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ヒセラ・ドゥルコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒセラ・ドゥルコ
Gisela Dulko
ヒセラ・ドゥルコ
基本情報
フルネーム Gisela Alejandra Dulko
国籍 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
出身地 ブエノスアイレス
生年月日 (1985-01-30) 1985年1月30日(39歳)
身長 170cm
体重 56kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2001年
引退年 2012年
ツアー通算 21勝
シングルス 4勝
ダブルス 17勝
生涯通算成績 614勝424敗
シングルス 309勝242敗
ダブルス 305勝182敗
生涯獲得賞金 $4,246,105
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2010)
全仏 4回戦(2006・11)
全英 3回戦(2004・06・08・09)
全米 4回戦(2009)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2011)
全仏 ベスト8(2007・10・11)
全英 ベスト4(2010)
全米 ベスト8(2010)
優勝回数 1(豪1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全米 準優勝(2011)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 26位(2005年11月21日)
ダブルス 1位(2010年11月1日)

ヒセラ・ドゥルコGisela Dulko, 1985年1月30日 - )は、アルゼンチンブエノスアイレス出身の女子プロテニス選手。WTAツアーでシングルス4勝、ダブルスで2011年全豪オープンを含む17勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス26位、ダブルス1位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。赤土のクレーコートを最も得意にした。

来歴

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ドゥルコは7歳の時、兄のプレーを見てテニスを始めた。2000年に15歳で女子テニス国別対抗戦・フェドカップに初出場し、2001年1月に16歳でプロ入り。ジュニア選手のトーナメントでは、4大大会のジュニア女子ダブルス部門で3勝を挙げ、2000年全米オープン2001年ウィンブルドン2002年全豪オープンのジュニア女子ダブルス優勝者になった。2003年4月、モロッコカサブランカ大会のダブルスでマリア・エミリア・サレルニ(同じアルゼンチンの選手)と組んでツアー初優勝を果たす。この後全仏オープンで4大大会本戦にデビューした。

2004年、ドゥルコは4年ぶり2度目のフェドカップ代表選手に起用され、チームを「ワールドグループ」準々決勝まで導いた。それからアテネ五輪にもアルゼンチン代表として出場し、女子シングルス1回戦でクロアチア代表のカロリナ・スプレムに 6-7, 5-7 のストレートで敗れた。2005年1月、オーストラリア・ホバート大会で初の女子ツアー大会シングルス決勝に進んだが、ここでは鄭潔中国)に 2-6, 0-6 で完敗した。直後の全豪オープンで、彼女は初めて「第29シード」に選出された。同年10月、ドゥルコはダブルスで3大会連続優勝を達成する。最初はジャパン・オープン女子ダブルスでマリア・キリレンコと組み、決勝で浅越しのぶ&マリア・ベント=カブチベネズエラ)組に 7-5, 4-6, 6-3 で勝った。翌週のタイバンコク大会では浅越と組み、スペインペアのコンチタ・マルティネス&ビルヒニア・ルアノ・パスクアル組を破って2週連続優勝を果たす。2週間後にはオーストリアリンツ大会でクベタ・ペシュケチェコ)と組み、マルティネス&ルアノ・パスクアル組に2連勝した。

2006年全豪オープン女子ダブルスで、ドゥルコはマリア・キリレンコと組んでベスト8に入った。この後全仏オープンで4回戦に進み、アンナ=レナ・グローネフェルトドイツ)に 3-6, 4-6 で敗れた。2007年4月、彼女はハンガリーブダペスト大会の決勝でソラナ・チルステアルーマニア)を 6-7, 6-2, 6-2 で破り、ここで女子ツアー大会のシングルス初優勝を達成した。それから全仏オープン女子ダブルスでマリア・エレナ・カメリンイタリア)と組み、杉山愛&カタリナ・スレボトニクスロベニア)組との準々決勝まで勝ち進む。8月末にアメリカフォレストヒルズ・テニスクラシックでシングルス2勝目を挙げた。2008年北京五輪で2度目のオリンピック出場を果たし、シングルス1回戦・ダブルス2回戦敗退の成績に終わっている。

2010年はフラビア・ペンネッタと組みWTAツアー選手権などダブルスで8勝し、ダブルスランキングを1位に上げた。

2011年の全豪オープン女子ダブルスでペンネッタとドゥルコは第1シードから勝ち進み、決勝でビクトリア・アザレンカ&マリア・キリレンコ組を 2–6, 7–5, 6–1 で逆転勝ちして4大大会初のタイトルを獲得した。2月のアカプルコ大会では決勝でアランチャ・パラ・サントンハを 6–3, 7–6(5) で破り3年ぶりのシングルス4勝目を挙げた。ドゥルコは7月にアルゼンチン代表サッカー選手であるフェルナンド・ガゴと結婚した。全米オープンではエドゥアルド・シュワンクと組んだ混合ダブルスで決勝に進出したが、アメリカのメラニー・ウダン&ジャック・ソック組に 6–7(4), 6–4, [8–10] で敗れ準優勝となった。

