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フェリー波之上

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェリー波之上
本部港に接岸する「フェリー波之上」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本 奄美
所有者 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
マルエーフェリー
運用者 マルエーフェリー
建造所 三菱重工業下関造船所(1160番船)
姉妹船 フェリーあけぼの
建造費 約50億円[1]
航行区域 限定近海(非国際)[2]
船級 JG
信号符字 7JLW (無線局免許状情報
IMO番号 9608348
MMSI番号 431003691
経歴
起工 2011年8月4日
進水 2012年3月27日
竣工 2012年9月19日[3]
就航 2012年9月27日[1]
現況 就航中
要目
総トン数 8,072 トン
全長 145.00 m[2]
垂線間長 135.00 m[2]
全幅 24.00 m[2]
深さ 14.50 m(3甲板)[2]
機関方式 ディーゼル
主機関 JFE-SEMT ピルスティク 12PC2-6V×2機[2]
推進器 4翼可変ピッチプロペラ 1軸[2]
出力 16,500 PS[2]
航海速力 21.0ノット
旅客定員 707名[2]
乗組員 31名[2]
積載能力 10フィートコンテナ312個[2]
車両搭載数 トラック48台、乗用車72台[2]
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フェリー波之上(フェリーなみのうえ)は、マルエーフェリーが運航するフェリー。船名は波上宮に由来し、本船で5代目である。

概要

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フェリーなみのうえの代船として三菱重工業下関造船所で建造され、2012年9月27日に鹿児島 - 奄美 - 沖縄航路に就航した[2]鉄道建設・運輸施設整備支援機構の共有建造制度を利用して建造された鉄道・運輸機構との共有船である。

航路

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鹿児島航路

本船とフェリーあけぼのの2隻で2日に1便を運航する。運航ダイヤは、下り便が鹿児島出港が18時、名瀬入港が2日目5時、那覇入港が19時、所要時間は25時間、上り便が那覇出港が7時、名瀬入港が20時30分、鹿児島入港が2日目8時30分、所要時間は25時間30分となっている。

設計

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先に建造されたフェリーあけぼの(2代)の準同型船であるが、三菱重工業が開発した船底から気泡を放出して船体抵抗を削減する三菱空気潤滑システム(MALS)をフェリーで初めて搭載するなど、新たな技術が盛り込まれ改良されている[2]。機関はフェリーあけぼのと同じく、船体抵抗の少ない2機1軸構成である。両舷船尾にランプウェイを装備しており、トラック、乗用車などをロールオン・ロールオフ方式で車両甲板に搭載するほか、船首甲板がコンテナスペースとなっており、コンテナをデリックによるリフトオン・リフトオフ方式で搭載する。

船内

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フェリーあけぼのと比較して、特等・一等室を減らして二等室を増やしたため、旅客定員はやや増加した。二等洋室(寝台A)には、鹿児島 - 沖縄航路としては初めてシングルルームおよびセパレート式二段ベットが導入された。

高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)に基づいて作成された鉄道・運輸機構の旅客船バリアフリーガイドラインに準拠したバリアフリー高度化船である。通常の船内設備に加えて、高齢者や身障者に対応した客室、多機能トイレ、車いす対応エスカレーター、エレベーターなどのバリアフリー設備を備える。

船室

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船室タイプの一覧
等級 部屋数 定員 設備
特等洋室 2名×2室 4名 ツインベッド、バス・トイレ・テレビ・洗面台付
1等和洋室 5名×3室 15名 二段ベッド(上段収納可)×4名、和室1名、テレビ・洗面台付
2等洋室(寝台A) 1名×6室 6名 シングルベッド、テレビ付
6名×2室 12名 セパレート型二段ベッド×6名
2名×1室 2名 二段ベッド(上段収納可)×2名、車いす対応
2等洋室(寝台B) 8名×19室 152名 二段ベッド×8名
2等和室 10室 448名 マット
2等和室(女性専用) 2室 68名 マット

設備

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パブリックスペース

  • 案内所
  • エントランス
  • ロビー
  • 展望サロン
  • 授乳室
  • 喫煙室

供食・物販設備

  • レストラン
  • 売店
  • 自動販売機

入浴設備

  • シャワー室

脚注

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  1. ^ a b “奄美航路へ新船「波之上」27日就航 マルエーフェリー”. 南日本新聞 (南日本新聞社). (2012年9月20日) 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n マルエーフェリー株式会社「新造船紹介」『海技研ニュース 船と海のサイエンス』2013年冬号、海上技術安全研究所、2013年、21-23頁、2016年2月22日閲覧 

外部リンク

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