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プレミアムボックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プレミアムボックス
欧字表記 Premium Box[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2003年4月8日(21歳)[1]
登録日 2005年4月27日
抹消日 2010年12月8日[2]
アドマイヤベガ[1]
チャッターボックス[1]
母の父 ターゴワイス[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム[1]
馬主 社台レースホース[1]
調教師 上原博之美浦[1]
厩務員 松本豊明[3]
競走成績
生涯成績 34戦8勝[1]
獲得賞金 2億4395万6000円[1]
勝ち鞍
GIII オーシャンS 2008年
GIII CBC賞 2009年
GIII 京阪杯 2009年
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プレミアムボックス(欧字名:Premium Box2003年4月8日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2008年オーシャンステークス2009年CBC賞京阪杯

馬名の意味は、「賞金、賞品を入れる箱」。社台レースホースのクラブ馬であり募集価格は2000万円(40口)。

経歴

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競走馬時代

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2009年京阪杯

2005年にデビュー。2006年5月の未勝利戦勝利後に喘鳴症の手術を行うが[4]、それを乗り越え同年から2007年にかけ条件馬として4勝、2008年初頭の準オープン1勝を挟み続くオーシャンステークスで重賞初制覇を記録。この他2009年のCBC賞京阪杯と合わせ、上原調教師が「ベストの距離」と評した[5]スプリント戦での重賞を3つ獲得した。

プレミアムボックスは現役前半に勝ち鞍を重ねていた当時は前からの競馬で押し切る展開が続いたが、「たまに発馬で出遅れる癖がある」とスタートダッシュの悪さを調教師から懸念[6]され、2008年の高松宮記念函館スプリントステークスでは発馬でもたつきそのまま後方からの競馬となる展開が続き、現役後期にはそのまま中団後方から最後の上がり勝負となる展開へと脚質が一転する。

また自分から動けるタイプでは無いため[7]レース展開に左右されることが多く、調教助手の鈴木も「とにかくこの馬は展開」と同馬を評価、騎手も「(展開が)ピッタリ合えば差し切って勝てる」とコメントを残したが[8]、追い込み届かずというレースはそれを上回り、出走馬中最速の上がりを記録しながら2桁着順に終わるレースも散見、現役最後のレースとなった2010年京阪杯もそのレースの一つとなった。

重賞を3勝した実績馬であるがいずれもGIII、GIIでの連対は1回、5度出走したGIでは全て2桁着順と上のクラスでは苦戦が続き、同年12月8日付けで競走馬登録を抹消され引退した。

