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ブリーラム・ユナイテッドFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブリーラムPEA FCから転送)
ブリーラム・ユナイテッドFC
原語表記 สโมสรฟุตบอลบุรีรัมย์ ยูไนเต็ด
愛称 The Thunder Castles
(ปราสาทสายฟ้า)
クラブカラー
創設年 1970年
所属リーグ タイ・リーグ1
ホームタウン ブリーラム県
ホームスタジアム チャーン・アリーナ
収容人数 32,600
代表者 タイ王国の旗 ネーウィン・チットチョープ英語版
監督 ブラジルの旗 オスマー・ロス
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ブリーラム・ユナイテッドFCタイ語: สโมสรฟุตบอลบุรีรัมย์ ยูไนเต็ด, 英語: Buriram United F.C.)は、タイの東北部、ブリーラム県にホームを置くサッカークラブである。旧称はプロヴィンシャル・エレクトリシティ・オーソリティFCสโมสรฟุตบอลการไฟฟ้าส่วนภูมิภาค, 英語: Provincial Electricity Authority F.C.、略称PEA FC)。

概要

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1970年に創設された。ホームタウンはバンコクから約400km、カンボジアと国境を接するタイ東北部のブリーラムである。数多くのタイトル獲得やACLでの活躍により、今やタイを代表するビッグクラブとして国内外で注目を集める。

ブリーラムの名士であり副首相や各副大臣などを歴任した政治家のネーウィン・チットチョープが、2009年に当時国内の強豪クラブであったPEA(タイ電力公社)を買収。本拠地をアユタヤからブリーラムに移し本格的なクラブ運営・強化が始まった。2011年には建設費約17億円(当時レート)をかけたブリーラム・スタジアムが完成。欧州のような雰囲気・設備を持つスタジアムは国内No.1スタジアムと言ってよい。サポーターも非常に多く熱狂的で、アウェーにも毎試合のように大型バスを連ねて駆けつけるほどである[1]

オーナーのネーウィンは「カネも出すけど口も出す」というスタイルで知られており、チーム運営に際しても毎日の練習前・練習後に監督とミーティングを持つなど、実務に深くコミットしているという[2]

歴史

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2002-03シーズン、タイ・ディヴィジョン1リーグ(2部)で3位となり昇降格プレーオフに進んだが、タバコ・モノポリーに敗れて昇格はならなかった。[3] 2003-04シーズン、タイ・ディビジョン1リーグで2位となり、翌シーズンのタイ・プレミアリーグ昇格を決めた。

2004-05シーズンのタイ・プレミアリーグでは2位となり、[4] 翌年のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。しかし、期限までに選手登録を済ませなかったため、失格処分となった。2008シーズンのタイ・プレミアリーグでは、勝ち点61で2位のチョンブリーFCに勝ち点差2をつけて初優勝した。[5]

2010シーズンを前にして、クラブはブリーラム県の有力政治家ネーウィン・チットチョープ英語版に買収された。本拠地はアユタヤ県から400km以上離れたブリーラム県に移され、クラブ名もブリーラムPEA FCに改められた[6][7]。2011年はプレミアリーグ、FAカップリーグカップの国内三冠を達成した。

2012年、新たにタイ・プレミアリーグに昇格してきた同じブリーラム県にあるブリーラムFCを吸収合併し、クラブ名称をブリーラムPEA FCからブリーラム・ユナイテッドFCに変更。2012年2月には「TOYOTA PREMIER CUP2011」でベガルタ仙台に勝利を収めた。AFCチャンピオンズリーグ2012ではグループリーグ初戦の柏レイソル、第2節の広州恒大に連勝したが、その後、四連敗して最下位で敗退した。

2013年5月1日、AFCチャンピオンズリーグ2013のグループリーグ最終節を引き分け、E組2位で初めて決勝トーナメントに進出した。現行のAFCチャンピオンズリーグでタイ勢がグループリーグを突破したのは、第1回大会のAFCチャンピオンズリーグ2002-2003で準優勝したBECテロ・サーサナFC以来だった。しかし、5月3日、2010年に監督に就任して以降、7つのタイトルを獲得するなどブリーラム・ユナイテッドFCの成功に大きく関わってきたアッタポル・プスパコムの辞任が発表された。後任監督にはイングランド人のスコット・クーパーが就任したが、9月にはスペイン人のアレハンドロ・メネンデスが新監督に就任した。

