フェンチャーチ・ストリート駅
フェンチャーチ・ストリート駅 Fenchurch Street station | |
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フェンチャーチ・プレイスの正面玄関 | |
セントラル・ロンドンの地図上でのフェンチャーチ・ストリート駅の位置 | |
所在地 | シティ・オブ・ロンドン |
行政区 | サザーク・ロンドン特別区 |
運営 | ネットワーク・レール |
駅構造 | 地上駅 |
駅コード | FST |
ホーム数 | 4 |
ゾーン | 1 |
NR年間乗降員数 | |
2004–05 | 16.086 百万人[1] |
2005–06 | 15.746 百万人[1] |
2006–07 | 15.189 百万人[1] |
2007–08 | 15.976 百万人[1] |
歴史 | |
1841年 1854年 1935年 |
開業 駅舎再築 改築 |
その他 | |
外部リンク | |
WGS84 | 北緯51度30分42秒 西経0度04分44秒 / 北緯51.51167度 西経0.07881度座標: 北緯51度30分42秒 西経0度04分44秒 / 北緯51.51167度 西経0.07881度 |
フェンチャーチ・ストリート駅(フェンチャーチ・ストリートえき、英語:Fenchurch Street station)は、シティ・オブ・ロンドン(シティ)の南東部にある鉄道駅である。ロンドン塔に近く、 チャリング・クロスの東2マイル(3.2キロメートル)の位置にある。ロンドンの終着駅の中では最も小さく、最も集中的に列車が運行されている。他の終着駅とは異なりロンドン地下鉄との接続はないが、クロスウォールの第二出入口(タワー・エントランスとも呼ばれる)は タワーヒル駅とタワー・ゲートウェイ駅に近い。オルドゲート駅もまた近所である。ネットワーク・レールの管理する18の旧イギリス国鉄の駅のうちの1つである[2]。
駅の構造・意匠
[編集]駅舎のファサードは灰色の煉瓦と円形の切妻屋根から構成される。1960年代、入口にあった平らな天幕は、今日見ることのできる稲妻形のキャノピー(天蓋)に置き換えられた。キャノピーの上の2階部分のファサードは11個の丸いアーチ型の窓があり、さらにその上には近年再び稼働している駅時計がある。駅には高架の2つの島からなる4つのプラットフォームがある。駅は特にピーク時間帯にはフル稼働状態となる。混雑を避けるため、朝のラッシュ時は別々の島が可能な限り交互に使用される。15階建てのワン・アメリカ・スクエアを含む2つのオフィスビルがプラットフォームの上に建設された。1つは天蓋付きプラットフォームの一部の上、もう1つは青天井プラットフォームの一部の上にある。駅には出口が2つある。1つはフェンチャーチ・プレイスへのメイン・エントランスであり、もう1つは地下鉄タワー・ヒル駅への連絡口である。駅のメイン・コンコースは階段、エスカレーター、そしてエレベーターで繋がれた2層のフロアからなる。各出入口には切符売場と自動改札があり、各階にはそれぞれ売店がある。
歴史
[編集]本駅はシティ地区に建設された初めての駅だった。当初の駅はロンドン・アンド・ブラックウォール鉄道(L&BR)がウィリアム・タイトの設計で建設し、1840年7月開業のマイノリーズ終着駅を置き換える形で1841年7月20日に開業した[3]。1854年、駅はジョージ・バークリーの設計により再築され、 丸天井の屋根とメイン・ファサードが追加された。1858年にはロンドン・ティルブリー・アンド・サウスランド鉄道(LT&SR)のロンドン終着駅になった。さらに1850年から1865年のブロード・ストリート駅の開業までは、ノース・ロンドン鉄道のシティ終着駅でもあった。19世紀終わりと20世紀前半の間、グレート・イースタン鉄道(GER)もまた、混雑が激しくなったリバプール・ストリート駅の代わりに、旧イースタン・カントリーズ鉄道のルートの一部としてこの駅を使用した[4]。L&BRは、ライムハウス駅以東への旅客営業の停止の後、1926年に事実上廃止された。旧イースタン・カントリーズ線が1948年にセントラル線へ移管されると、LT&SRは本駅を利用する唯一の事業者となった。
地下鉄との接続
[編集]1970年代、フェンチャーチ・ストリート駅はフリート線計画の一部として検討された。その計画では、本駅はロンドン地下鉄ネットワークに接続されるはずだった。チャリング・クロス駅のターミナル終端からオールドウィッチとラドゲート・サーカス経由でフェンチャーチ・ストリートへ延伸し、おそらくセント・キャサリン・ドックスの新駅を経由して、イースト・ロンドン方面と繋ぐ、というものだった。この延伸は優先度の高い計画と考えられていたが、政治的な論争により計画は遅延した。1999年、延伸はついに完成したが、それはジュビリー線の一部という形で実現したためフェンチャーチ・ストリートは通らず、ノース・グリニッジで北側に向かうまでテムズ川の南を通るルートとなった。その結果、タワーヒル駅へは徒歩圏内ではあるものの、フェンチャーチ・ストリート駅は依然としてロンドン地下鉄ネットワークから孤立したままとなっている。
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タワーヒル駅方面への出入口
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フェンチャーチ・ストリートの西方向の光景
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プラットフォーム
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駅名標識
運行情報
[編集]2006年現在、フェンチャーチ・ストリート駅にはc2cのイースト・ロンドンおよび南エセックス行きの列車が乗り入れている。それらはウェスト・ハム、バーキング、アップミンスター、バジルドン、ベンフリート、チャフォード・ハンドレド(レイク・サイド・ショッピングセンター行き)、グレイズ、ティルブリー、サウスエンドそしてシューバリーネスを経由する。オフ・ピーク時の典型的な運行は到着・出発含めて毎時8本である。
TPH | 行き先 | ルート | 停車パターン |
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2 | シューバリーネス | バジルドン経由 | ライムハウス、ウェスト・ホーンドンまたはピットシーは通過 |
2 | シューバリーネス | バジルドン経由 | すべての駅 |
2 | サウスエンド・セントラル | オッケンドン経由 | すべての駅 |
2 | グレイズ | レインハム経由 | すべての駅 |
TPH: trains per hour(1時間あたりの列車本数)
ピーク時間帯は毎時約20本に増発される。何本かはレインドン=ロンドン間で運行され、他はベンフリートまでの各駅は通過する。
隣の駅
[編集]- ナショナル・レール
- ■c2c
- ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線
- フェンチャーチ・ストリート駅 - ライムハウス駅
- ロンドン・ティルベリー・アンド・サウスエンド線
メディアの中で
[編集]- フェンチャーチ・ストリート駅はモノポリーゲームの標準イギリス版に登場する4つの駅のうちの1つである。
- ダグラス・アダムズの『さようなら、いままで魚をありがとう』に登場するフェンチャーチは、フェンチャーチ・ストリート駅に因む。
- 衣料ブランドフェンチャーチの名前はフェンチャーチ・ストリート駅に由来する。
- ジェローム・K・ジェロームの小説『Three Men on the Bummel』(未訳)では、登場人物がこの駅から旅を始める。
脚注
[編集]- ^ a b c d “Station usage estimates”. Rail statistics. Office of Rail Regulation. 2015年3月31日閲覧。 注記:統計手法は年により異なる場合がある。
- ^ Stations managed by Network Rail, Network Rail, retrieved 2005-04-01.
- ^ NetworkRail.co.uk – Fenchurch Street
- ^ “Economic influences on growth: Local transport” (1966年). 2008年3月19日閲覧。