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ビービーバーレル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビービーバーレル
第76回桜花賞出走時
(2016年4月10日)
欧字表記 B B Barrel[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2013年3月25日(11歳)[1]
抹消日 2017年3月1日JRA[2]
2017年11月13日NAR[3]
パイロ[1]
ファインディンプル[1]
母の父 Silver Hawk[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 絵笛牧場[1]
馬主 坂東勝彦
→(有)坂東牧場[1]
調教師 中舘英二美浦
角川秀樹北海道
[1]
競走成績
生涯成績 19戦2勝[1]
獲得賞金 6170万2000円[1]
勝ち鞍
GIII フェアリーS 2016年
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ビービーバーレル(欧字名:B B Barrel2013年3月25日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2016年フェアリーステークス

経歴

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デビュー前

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母のファインディンプルは不出走で、2009年のアーリントンカップを制したダブルウェッジ(父:マイネルラヴ)を生産[4]。その後はなかなか不運が重なり、思うように産駒を残せない日々が続いた。しかし、絵笛牧場の知り合いであるダーレーグループのスタリオンマネージャーに勧められるままにパイロを配合し受胎が確認された[4]。しかしファインディンプルの体調がよくなく、無事に出産させるまでは苦労が絶えなかったという[4]。生まれ落ちたときは「牡馬かと思ったくらいに骨のしっかりした馬」との評価で、馬格もあってバランスも良かったことから当歳市場に上場し、坂東牧場が所有することとなった[4]

競走馬時代

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]

2015年6月28日東京競馬場の新馬戦でデビューし2着[6]。3戦目で初勝利を挙げる[7]。初重賞出走のアルテミスステークスは13着、続く500万下特別の赤松賞もクロコスミアの3着に終わるが[8]2016年を迎えて初戦のフェアリーステークスは逃げ切って重賞初勝利[9]。鞍上の石橋脩に逃げを容認した、管理する中舘英二も管理馬の重賞初勝利となった[10]クイーンカップ桜花賞ともに9着に終わり、ダート戦に矛先を転じて大沼ステークス2着、ブリーダーズゴールドカップ3着と巻き返すが、以降は6着以下の成績が続き、2017年3月1日付でJRAの登録を抹消して門別競馬場に移籍する[2]ホッカイドウ競馬時代は5戦して2着2回、重賞のノースクイーンカップで3着としたものの勝ち星はなく、11月13日付けで登録を抹消した[3]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[11]地方競馬全国協会[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム(上がり3F) 着差 騎手 斤量[kg] 1着馬(2着馬)
2015.06.28 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 16 5 9 037.2(9人)0 02着 1:36.3(35.1) -0.1 石橋脩 54 ファド
0000.07.18 福島 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 5 8 05.2(3人) 02着 1:49.0(35.9) -0.5 松岡正海 54 タニセンビクトリー
0000.08.22 新潟 2歳未勝利 芝1600m(良) 18 6 11 02.9(1人) 01着 1:34.2(33.8) -0.7 M.デムーロ 54 (ミネット)
0000.10.31 東京 アルテミスS GIII 芝1600m(良) 15 3 5 07.8(3人) 13着 1:35.6(35.3) -1.5 戸崎圭太 54 デンコウアンジュ
0000.11.21 東京 赤松賞 500 芝1600m(良) 15 8 14 010.3(4人)0 03着 1:36.4(34.2) -0.3 石橋脩 54 クロコスミア
2016.01.11 中山 フェアリーS GIII 芝1600m(良) 16 3 6 06.8(3人) 01着 1:34.3(34.7) -0.3 石橋脩 54 (ダイワドレッサー)
0000.02.13 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 16 6 11 016.3(4人)0 09着 1:34.1(36.1) -1.6 石橋脩 55 メジャーエンブレム
0000.04.10 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 3 6 222.0(12人) 09着 1:34.4(34.7) -1.0 石橋脩 55 ジュエラー
0000.06.25 函館 大沼S OP ダ1700m(不) 12 8 12 07.4(3人) 02着 1:42.2(36.0) -0.5 丸田恭介 50 モンドクラッセ
0000.08.11 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(良) 10 4 4 03.6(2人) 03着 2:10.5(40.3) -1.8 武豊 54 アムールブリエ
0000.09.17 中山 ラジオ日本賞 OP ダ1800m(稍) 9 6 6 05.1(3人) 06着 1:51.7(38.6) -1.1 丸田恭介 51 メイショウスミトモ
0000.12.17 中山 ターコイズS 重賞 芝1600m(良) 16 3 6 046.1(12人) 15着 1:35.1(36.3) -1.5 石橋脩 54 マジックタイム
2017.01.07 中山 ポルックスS OP ダ1800m(良) 14 6 10 043.4(10人) 12着 1:55.0(40.3) -2.1 石橋脩 53 ドリームキラリ
0000.02.12 東京 バレンタインS OP ダ1400m(良) 16 6 11 058.4(11人) 14着 1:26.5(38.3) -2.5 松岡正海 54 ブラゾンドゥリス
0000.05.11 門別 上湧別チューリップ特別 A1 ダ1800m(重) 9 8 8 01.9(1人) 02着 1:55.7(39.9) -0.1 阿部龍 55 バンブーリバプール
0000.06.22 門別 ヒダカソウC H2 ダ1600m(不) 9 5 5 01.7(1人) 06着 1:42.4(42.4) -2.6 阿部龍 57 ジュエルクイーン
0000.07.20 門別 ノースクイーンC H2 ダ1800m(良) 8 6 6 03.3(2人) 03着 1:59.7(41.5) -1.2 桑村真明 56 ジュエルクイーン
0000.08.02 門別 エピファネイアM A1 ダ2000m(良) 5 3 3 01.8(1人) 02着 2:13.3(42.8) -0.3 桑村真明 54 クラバズーカー
0000.08.17 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(重) 11 3 3 035.7(7人)0 10着 2:15.7(47.2) -7.3 阿部龍 56 マイティティー

