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ブラッド・ボックスバーガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラッド・ボックスバーガー
Brad Boxberger
タンパベイ・レイズ時代
(2017年6月30日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州オレンジ郡タスティン
生年月日 (1988-05-27) 1988年5月27日(36歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2012年6月10日
年俸 250万ドル+出来高55万ドル(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブラッドリー・ジョージ・ボックスバーガーBradley George Boxberger, 1988年5月27日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ郡タスティン出身のプロ野球選手投手)。右投右打。フリーエージェント(FA)。愛称はボックス[2]

経歴

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プロ入り前

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2006年MLBドラフト20巡目(全体587位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されたが、契約せずに南カリフォルニア大学へ進学した。

プロ入りとレッズ傘下時代

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2009年MLBドラフト1巡目追補(全体43位)でシンシナティ・レッズから指名され、プロ入り。

パドレス時代

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2011年12月17日にマット・レイトスとの1対4のトレードで、ヨンダー・アロンソヤズマニ・グランダルエディンソン・ボルケスと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[3]

2012年6月10日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビューを果たした。昇格後も高い奪三振率を記録したが、制球は不安定だった。

サンディエゴ・パドレス時代
(2013年)

レイズ時代

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2014年1月22日にアレックス・トーレスジェシー・ハンとのトレードで、ローガン・フォーサイスらと共にタンパベイ・レイズへ移籍した[4]。レイズ移籍初年度にブレイクを果たす。63試合にリリーフ登板し、メジャーでは自己ベストの防御率2.37をマーク。メジャー初勝利も記録、64.2イニングで104の三振を奪い、奪三振率は14.5と非常に高い数値を残した。チームのリリーフ陣ではジェイク・マギーに次ぐ低防御率であり、ブルペンの柱として活躍した。

2015年抑えで起用され、自己最多の69試合に登板してアメリカンリーグトップの41セーブをマークした。また、オールスターのメンバーにも選出された。しかし、これらの実績とは裏腹に投球内容が優れていたとは言い難かった。まず、防御率は前年から1.50近く悪化し、3.71まで上昇した。更に4勝10敗と大きく負け越したほか、奪三振率も大幅に低下した。

2016年短内転筋の故障の手術を受けた為、開幕を故障者リスト入りして迎えた[5]。しかし、復帰した試合で斜筋に違和感を発症し、故障者リストに逆戻りとなった[6]。これらの影響で出番は限定的になり、27試合のリリーフ登板で4勝3敗、防御率4.81という成績に留まった。また、24.1イニングで19四球を出して自己ワーストを更新する与四球率7.0を記録するなど、制球面で更に荒れた。

2017年は30試合登板して4勝4敗、防御率3.38、40奪三振を記録した。

ダイヤモンドバックス時代

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2017年11月30日にカーティス・テイラー英語版とのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[7]

2018年は抑えとして起用され、3年ぶりの60試合登板で32セーブを挙げたが、9月に9試合で防御率11.37と調子を崩し、平野佳寿と配置転換した。オフの11月30日にノンテンダーFAとなった。

ロイヤルズ時代

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2019年2月7日にロイヤルズと1年220万ドル(+最大100万ドルの出来高)で契約を結んだ[8]。6月26日にDFAとなり[9]、7月1日に自由契約となった[10]

ナショナルズ傘下時代

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2019年7月12日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[11]。傘下のAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーしていたが、8月4日に自由契約となった[10]

レッズ傘下復帰

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2019年8月6日にレッズとマイナー契約を結んだ[12]。傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーしていたが、8月23日に自由契約となった[10]

マーリンズ時代

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2020年2月14日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]。7月23日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[14]。オフの10月28日にFAとなった[15]

ブルワーズ時代

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2021年2月にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。3月26日に一旦自由契約となるが、28日に改めてマイナー契約を結び直した[17]。シーズン開幕後の4月6日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[18]。4月の終盤からはチームに欠かせない存在となった[1]。最終的にチーム最多の71試合に登板した[1]。オフの11月3日にFAとなった[19]

2022年3月14日にブルワーズと単年250万ドル+55万ドルの出来高で再契約を結んだ[1]。球団所有の2023年の契約延長オプションがある[1]。ブルワーズにとってロックアウト英語版後初の契約となった[1]

2022年10月11日に球団側がオプションを廃棄し、FAとなった[20]

カブス時代

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2022年11月23日にシカゴ・カブスと単年200万ドル+80万ドルの出来高で契約を結んだ[21]。背番号は29。相互所有の単年500万ドルの契約延長オプションが含まれている[22]

2023年オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった[23]

投球スタイル

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90~95mph(約144.8km/h~152.9km/h)のフォーシーム、80mph(約128.7km/h)前後のチェンジアップの2球種で全投球の9割以上を占める。他にはスライダーツーシームも投げる[24]。マイナー時代はカーブも投げていた[25]。最速は2021年に計測した96.6mph(約155.5km/h)。