引退後

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引退後は、種牡馬としてのオファーは無く、乗馬となる。2015年引退名馬繋養展示事業の対象馬となり、現在は福島県の個人宅に繋養されている[9]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2005 12. 17 中山 2歳新馬 16 1.3 (1人) 03着 藤田伸二 55 芝1200m(良) 1:10.9 (35.2) 0.4 ロランラムール
2006 1. 8 中山 3歳未勝利 15 2.2 (1人) 06着 中舘英二 56 ダ1200m(良) 1:15.0 (41.1) 0.8 キタサンモノガタリ
5. 6 新潟 3歳未勝利 16 5.0 (2人) 03着 石橋脩 56 芝1000m(良) 0:56.2 (33.3) 0.3 シノワールド
5. 14 新潟 3歳未勝利 16 2.1 (1人) 01着 石橋脩 56 芝1000m(良) 0:56.6 (33.7) -0.2 (キャラメレ)
2007 1. 28 小倉 4歳上500万下 18 4.7 (2人) 03着 田辺裕信 56 芝1200m(良) 1:09.9 (36.0) 0.5 ゴールドサンセット
2. 11 小倉 4歳上500万下 18 4.5 (2人) 01着 田辺裕信 57 芝1200m(良) 1:09.0 (35.0) -0.7 (コウユールビー)
3. 25 中山 4歳上1000万下 16 3.2 (1人) 03着 田辺裕信 57 芝1200m(重) 1:10.2 (36.0) 0.3 タイキシルバー
4. 7 中山 千葉日報杯 1000万下 13 1.7 (1人) 01着 武豊 56 芝1200m(良) 1:08.3 (33.6) -0.1 (レオハスラー)
5. 20 東京 フリーウェイS 1600万下 17 5.7 (3人) 05着 鮫島良太 55 芝1400m(良) 1:21.4 (33.6) 0.4 ドラゴンウェルズ
6. 16 福島 さくらんぼ特別 1000万下 15 2.5 (1人) 01着 吉田隼人 57 芝1200m(良) 1:07.9 (34.3) -0.3 (トミノドリーム)
7. 15 新潟 アイビスSD JpnIII 18 32.6 (9人) 09着 石橋脩 56 芝1000m(重) 0:55.6 (33.0) 0.5 サンアディユ
12. 2 中山 市川S 1600万下 16 34.1 (9人) 13着 菊沢隆徳 57 芝1200m(良) 1:09.7 (36.3) 1.4 テンイムホウ
2008 2. 11 京都 山城S 1600万下 16 8.9 (4人) 01着 幸英明 57 芝1200m(良) 1:09.3 (33.8) -0.1 (ビッグジェム)
3. 8 中山 オーシャンS JpnIII 16 19.6 (7人) 01着 吉田隼人 56 芝1200m(良) 1:08.9 (34.5) 0.0 (エムオーウイナー)
3. 30 中京 高松宮記念 GI 18 20.3 (8人) 10着 吉田隼人 57 芝1200m(良) 1:07.7 (33.3) 0.6 ファイングレイン
7. 6 函館 函館スプリントS JpnIII 16 27.5 (8人) 04着 幸英明 56 芝1200m(良) 1:08.9 (35.1) 0.5 キンシャサノキセキ
8. 31 札幌 キーンランドC JpnIII 16 13.0 (6人) 12着 幸英明 56 芝1200m(良) 1:09.1 (34.7) 1.2 タニノマティーニ
10. 5 中山 スプリンターズS GI 16 38.5 (10人) 14着 三浦皇成 57 芝1200m(良) 1:08.8 (34.5) 0.8 スリープレスナイト
2009 2. 8 京都 シルクロードS GIII 16 28.4 (11人) 10着 幸英明 56 芝1200m(良) 1:09.3 (35.1) 0.8 アーバンストリート
4. 12 中山 春雷S OP 13 13.6 (8人) 05着 吉田隼人 57 芝1200m(良) 1:08.5 (33.5) 0.3 アポロフェニックス
5. 3 新潟 谷川岳S OP 16 9.3 (5人) 05着 吉田隼人 57 芝1400m(良) 1:21.6 (34.8) 0.6 ホッカイカンティ
6. 14 中京 CBC賞 GIII 16 37.1 (12人) 01着 鮫島良太 55 芝1200m(良) 1:08.0 (33.1) 0.0 (エイシンタイガー)
8. 30 札幌 キーンランドC GIII 16 28.9 (10人) 04着 鮫島良太 56 芝1200m(良) 1:08.9 (33.7) 0.5 ビービーガルダン
10. 4 中山 スプリンターズS GI 16 36.1 (12人) 11着 鮫島良太 57 芝1200m(良) 1:07.9 (33.7) 0.4 ローレルゲレイロ
10. 31 京都 スワンS GII 18 33.9 (13人) 06着 鮫島良太 57 芝1400m(良) 1:20.8 (33.4) 0.5 キンシャサノキセキ
11. 28 京都 京阪杯 GIII 18 17.3 (7人) 01着 幸英明 57 芝1200m(良) 1:07.6 (33.0) 0.0 (レディルージュ)
12. 20 阪神 阪神C GII 18 16.3 (7人) 02着 幸英明 57 芝1400m(良) 1:20.6 (34.7) 0.0 キンシャサノキセキ
2010 2. 7 京都 シルクロードS GIII 16 8.5 (5人) 06着 幸英明 57.5 芝1200m(良) 1:08.9 (33.4) 0.8 アルティマトゥーレ
3. 6 中山 オーシャンS GIII 16 11.9 (5人) 04着 幸英明 57 芝1200m(重) 1:09.9 (35.3) 0.1 キンシャサノキセキ
3. 28 中京 高松宮記念 GI 18 10.1 (5人) 13着 幸英明 57 芝1200m(良) 1:09.3 (34.7) 0.7 キンシャサノキセキ
10. 3 中山 スプリンターズS GI 16 80.1 (12人) 15着 幸英明 57 芝1200m(良) 1:08.6 (34.6) 1.2 ウルトラファンタジー
10. 30 京都 スワンS GII 14 18.6 (8人) 09着 幸英明 57 芝1400m(良) 1:21.6 (34.0) 0.6 マルカフェニックス
11. 27 京都 京阪杯 GIII 18 47.4 (14人) 12着 幸英明 59 芝1200m(良) 1:08.6 (33.5) 0.6 スプリングソング

血統表

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プレミアムボックス血統サンデーサイレンス系) / Northern Dancer4×4=12.50% (血統表の出典)

アドマイヤベガ
1996 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ベガ
1990 鹿毛
*トニービン
Tony Bin
Kampala
Severn Bridge
*アンティックヴァリュー
Antique Value
Northern Dancer
Moonscape

チャッターボックス
1987 鹿毛
*ターゴワイス
Targowice
1970 黒鹿毛
Round Table Princequillo
Knight's Daughter
Matriarch Bold Ruler
Lyceum
母の母
シャダイチャッター
1980 栗毛
*ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
ペルースポート *ガーサント
グレートターフ F-No.19

近親にインティライミワンモアチャッタースマートギアなどの重賞勝ち馬がいる。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n プレミアムボックス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月27日閲覧。
  2. ^ プレミアムボックス登録抹消、乗馬へ”. 日刊スポーツ. 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ ハアさんの厩界舞台裏 金星狙うプレミアムボックス”. リアルライブ. 2022年5月14日閲覧。
  4. ^ ボックスぐいぐい併入/スプリンターズS スポニチAnnex 2008年10月2日
  5. ^ 2009年11月28日ケイバブック
  6. ^ 2009年2月8日ケイバブック
  7. ^ 2010年2月7日ケイバブック上原師コメント
  8. ^ 2009年11月28日京阪杯・幸騎手
  9. ^ プレミアムボックス 繋養者・見学条件 - 引退名馬、2022年6月26日閲覧。

外部リンク

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