | 80 | 35.0 | .455 | .339 | .725 | 6.9 | 5.4 | .9 | .6 | 22.6 | |
通算 | 152 | 152 | 34.4 | .442 | .321 | .731 | 6.9 | 4.6 | .9 | .6 | 21.3 | |
オールスター | 1 | 0 | 18.9 | .333 | .000 | — | 9.0 | 5.0 | .0 | .0 | 6.0 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | ORL | 7 | 7 | 37.5 | .456 | .400 | .755 | 8.6 | 4.0 | 1.1 | .6 | 27.0 |
通算 | 7 | 7 | 37.5 | .456 | .400 | .755 | 8.6 | 4.0 | 1.1 | .6 | 27.0 |
カレッジ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021–22 | デューク | 39 | 39 | 33.0 | .478 | .338 | .729 | 7.8 | 3.2 | 1.1 | .9 | 17.2 |
脚注
[編集]- ^ “Magic rookie Paolo Banchero signs with Jordan Brand” (英語). ESPN.com (2022年10月17日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “2018-19 MaxPreps Boys Basketball Sophomore All-American Team - MaxPreps”. www.maxpreps.com. 2021年8月9日閲覧。
- ^ “O’Dea’s Paolo Banchero named Gatorade player of the year for Washington” (英語). The Seattle Times (2020年3月26日). 2021年8月9日閲覧。
- ^ “Duke, Kentucky and UNC are recruiting Paolo Banchero, but family ties to Washington make his choice tough” (英語). CBSSports.com. 2021年8月9日閲覧。
- ^ “No. 3 prospect Banchero commits to Blue Devils” (英語). ESPN.com (2020年8月21日). 2021年8月9日閲覧。
- ^ “Paolo Banchero named ACC Freshman of the Year”. 247sports.com. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “Duke Tops Arkansas to Advance to First Final Four Since 2015 | Sports Illustrated”. www.si.com. 2022年6月27日閲覧。
- ^ “Potential No. 1 pick Paolo Banchero declares for NBA Draft” (英語). www.nba.com. 2022年6月27日閲覧。
- ^ Savage, Dan (June 23, 2022). “Oh, Paolo! Magic Select Banchero with First Overall Pick in 2022 NBA Draft”. nba.com. July 10, 2022閲覧。
- ^ “Orlando Magic Sign Paolo Banchero” (英語). www.nba.com. 2022年7月2日閲覧。
- ^ “Paolo Banchero makes history as Duke's fifth No. 1 draft pick | Fox Sports”. amp.foxsports.com. 2022年7月2日閲覧。
- ^ Villas, Rexwell (2022年10月20日). “Paolo Banchero's Epic Debut Matches Rare LeBron James Rookie Feat” (英語). ClutchPoints. 2023年4月10日閲覧。
- ^ Yapkowitz, David (2022年11月6日). “Paolo Bancheros Latest Feat Only Ever Done By LeBron James” (英語). ClutchPoints. 2023年4月10日閲覧。
- ^ Reynolds, Tim (April 26, 2023). “Paolo Banchero named 2022–23 Kia NBA Rookie of the Year”. NBA.com. May 8, 2023閲覧。
- ^ “Paolo Banchero headlines 2022–23 Kia NBA All-Rookie teams”. NBA.com (May 9, 2023). June 26, 2023閲覧。
- ^ Sampson, Peter (November 2, 2023). “Paolo Banchero reveals game-winning mindset as Magic top Jazz”. ClutchPoints. November 4, 2023閲覧。
- ^ Magic rout short-handed Lakers 120-101
- ^ Pagaduan, Jedd (December 6, 2023). “Magic's Paolo Banchero reveals how security guard predicted career-high game vs. Cavs”. ClutchPoints. December 6, 2023閲覧。
- ^ “Kings outlast short-handed Magic in double overtime behind triple-double from Domantas Sabonis”. ESPN.com (January 3, 2024). January 4, 2024閲覧。
- ^ “Banchero records 1st triple-double, hits go-ahead free throws as Magic hold off Nuggets 122-120”. ESPN.com (January 5, 2024). January 7, 2024閲覧。
- ^ “2024 NBA All-Star reserves announced” (英語). NBA.com. 2024年2月2日閲覧。
- ^ Yapkowitz, David (February 24, 2024). “Paolo Banchero's Magic game-winner sparks fan shock over missed traveling call”. ClutchPoints. February 24, 2024閲覧。
- ^ Brener, Jeremy (April 20, 2024). “Magic Offense Struggles Mightily in Game 1 Loss vs. Cavs”. Sports Illustrated April 27, 2024閲覧。.
- ^ Robbins, Josh (April 26, 2024). “Paolo Banchero delivers Game 3 star turn he promised Magic teammates”. TheAthletic. April 27, 2024閲覧。
- ^ “Evan Mobley has huge block in final seconds as Cavaliers hold off Banchero, Magic 104-103 in Game 5”. ESPN.com (April 30, 2024). May 5, 2024閲覧。
- ^ “Donovan Mitchell scores 39 points as Cavaliers push past Magic 106-94 in Game 7 to get Boston next”. ESPN.com (May 5, 2024). May 5, 2024閲覧。
- ^ Ojeda, Julian (October 23, 2024). “Paolo Banchero joins Shaquille O'Neal, Tracy McGrady with stellar opening night”. ClutchPoints. October 23, 2024閲覧。
- ^ Yapkowitz, David (October 28, 2024). “Paolo Banchero's stunning stat line vs. Pacers is first of its kind in NBA history”. ClutchPoints. October 28, 2024閲覧。
- ^ “Ambitious Banchero waits in the wings for Italy” (英語). FIBA.basketball. 2023年4月10日閲覧。
- ^ “Flashback: Rhonda Smith Franklin, Class of 1992 | The Seattle Times”. archive.seattletimes.com. 2021年8月9日閲覧。
- ^ Bennett, Brian. “He goes by Paolo (Banchero), and his game may make him a household name”. The Athletic. 2021年8月9日閲覧。
- ^ “Star Times boys basketball: First, state for O’Dea’s Paolo Banchero. Next, the world?” (英語). The Seattle Times (2020年3月2日). 2021年8月9日閲覧。
- ^ co.,Ltd, FromOne. “来年のドラフト上位指名候補のパオロ・バンケロ、飲酒運転の幇助で起訴される”. バスケットボールキング. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “Paolo Banchero and Patrick Mahomes laugh at getting mixed up during F1 event” (英語). MARCA (2022年5月8日). 2022年7月10日閲覧。
- ^ “Duke's Paolo Banchero reportedly loses seven pounds per game due to 'heavy sweating'” (英語). CBSSports.com. 2023年4月10日閲覧。