AFCチャンピオンズリーグ2013は準々決勝(ベスト8)まで進んだ。準々決勝ではエステグラルのアミル・ガレノイー監督がブリーラムのファンの妨害で試合前日に睡眠を取ることができなかったとして批判した[8]。2013年はプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップ、コー・ロイヤルカップの国内四冠を達成した。2014年2月にはトヨタプレミアカップ2013で名古屋グランパスに勝利し、2013年シーズンの獲得タイトルは5個になった。

2014年4月、成績不振によりアレハンドロ・メネンデスが解任され、オリンピアコスなどで監督を務めたモンテネグロ人のボジダル・バンドヴィッチ英語版が就任した。

2021-2022シーズンリーグ戦で4年振りに優勝、国内3冠を達成。

2022-23シーズン、2年連続で国内3冠を達成。

スタジアム

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2011年6月11日、アイモバイル・スタジアムに代わってブリーラム・スタジアムがブリーラム・ユナイテッドFCのホームスタジアムになった。建設費用は約5.5億バーツで、収容能力は32,600人。サンダー・キャッスルの愛称を持つこのスタジアムは施設命名権により2017年までは「ニュー・アイモバイル・スタジアム」、2018年からは「チャーン・アリーナ」と呼ばれる。

ブリーラム県中心部から南西に約3kmの場所に位置している。

タイトル

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国内タイトル

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国際タイトル

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過去の成績

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シーズン リーグ 順位 FA杯 リーグ杯 コー・ロイヤル杯 トヨタプレミア杯
2004-05 プレミア 18 9 5 4 23 19 32 2位
2006 プレミア 22 6 4 12 23 32 22 10位
2007 プレミア 30 13 3 14 35 40 42 8位
2008 プレミア 30 18 7 5 38 15 61 1位
2009 プレミア 30 9 9 12 37 41 36 9位 4回戦敗退 準優勝敗退
2010 プレミア 30 17 12 1 51 19 63 2位 4回戦敗退 準優勝
2011 プレミア 34 26 7 1 64 15 85 1位 優勝 優勝 優勝
2012 プレミア 34 14 12 8 60 40 54 4位 優勝 優勝 準優勝 準優勝
2013 プレミア 32 23 9 0 73 23 78 1位 優勝 優勝 優勝 優勝
2014 プレミア 38 23 10 5 69 26 79 1位 4回戦敗退 準優勝 優勝
2015 プレミア 34 25 9 0 98 24 84 1位 優勝 優勝 優勝 優勝
2016 プレミア 30 15 10 5 55 38 55 4位 3回戦敗退 優勝
2017 タイリーグ1 34 27 5 2 85 22 86 1位 準々決勝敗退 準々決勝敗退
2018 タイリーグ1 34 28 3 3 76 25 87 1位 準優勝 準決勝敗退 準優勝
2019 タイリーグ1 30 16 10 4 51 25 58 2位 準決勝敗退 準優勝 優勝
2020-21 タイリーグ1 30 20 7 3 63 26 62 2位 準決勝敗退 - -
2021-22 タイリーグ1 30 19 5 5 47 17 62 1位 優勝 優勝 -
2022-23 タイリーグ1 30 23 5 2 75 27 74 1位 準優勝
2023-24 タイリーグ1 30 20 9 1 70 27 69 1位