引退後

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引退後は坂東牧場で繁殖牝馬となった。

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 供用 出典
初仔 2019年 サクセスドレーク 黒鹿毛 ドゥラメンテ (株)タカシマ 栗東野中賢二 19戦2勝 (現役) [12]
2番仔 2020年 イージーオンミー 栗毛 ダイワメジャー (有)坂東牧場 美浦・中館英二 16戦2勝 (現役) [13]
3番仔 2021年 ロジリオン 黒鹿毛 リオンディーズ 久米田正明 美浦・古賀慎明 9戦2勝
2着・京王杯2歳S(GII)
3着・NHKマイルC(GI)
(現役) [14]
4番仔 2023年 ビービーバーレルの2023 黒鹿毛 サートゥルナーリア (デビュー前) [15]
  • 2024年9月27日現在

血統表

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ビービーバーレル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系
[§ 2]

*パイロ
Pyro
2005 黒鹿毛
父の父
Pulpit
1994 鹿毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
父の母
Wild Vision
1998
Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
Carol's Wonder Pass the Tab
Carols Christmas

ファインディンプル
2000 栗毛
Silver Hawk
1979 鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Gris Vitesse Amerigo
Matchiche
母の母
*ファインディッシュ
Fiendish
1992 栗毛
Devil's Bag Halo
Ballade
Connecting Link Linkage
Bev Bev
母系(F-No.) ファインディッシュ(USA)系(FN:7) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4 ・ 5(母内) = 9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [16]
  4. ^ [16][17]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ビービーバーレル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月13日閲覧。
  2. ^ a b “ビービーバーレル、地方競馬へ移籍”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2017年3月1日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_11127.html 2020年4月13日閲覧。 
  3. ^ a b c ビービーバーレル 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年4月13日閲覧。
  4. ^ a b c d フェアリーS G3 | 重賞ウイナーレポート”. 競走馬のふるさと案内所. 2020年3月9日閲覧。
  5. ^ a b ビービーバーレル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月13日閲覧。
  6. ^ “ファドが2番手から抜け出し新馬勝ち/東京新馬”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2015年6月28日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=99589 2020年4月13日閲覧。 
  7. ^ “【2歳未勝利】(新潟1R)~ビービーバーレルが勝利”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2015年8月22日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_6665.html 2020年4月13日閲覧。 
  8. ^ “【赤松賞】(東京)~クロコスミアが人気に応える”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2015年11月21日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_7401.html 2020年4月13日閲覧。 
  9. ^ “【フェアリーS】(中山)~ビービーバーレルが逃げ切って重賞初制覇”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2016年1月11日). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_7832.html 2020年4月13日閲覧。 
  10. ^ “【フェアリーS】中舘師が重賞“初V””. デイリースポーツ. (2016年1月12日). https://www.daily.co.jp/horse/2016/01/12/0008714062.shtml 2020年4月13日閲覧。 
  11. ^ ビービーバーレルの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月13日閲覧。
  12. ^ サクセスドレーク”. JBISサーチ. 2024年5月5日閲覧。
  13. ^ イージーオンミー”. JBISサーチ. 2024年5月5日閲覧。
  14. ^ ロジリオン”. JBISサーチ. 2024年5月5日閲覧。
  15. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月30日閲覧。
  16. ^ a b c ビービーバーレル 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月13日閲覧。
  17. ^ a b ビービーバーレルの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月13日閲覧。

外部リンク

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