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フェンチャーチ・ストリート駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェンチャーチ・ストリート駅
Fenchurch Street station
フェンチャーチ・プレイスの正面玄関
フェンチャーチ・ストリート駅の位置(Central London内)
フェンチャーチ・ストリート駅
フェンチャーチ・ストリート駅
セントラル・ロンドンの地図上でのフェンチャーチ・ストリート駅の位置
所在地 シティ・オブ・ロンドン
行政区 サザーク・ロンドン特別区
運営 ネットワーク・レール
駅構造 地上駅
駅コード FST
ホーム数 4
ゾーン 1
NR年間乗降員数
2004–05 16.086 百万人[1]
2005–06 15.746 百万人[1]
2006–07 15.189 百万人[1]
2007–08 15.976 百万人[1]
歴史
1841年
1854年
1935年
開業
駅舎再築
改築
その他
外部リンク
WGS84 北緯51度30分42秒 西経0度04分44秒 / 北緯51.51167度 西経0.07881度 / 51.51167; -0.07881座標: 北緯51度30分42秒 西経0度04分44秒 / 北緯51.51167度 西経0.07881度 / 51.51167; -0.07881
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フェンチャーチ・ストリート駅(フェンチャーチ・ストリートえき、英語:Fenchurch Street station)は、シティ・オブ・ロンドン(シティ)の南東部にある鉄道駅である。ロンドン塔に近く、 チャリング・クロスの東2マイル(3.2キロメートル)の位置にある。ロンドンの終着駅の中では最も小さく、最も集中的に列車が運行されている。他の終着駅とは異なりロンドン地下鉄との接続はないが、クロスウォールの第二出入口(タワー・エントランスとも呼ばれる)は タワーヒル駅タワー・ゲートウェイ駅に近い。オルドゲート駅もまた近所である。ネットワーク・レールの管理する18の旧イギリス国鉄の駅のうちの1つである[2]

駅の構造・意匠

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メイン・エントランス

駅舎のファサードは灰色の煉瓦と円形の切妻屋根から構成される。1960年代、入口にあった平らな天幕は、今日見ることのできる稲妻形のキャノピー(天蓋)に置き換えられた。キャノピーの上の2階部分のファサードは11個の丸いアーチ型の窓があり、さらにその上には近年再び稼働している駅時計がある。駅には高架の2つの島からなる4つのプラットフォームがある。駅は特にピーク時間帯にはフル稼働状態となる。混雑を避けるため、朝のラッシュ時は別々の島が可能な限り交互に使用される。15階建てのワン・アメリカ・スクエアを含む2つのオフィスビルがプラットフォームの上に建設された。1つは天蓋付きプラットフォームの一部の上、もう1つは青天井プラットフォームの一部の上にある。駅には出口が2つある。1つはフェンチャーチ・プレイスへのメイン・エントランスであり、もう1つは地下鉄タワー・ヒル駅への連絡口である。駅のメイン・コンコースは階段、エスカレーター、そしてエレベーターで繋がれた2層のフロアからなる。各出入口には切符売場と自動改札があり、各階にはそれぞれ売店がある。

歴史

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本駅はシティ地区に建設された初めての駅だった。当初の駅はロンドン・アンド・ブラックウォール鉄道(L&BR)がウィリアム・タイトの設計で建設し、1840年7月開業のマイノリーズ終着駅を置き換える形で1841年7月20日に開業した[3]1854年、駅はジョージ・バークリーの設計により再築され、 丸天井屋根とメイン・ファサードが追加された。1858年にはロンドン・ティルブリー・アンド・サウスランド鉄道(LT&SR)のロンドン終着駅になった。さらに1850年から1865年ブロード・ストリート駅の開業までは、ノース・ロンドン鉄道のシティ終着駅でもあった。19世紀終わりと20世紀前半の間、グレート・イースタン鉄道(GER)もまた、混雑が激しくなったリバプール・ストリート駅の代わりに、旧イースタン・カントリーズ鉄道のルートの一部としてこの駅を使用した[4]。L&BRは、ライムハウス駅以東への旅客営業の停止の後、1926年に事実上廃止された。旧イースタン・カントリーズ線が1948年セントラル線へ移管されると、LT&SRは本駅を利用する唯一の事業者となった。

地下鉄との接続

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1970年代、フェンチャーチ・ストリート駅はフリート線計画の一部として検討された。その計画では、本駅はロンドン地下鉄ネットワークに接続されるはずだった。チャリング・クロス駅のターミナル終端からオールドウィッチラドゲート・サーカス経由でフェンチャーチ・ストリートへ延伸し、おそらくセント・キャサリン・ドックスの新駅を経由して、イースト・ロンドン方面と繋ぐ、というものだった。この延伸は優先度の高い計画と考えられていたが、政治的な論争により計画は遅延した。1999年、延伸はついに完成したが、それはジュビリー線の一部という形で実現したためフェンチャーチ・ストリートは通らず、ノース・グリニッジで北側に向かうまでテムズ川の南を通るルートとなった。その結果、タワーヒル駅へは徒歩圏内ではあるものの、フェンチャーチ・ストリート駅は依然としてロンドン地下鉄ネットワークから孤立したままとなっている。

運行情報

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2006年現在、フェンチャーチ・ストリート駅にはc2cイースト・ロンドンおよび南エセックス行きの列車が乗り入れている。それらはウェスト・ハムバーキングアップミンスターバジルドンベンフリートチャフォード・ハンドレドレイク・サイド・ショッピングセンター行き)、グレイズティルブリーサウスエンドそしてシューバリーネスを経由する。オフ・ピーク時の典型的な運行は到着・出発含めて毎時8本である。

TPH 行き先 ルート 停車パターン
2 シューバリーネス バジルドン経由 ライムハウス、ウェスト・ホーンドンまたはピットシーは通過
2 シューバリーネス バジルドン経由 すべての駅
2 サウスエンド・セントラル オッケンドン経由 すべての駅
2 グレイズ レインハム経由 すべての駅

TPH: trains per hour(1時間あたりの列車本数)

ピーク時間帯は毎時約20本に増発される。何本かはレインドン=ロンドン間で運行され、他はベンフリートまでの各駅は通過する。

隣の駅

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ナショナル・レール
c2c
ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線
フェンチャーチ・ストリート駅 - ライムハウス駅

メディアの中で

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  • フェンチャーチ・ストリート駅はモノポリーゲームの標準イギリス版に登場する4つの駅のうちの1つである。
  • ダグラス・アダムズの『さようなら、いままで魚をありがとう』に登場するフェンチャーチは、フェンチャーチ・ストリート駅に因む。
  • 衣料ブランドフェンチャーチの名前はフェンチャーチ・ストリート駅に由来する。
  • ジェローム・K・ジェロームの小説『Three Men on the Bummel』(未訳)では、登場人物がこの駅から旅を始める。

脚注

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  1. ^ a b c d Station usage estimates”. Rail statistics. Office of Rail Regulation. 2015年3月31日閲覧。 注記:統計手法は年により異なる場合がある。
  2. ^ Stations managed by Network Rail, Network Rail, retrieved 2005-04-01.
  3. ^ NetworkRail.co.uk – Fenchurch Street
  4. ^ Economic influences on growth: Local transport” (1966年). 2008年3月19日閲覧。

外部リンク

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