ブリッジウォーター級スループ
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ブリッジウォーター級スループ(ブリッジウォーターきゅうスループ 英:Bridgewater class sloop)とは、ブリッジウォーターとサンドウィッチの2隻からなるイギリス海軍のスループの艦級。フラワー級スループの代替のため、1927年度建造計画によって建造された。
ブリッジウォーター級スループ | |
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ブリッジウォーター(en), 1943年1月撮影 | |
基本情報 | |
建造所 | ホーソン・レスリー造船所, ヘバーン工場 |
運用者 | イギリス海軍 |
就役期間 | 1929年-1946年 |
建造数 | 2隻 (引退) |
前級 | 24級 |
次級 | ヘイスティングス級 |
要目 | |
排水量 | 1,045トン |
長さ | 250 ft (76 m) |
幅 | 34 ft (10 m) |
速力 | 17 kn (31 km/h) |
兵装 | 4 in (10 cm) 単装砲2基 |
概要
[編集]ブリッジウォーター級は、排水量1,045トンで2門の4インチ砲を装備していた。その速力は17ノットだった。
戦歴
[編集]ブリッジウォーター、サンドウィッチの両艦は、1927年9月にへバーンのホーソン・レスリー造船所に発注され、1929年に就役、中国艦隊に配備された。ブリッジウォーターは1935年にケープタウンに配属替えとなったが、サンドウィッチは1939年に第2次世界大戦が勃発するまで、中国艦隊に所属していた。大戦中は2隻とも大西洋の戦いに参加した。ブリッジウォーターは1943年11月までフリータウンを母港として哨戒と船団護衛に従事したのち、ウェスタンアプローチ管区に所属した。同艦はここで終戦までの2年間、潜水艦戦の訓練に用いられた。サンドウィッチも1940年から1944年の間プリマスやリヴァプールを母港として本国海域で活動した他、フリータウンでも作戦を行った。しかし1945年には船体の状態が悪化してビゼルトで保管状態となった。両艦とも大戦終了後に軍籍から除かれ、サンドウィッチは1946年初頭にスクラップとするため売却された。ブリッジウォーターはサンドウィッチよりほんの少しだけ生き長らえ、1946年から1947年にかけて爆撃試験に従事し、1947年5月に解体のため売却された。
同型艦
[編集]艦名 | 艦番号 | 発注 | 進水 | 完工 | 就役 | その後 |
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ブリッジウォーター | L12/U12 | 1927年9月19日 | 1928年2月9日 | 1928年9月29日 | 1929年3月23日 | 1946年1月8日売却 |
サンドウィッチ | L01/U01 | 1927年9月19日 | 1928年2月6日 | 1928年9月14日 | 1929年3月14日 | 1947年5月22日売却 |
参考文献
[編集]- Hague, Arnold (1993). Sloops: A History of the 71 Sloops Built in Britain and Australia for the British, Australian and Indian Navies 1926–1946. Kendal, England: World Ship Society. ISBN 0-905617-67-3