金子隆博
金子 隆博 | |
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別名 | フラッシュ金子 |
生誕 | 1964年3月22日(60歳) |
出身地 | 日本・千葉県 |
学歴 | 日本大学理工学部中退 |
ジャンル |
J-POP 劇伴 |
職業 |
ミュージシャン 作曲家 編曲家 音楽プロデューサー 指揮者 |
担当楽器 |
サックス キーボード プログラミング 三線 ボーカル |
活動期間 | 1985年 - |
レーベル | Sony Records |
共同作業者 |
米米CLUB BIG HORNS BEE K2C SUNSHINE BAND シューク・フラッシュ! |
公式サイト | 金子隆博 |
金子 隆博(かねこ たかひろ、1964年3月22日 - )は、日本のキーボーディスト、サクソフォーン奏者、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、指揮者。
米米CLUB及びそのホーンセクションユニット「BIG HORNS BEE」のリーダーで、フラッシュ金子のステージネームでも活動する。K2C SUESHINE BAND、シューク・フラッシュ!のメンバーでもある。
妻は米米CLUBのダンサーチーム・SUE CREAM SUEのMINAKO。MINAKOは石井竜也(カールスモーキー石井)の実妹で、石井は金子の義兄に当たる。
来歴
[編集]千葉県出身。日本大学習志野高等学校を経て日本大学理工学部中退。音大を目指していた頃もあり学生時代にサクソフォーンを始め、初期のオルケスタ・デ・ラ・ルスなど様々なバンドに参加する。1984年にホーンセクション「ストリートファイターズ」を結成、米米CLUBのライブに参加し、以降ライブでのサポート及びレコーディングメンバーとして定着する。
その後、ストリートファイターズは「BIG HORNS」を経て「BIG HORNS BEE」へと名称を変更し、1986年には金子が正式に米米CLUBへ加入。ステージではサクソフォーンのほか、フルートや鍵盤楽器などの演奏も担当し、楽曲のアレンジメントを手掛けるなど、1997年の一時解散まで楽曲制作においての主要メンバーとして活動した。
解散後もBIG HORNS BEEの活動は持続し、「米倉利紀 with BIG HORNS BEE」名義でのシングルを発売する他、多数のアーティストとのコラボレーションを行う。個人としても石井竜也、一青窈、角松敏生、ゴスペラーズ、平井堅、中島美嘉、渡辺美里、大塚愛、柴咲コウ、スガシカオなどの多数のアーティストの楽曲に演奏・アレンジ・作曲などで参加。その他、新人アーティスト等のプロデュース等を積極的に行う。
1994年に公開された、石井竜也の初監督映画「河童」で劇中音楽を担当し、日本アカデミー賞音楽賞を受賞。映画・ドラマ等の劇伴や演劇の「劇中音楽」等も積極的に手がけている。
2005年頃から、サクソフォーンを吹こうとすると筋肉が収縮したり硬くなったりし、サクソフォーンが吹けなくなってしまう「局所性ジストニア」を発症した事を、2012年4月に公表した。この理由によりサクソフォーンを休業し、キーボードを中心に音楽活動を続けている[1][2]。
2017年より2024年3月までNHK歌番組「うたコン」の指揮者を、フラッシュ金子名義で担当していた。
エピソード
[編集]前述の通り、局所性ジストニアで2012年にサクソフォーン演奏の休業を発表しているが、発症してから病名が判明したのは4年後の2009年だったと明かしている[3]。米米CLUBの活動初期からキーボードを兼任していたが、サクソフォーン活動の休止を機にピアノを1から猛練習し、現在のキーボーディストとしての活動に至る[3]。
2021年度下期のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で音楽を担当しているが、このドラマに登場するトランペッター・大月錠一郎(以下ジョー。演 - オダギリジョー)は、プロデビュー目前に原因不明の病気で突然トランペットが吹けなくなり、デビューを断念してから約30年の時を経て、1995年にピアニストとして再起を果たすというストーリーが描かれる。ジョーのこうした経緯から、ジョーは金子をモチーフにしたのではないかとの言及がある。