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ジェイク・マギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェイク・マギー
Jake McGee
コロラド・ロッキーズ時代
(2019年5月18日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンノゼ
生年月日 (1986-08-06) 1986年8月6日(38歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 MLBドラフト5巡目
初出場 2010年9月14日
最終出場 2022年9月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2017 野球

ジェイコブ・ダニエル・マギーJacob Daniel McGee, 1986年8月6日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴

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プロ入りとレイズ時代

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タンパベイ・レイズ時代
(2012年5月11日)

2004年のMLBドラフト5巡目(全体135位)でタンパベイ・デビルレイズに入団。

2006年にA級サウスウエストミシガン・デビルレイズで26試合に先発し、防御率2.96、奪三振率(K/9)11.5という好成績を残した。オフには「ベースボール・アメリカ」誌の有望株英語版ランキングにおいてマイナー全体で38番目に評価された[1]

2007年も引き続き好成績を残してAA級モンゴメリー・ビスケッツまで昇格し、シーズン終了後には、エバン・ロンゴリアデビッド・プライスに次いで球団内3位、マイナー全体では15位のトッププロスペクトと見なされるようになる[2]

2008年7月に左肘を痛め、トミー・ジョン手術で長期離脱を余儀なくされる[3]

2010年の後半戦で復帰するも、低調な成績に終わった。同年はレイズは先発投手の駒が揃っている一方で、ラファエル・ソリアーノグラント・バルフォアダン・ウィーラーらブルペンの柱がFAで退団することが濃厚になっていた。高い奪三振率を誇るマギーは、その穴を埋めることができる存在として注目されるようになり、シーズン途中でリリーフに転向した[4]。9月14日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーリーグデビューを果たした[5]

2011年からは左の中継ぎとしてメジャーに定着した。

2012年は69試合に登板し、防御率1.95、20ホールドの好成績だった。

2014年1月17日にレイズと145万ドルの1年契約に合意した[6][7]。シーズンでは好投が続き、不調のグラント・バルフォアに代わって6月中旬からクローザーの役割を任されるようになった。自己最多かつ2年連続70試合以上となる73試合に登板し、2年ぶりの防御率1.00台(1.89)、自己最多の90奪三振、19セーブを記録し、クローザーの役割を全うした。

2015年は、クローザーの座をブラッド・ボックスバーガーに譲った。8月18日に左膝半月板損傷の修復手術を受けた[8]が、9月27日に復帰した。最終的には39試合に登板し、1勝2敗6セーブ、防御率2.41という成績を残した。三振奪取能力は相変わらず高く、37.1イニングで48奪三振を記録。奪三振率は4年連続で10.0を超えた。

ロッキーズ時代

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2016年1月28日にコーリー・ディッカーソンケビン・パドロ英語版とのトレードで、ヘルマン・マルケスと共にコロラド・ロッキーズへ移籍した[9]。オフの12月に年俸調停を避けて1年590万ドルの契約で合意した[10]

2017年開幕前の2月9日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[11]。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[12]。オフの11月2日にFAとなった[13]が、12月15日にロッキーズと3年総額2700万ドルで再契約を結び、ブライアン・ショウと共に入団会見を行った[14]

2020年新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されたが、開幕直前の7月17日にブライアン・ショウと共に自由契約となった[15][16]

ドジャース時代

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2020年7月21日、ロサンゼルス・ドジャースと1年契約を結んだ[17]。60試合制の短縮シーズンながら24試合に登板し、防御率2.66と復調した。タンパベイ・レイズとの2020年のワールドシリーズで1試合に登板し、自身初のワールドシリーズ優勝を経験し、ワールドシリーズとWBCの両方で優勝を経験した選手となった。オフの10月28日にFAとなった[18]

ジャイアンツ時代

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2021年2月17日にサンフランシスコ・ジャイアンツと2年総額700万ドルの契約を結んだ[19]。この年は年間を通じてクローザーとして起用され、自己最多の31セーブ(リーグ6位)を挙げた。7月には11試合に登板し、1ホールド、7セーブ、無失点、9奪三振の好成績で自身初のリリーバー・オブ・ザ・マンスを受賞した。