2012年11月18日に公式サイトで現役引退を発表した。2013年6月に第1子の長男を出産している。

WTAツアー決勝進出結果

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シングルス: 8回 (4勝4敗)

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大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0) プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (0-0)
ティア II (0–0) プレミア (0–0)
ティア III (1–0) インターナショナル (1-2)
ティア IV & V (2-2)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2005年1月14日 オーストラリアの旗 ホバート ハード 中華人民共和国の旗 鄭潔 2–6, 0–6
準優勝 2. 2007年2月11日 タイ王国の旗 パタヤ ハード オーストリアの旗 シビル・バンマー 5–7, 6–3, 5–7
優勝 1. 2007年4月29日 ハンガリーの旗 ブダペスト クレー ルーマニアの旗 ソラナ・チルステア 6–7(2), 6–2, 6–2
優勝 2. 2007年8月25日 アメリカ合衆国の旗 フォレストヒルズ ハード フランスの旗 ビルジニ・ラザノ 6–2, 6–2
優勝 3. 2008年5月5日 モロッコの旗 フェズ クレー スペインの旗 アナベル・メディナ・ガリゲス 7–6(2), 7–6(5)
準優勝 3. 2009年2月22日 コロンビアの旗 ボゴタ クレー スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス 3–6, 2–6
準優勝 4. 2010年7月10日 スウェーデンの旗 ボースタード クレー フランスの旗 アラバン・レザイ 3–6, 6–4, 4–6
優勝 4. 2011年2月26日 メキシコの旗 アカプルコ クレー スペインの旗 アランチャ・パラ・サントンハ 6–3, 7–6(5)

ダブルス: 30回 (17勝13敗)