2022年2月18日放送の情報番組『あさイチ』プレミアムトークにゲスト出演した際には「突然、楽器が吹けなくなってしまうってこともこの世にはあって、決して架空の話ではないんです」とコメントしている[3]。又、雉真るい(演 - 深津絵里)と結婚後のジョーが1983年時点[4]でいまだ定職に就いていない事にも触れ、「今、何もしていない、仕事をしていないジョーのことを責めないでください。むしゃくしゃして、るいにあたったりもありましたけど、僕もその気持ちはわかります」とジョーの立場を慮っている[3]。番組内では妻・美奈子のコメントも紹介され、「(病気になったことが)かわいそうというのはあったんですけれど、じゃあ次に何やる?って」と前向きにとらえていたことや「サックスを吹いていなかったらピアニストになりたかった」という金子に、「じゃあピアノ頑張ればいいじゃん」と励ましたと明かしている[5]。ジョーが金子をモチーフとしたとされることについて、小学館のニュースサイト『NEWSポストセブン』がNHKに取材したところ、NHKは「錠一郎の人生と金子さんの人生は全く違うので、金子さんが錠一郎のモデルという事実はない」とした上で、「錠一郎がトランペッターとしての道を断念するというストーリー上の流れがあり、その原因となる病気について金子さんにお話を伺って、参考にした」とコメントしている[6]。
サクソフォーン演奏については休業後もリハビリを続けており、2023年にはコンサートでの演奏がある程度できるようになるまで回復した[7]。
音楽参加作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- ルーキー! (2001年、関西テレビ)
- できちゃった結婚 (2001年、フジテレビ)
- 早乙女タイフーン (2001年、テレビ朝日)
- すいか (2003年、日本テレビ)
- 生放送はとまらない! (2003年、テレビ朝日)
- 2クール (2004年、日本テレビ)
- 銭ゲバ (2009年、日本テレビ)
- Q10 (2010年、日本テレビ)
- ドン★キホーテ (2011年、日本テレビ)
- 三毛猫ホームズの推理 (2012年、日本テレビ)
- 夫婦善哉 (2013年、NHK)
- パンとスープとネコ日和 (2013年、WOWOW)
- 東京バンドワゴン〜下町大家族物語 (2013年、日本テレビ)
- ラギッド! (2015年、NHK BSプレミアム)
- 経世済民の男「小林一三」(2015年、NHK大阪)
- エンジェル・ハート (2015年、日本テレビ)
- PTAグランパ! (2017年、NHK BSプレミアム)
- あいの結婚相談所(2017年、テレビ朝日)
- コートダジュールN°10(2017年、WOWOW/Fulu)
- PTAグランパ2! (2018年、NHK BSプレミアム)
- 明治開化 新十郎探偵帖(2020年、NHK BSプレミアム/NHK BS4K)
- カムカムエヴリバディ(2021年、NHK)
- 泳げ!ニシキゴイ (2022年、日本テレビ)
- 大河ドラマが生まれた日(2023年、NHK総合)
映画
[編集]舞台
[編集]- シティボーイズ・ライブ『真空報告官ピー(P)』(1998年)
- シティボーイズミックス PRESENTS『メンタル三兄弟の恋』(2005年)
- アタシが書くから アンタが演りなっ!(2008年)
- 君、生きてる意味を知りたがることなかれ!(2009年)
- 祝・絶望!(2010年)
- 愛狂しき塊、新しいうた(2011年)
- 危険な女(2012年)
- ジャンキー・ジャンク・ヌードット(2013年)
- 愛欲の乱(2014年)
- 世界征服ナイト / breakfast,kani(2015年)
- ケツラク / breakfast,kanid(2016年)
- 豪雪(2017年)
- 舞台「私のホストちゃん」(2013年)
- 舞台「私のホストちゃん」 〜血闘!福岡中洲編〜(2014年)
- 舞台「私のホストちゃん」THE FINAL 〜激突!名古屋栄編〜(2016年)
- 舞台「私のホストちゃん」REBORN(2017年)
- 舞台「私のホストちゃん」REBORN〜絶唱!大阪ミナミ編〜(2018年)
- 女の友情と筋肉 THE MUSICAL(2022年)
- その他
- ABE-GIG in日本武道館 〜10年に1度の大家族会議〜 (2015年)
- 舞台「ストリップ学園」〜ハダカ座公演vol.1〜(2018年)
- 舞台「若様組まいる〜アイスクリン強し〜」(2018年)