2022年は開幕から不振で、7月9日にDFAとなり[20]、14日に自由契約となった[21]

ブルワーズ時代

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2022年7月22日にミルウォーキー・ブルワーズとメジャー契約を結んだ[22]。8月7日にDFAになった[23]

ナショナルズ時代

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2022年8月9日にウェイバー公示を経てワシントン・ナショナルズに移籍した[24]。9月9日にDFAとなり[21]、11日に自由契約となった[21]

2023年2月3日に現役を引退することが発表された[25]

投球スタイル

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スリークォーターから、最速100.2 mph(約161 km/h[26]の2種類の速球フォーシームツーシーム)が武器。その他に、90 mph(約145 km/h)程度のスライダー、76 mph(約122 km/h)のカーブなども使用する[27]

2014年の速球の平均球速は96.3 mph(約155km/h)であったが、以降年々低下しており、2016年の平均球速は93.1 mph(約150 km/h)となっている。また、2012年から2015年までは速球の使用率が約9割であったが、2016年は約7割に低下し、スライダーとカーブの使用率が増加した[27]

詳細情報

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年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2010 TB 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 20 5.0 2 0 3 0 0 6 0 0 1 1 1.80 1.00
2011 37 0 0 0 0 5 2 0 4 .714 124 28.0 30 5 12 1 0 27 0 0 14 14 4.50 1.50
2012 69 0 0 0 0 5 2 0 20 .714 212 55.1 33 3 11 4 1 73 3 0 13 12 1.95 0.80
2013 71 0 0 0 0 5 3 1 27 .625 260 62.2 52 8 22 5 1 75 4 0 28 28 4.02 1.18
2014 73 0 0 0 0 5 2 19 14 .714 274 71.1 48 2 16 1 2 90 1 0 15 15 1.89 0.90
2015 39 0 0 0 0 1 2 6 19 .333 147 37.1 27 3 8 1 1 48 1 0 11 10 2.41 0.94
2016 COL 57 0 0 0 0 2 3 15 4 .400 205 45.2 56 9 16 1 3 38 4 0 25 24 4.73 1.58
2017 62 0 0 0 0 0 2 3 20 .000 229 57.1 47 4 16 0 1 58 5 0 23 23 3.61 1.10
2018 61 0 0 0 0 2 4 1 14 .333 227 51.1 59 10 16 1 2 47 5 0 39 37 6.49 1.46
2019 45 0 0 0 0 0 2 0 4 .000 180 41.1 47 11 11 1 3 35 0 1 25 20 4.35 1.40
2020 LAD 24 0 0 0 0 3 1 0 6 .750 79 20.1 14 2 3 0 0 33 0 0 6 6 2.66 0.84
2021 SF 62 0 0 0 0 3 2 31 8 .600 239 59.2 44 7 10 1 2 58 0 0 25 18 2.72 0.91
2022 24 0 0 0 0 1 2 3 4 .333 96 21.1 27 2 6 1 0 11 1 0 18 17 7.17 1.55
MIL 6 0 0 0 0 0 0 0 0 25 5.2 7 2 1 0 0 4 0 0 4 4 6.35 1.41
WSH 12 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 42 10.0 7 2 5 0 0 10 0 0 7 7 6.30 1.20
'22計 42 0 0 0 0 1 3 3 4 .250 163 37.0 41 6 12 1 0 25 1 0 29 28 6.81 1.43
MLB:13年 650 0 0 0 0 32 28 79 144 .533 2359 572.1 500 70 156 17 16 613 24 1 254 236 3.71 1.15

年度別守備成績

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投手(P)












