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ホーソンM級駆逐艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホーソンM級駆逐艦
基本情報
種別 駆逐艦
運用者  イギリス海軍
就役期間 1915年 - 1921年
前級 L級 (ラフォーレイ級)
準同型艦 アドミラルティM級
ヤーロウM級
ソーニクロフトM級
次級 R級
要目
常備排水量 1,055トン (計画)
全長 82.8 m
最大幅 8.2 m
吃水 3.2 m
ボイラー 水管ボイラー×4缶
主機 蒸気タービン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 27,000馬力
速力 35.0ノット
航続距離 2,200海里 (15kt巡航時)
燃料 重油278トン
乗員 79名
兵装40口径10.2cm砲×3門
29口径37mm機銃×1門
 ※39口径40mm機銃に後日換装
・53.3cm連装魚雷発射管×2基
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ホーソンM級駆逐艦英語: Hawthorn M-class destroyer)は、イギリス海軍駆逐艦の艦級。M級駆逐艦のうち、ホーソン・レスリー社の設計を採用したサブクラスである[1][2]

来歴

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1913-4年度計画では、ウィンストン・チャーチル海軍大臣の意見により、大幅な速力向上を図ったM級駆逐艦の建造が開始された。同年度計画では、海軍本部の設計による基本型(アドミラルティM級)6隻のほか、更なる速力の増大を図って、民間造船所の自由裁量に任せた設計による特型7隻が盛り込まれていた。このうち、ホーソン・レスリー社の設計を採用したのが本級である[1]

設計

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基本設計はアドミラルティ型と同様、L級の小改正型とされており、船型も同じ船首楼型である。アドミラルティ型よりもボイラーを1基増設したことで煙突は4本となり、これは外見上の特徴となった。本級は、イギリス海軍が計画的に建造した最後の4本煙突艦となった[1]

主機は直結タービン、2軸推進であり、機関出力を27,000馬力として、計画速力を35ノットに引き上げた。しかし実際には、オイル漏洩や機関の加熱などの不調が多発し、海上公試は両艦とも34ノットにも達しなかった[1]

装備

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兵装はアドミラルティ型と同構成である。

艦砲はL級の装備を踏襲し、40口径10.2cm砲(QF 4インチ砲Mk.IV)を3門搭載した。対空兵器としては29口径37mm機銃(QF 1ポンド・ポンポン砲)が搭載され、39口径40mm機銃(QF 2ポンド・ポンポン砲)に後日換装された[1][3]

水雷兵装もL級の装備を踏襲しており、53.3cm連装魚雷発射管2基を搭載した[1]

同型艦一覧

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  • マンスフィールド(HMS Mansfield
  • メントー(HMS Mentor

参考文献

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  1. ^ a b c d e f 「イギリス駆逐艦史」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、34頁、ISBN 978-4905551478 
  2. ^ Randal Gray (1984). Robert Gardiner. ed. Conway's All the World's Fighting Ships 1906-1921. Naval Institute Press. pp. 18, 76-77. ISBN 978-0870219078 
  3. ^ 高須廣一「兵装 (技術面から見たイギリス駆逐艦の発達)」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、172-179頁、ISBN 978-4905551478