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大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0) プレミア・マンダトリー (1-4)
プレミア5 (2-1)
ティア II (1-4) プレミア (2-1)
ティア III (4–0) インターナショナル (4-1)
ティア IV & V (1-2)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2002年7月8日 モロッコの旗 カサブランカ クレー スペインの旗 コンチタ・マルティネス・グラナドス ハンガリーの旗 ペトラ・マンデュラ
オーストリアの旗 パトリシア・ワーツシュ
2–6, 1–6
優勝 1. 2003年4月5日 モロッコの旗 カサブランカ クレー アルゼンチンの旗 マリア・エミリア・サレルニ スロバキアの旗 ヘンリエッタ・ナギョワ
ウクライナの旗 エレナ・タタルコワ
6–3, 6–4
準優勝 2. 2004年5月2日 ポーランドの旗 ワルシャワ クレー アルゼンチンの旗 パトリシア・タラビーニ イタリアの旗 シルビア・ファリナ・エリア
イタリアの旗 フランチェスカ・スキアボーネ
6–3, 2–6, 1–6
準優勝 3. 2004年9月26日 中華人民共和国の旗 北京 ハード ベネズエラの旗 マリア・ベント=カブチ スイスの旗 エマヌエル・ガリアルディ
ロシアの旗 ディナラ・サフィナ
4–6, 4–6
準優勝 4. 2005年8月22日 アメリカ合衆国の旗 ニューヘイブン ハード ロシアの旗 マリア・キリレンコ アメリカ合衆国の旗 リサ・レイモンド
オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー
2–6, 7–6, 1–6
優勝 2. 2005年10月9日 日本の旗 東京 ハード ロシアの旗 マリア・キリレンコ 日本の旗 浅越しのぶ
ベネズエラの旗 マリア・ベント=カブチ
7–5, 4–6, 6–3
優勝 3. 2005年10月9日 タイ王国の旗 バンコク ハード 日本の旗 浅越しのぶ スペインの旗 コンチタ・マルティネス
スペインの旗 ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
6–1, 7–5
優勝 4. 2005年10月30日 オーストリアの旗 リンツ ハード
(室内)
チェコの旗 クベタ・ペシュケ スペインの旗 コンチタ・マルティネス
スペインの旗 ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
6–2, 6–3
準優勝 5. 2006年5月1日 ポルトガルの旗 エストリル クレー スペインの旗 マリア・サンチェス・ロレンソ 中華人民共和国の旗 李婷
中華人民共和国の旗 孫甜甜
2–6, 2–6
優勝 5. 2006年2月26日 コロンビアの旗 ボゴタ クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ ハンガリーの旗 アグネシュ・サバイ
ドイツの旗 ジャスミン・ヴェール
7–6(1), 6–1
優勝 6. 2006年7月23日 アメリカ合衆国の旗 シンシナティ ハード イタリアの旗 マリア・エレナ・カメリン ポーランドの旗 マルタ・ドマホフスカ
インドの旗 サニア・ミルザ
6–4, 3–6, 6–2
準優勝 6. 2006年7月30日 アメリカ合衆国の旗 スタンフォード ハード イタリアの旗 マリア・エレナ・カメリン ドイツの旗 アンナ=レナ・グローネフェルト
イスラエルの旗 シャハー・ピアー
1–6, 4–6
優勝 7. 2009年1月16日 オーストラリアの旗 ホバート ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ ウクライナの旗 アリョーナ・ボンダレンコ
ウクライナの旗 カテリナ・ボンダレンコ
6–2, 7–6(4)
準優勝 7. 2009年2月22日 コロンビアの旗 ボゴタ クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ スペインの旗 ヌリア・リャゴステラ・ビベス
スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
5–7, 6–3, [7–10]
準優勝 8. 2009年3月21日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード イスラエルの旗 シャハー・ピアー ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ
ロシアの旗 ベラ・ズボナレワ
4–6, 6–3, [5–10]
準優勝 9. 2009年5月3日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ アメリカ合衆国の旗 ベサニー・マテック=サンズ
ロシアの旗 ナディア・ペトロワ
7–5, 3–6, [7–10]
優勝 8. 2009年7月11日 スウェーデンの旗 ボースタード クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ スペインの旗 ヌリア・リャゴステラ・ビベス
スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–2, 0–6, [10–5]
優勝 9. 2010年2月20日 コロンビアの旗 ボゴタ クレー ルーマニアの旗 エディナ・ガロビッツ ウクライナの旗 オリガ・サブチュク
ベラルーシの旗 アナスタシア・ヤキモワ
6–2, 7–6(6)
優勝 10. 2010年4月4日 アメリカ合衆国の旗 マイアミ ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ ロシアの旗 ナディア・ペトロワ
オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー
6–3, 4–6, [10–7]
優勝 11. 2010年5月2日 ドイツの旗 シュトゥットガルト クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 クベタ・ペシュケ
スロベニアの旗 カタリナ・スレボトニク
3–6, 7–6(3), [10–5]
優勝 12. 2010年5月8日 イタリアの旗 ローマ クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ スペインの旗 ヌリア・リャゴステラ・ビベス
スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–4, 6–2
準優勝 10. 2010年5月15日 スペインの旗 マドリード クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ
アメリカ合衆国の旗 ビーナス・ウィリアムズ
2–6, 5–7
優勝 13. 2010年7月10日 スウェーデンの旗 ボースタード クレー イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 レナタ・ボラコバ
チェコの旗 バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
7–6(0), 6–0
優勝 14. 2010年8月23日 カナダの旗 モントリオール ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 クベタ・ペシュケ
スロベニアの旗 カタリナ・スレボトニク
7–5, 3–6, [12–10]
準優勝 11. 2010年10月9日 中華人民共和国の旗 北京 ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チャイニーズタイペイの旗 荘佳容
ベラルーシの旗 オリガ・ゴボツォワ
6–7(2), 6–1, [7–10]
優勝 15. 2010年10月23日 ロシアの旗 モスクワ ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ イタリアの旗 サラ・エラニ
スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–3, 2–6, [10–6]
優勝 16. 2010年10月31日 カタールの旗 ドーハ ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 クベタ・ペシュケ
スロベニアの旗 カタリナ・スレボトニク
7–5, 6–4
優勝 17. 2011年1月28日 オーストラリアの旗 全豪オープン ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ
ロシアの旗 マリア・キリレンコ
2–6, 7–5, 6–1
準優勝 12. 2011年10月1日 日本の旗 東京 ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ アメリカ合衆国の旗 リーゼル・フーバー
アメリカ合衆国の旗 リサ・レイモンド
6–7(4), 6–0, [6–10]
準優勝 13. 2011年10月8日 中華人民共和国の旗 北京 ハード イタリアの旗 フラビア・ペンネッタ チェコの旗 クベタ・ペシュケ
スロベニアの旗 カタリナ・スレボトニク
3–6, 4–6

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 通算成績
全豪オープン LQ A 1R 2R 2R 2R 1R 2R 3R 1R 1R 6–9
全仏オープン LQ 1R 3R 2R 4R 2R 2R 3R 2R 4R LQ 14–9
ウィンブルドン LQ LQ 3R 2R 3R 1R 3R 3R 1R A LQ 8-7
全米オープン LQ LQ 2R 2R 1R 1R 1R 4R 3R 2R A 8–8

: 2008年ウィンブルドン2回戦の不戦勝は通算成績に含まない

外部リンク

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