家族

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父のロッド・ボックスバーガー英語版南カリフォルニア大学出身の投手で、1978年のMLBドラフト1巡目(全体11位)でヒューストン・アストロズに入団したが、メジャーには昇格できずに終わっている[26]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 SD 24 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 120 27.2 22 3 18 1 2 33 0 0 12 8 2.60 1.45
2013 18 0 0 0 0 0 1 1 0 .000 94 22.0 19 3 13 0 0 24 0 0 9 7 2.86 1.46
2014 TB 63 0 0 0 0 5 2 2 19 .714 247 64.2 34 9 20 0 4 104 3 2 17 17 2.37 0.84
2015 69 0 0 0 0 4 10 41 2 .286 271 63.0 54 9 32 5 2 74 5 1 29 26 3.71 1.37
2016 27 0 0 0 0 4 3 0 7 .571 114 24.1 23 3 19 1 2 22 0 0 13 13 4.81 1.73
2017 30 0 0 0 0 4 4 0 5 .500 121 29.1 23 4 11 3 1 40 1 0 11 11 3.38 1.16
2018 ARI 60 0 0 0 0 3 7 32 1 .300 235 53.1 44 9 32 4 1 71 3 0 30 26 4.39 1.43
2019 KC 29 0 0 0 0 1 3 1 0 .250 122 26.2 25 3 17 0 1 27 1 0 16 16 5.40 1.58
2020 MIA 23 0 0 0 0 1 0 0 6 1.000 79 18.0 17 3 8 0 1 18 0 0 7 6 3.00 1.39
2021 MIL 71 0 0 0 0 5 4 4 23 .556 266 64.2 44 8 25 1 6 83 3 0 26 24 3.34 1.07
2022 70 0 0 0 0 4 3 1 30 .571 268 64.0 52 6 27 1 2 68 0 0 23 21 2.95 1.23
2023 CHC 22 0 0 0 0 0 1 2 1 .000 84 20.0 15 3 11 1 1 17 0 0 11 11 4.95 1.30
MLB:12年 506 0 0 0 0 31 38 84 95 .449 2021 477.2 372 63 233 17 23 581 16 3 204 186 3.50 1.27
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2012 SD 24 0 0 3 0 .000
2013 18 3 3 0 1 1.000
2014 TB 63 1 5 0 0 1.000
2015 69 1 6 2 0 .778
2016 27 2 3 0 0 1.000
2017 30 5 5 0 0 1.000
2018 ARI 60 0 5 0 0 1.000
2019 KC 29 3 0 0 0 1.000
2020 MIA 23 3 2 0 1 1.000
2021 MIL 71 4 4 1 0 .889
2022 70 3 2 1 0 .833
2023 CHC 22 4 3 0 1 1.000
MLB 506 29 38 7 3 .905
  • 2023年度シーズン終了時

タイトル

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記録

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背番号

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  • 29(2012年 - 2013年)
  • 26(2014年 - 2017年、2019年)
  • 31(2018年)
  • 33(2020年)
  • 45(2021年 - 2022年)
  • 29(2023年)

脚注

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  1. ^ a b c d e f Adam McCalvy (March 15, 2022). “Boxberger back on Crew; inks one-year deal with club option” (英語). MLB.com. March 15, 2022閲覧。
  2. ^ Rays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月27日) 2017年9月15日閲覧
  3. ^ Mat Latos pitcher traded to Cincinnati Reds from San Diego Padres Archived 2012年1月7日, at the Wayback Machine. FOX Sports on MSN
  4. ^ Rays acquire Forsythe, Boxberger in seven-player trade with Padres”. MLB.com Rays Press Release (2014年1月22日). 2014年1月23日閲覧。
  5. ^ Rays activate closer Brad Boxberger from disabled list” (英語). FOX Sports (2016年5月30日). 2016年10月9日閲覧。
  6. ^ Boxberger going back on DL with left oblique injury” (英語). USA TODAY (2016年6月1日). 2016年10月9日閲覧。
  7. ^ Bill Chastain (2017年11月30日). “Rays land prospect Taylor for Boxberger” (英語). MLB.com. 2017年12月4日閲覧。
  8. ^ Jeffrey Flanagan (2019年2月7日). “Boxberger joins Royals with 1-year deal” (英語). MLB.com. 2019年2月8日閲覧。
  9. ^ Jeffrey Flanagan (2019年6月26日). “Teammates leading All-Star campaign for Dozier” (英語). MLB.com. 2019年6月27日閲覧。
  10. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2020年3月8日閲覧。
  11. ^ Nationals' Brad Boxberger: Signs minors deal with Nationals” (英語). CBS Sports (2019年7月12日). 2019年7月14日閲覧。
  12. ^ Sarah Langs (2019年8月6日). “Boxberger, Reds reportedly reach Minors deal” (英語). MLB.com. 2019年8月15日閲覧。
  13. ^ Joe Frisaro (2020年2月14日). “Marlins add Boxberger on Minors deal” (英語). MLB.com. 2020年3月8日閲覧。
  14. ^ Jeff Todd (2020年7月24日). “Marlins To Select Contract Of Brad Boxberger” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月25日閲覧。
  15. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月18日閲覧。
  16. ^ Mark Polishuk (2021年2月14日). “Brewers Sign Brad Boxberger To Minors Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月11日閲覧。
  17. ^ Steve Adams (2021年3月28日). “Brewers Re-Sign Brad Boxberger, Jordan Zimmermann” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月11日閲覧。
  18. ^ Steve Adams (2021年4月6日). “Brewers Select Brad Boxberger” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月11日閲覧。
  19. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). March 15, 2022閲覧。
  20. ^ Brewers Decline Option On Brad Boxberger” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月18日閲覧。
  21. ^ Cubs agree to one-year deal with reliever Boxberger” (英語). MLB.com. 2022年12月18日閲覧。
  22. ^ Cubs Sign Brad Boxberger” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月18日閲覧。
  23. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  24. ^ Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Player Card: Bradley Boxberger
  25. ^ Reds prospect Brad Boxberger affirms potential in Arizona Fall League reds.com
  26. ^ Boxberger is making himself, Dad proud azstarnet.com

関連項目

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外部リンク

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