- ミュージカル「GRIEF7」(2018年)
テレビ
[編集]- うたコン(2017年1月17日 - 2024年3月12日、NHK総合)「music concerto」指揮
- あさイチ「プレミアムトーク 作曲家・金子隆博さん▽朝ドラの音楽を担当♪」(2022年2月18日、NHK総合)
ラジオ
[編集]作品
[編集]CD
[編集]- シティボーイズミックスPRESENTS「メンタル三兄弟の恋」オリジナルサウンドトラック(2005年4月27日、ビクターエンタテインメント)※金子隆博+BIG HORNS BEE名義
- 「めがね」オリジナル・サウンドトラック(2007年8月22日、バップ)
- 「ホカベン」オリジナル・サウンドトラック(2008年5月28日、バップ)
- 「銭ゲバ」オリジナル・サウンドトラック(2009年2月25日、バップ)
- プール オリジナルサウンドアルバム(2009年8月21日、バップ)
- マザーウォーター オリジナル・サウンドトラック(2010年9月22日、バップ)
- Q10 オリジナル・サウンドトラック(2010年11月26日、バップ)
- ドン★キホーテ オリジナル・サウンドトラック(2011年8月24日、バップ)
- 三毛猫ホームズの推理 オリジナル・サウンドトラック(2012年5月23日、バップ)
- パンとスープとネコ日和 オリジナル・サウンドトラック(2013年7月24日、バップ)
- NHK土曜ドラマ 夫婦善哉 オリジナルサウンドトラック(2013年8月28日、合同会社スザクミュージック)
- 東京バンドワゴン 下町大家族物語 オリジナル・サウンドトラック(2013年11月20日、バップ)
- ラギッド!サウンドトラックス(2015年3月7日、フラッシュライトレコーズ)
- NHK「放送90年ドラマ 経世済民の男 小林一三」サウンドトラックス(2015年9月12日、フラッシュライトレコーズ)
- 日本テレビ系 日曜ドラマ ドラマ「エンジェル・ハート」オリジナル・サウンドトラック(2015年11月25日、バップ)
- 縁 サウンドトラックス(2016年、フラッシュライトレコーズ)
- 日曜日に会おうよ 〜Great Average Days〜TEAM 安部礼司(2016年2月14日、フラッシュライトレコーズ)※シングル
書籍
[編集]- 日向の道をまっすぐ行こう(2022年12月5日、毎日新聞出版 ISBN 978-4620327532)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 発症してからも完全に吹けなくなった訳ではなく、2006年頃はレコーディングで演奏したり米米CLUBの再結成ツアーでも部分的にソロを取るなどしていたが、2007年頃のツアーからはかつて自分が担当していたパートも徐々に織田浩司に任せたりピアノソロに置き換えるようになっていた。
- ^ “米米CLUBフラッシュ金子、持病でサックス演奏活動休止”. ナタリー. 2012年4月4日閲覧。
- ^ a b c d “「カムカム」音楽担当の金子隆博氏「ジョーを責めないで」自身の「ジストニア」経験語る”. 日刊スポーツ (2022年2月18日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ 『カムカムエヴリバディ』はこの当時、1983年を舞台にしていた。
- ^ “カムカムエヴリバディ:音楽担当の金子隆博「ジョーを責めないで」 楽器が突然吹けなくなる経験から無職の錠一郎を擁護”. MANTANWEB (2022年2月18日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “『カムカム』オダギリジョーの役、モデルは米米・フラッシュ金子? NHKに聞いた結果”. NEWSポストセブン (2022年4月7日). 2022年4月8日閲覧。
- ^ 金子隆博 [@KanekoTakahiro8] (2023年12月10日). "本人のポスト". X(旧Twitter)より2023年12月11日閲覧。
- ^ “FMシアター『SMILE!』演出担当よりメッセージ”. NHKドラマ (2016年2月2日). 2021年10月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 金子隆博 (@KanekoTakahiro8) - X(旧Twitter)