アジアでの成績

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年度 大会 ラウンド 対戦相手 ホーム アウェー 合計
2006 AFCチャンピオンズリーグ グループG 中華人民共和国の旗 上海申花 失格
ベトナムの旗 ドンタム・ロンアン
インドネシアの旗 プルシプラ・ジャヤプラ
2009 AFCチャンピオンズリーグ プレーオフ準決勝 シンガポールの旗 アームド・フォーシズ 1-4 (延長戦) 1-4
2009 AFCカップ グループH モルディブの旗 クラブ・バレンシア 4-1 3-1 3位
シンガポールの旗 ホーム・ユナイテッド 2-1 1-3
ベトナムの旗 ビンズオン 1-3 1-1
2012 AFCチャンピオンズリーグ グループH 日本の旗 柏レイソル 3-2 0-1 4位
中華人民共和国の旗 広州恒大 1-2 2-1
大韓民国の旗 全北現代 0-2 2-3
2013 AFCチャンピオンズリーグ プレーオフ オーストラリアの旗 ブリスベン・ロアー 0-0 (延長戦) 0-0 (PK戦 3-0)
グループE 日本の旗 ベガルタ仙台 1-1 1-1 2位
大韓民国の旗 ソウル 0-0 2-2
中華人民共和国の旗 江蘇舜天 2-0 0-2
ラウンド16 ウズベキスタンの旗 ブニョドコル 2-1 0-0 2-1
準々決勝 イランの旗 エステグラル 1-2 0-1 1-3
2014 AFCチャンピオンズリーグ グループE 中華人民共和国の旗 山東魯能 1–0 1–1 3位
大韓民国の旗 浦項 1–2 0–0
日本の旗 セレッソ大阪 2–2 0–4
2015 AFCチャンピオンズリーグ グループF 大韓民国の旗 城南 2-1 1-2 3位
中華人民共和国の旗 広州富力 5-0 2-1
日本の旗 ガンバ大阪 1-2 1-1
2016 AFCチャンピオンズリーグ グループF 大韓民国の旗 ソウル 0-6 1-2 4位
中華人民共和国の旗 山東魯能 0-0 0-3
日本の旗 サンフレッチェ広島 0-2 0-3
2018 AFCチャンピオンズリーグ グループG 中華人民共和国の旗 広州恒大 1-1 1-1 2位
大韓民国の旗 済州 0-2 1-0
日本の旗 セレッソ大阪 2-0 2-2
ラウンド16 大韓民国の旗 全北 3-2 0-2 3-4
2019 AFCチャンピオンズリーグ グループG 日本の旗 浦和レッズ 1-2 0-3 4位
大韓民国の旗 全北 1-0 0-0
中華人民共和国の旗 北京国安 1-3 0-2
2020 AFCチャンピオンズリーグ 予選2回戦 ベトナムの旗 ホーチミン・シティ 2-1
プレーオフ 中華人民共和国の旗 上海上港 0-3
2022 AFCチャンピオンズリーグ プレーオフ 大韓民国の旗 大邱 1-1 (延長) 1-1 (PK戦 2-3)
2023–24 AFCチャンピオンズリーグ グループH 中華人民共和国の旗 浙江 4–1 2–3 4位
日本の旗 ヴァンフォーレ甲府 2–3 0–1
オーストラリアの旗 メルボルン・シティ 0–2 1–0
2024–25 AFCチャンピオンズリーグエリート グループH 日本の旗 ヴィッセル神戸 0–0 TBD
オーストラリアの旗 セントラルコースト・マリナーズ 2–1
大韓民国の旗 浦項 1–0
日本の旗 横浜F・マリノス 0–5
日本の旗 川崎フロンターレ
マレーシアの旗 ジョホール・ダルル・タクジム
大韓民国の旗 蔚山HD
大韓民国の旗 光州

現所属メンバー

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2023年9月13日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK タイ王国 シワラック・テースーンヌーン ()
2 DF タイ王国 ササラック・ハイプラコーン
3 DF タイ王国 パンサ・ヘーミブーン英語版
6 MF オーストラリア カーティス・グッド
8 MF タイ王国 ラッタナコーン・マイカミ英語版
9 FW タイ王国 スパチャイ・ジャイデッド
10 MF タイ王国 ジャクラパン・ケオプロム (副主将)
11 DF タイ王国 コラコット・ウィリヤウドンシリ英語版
15 DF タイ王国 ナルバディン・ウィーラワットノドム英語版
16 DF タイ王国 Chinnawat Wongchai
No. Pos. 選手名
18 DF タイ王国 アピワット・グアランヒン英語版
19 MF タイ王国 スパチョーク・サラチャート
21 FW アルゼンチン ベルナルド・クエスタ英語版
22 MF フィリピン ケヴィン・イングレッソ英語版
23 DF タイ王国 サラユット・ソムピム英語版
29 GK タイ王国 ヨドサポン・ティアングダ
31 MF タイ王国 アヌワット・ノイチェウパン英語版
39 FW オランダ ナセル・バラジテ
88 MF タイ王国 ワチャラコーン・マノウォーン英語版
99 FW ブラジル リカルド・ブエノ英語版
FW タイ王国 スパナット・ムエンター

※星印は外国人選手を示す。

監督

ローン移籍

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out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
DF タイ王国 Nattapon Malapun (サムットプラーカーン・シティ)
DF タイ王国 Sarawut Munjit (ウボン・クルアナパット)
No. Pos. 選手名
DF タイ王国 Khiron Oonchaiyaphum (チャムチュリー・ユナイテッド)
DF タイ王国 Panawet Ketlakorn (ラムプーン・ウォリアー)
MF タイ王国 Panyawat Nisangram (バンコク)
FW タイ王国 Phongchana Kongkirit (ウボン・クルアナパット)

歴代監督

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歴代所属選手

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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