2010 TB 8 0 1 0 0 1.000
2011 37 0 3 0 0 1.000
2012 69 2 7 0 1 1.000
2013 71 1 5 0 0 1.000
2014 73 1 6 1 0 .875
2015 39 0 2 0 0 1.000
2016 COL 57 4 1 0 0 1.000
2017 62 1 3 0 0 1.000
2018 61 3 5 1 0 .889
2019 45 3 4 1 0 .875
2020 LAD 24 0 1 0 0 1.000
2021 SF 62 3 3 1 0 .857
2022 24 0 1 0 0 1.000
MIL 6 0 0 0 0
WSH 12 0 1 0 0 1.000
'22計 42 0 2 0 0 1.000
MLB 650 18 43 4 1 .938

表彰

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背番号

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  • 57(2010年 - 2015年)
  • 51(2016年 - 2019年)
  • 41(2020年)
  • 17(2021年 - 2022年途中)
  • 21(2022年途中 - 2022年途中)
  • 47(2022年途中 - 同年終了)

代表歴

[編集]

脚注

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  1. ^ 2007 Top 100 Prospects. ベースボール・アメリカ(英語). 2011年9月28日閲覧
  2. ^ Shonerd, Jim(2008-04-04). [1]. ベースボール・アメリカ(英語). 2011年9月28日閲覧
  3. ^ Topkin, Marc(2008-07-01). Rays' Percival fumes over catwalk-aided double. タンパベイ・タイムズ(英語). 2011年9月28日閲覧
  4. ^ Gleeman, Aaron(2011-01-24). Rays undecided about rookie Jake McGee’s role for 2011. HardballTalk(英語). 2011年9月28日閲覧
  5. ^ September 14, 2010 New York Yankees at Tampa Bay Rays Play by Play and Box Score. Baseball-Reference.com(英語). 2011年9月28日閲覧
  6. ^ "Rays agree to terms with Hellickson, Joyce, Lobaton, McGee, Ramos, Rodriguez for 2014" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 17 January 2014. 2017年12月19日閲覧
  7. ^ Adam Berry (2014年1月17日). “Rays sign six players, avoid arbitration process”. MLB.com. 2017年12月19日閲覧。
  8. ^ McGee has surgery to repair torn meniscus” (英語). MLB.com (2015年8月21日). 2023年2月26日閲覧。
  9. ^ Rockies trade Corey Dickerson to Rays for Jake McGee”. スポーツ・イラストレイテッド (2016年1月28日). 2016年1月29日閲覧。
  10. ^ McGee, Rockies agree to $5.9 million, 1-year contract” (英語). USAトゥデイ (2016年12月2日). 2023年2月26日閲覧。
  11. ^ USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster USAベースボール英語版 (英語) (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧
  12. ^ Doug Miller (2017年3月22日). “American Beauty: USA dominates PR in final” (英語). MLB.com. 2017年12月19日閲覧。
  13. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月28日閲覧
  14. ^ Rockies welcome Bryan Shaw, Jake McGee” (英語). MLB.com (2017年12月16日). 2023年2月26日閲覧。
  15. ^ Press release: Colorado Rockies release pitchers Jake McGee and Bryan Shaw” (英語). MLB.com (2020年7月18日). 2023年2月26日閲覧。
  16. ^ Thomas Harding (2020年7月17日). “5 takeaways from Rockies' roster moves” (英語). MLB.com. 2020年7月21日閲覧。
  17. ^ LA options Lux, inks McGee to 1-year deal” (英語). MLB.com (2020年7月22日). 2020年7月22日閲覧。
  18. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月20日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月23日閲覧。
  19. ^ Giants To Sign Jake McGee” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月18日閲覧。
  20. ^ Giants' Jake McGee: Designated for assignment” (英語). CBSスポーツ. 2022年7月10日閲覧。
  21. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2023年2月18日閲覧。
  22. ^ Brewers To Sign Jake McGee To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年7月24日閲覧。
  23. ^ Brewers Designate Jake McGee For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月13日閲覧。
  24. ^ Nationals Claim Jake McGee, Designate Donovan Casey” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月13日閲覧。
  25. ^ Anthony Franco (2023年2月3日). “Jake McGee Retires”. MLB Trade Rumors. 2023年2月18日閲覧。
  26. ^ 2012年シーズン計測。
  27. ^ a b FanGraphs.com2017年3月8日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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